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★ 第1・2日目7/5・6(日・月) 関西国際空港→ドーハ乗継→アテネ→オリンピア ★


7月5日(日)集合時間の午後10時少し前に、関空4階の国際線出発ロビー南団体受付カウンターへ行ったら、我々が一番乗りみたいで直ぐに添乗員より航空券を受け取り、北の端の方にあるカタール航空のカウンターまで歩きチェックインの手続を済ませる。

今までの関空利用はずっ〜と昼間の出発だったので、今回の深夜便は初めての経験になり、またキャリアのカタール航空も初めての利用となる。カタール航空離陸は翌日の7月6日(月)午前00.25分、その後は5分ぐらい後に出るバンコック行きのタイ航空一便のみだ。その後は朝の9.30出発の上海行きまで9時間ほど離発着はないので空港はガランとして寂しい。24時間空港をうたい文句にしている関空だがなかなか現実は厳しい。

カタール航空出発まで2時間以上待ち時間があるが、銀行、飲食店は半分以上閉まっていて、うろつくことも出来ないので早い目に出国手続を済ませる。セキュリティチェック、出国審査も待つことなく通過、免税店も1ヶ所しか開いてなく、ここも閑散としていたので冷かしに入っただけで、そのまま搭乗ゲートへ向かった。

搭乗口ゲートの待合室も早い時間だからそれほど人もおらず、他の搭乗ゲートの待合室も全部明りがこうこうと点いているが勿論乗客はおらず無人だ。客がいなくても防犯上消せないのだろうが寒々としている。その無人の待合室の一つで大画面テレビが、丁度ウインブルドン男子シングルの決勝戦フェデラー対ロディックの熱戦を放送していたので、搭乗時間近くまで見入っていたから長い待ち時間も退屈することもなく過ごせた。
カタール航空QR821便は定刻の午前00.25分より少し遅れて離陸、カタールのドーハまで約11時間20分の飛行時間の予定だ。そしてドーハで乗り継いでギリシャへと向かう。
機材はエアバスA330、座席の配置は2-4-2列で我々は2列に座ることが出来た、席は殆ど満席に近い状況だった。

飛行コースは関空から日本列島を北に向かい、韓国を縦断し、中国に入り北京付近を通過しインド北部を横切りアラビア海に出て、ペルシャ湾を目指しその中央に突き出ている半島の豊富な石油資源を持つ小国のカタールへと飛ぶ。途中、離陸直後と着陸前に食事や軽食が出て、間食(サンドイッチ等)も用意されていて、トイレに行ったときにすすめられたが食欲もなく断った。
機材もそう古くなく、食事も普通だし、乗務員の態度も親切だったから合格点を与えられると思う。

ドーハ空港へは現地時間午前4.40ごろ到着、予定より1時間も早い到着。早朝のせいもあってかトランジット客も少なくがらんとしている。ここで初めてツアー客全員初顔合わせ、といっても全員で12名。人数が多いよりも少ないほうが添乗員さんも楽で良いが、こんな少ない人員でよく催行されたと思う、そこは大手のJ○B社だから出来たのだろうか?

ここで3時間ほど待ち時間を過ごし午前8.00のカタール航空でギリシャへと飛ぶ。ドーハ空港は小ぎれいな感じがしたが、免税店や店舗は一箇所しかなく、ちょっと見て回ったらもう行くところが無いので、後は待合室の椅子に座ってコックリコックリだ。この空港は中近東、アフリカ、欧州へのトランジット客が大多数だが、今の空港施設で5.6時間も待ち時間を過ごすのは少し苦痛ではないかと思う。

空港自体はどこも皆同じ造りだが、イスラム圏の国だけに男子トイレと女子トイレの隣の部屋がモスク(イスラム教の礼拝所)でお祈りをしていた。それと男・女トイレの個室には低い位置にシャワーがあったが、これはイスラム教徒が礼拝前に身を清めたり、また紙で拭く習慣のない人用のもので、排便後このシャワーでお尻を洗うようだ。勿論紙も使用できるが、使った後は便器に直接流さず、脇に置いてあるホ゜ットに捨てるようになっている。
午前8時過ぎギリシャ・アテネ行きカタール航空QR472便ドーハ空港を離陸。
飛行時間4時間30分でギリシャ・アテネ国際空港、正式名エレフセリオス・ヴェニゼロスと言う長ったらしい呼び名の国際空港に到着。入国審査もフリーパス状態で通過、バゲージクレイム(手荷物受取所)で自分のスーツケースの確認だけして、あとはポーターが運んでくれて税関もノーチェック、空港内バスの駐車場まで運んでくれる、ツアー旅行の気楽なところだ。飛行機着陸から税関を出るまで40分ぐらい。

早速、待機していた観光バスに乗り込みペロポネソス半島の西端にあるオリンピアを目指し出発、途中でコリントス運河を見学予定。ツアー客12名でも大型のバスだからゆったりとして2人席を1人で占拠だ。
そして4日間とも同じドライバー、同じバスなので、気楽に回れそうだ。

アテネ空港を出て、直ぐに高速道路に入り西方約110Kmにあるコリントス運河を目指す。
高速道路も空いていてガラガラ、スイスイと走って行く、渋滞が日常茶飯事のどこかの国に比べたらうらやましいかぎりだ。1時間少しでコリントス運河に到着。すぐ近くの食料品店兼お土産店の駐車場にバスを止め、歩いて.3.4分で下の写真が撮れる運河に架かる橋の上へ行ける。この橋は道路橋なので車も多く、橋を渡ったり道路を横断するところに信号もないので注意がいる。


上がイオニア海コリンティアコス湾へ、下がエーゲ海方面へ、水位は一定、運河の幅はビックリするほど狭い

コリントス運河は全長6343m、運河の幅は水面部で約24m、深さは8m、橋から水面までの高さは約75m〜80m、大きな船はタグボートに曳航されて通る。この運河の完成により、今までのペロポネソス半島を迂回する航路より約400Kmも短縮された(前頁図参照)。この運河の構想は紀元前からあったようで、ローマの皇帝ネロの時代には実際に掘削されたが途中で中断、その後紆余曲折を経て1882年4月正式に着工、1893年に完成した。

運河見学後、オリンピアへ。ペロポネソス半島の東の端がコリントス運河とすれば、まさに西の端がオリンピア。だからコリントスから西へ真っ直ぐ進めばオリンピアへは短時間で着くと思うが、そうではなくバスは半島の北半分を海岸線に沿ってグルリと周回、従ってバス座席右側からはつねに海が見え隠れしている。
急峻な山越えを避けるためか、それともホテル到着時間をあまり早くしないためか判らないが、バスもゆっくりと余裕を持って走っている。午後6時ごろオリンピア・ネダホテルに到着。大通りから少し入った静かな高台に建っている客室数も43室のアットホームなホテル。オリンピアの遺跡群もすぐ近くにある。

午後7時すぎからホテル4階・レストランで夕食、オープンエアーの心地良いバルコニーで見晴らしも良く、料理も日本ではあまりお目にかからないような大きな魚のぶつ切りをフライした魚料理。
夕食後オリンピアのメインストリートを散歩、遺跡観光で成り立っている人口わずか1500人のオリンピアの町は小さくて、400mくらいの大通りの両側はレストラン、お土産店、食料品店等がずらりと並んでいた。


オリンピアのメインストリート



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