前回の記事「損傷した筋肉が筋幹細胞を活性化させることを発見~筋疾患の病態解明や創薬開発に期待~」で、私の疑問、物理的損傷を私たち、はり師が使う「鍼」でも損傷させることができるのかということについて。
とりあえず論文検索をしてみました。
微小組織損傷としての鍼刺激
抄録に、針の径に比例した組織損傷が生じていることが確認された。このことより鍼刺激は明らかな微小組織傷害であることが証明された。とありました。
この研究においても、組織解析では、単刺群のみ骨格筋の組織損傷を認めた。とありました。
鍼刺激の方法によっては、骨格筋を損傷させることは可能のようです。
それでは、次にどの場所を損傷させればよいのか?どこでもよいわけではないですよね。一般的には、凝っているところに鍼刺激して欲しいのが、鍼施術を受けられる患者さんの目的ではないでしょうか。我々はり師・きゅう師(鍼灸師)も凝った部分、筋硬結部をほぐしてあげたいと思って、施術をしていますが。凝った部分は、筋肉をミクロ的視点で見るとどのようになっているのか気になるところです。