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1810年〜1850年 この40年間は、ピアノが劇的とも言えるほどに
大きな変換を遂げた時期でした。
まず ピアノの構造の基本を決定してしまう 弦の太さが2倍、張力はおよそ20kgから40sに
ハンマーの大きさも約3倍 になりました。
当然、鍵盤を動かす力 タッチも重くなり、鍵盤が下がる深さも5mmから8mm になり
この変化によって、音の強弱の幅が広がり、陰影もつけやすくなりました。
ショパンとプレイエル
ショパンは エラールのピアノ も ブロードウッド のピアノも 嫌いではありませんでしたが
彼の 音の理念に一番近かった楽器はプレイエル でした。
プレイエルのピアノは、ショパンの詩的な感情を揺さぶる響き を秘めていたといえます。
「 私の体がいう事を聞かず、指も固くて動きが鈍く思うように鍵盤を動かせず
鍵やハンマーの動きを操るほどの力が無い時は、エラールのピアノを選びます。
音の響きが良くて、透明感がありますからね。
でも 気力が湧いてきて いくら指を動かしても疲れないし、
苛立つようなこともなければ、プレイエル の方が私の想念や感情をしんみり伝えられるし
個人的なものが直接に表現できます。」
ショパンはエラールとプレイエルを比べてこのように述べています。