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チェンバロは 鍵盤を強くたたいても音の強さはほとんど変わらず、それはオルガンと似ています。
クラヴィコードは 鍵盤を強くたたくと強い音になり、弱くたたくと弱い音になり、
ピアノと同じように「ピアノ」と「フォルテ」を出すことが出来ます。
さらに、弦楽器のようにビブラートをかける事も出来ましたし、
指先の微妙なタッチが そのまま音楽に現れるため、音楽教育には最適だったようです。
バッハもクラヴィコードを愛用し、息子や弟子たちに教える時にも好んで使っていたそうです。
バッハの 「インヴェンションとシンフォニア」 も、本来はクラヴィコードのための曲
という事になります。
♪ 指先で強弱をつけることが出来ないチェンバロ ♪
♪ 強弱はつけられるけれど音が小さすぎるクラヴィコード ♪
これら2つの楽器を当時の理想であった音も大きく強弱がつけられるようにするために、
クリストフォリは、どのような改良したのでしょう?
考えられた方法は、チェンバロの弦を 「爪ではじく」構造から
「ハンマーで叩く」 構造に替えるということだったようです。
外枠、鍵盤と弦を張った部分はそのままで、発音のアクション部分だけ替えたのです。
「ハンマーで叩く」ためには、楽器の構造を強くしなければいけないので、
内部には様々な工夫がされていますが、クリストフォリのピアノの外見は、
チェンバロと同じです。
当時、クリストフォリのピアノは
「ピアノとフォルテを持った大きなチェンバロ」と呼ばれ
風変わりな改良された最新式チェンバロだったようです。
クリストフォリの発明したピアノは、イタリアやイベリア半島では、
大きな反響を呼ばなかったようで、むしろ大きな動きはドイツで起こりました。
バロック音楽までは音楽の中心は、南・西ヨーロッパ、イタリア・フランス、イベリア半島
にあったのが、古典派からロマン派にかけ、ピアノが音楽の中心になっていく時代には
中央ヨーロッパが、ドイツが音楽史の中での中心になっていきます。