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最終更新日:2000年06月30日(金)
6月1日(木)
近所にTSUTAYAがあるのは、非常に嬉しい。高校の頃は、ビデオのレンタルなんて、一山越えるか一町越えるかしないとダメだったのだ。
開店当初から、いまはベテラン面している店員さんがつり銭の49530円もあるレシートを量産していた頃から、愛用しているレンタル店である。すぐにレイアウトを変えるし、置いてある本の種類は駅の売店並みだし、入荷してから棚に並ぶのが遅いし…、と様々な不満もある。だが、それ以上に愛着のある店だ。
ただ、一つだけ我慢の出来ないことがある。
それは会員登録情報の名前が、田原 義仁になっていることだ。レンタルしたり、本やCD・ゲームを買ったり…、つまりは会員カードを使ったときのレシートには必ず名前が載る。それの名前が、田原 義仁。一文字違いのところが、不快感倍増である。
僕は名前の読み方を間違われることには寛容だが、名前のつづりを間違われることには敏感なのである。とはいえ、こんな些細なことに文句を言うのも恥ずかしい。だいいち、面倒だ。
と、放っておくこと数年。
その間にTSUTAYAから届くダイレクトメールもすべて「田原 義仁」宛てである。
(えぇぃっ、按ずるより産むが易しだ。言ってみよう。)と、ダイレクトメール片手にTSUTAYAに向かうぜんにん21歳、去年の春。
僕 「すみません、登録されている名前が間違っているんですが…」
店員 「えっ?」
僕 (ダイレクトメールの宛て先を見せながら)「この字じゃなくて、善悪の善なんですよ。レシートとかも間違ってるので、なおしてくれませんか?」
すると、店員さんはおもむろにダイレクトメールを取り上げて、マジックで義を善に修正し、
店員 「これで、よろしいでしょうか?」(真顔)
よろしくねぇよ!!
かなりの強敵のため、いまだに「田原 義仁」のままである。
くすん。
6月3日(土)
国会が解散した。選挙は欠かさず行っているが、実は有効票を投じたことはない。白紙とか「おらん」とか書いたことしかないのだ。今回もたぶん同様のことをするだろう。
ときどき思うのだが、どうして「プラスの1票」しかないのだろう?
「この人に僕の1票を投じよう!」と思う人はいないが、「こいつだけは、当選させたくねぇ!」と思うのはいる。というか、そういうのがほとんど。
「マイナス1票」制度とかがあったらなぁ…。
6月5日(月)
夢を良く見る。
何かの短編のような出だしだが、僕は夢を良く見るほうだ(と思う)。他の人がどんな夢を見ているのか、想像もつかないのだが、僕が最近見る夢は、リアル志向である。著作権だか肖像権保護のためか、知人・友人は全く出てこない。かと言って、芸能人などの有名人が出てくるわけでもない。
全く知らない人ばかりである。
おかげで、夢を見ている側としては油断がならない。弟が銀行強盗で僕が人質なら、夢だ。間違いない。だが、見たこともない兄ちゃんが、コンビニで包丁片手に叫んでいる。これは夢か?たしかに前後の記憶があやふやで、コンビニなんぞに行った覚えもないのだが、夢という確信まではいたらない。難儀なことだ。こうして日々、浅い眠りのなかで煩悶しているのだ、僕は。
6月7日(水)
吉野山へ行って来た。役行者ナントカ1300周年のセレモニーが、今日で一応のフィナーレだそうだ。金峰山寺の秘仏特別開帳とやらも、まだ見に行ってなかったので、電車で30分ほど離れた吉野山へ。
しかし、真の目的は別にある。仏前(か神前)奉納される狂言である。能なんてのは何が面白いのかわからないが、狂言ならわかる。1000年前のドリフである(←ひでぇ)。台詞も平易で何回も繰り返すし、動きも大げさでわかりやすい。特別に理解しなければならないルールもない(たぶん)。
初めて生で見たけど、面白かった。テレビみたいにテロップとかないから、わからなかったらどうしようとか思っていたが、だいたい理解できた。
今日見たのは和泉流(次のNHK大河ドラマに出るらしい…)の『蝸牛』。
6月9日(金)
今日は朝から出かけていたのだが、突然メールが届いた。
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1通目
「ねぇ、プレステ2って値段どれくらいだっけ?どっかに売っているかなぁ…。」
やばい。弟殿の物欲が、まさに萌芽する瞬間を適切にとらえたメールだ。嫌な予感を抑えつつ、値段と手に入れやすくなってきていることを伝える。
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しばらくして
「そうか。お兄さん、いま家かい?学校かい?そして今お金はいくら持っている?直チニ返答モトム。タダイマ財布ノ中身ハ『トラトラトラ』」
こちらの手持ち金を聞いてきた。彼は本気だ。とりあえず所持金と、現在は大阪にいる旨を伝える。そのあと「財布ノ中身ハ『トラトラトラ』」の意味がわからず、苦悩する。
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こんどはこちらから
「PS2が再び品不足になってきている」ことを、弟殿にメールする。
先月の中頃からPS2を良く見かけていたので、供給が安定しているのかと思ったが、大阪・日本橋では売り切れ中ばかり。どうやら、ふたたび品薄状態になっているようだ。
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奴はめげない
「そうか。案外TUTAYAとかにあったりしてな。―(略)―まあ、それはとにかく今の俺は物欲の塊なので、恐らく近い将来家にもう一台ハードが置いてあることでしょう。君にも出資、たのんますよ、フフフ。」
近い将来どころか、今すぐ欲しいくせに…。近所のTSUTAYAにPS2がないことは知っていたので、メールで伝える。それと、近所でまだPS2を売っている(売れ残ってる)店を教えておく…。(←そういう店を知っているあたりが、なんとも…)
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…、というわけで、世間の品不足を尻目に、プレイステーション2をあっさりと買ってしまった。ソフトは弟殿が100%出資で『リッジレーサー V』(namco)を買った。ぼ、ボーナスはまだ先ですよ〜。
僕としては、秋頃まで待つつもりだったのだが、泣く子はとにかく、物欲に狂った弟殿には勝てぬ。出資額もこちらの負担が少なくなりそうだったしね。
少し感想を
PS2を秋頃まで待つつもりだったのは、良いソフトがないためだ。グラフィックが綺麗だと大騒ぎしているが、体感的にはドリームキャストとたいして変わらない程度のグラフィックであるし、ゲームとしての出来もさっぱりだ。はっきり言って「プレイステーション2は、そんなもんじゃないだろう。」と思うソフトしかない。
『リッジ 5』もそのひとつだ。確かに綺麗だ。コースも綺麗だし、車も綺麗だ。夕日の光などはため息が出るほど綺麗だ。でもバラバラ。まるで、一昔前の特撮のように、背景と車に一体感がない。
結局のところ、現在のプレイステーション2の魅力は、DVDが観れることと、プレイステーションのゲームができることの2点だと言える。
特にPSソフトの「ロード高速化」と「ポリゴン補正処理機能」はスゴイ。ためしにいくつかのソフトをプレイしてみたが、明らかに違ってくる。少し動作がおかしいものや、逆効果になってしまうものもあるが…。
今度、DVDを借りてみようっと。
6月15日(木)
お昼から法律事務所へ親子でGO!
土地関係のいざこざ(ってほどでもないが)の相談のため。あまり行きたくはないのだが、22歳ともなると、家の問題はある程度把握しないといけないので、親子三人でぞろぞろと法律事務所へ。父はスーツに身を固め、今回の件に対する意気込みを感じさせる。
ん?
これじゃまるで、「法律に触れるようなことをしたダメ息子のことを相談に来ている」みたいじゃないか。息子持参で。
ちがうですよ。そこのちょっぴり疲れた目をしているおぢさん。僕はいたって普通の学生ですよ。まだなにもしてませんよぅ。
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相談料は30分ほどで、5000円。
高ぇっ!
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相談終了後、目の前にあった100円ショップ「ダイソー」に行く。父はホームセンターなども好きなので、100円ショップも気に入るかも知れないと思ったが、ビンゴ。「はぢめての100円ショップ作戦」成功!。まぁ、ストレス解消になってくれれば、良いのだが。
でも、スーツ姿で平日の昼に100円ショップを嬉しげに歩き回るのはどうかと思うよ、ふぁーたー(ドイチェ語風に)。
6月16日(金)
我が家が十ン年ぶりに電話を買い換えたのは3月頃のこと。当然、留守番機能もついているのだが、役に立ったことがない。
まず、家族全員が外出することがない。留守番電話よりは役に立つ(ハズの)誰かが家にいるのだ。留守番電話の出番などない。
さらに、外出中に電話がかかってくる可能性を考えると、確率は天文学的数字(>大ゲサ)である。
かくして、我が家の留守番電話が応答メッセージを言えるのは、留守録セットのときのみ。留守番電話にしてみれば、なんとも気楽な仕事である。
いや、仕事だったのだ。昨日までは。
そう、法律事務所から帰ってきた母親が電話を見た時、ディスプレイに
「ルスロクメッセージ 1ケン」の文字がっ!
ドキドキしながら、留守録を再生する母と息子。
「ピッ。メッセージ。1。ケンメ。キョウ。ノ。ゴゴ。1ジ。25フン。」
「こんにちは。たのせりょうたろうせんきょじむ…」
消去ボタン、ぷぅーしゅっ!
「ピーッ。メッセージ。ハ。アリマセン。」
おのれ。選挙のたびに出てくる♂≠Ψ∂〆め…。
留守番電話の貞操を汚しおって…。
6月18日(日)
凄い。
何がって、DVDである。
せっかくプレステ2を買って、プレイステーションのゲームばかりしていてももったいないので、DVDを借りることにした。
借りたかったビデオがレンタルできなかったからじゃないの?とかいうツッコミは却下である。
これがまた、すっげえ綺麗。ビデオとは比べもんにならんほどに綺麗で、20万もするDVDプレイヤーを買ってしまう人の気持ちが少し理解できたほどである。
あと5年ほどしたら、録画DVDも安くなるかなぁ。
(↑久々に物欲が芽生えた)
6月19日(月)
か、き、っく、けけ、こ、コウモリが。
コウモリがぁっ!!
我が家の居間に突然、コウモリが闖入。
ぐるぐる8畳ほどの居間を廻るコウモリさん。
それを見て右往左往する田原家ご一同。
とりあえず一家全員、部屋から出て様子を見ることに。
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作戦番号1番
「窓を開けっ放しにすれば、勝手に出て行くだろう」作戦
…、ミッション失敗。
天井付近をぐるぐる廻っているヤツに窓など、あって無きが如し。
所詮は小動物、脳みそ、ぷー。
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作戦番号2番
「なら、今度は障害物つきだ、オラッ」作戦
…、ミッション失敗。
虫には弱いが、小動物には比較的余裕のある長男が障害物になる作戦。
動き回る障害物と熱反応のため、コウモリさんも窓から出て行く確率があがるだろう、というどうしようもない作戦だったが、順当に失敗。
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作戦番号3番
「虫取り網だ、強制退去執行」作戦
冴え渡る数々の作戦の結果、コウモリは疲れたのか、壁にとまって一休み。
チャンス!とばかりに、虫取り網で捕まえる父。
ところが、網には穴が!
するりと網から逃げるコウモリさん(年齢不詳)。
そのとき、返す網でコウモリを再び捕らえる父(年齢ヒ・ミ・ツ♪)。
今度は網が絡まって、コウモリも逃げられず、ミッション成功。
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我が家に驚きと、父にちょっぴり自慢げな笑みをもたらした、6月の椿事でした。
6月20日(火)
この物語はフィクション…、ということにしといてください。です。
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母の友人の家のおじいさんは、犬の散歩が日課だそうだ。
その日も犬を連れ、てけてけと歩いていると、途中で年配の男性が道端に座っていた。
(体調が悪いのかな)と思いながらも、散歩を続けたおじいさんだったが、散歩の帰りにも男性は同じところで座ったままである。
さすがに心配になったおじいさんが男性に近づくと、男性は苦しそうに何かをつぶやいている…。と、顔を上げた男性と目があうおじいさん。
先に口を開いたのは男性だった。
「今度の選挙、公○党にお願いします…。」
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この話は、某宗教団体と密接な関係にある某政党とは関係ありま(以下略)
6月21日(水)
(選挙関連リンクのコメントから転載)
選挙権は国民の義務であり権利だ。
そして、政治を変えることのできる唯一のチャンスでもある。
選挙のたびに投票率が取りざたされ、テレビ・ラジオ・新聞が「選挙へ行け」と何度も繰り返すが、選挙に行かないヤツは多い。
「そもそも政治に関心がない」とか「選挙へ行っても何も変わらない」と言い訳しているのを、選挙後によくテレビなどで放映されているが、彼らは彼らが思っている以上に「選挙に関わらないことで、現在の政治をつくりだしている」のだ。
現在の政治家の多くが何らかの組織票を票田としている。そのような組織票で当選した国会議員は、国のことよりも支持組織や地元のことを優先して考える。本来なら国のことを考える国会議員が地方のことに執着する、またはせざるを得ない状況になっているのである。
利益、多くは公共事業の斡旋などであるが、これらの利益を地元へ優先するため、国会議員は必死になる。そして利益を享受する人たちはそんな国会議員を作り出そうと必死になるのである。
そうした場合に考えられる手段が、組織票だ。そして、組織票は投票率が低いほど影響が大きい。なぜなら、組織票がらみの人間は当然であるが投票に行くはずで、投票率が低ければ、有効票のうちの組織票の割合は大きいものになるからである。
有権者を100として、組織票関係者を30と仮定した場合、投票率が50%なら、30/50=5分の3を組織票が占める。これが投票率100%なら、30/100=10分の3しか組織票は力を持ち得ない。投票率が高ければ組織票の有効性は低下するのである。
政治の現状を作り出した政治家を当選させたのは、選挙に行かない有権者であると言って過言ではないのだ。
6月23日(金)
サイトの価値を判定するサイトを発見。
(
あなたのホームページのお値段)
結果は…、
36万円!
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こ、こんなサイトでも30万以上っすか。ネットバブルですか。
どこぞの金持ちに「アナタのホームページ、36万で買うザマス」とか言われたら、即座に売りまっせ。
6月25日(日)
うっかりしてた。
最高裁裁判官の国民審判も同時投票だったとは。
そもそもなんで投票所の名簿のところには裁判官の名前と生年月日しか書いてないのさ?(←どこの方便だ…)生まれた年月なんて裁判官の適性となんにも関係ないやん。
新聞とかだって、裁判官の是非については異常にトーンが低いし、関係した裁判はほとんど裁判官の主張のままだし。「『××裁判』を中心に裁判官の適性を考える」みたいな特集をして欲しかった。
以上、結局「どーれーにー、しーようかーなっ?」で2人に×つけて、合計4人も失格にしてみた男の言い訳でした。
(2人は前から決めてた)
6月27日(火)
選挙結果。
西日本は自民が強いなぁ。
四国なんてバリバリの自民王国だし、中国、九州もかなり早い段階で決まってたし、かく言う奈良県も小選挙区はみんな自民だし。
別にどの政党が政権を獲得しても構わないのだけれど…。むしろ本音のところを言うと、自民党が変わってくれれば手っ取り早くていいなぁ、とか思ってるのだけれど。
(福祉政策の充実なんて22歳の僕には関係ないし、教育問題も興味はあるけど関係ない。だいいち、そういうところばかり論点にするから若年層が投票に行かないのでは…?あれ、若年層が投票に行かないから若年層向けの政策が出てこないのか?)
でも自民は痛い目にあわなきゃ、変わらないでしょ。参院選の大敗戦でもたいして変わらなかった政党なんだから。そういう意味では今回の選挙、いろいろ微妙すぎてイライラする結果とも言える。投票率は低かったけど自民大敗だし、自民は大敗したけど与党は安定多数だし…。
一番嫌なのは、森がまた総理ってことなんだけど。
行け、鳩山。自民若手と結託して、内閣不信任案だ、ごー。
ストレートに「森、個人リストラ案」でもいいや。
6月28日(水)
近くのTSUTAYAのことであるが。
少し前に「有珠山支援募金箱」とかいうのが設置された。僕も、まぁときどきはアルミ製硬貨やら穴あき硬貨を投入したり、(あの、けっこう貯まってんスケド、早く有珠山の方に持ってかないと、支援募金の意味ないんじゃ…)とか心の中で突っ込んだりしていた。
それが最近、「大淀善意銀行」なんていう、脱力気味に怪しい箱に改名してた。
誰への善意なんだろう?
まさかTSUTAYA?
はやく「三宅島支援」とかにでもしてください。
素直に「小銭捨て箱」でもいいや。
6月30日(金)
我が家のリビングはラジオがつけっ放しである。朝の5時から夜の10時まで、いつ玉音放送が流れても大丈夫なほど、ラジオは頑張っている。
「語り」がメインであるメディアだからか、(別に普通に言ってくれれば…)と思うことでも、時折いろいろな修飾を付随して伝えてくれる。
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最近では天気予報が大ハッスル中な気が。
最初のうちは、
「明日は、例年以上の蒸し暑い一日となりそうです」
とか、
「明日は、今日と同じかそれ以上の気温と湿度で、大変過ごしにくい一日となりそうです」
という、どうあがいても「よし!明日も頑張ろう!」といった気分には到底なれない、逆栄養ドリンクみたいなことしか言わなかった。
が、6月も終わりの最近になると、
「明日は、濡れたタオルを体にじっとりと巻きつけたような、蒸し暑い一日となりそうです」
とか、
「明日は、今日以上の気温と湿度で、まるでぬるいサウナにいるかのような、非常に過ごしにくい一日となりそうです」
という、うっかりすると「明日が来る前に死のう…」とすら思えてくる、死の宣告みたいな天気予報を聞かせてくれる。
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天気予報に「今日より素敵な明日」はないんか?