縁日記 2006年10月

先日、栗の渋皮煮を沢山作ったので、それを使用してブラウニーを作りました。
最近、店頭で頻繁に見かけるようになったチョコレートのカカオ９９％のものは、製菓用としてはとても優秀だと思います。
このチョコレートはそのままでは苦くて食べにくいのですが、カカオの香りは強くてそのほろ苦さが他の材料と混合してもしっかりと残ります。栗の渋皮煮との相性もよいと思います。
チョコレート党の夫も気に入って食べてくれました。

急に寒くなって、暖房器具が必要な気配です。
今日は夫と新しい暖房器具を買いに行きました。主に仕事部屋で使用する予定です。
選んだ商品はElectrolux社の遠赤外線ヒーター。小ぶりなのに思いのほか強力暖房でなかなかすぐれものです。
実はルックスに一目惚れで購入だったのですが、良い買い物をしました。

連休だったので夫の散髪をしました。
理髪店が嫌いな彼のため、結婚後は彼専属の床屋さんになっています。
当初より愛用している３点セット、鋏・梳鋏・バリカンです。特にバリカンは必需品で後頭部の刈上げには欠かせません。
今日日、懐かしの逸品になってしまいました。
切れ味が悪くなったら、研ぎ直してもらっても使い続けたい愛用品です。

相変わらず栗の渋皮煮が残っているのでそれを使った栗御飯を炊きました。
黄色の実で作ったものと違い、御飯の色がほんのりピンクになります。少し渋い香りがしますが味はおいしかったです。
それでもまだ余っている栗で次は何を作ろうか思案中です。

朝から雨模様で、紙がふやけて思う様に仕事が進みませんでした。その矢先に思いがけないボケをしてしまいました。
製作中に手を横に動かしたところ、傍らの墨液を思いっきり倒してしまい、あろうことか紙をよごしてしまったのです。なんということでしょう。
咄嗟に端を切り取り被害を防ごうとしましたが、私の行動よりも液体の流動のほうが遥かに速くて間に合うはずもありません。
すっかりやる気喪失。心の奥でしくしく泣いてしまいました。
着ていた服も見事に台無しです。
仕事の範囲内にごぼれるものは置かない様に。わかっているのだけど、なぜかたまたまの時に限ってこうなるのです。

店頭に柿が出回る季節になってきました。この時期に是非食べたいのが「柿ヨーグルト」です。意外な組合せですがかなり美味です。
これに使用する柿は、新しいものより少し傷んだくらいのものがいいようです。単にヨーグルトに入れるだけでも充分ですが甘さが足りない場合は砂糖より蜂蜜を加える方がお勧めです。
私はこれにバニラオイルをかけたものが好きです。
夫の軽い冗談で試してみたものが、思いがけず秋の定番になりました。
柿は今や欧米でも人気があって、イタリアやフランスでも「kaki」で通じるらしいです。最近ですが柿のチーズケーキや干し柿入りパウンドケーキなどもあるらしいので、是非作ってみたいです。

朝、目覚めてからずっと快晴です。このような日は石鹸作りに適しています。というわけで、石鹸を仕込むことにしました。
自家製石鹸を使用するようになってから頭の先から爪先まで１つで事足りるようになりました。その代わりに使用する材料にはこだわっています。
今回は太白胡麻油・マカデミアナッツ油を主原料に１１種類の油を配合した冬用の石鹸です。かなり贅沢なので一般でなかなかお目に掛かれないでしょう。これも自家製ならではの楽しみのひとつです。
只、石鹸作りには苛性ソーダという劇薬を使用するので細心の注意が必要です。
今日仕込んでも実際に使用できるのは１ヶ月半後になります。今から楽しみです。

朝一番で仕上げた仕事を郵送し、帰宅したら夫が急にバタークッキーが食べたいと言い出しました。一仕事終えた後だった事もあり、昼食を作る傍らのガレット製作です。
バターが豊富な焼き菓子はオーブンからの香りに誘われて完成間近になるとそわそわしてしまいます。いざ焼き上がっても冷めて硬くなるまで待つものなのに、それまで待てない夫が熱々を頬張っていました。
焼き菓子の焼色は濃い目の方が香ばしくて私好みです。

岡田家の庭に来客がありました。オオカマキリ君です。
春先に庭や玄関にチビカマキリがたくさん住んでいましたが、梅雨頃忽然と姿を消してしまいました。その内の数少ない生存者かも知れません。
昆虫は切絵にすると結構格好良く、絵にしやすい題材だと思います。今日撮影したカマキリ君の写真もいい参考資料になりそうです。

栗の渋皮煮も最後となりました。生チョコレート版です。カカオ９９％と７２％を混合し、栗ジャムも一緒にして甘さかなり控えめ生チョコレートができました。
チョコレートと栗が秋の風味を醸し出しています。少し大小差がありますが、一口大より小ぶりに切り分けました。毎日の生活にチョコレートが不可欠な夫の食べ過ぎ防止策です。