縁日記 2008年03月

雪ばかりの季節が過ぎたらあっと言う間に梅が満開になっていました。いつも通る道には梅園があって紅白の梅が可憐な花を咲かせています。万葉集に時代には花と言えば梅を指したそうです。最近は品種改良で桜の如く花を咲かせる種もあるようですが、控えめで穏やかに咲くこの花がとても好きです。

近所の土手につくしが生えていました。春の風物詩の代表です。見れば見るほど不思議な形の植物です。しかもある日スギナに変身してしまうのが更に不思議です。もう少し早い時期に気付いていたら採取して佃煮にできたのですが、成長が早いので大半がスギナに変わっていました。残念です。

桜並木が蕾でほんのり桜色に変わり始めました。ここは日当たりが良いので周りより少し花の成長が早いようです。もうじき咲き始めるでしょう。楽しみです。

毎朝の楽しみだったNHKの朝ドラ「ちりとてちん」が最終回を迎えてしまいました。私の今迄観てきたテレビドラマでこれ程思い入れを抱いたドラマはありません。子供の頃から上方落語が身近にあったことを思い出していました。また伝統工芸の素晴らしさを完成度の高い展開で楽しませてくれました。今でも徒然亭一門や和田家の人達が、大阪で、小浜で暮らしているような気がします。

かなり難関の薯蕷饅頭を作りました。材料は至ってシンプルで洋菓子と比較しても作業が単純のような気がしますが、だからこの和菓子は難しいことを知らされました。生地を捏ねながら一体どの程度まで続けていいのやら、水分が多いのか少ないのかさっぱり見当がつきません。出来上がっても、それなりの姿をしていますが・・・。夫は「固い。」と一言だけでした。