変わらないエアーズロックの逆襲
昨夜から降り続いていた雨はすっかり上がり、朝の4時半、ベランダから見えるオリオン 座は西に傾向こうとしていた。間も無く夜明けだ。「よしいける、今日は晴れや!けど、ほんまにエアーズロックに登頂できるんやろか?路面が濡れてたらだめだろうなぁ〜」。 そんな心配をしながら、朝日に浮かび出される エアーズロック を見る為出発! 昨日のうちに買っておいたパンとバナナを頬張りながら、 徐々に日の出色に染まっていくエアーズロックを見ていると、心が無になり自分と言う存在を忘れていくかの様な錯覚を覚えた。まるで 洗濯機の中でグルグルと回る洗濯物を見ている時のような・・・違うっ、例えが悪すぎた・・・。 なんて言うのかなぁ〜? 何万年も前から今日まで全く変わらない姿を見せてくれるエアーズロックの前で、日々新しいモノだけを作り出す事に精一杯な我々の姿。変わらなくて良い所まで変えてしまっている私。なんてちっぽけなんだろうかと・・・。 な〜んて柄にもなくエアーズロックの壮大さに酔いしれてしまった・・・
今回はその強風に当てはまってしまったようで、しかたなくエアーズロックの麓に幾つか残るアマング(アボリジニ) の人達によって描かれた壁画を見る散歩に出かける事になりました。 しかしながら散歩も終わりに近づいた頃、ツアー客の1人が突然「エアーズロックに人が登ってますよ〜」って言い出したのでみんなの視線が登山口に集中。確かに中腹くらいまで人が登ってるではありませんか。意気消沈していたはずの僕達は「登れる登れる」と大騒ぎするし、冷静沈着なガイドのみなこさんまでもが慌て出したのですが、結局は笑えない迷惑なお話。 登頂していたのは何の事もないレンジャーさん達で、良い強風だからって救出訓練をやってたんだってさ。
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