施設
旧若狭民族資料館。舞鶴若狭自動車道全線開通に先立ち、2014年7月18日にリニューアルオープンした。若狭地方の約1万年前から現代までの歴史、民族的資料が展示されている。特に田の神祭りや地蔵盆、精霊船“しょうらいぶね”等、若狭地方に伝わる独特の伝統行事に関する展示物は豊富で、風俗、伝統などが大変よくわかるように工夫されている。
また、1年に数回、県内外から講師を招き、郷土史講座や特別展が開かれる。内容は、若狭の歴史、伝統行事等を様々な角度からみて、新たな発見や再認識を促すものである。
98年は10月20日〜 11月23日まで祭り、囃子、踊りというテーマで特別展が開催された。
〔遠敷地区〕TEL(0770)56-0525
センターは若狭歴史民族資料館隣にあり、修学旅行客らが一斉に利用できるように120台の自転車を設置。若狭の国宝や、自然を巡るA,B,C、3つのコースを用意している。
〔遠敷地区〕TEL(0770)56-2132
海商、古河屋五代目当主、嘉太夫が文化12年(1815年)に築いた古河屋の別邸。福井県指定文化財である。建物は入母屋造りの桟瓦葺、軒先は銅板葺で書院二室から成る。式台から杉戸を開けて中に入ると、天井、襖、障子の桟に至るまで杉の柾目であることが目をひく。柱は総て杉の四方柾で構成されており、床の壁は貼付壁画で、襖や屏風、杉戸や地袋には、狩野一門の絵が描かれている。杉の正目縁は、庭を広くみせるために、柱を取り除いて造られたもの。京都・二条城にも匹敵するといわれるほどに高度な技術が駆使されている。事実、この建物は京都の工匠の手によるもので、その贅を尽くした見事な建築は、後に、古河屋の千石船(米千石積むことのできる大型船)に因んで「千石荘」と名付けられた。
護松園は、大小の松が林立し、北側に鶴亀の蓬莱“ほうらい”島を設けた蓬莱式書院庭園で、小浜藩主お成りのために造成されたものである。四国から船で運ばれてきたといわれる樹齢500年の老松が枝をひろげ、土蔵には南蛮貿易の産物、美術工芸品が展示されている。千石船で、北は江差から南は四国まで物資を輸送し、小浜藩の御用達をもつとめた豪商・古河屋をううかがい知ることができるとともに、若狭・小浜が貿易拠点であったことを理解させる数少ない資料館ともいえる場所である。
尚、「千石荘」及び「北前船屋敷」は、「旅館・福喜」の所有物件であり、当館への宿泊客サービスとして公開しているものである。
〔西津地区〕「旅館・福喜」:TEL(0770)52-3077
廻船問屋、古河屋の船頭、古河屋惣兵衛の屋敷を、現在の所有者である「旅館・福喜」が展示館として宿泊客に公開しているもの。
二階建て家屋で、一階には北前船「嘉永丸」の模型、千石船の舵、碇、船時計、羅針盤などとともに、天秤計りや当座帳、大福帳、数々の長持ち、茶箪笥、江戸末期の車長持ち箪笥、かまど、大釜、半纏“はんてん”、柱時計等が当時の生活そのままに展示されている。二階には、古河屋所蔵であった「若狭塗」の工芸品や箪笥、屏風等が展示されている。若狭塗り工芸品は、盆、文箱、漆器は言うに及ばず、箪笥、膳、ステッキ、火鉢や火箸に至るまで様々で、その数は100点を越える。地元の豪商が特別に作らせたものとはいえ、きらびやかさのなかにもシックで落ち着いた若狭塗りの特徴がみごとに表現されており、一種の感動すら覚える。
屋敷の前には、文化12年(1815年)と刻印された石の道標がたっており、「右方向へは若狭、左方向へは宮津へ」と記されている。
見学は千石壮と同じ。当屋敷は、旅館・福喜の斜め前に位置しており、郷愁を誘う【町並み】を形成している。手前に道標、後方には今はなつかし郵便ポストが見える。
〔西津地区〕「旅館・福喜」:TEL(0770)52-3077
明治20〜30年頃に建築され、昭和30年まで小間物問屋であった松宮家の家屋を市が借り受けて、半解体修理を行ったモデル家屋兼、資料館。
木造二階立ての商家屋で、一階の土間は吹き抜けになっている。土間には大工職鑑札、地恕、、市街地新旧の写真等が展示されており、小浜市の歴史資料を閲覧することができる。
歴史資料には、人魚の肉を食べ800歳まで生きたという「八百比丘尼」“はっぴゃくびくに”伝説、戦国時代の「常光院と京極家の女性」、「若狭小浜の今昔物語」、「小浜五十二町ひろい歩き」、市指定無形文化財で若狭地方最大の秋祭「放生会」“ほうじょうえ”等がある。
〔小浜地区〕TEL(0770)53-3443
三丁町に明治初期に建てられた料亭「酔月」が小浜市に寄付されたことから、小浜市が上記「小浜町並み保存資料館」同様、修理再生したモデル家屋兼、資料館。
茶屋町の料亭の昔の風情を残した造りとなっている。
食膳の間「四季彩館 酔月」では、鯖寿司やへしこ等小浜の特産物を使った料理が楽しめる。
館内には小浜出身の女流歌人【山川登美子】の遺品や縁の品の展示や、DVDによる「御食国若狭おばま」の歴史紹介もある。
〔小浜地区〕TEL(0770)52-5246
愛称「マーメイドプラザ」。「食の街造り」を宣言した小浜市が2003年の若狭路博開幕に併せて建設した体験型ミュージアム。名産品や伝統工芸品の製造工程を時下に体験することで、より深い知識と伝承、地元の人達との交流を育む場を提供する。
1階は食文化体験ゾーン、ミュージアムとキッチンスタジオがあり、キッチンスタジオでは若狭名産小鯛のささ漬や葛饅頭等若狭の名産品の調理が体験できる。2階は食工芸ゾーン、若狭塗や若狭和紙等の伝統工芸品作りが体験できる。3階は若狭湾を一望できる展望風呂「濱の湯」、体験後、広い浴室でゆったりするのもよいだろう。
9月14日オープン。
〔雲浜地区〕TEL(0770)53-1000
南川堤防沿いに建てられた小浜では一番古いキリスト教・教会堂。旧小浜藩士杉浦悦太郎に伴われたページ、マキム両宣教師の伝道により、明治20年(1887年)恵教会が創立され、明治30年(1897年)に教会堂が完成した。当時は煉瓦造平屋建てであったが、昭和6年(1931年)、木造で増築した2階部分に教会堂を移され、更に南川の改修工事に伴い、玄関が現在の位置に変更された。煉瓦造の1階には櫛型アーチの窓を設置、2階の教会堂の側面に3連の片開き窓を設けて、急勾配の屋根を支える木造トラスの一部が内部に表われたゴシック風の構造である。礼拝堂は木造で、余分な装飾を排した質素で落ち着いた雰囲気を持っている。幼稚園併設。平成8年(1996年)福井県では初めて、国の登録文化財に指定された。
〔雲浜地区〕TEL Don't call.
3月2日に行われるお水送り神事をPRする、映像による資料館。「お水送り」神事の模様(約2分)と、小浜の歴史や観光名所などを紹介した映像(約20分)とを見ることができる。館内には和室があって開放されている。おちついた和室の中で鵜の瀬の流れに耳をかたむけながら、奈良時代へ思いを馳せてみるのもいいかもしれない。
〔遠敷地区〕TEL(0770)53-1111
「鵜の瀬」の水が館内で採取できる他、お水送りの松明行列や「鵜の瀬」での「送水神事」の模様をリアルに表現した人形が展示されている。名水は勿論、若狭の工芸品や木工家具調度品、ハーブなども販売されており、名水でいれるコーヒーも好評。
森林という名にふさわしく、大きなテーブルのように見える樹齢400年前後、幹のまわりがおよそ7mもある杉の切り株が圧巻。デンと据え置かれ、年輪にはその時代を代表する出来事が表示してある。それを見ていると、PR館周辺の牧歌的な雰囲気とあいまって、時の悠久な流れに引き込まれてしまいそうになる。たいていはこの樹齢になると幹の中心部が空洞となりやすいらしいが、館内に展示されているものはそうではなく、全国的にも珍しくまた貴重なものであるという。
〔遠敷地区〕TEL(0770)56-5606
愛称「箸のふるさと館」。塗り箸生産全国一を誇る小浜市の中でも特に箸産業が盛んな西津地区に、都市部からの観光客との交流や地場産業を広く知ってもらうことを目的として、平成10年9月1日にオープンした。
一階は、若狭塗りで作られた箸御輿や古典から現代的なデザインの箸が展示され、即売も行われている。応接室には、およそ200年前に製作された重箱、300年前に製作された硯箱がショーケースに収まっている。また、10機のグラインダーが設置されており、塗り箸の研ぎ出しが体験できる。「コツ」は力を入れ過ぎないこと。鮮やかな模様や色彩どころか、箸の地ハダが見えたデコボコの‘オリジナルな箸’ができあがってしまう。二階は技術研修室や、ビデオを設備した視聴覚ホールがあり、箸の製造工程や歴史を学ぶこともできる。
民宿体験施設の案内コーナーも予定されている。
毎年8月4日には箸まつりが催される。
〔西津地区〕TEL(0770)52-1733
豊かな大自然の中で、海浜・海洋活動、自然探求・観察活動などを通じて、豊かでたくましい心と身体をつくるためにつくられた社会教育機関。
〔内外海地区〕TEL(0770)54-3100
→ 少年自然の家へ
休館中。
古美術・骨董店経営の浅井勇氏が駅通り商店街、旧京都共栄銀行跡に平成11年4月1日に開設した私立民芸館。浅井氏が旧国鉄勤務時代からおよそ50年かけて収集した若狭地域に関する貴重な資料や骨董品、若狭塗りなどの工芸品が展示されている。敷地の半分は骨董店、半分は無料の展示館となっている。
展示品は江戸から明治時代にかけてのもので、小浜藩の藩札や槍、千石船の船時計、引札“ひきふだ”等多岐に渡り、なかには、氏が当時の給与の10ケ月分を投じて入手したというお宝なども数多い。訪問者への氏自らの解説には豊かな人生経験からの蘊蓄ある内容も多く、将に生きた資料館といえる。
〔小浜地区〕TEL(0770)53-1025
平成11年7月31日、鯖街道の起点とされる泉町・アーケード商店街の中の一店舗を改装しオープン。木造の昔風の一間には、漁具や担い棒、棒秤等の運搬道具、大正時代の大福帳やパネル写真等、鯖に関するものが展示されている。買い物ついでに気軽に立ち寄れる。鯖の魚偏がさかなになっている看板が目印。無料。
〔小浜地区〕
(名田庄村)
暦にまつわる歴史資料、観測・計測機器、漏刻計などの時計を一堂に集めた資料館。暦のルーツや人々との関わり、先人の想いなどにふれることができる。
わが国の天文暦学の祖、安倍晴明の子孫にあたる安倍三十一代有宣が、応仁の乱による戦火を逃れて名田庄村に移り住んだ頃から、陰陽道と名田庄村との関係が始まったといわれる。
TEL(0770)67-2876
(上中町)
TEL(0770)62-0330
平成5年(1993年)に建設された。アスレチック中心のトリム広場と若狭地方の民話に基づいてデザインされた遊具のある広場から成り、休日には家族連れでにぎわう。平成10年(1998年)には隣接地に温水プールが完成した。
〔西津地区〕TEL(0770)53-0450
(上中町)
雄大でダイナミック、ビッグに楽しめるコース。27ホール、パー108、10,358ヤード。
福井県は有名プロこそ出していないが、アマチュア・ゴルファーのレベルが大変高いという事実は、あまり知られていない。
TEL(0770)62-1515