シイラ
初夏〜秋にかけて黒潮の大平洋上での釣りもの。
灼熱の太陽と黒潮が似合う魚。
カジキマグロのトローリングの外道でもあるこの魚。
釣り師と魚のバトルという言葉がこれほど似合う魚は数少ない。
ルアー釣りの対象魚としては面白く、ひとたび掛れば衝撃が竿から全身に駆け巡る。
圧倒的なパワーとスピードで釣り人を翻弄する。
体長は最大で2m、南紀で初夏にかかる個体は産卵期に入る1m〜1.5mの物が多い。
産卵期を超えると釣れる魚のサイズが小さい個体60〜80cmが多くなる。
この魚、60cmを超えると、オスとメスがつがいで行動します。
その為、一匹かかるとそのあとを追って必ずもう一匹ついてくる。
表層を生き餌やルアーを引っ張ると回遊していれば必ず食いつく獰猛な魚。
表層から20mより浅い場所を回遊する。
醍醐味は、いきなりビューーーー!
強烈な引きと海面をジャンプする姿がこの魚の特徴で面白い。
黒潮の真っ黒な海面を走る金色に青緑色の色彩を放って海面を疾走する。
色彩がゴージャスでカラフルな魚でもある。
魚が弱ってくると黄色く色変化し、死後数分で灰色に変化する。
七変化の末路は悲しさ感じさせる魚でもある。
食べてみると、結構 名前と風貌から敬遠される方も多いようですが、敬遠されている方も弁当や総菜で知らぬ間に食べている魚。
ハワイではマヒマヒ・沖縄ではフーノイユ・フーヌイユ 英名ドルフィンフィッシュ。
新鮮なうちは刺身が美味しいのですが、足が速い魚なので釣ったその日以外はフライなどの加熱料理をお勧めします。
また、調理には注意が必要です。
外洋を回遊する魚なので、体表面に食あたりを引き起こす細菌が付いていることが多く、魚の下処理を行ったまな板、包丁は身を引くときにはきれいに洗ってから行うことが大切です。
S田さんは、見事に食されたみなさん全員が食あたりになったようです。 今では笑い話。