不公正ファイナンス
上場企業のトップが仕手筋と手を組んで株価を吊り上げ
、架空増資を主導するという恐ろしい事件がおこりました。
この上場企業は、逮捕されたワンマン体制のもと、うそで塗り固めら
れた開示情報を公表して一般投資家をだまし、金集めに奔走してい
ました。
この不公正ファイナンスの実態が明らかになってきました。
業績不振のこの会社は投資家向けにうそのIRを発表していました。
「財務基盤を強化し、新規事業を立ち上げます」
と約5億円の増資を発表、会社のHPではもっともらしい増資の目的
を記載してマレーシアの上場企業と関係が深い投資会社が増資に
応じると掲載していました。
しかし、この投資会社は実体の無いペーパーカンパニーで、
この投資会社の設立登記が行われたのは、増資発表の
10日前で、引き受け先として名前を使う為だけに作られた
投資会社だったのです。
増資分の5億円の全額が払い込まれた発表がありましたが、警察の
調べでは投資会社から支払われていたのは1億数千万程度・・・・
そして、その金にこの上場企業の逮捕されワンマン社長が数千万を
上乗せして投資会社へ還流、再度2億円あまりを振り込ませることで
増資が達成したかのように偽装していた。
投資会社の代表は、「すべてこの上場企業のワンマン社長の
指示でやった」と供述、ワンマン社長も架空増資を認め、資本増強が
成功したように見せかけ、株価の維持、上昇を図ろうとしていたという。
このワンマン社長は、東京の大物仕手筋とされた故人の元側近で、
意に沿わない役員を排除してワンマン体制を作り上げ株価至上の
主義経営をひた走り、うそのIRを乱発して投資家をだまし、
金をあつめていたそうです。
手口をまとめて見ましょう。
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