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投資尺度

○割安銘柄の見つけ方 




















投資尺度


どの投資尺度を使うか?

まず、「割安な株には投資価値がある」ということを信じていることに
してください。これが正しいかどうか議論もあるかもしれません。
しかし、今は話の都合上そう考えておいてください。
「イワシの頭も信心」と言いますから、「割安株に投資価値がある」
という言い方は、それよりは受け入れやすいでしょう。

では、ここで、「割安とは何か?どうやって測るのか?」
という問題にぶつかります。株価を見る場合、200円の株価は
500円よりも「安い」ことは確かですが、では「割安か?」
となれば、当然話が変わってきます。

何をモノサシにして「割安」を計るのか?
この「モノサシ」がまさに「投資尺度」です。

よく誤解されることは、投資尺度の「予測力」ということです。
投資尺度から見て割安ならそのうち割安が修正されて株価が
上がって投資の利益が得られる、ということはその投資尺度には
予測力がある、との考えです。

この考えは「まったくの誤り」です。投資尺度には「予測力」はありません。

例えて言うなら、モノサシで子供の身長を測ったら130センチメートル
だった、というとき、「この子はそのうち身長が伸びるだろう」
と考えたとします。

この「予測」は、多分「正しい」でしょう。しかし、予想通りその子の
身長が伸びたとしても、別に測ったモノサシに「予測力」があった
わけではありません。

投資尺度で測って割安であることと、その割安が修正されるかどう
かは、まったく「別物」なのです。
このことははっきりと認識しておかねばなりません。

話がちょっとそれた観がありますが、いずれにしましても、
「割安株には投資価値がある」、だから投資において
「割安株を優先したい」、その割安を測るには「投資尺度」を使う、
という流れです。

さてそこで、ではどの投資尺度を使うのが良いのか?
ということになるのですが、結論から言いますと、個人の場合、
使う投資尺度は「PER」と「PBR」
(それに、これら二つから計算される「ROE」)
に限るのが「もっとも効率的」だと私は思っています。

世の中には、「どこかに何か魔法の投資尺度はないか?」
と探しているひとがいます。予測力抜群で、簡単で、
(できれば自分だけが知っている)「投資尺度」はないものか?

マネー雑誌などでは次から次へと新しい投資尺度=魔法の杖が
「紹介」されます。しかし、私は、そんな魔法の杖を探す努力は
無駄だと思っています。

先ほど書きましたように、投資尺度はモノサシに過ぎません。
子供の身長が伸びたからといって、測ったモノサシに予測力が
あったわけではないのです。

株式投資や投機における「予測力=魔法の杖」はあなたの頭の中
にしかありません。直感か、論理的な結論か、あるいはヤマカンか、
分かりませんが、いずれにしても投資尺度に予測力はありません。
しかし、割安を測るには投資尺度を使うのがもっとも効率的で、
分かりやすいのです。

で、使う投資尺度がなぜ「PER」と「PBR」だけで良いのか?
これにはちゃんとした理由があります。

株価の「割安」にはいろいろな意味がありますが、
ふつうは次のふたつを指しています。

(1)現在の株価が将来のその会社の利益に比べて「割安」:
これは「成長会社」について典型的です。
成長会社は利益の伸びが大きいので、今株価が割安でなくても、
将来は割安になる。こうした立場で投資するひとを
「グロース・スタイル」の投資家と呼びます。

(2)現在の株価が現在のその会社の利益や財産状態に比べて
「割安」:これは、人気が離散した株などでよく言われることです。
こういう株に投資するのが好きなひとたちを
「バリュー・スタイル」の投資家と言います。

株式投資のスタイルは極論すれば、「グロース」と「バリュー」
しかないと言って良いのです。

そして、これらふたつのスタイルの投資では、
「PER」と「PBR」を使って「ほぼすべての割安度合い」を測れます。

PERとPBRは株式投資の世界では「もっともポピュラーな投資尺度」
ですが、理由がちゃんとあるのです。






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