ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています   シニア ライフアドバイザーのつぶやき ⑤

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 すばらしき人々 気をつけたい言葉と行動 活動内容


マーク 初めに

   最近の新聞等には、ニュースとして、年金・介護が話題となっています。
  現在、収入が、比較的多い方は退職金などを私的年金として、将来に備え、
  定年後ボランティアなどに頑張った人々です。
  普通の厚生年金、国民年金では、高額な年金を望むことはできません。
  その頑張った私的年金の為に介護保険や医療費が3割など騒がれています。
   武器で国民を守るのも、福祉で国民を守るのも、どちらも守ることは同じ。
  皆様は、どちらで守って欲しいのでしょうか。


マーク  1) 子どもと挨拶

     先日テレビニュースで子どもに挨拶をしない様にと伝える記事を見つけました
   が、最近でこれほど寂しさを感じたことはありません。
                     (神戸新聞の記事からのテレビ放送)
   私が住んでいる町では、小さな可愛い子どもが、「お早うございます」とか
  「こんにちは」「さよなら」と、私に声掛けをしてくれます。
  その日は1日中気分がよく、幸せな気持ちで過ごすことができます。
  
   子どもに挨拶をしないでと言うことは不審者が多くそれを防止するためと思い
  ますが、そのような環境の中で成長した子はどのような大人になるのでしょうか。
  人と人の信頼関係を結べない、安らかな日常を送ることが出来ない寂しい人々が
  おおく存在することになるのでしょうか。

   挨拶もできない子どもたちが大人になり、不審な行動や犯罪を犯す大人と
  なる原因とも・・・。
  私たち大人が、このような社会を作ってきたという責任があるような気がします。

   子どもが、大人を信用できない。大人が、大人を信用できない。
  何という淋しい社会になってしまったのでしょうか。
  子どもの声が、喧しいから保育園の建設に反対するなどと言う記事も
  よく目にします。
  子どもは将来の社会創りの担い手ではないでしょうか。
  子どもの大きな話し声で日々楽しさと力を貰っているのは私だけでしょうか。


マーク 2) 介護は誰がする

   親の介護は誰がするのでしょうか。「子どものお世話にならない」と何時も
  話している高齢な方がいます。人間最後は、どれだけ頑張っても誰かのお世話に
  ならなければ綺麗に人生を全うできないと思います。

   福祉による老人ホームや高齢者施設できれいに逝きたいともいいますが、
  一人ぽっちで寂しくありませんか。老人施設での生活が始まってからが、
  本当の意味で、子どもや親族・友人が必要で大切となると考えます。
  子どもにお世話になると話してみてください。

   貴方の子どもが「任せなさい」のひと言で安心感が生まれます。
  安心感を得ることでこころが広がり、高齢期の自立の基礎となり、
  結局は、子どもの支援の必要性が少なくなるような気がします。
  子どもや親族や友人に「お世話になります」と伝えて自立の道を考え実行しま
  しょう。
   私は、可能な限り自立生活を目指していますが、最後には、妻、親族、社会に
  お世話になることでしょう。


マーク 3) 介護費用のアップ


   高齢者の社会保障費が増大の一方で、介護費用のアップが言われています。
  これから先、高齢者は、何処に終の棲家を求めたらいいのでしょうか。
  介護予防とか、フレイル予防などと日々新聞やチラシで叫ばれていますが、
  何時かは、一人で生活できなくなる時が来ます。

  現在の年金は、夫婦で一緒の生活であれば何とかなるように思いますが、
 その生活が二つに分かれた場合には日常的な生活費すら確保できない人々も多い
 と思います。

  お金をもっている人もそうでない人も今の高齢者が、戦後自分の楽しみを
 後回しにして、頑張って現在の社会を築いてきた人々です。
 高齢期になり、不幸にして(子どもの学費・病気など)貯蓄が出来なかった人々
 にも手を差し伸べて安心できる日々を送って欲しいものです。

  これらを解決するためには、
 国、地方、親族、地域社会などが一体となり高齢者問題に取組むことが
 求められています。

  高齢者夫婦が、不幸にして一緒に生活できない境遇となった場合でも安心できる
 社会環境を創りたいものです。

マーク  
4) 介護業界の人材不足

  介護保険制度が発足して、16年。
 当初より介護職員の離職が問題と言われています。未だにその問題を引きずって
 いる状況ですが、何が問題なのでしょうか。

 <給料の問題・仕事の環境・体力的な問題>等々上げることが出来ますが、
 一つの施設を離職しても、また、同じような職場に就職している人々を多く
 見てきました。渡り鳥のように。

  介護という仕事は、この世で最も難しく、厳しい職場と思っています。
 そして、これからの超高齢社会においては無くてはならないものであり、
 社会に大きく貢献している仕事とも考えています。

  報酬などの問題点を解決することは当然ではありますが、
 介護職の方々にお願いしたいことは、
 無くてはならない仕事と言うプライド誇りを先ず持って欲しいのです。
 誇りをもって物事に取り組んでいますと、
 社会は介護という業務を認めざるを得ないと思います。

  一般市民の方にもお願いがあります。もう少し、自分のことと考えて勉強して
 欲しいものです。
 多くの会合に出席して思ことは、介護に対する知識も認識もないと思われる方が
 多いことです。自分には関係ないと思っているのでしょうか。
 介護職を本当に理解すればもっともっと待遇や環境の向上のアップを私たちが
 声を大にして社会に訴えてゆきたくなるはずだと考えています。

  「介護職の方には誇りを」「私たちは職員に対して、有難うの言葉を」

 社会の人々は自分の将来の安心の為に、介護職を認め応援しようではありませんか。


マーク 5) 認知症高齢者と車の運転

  運転免許を返納したのは75歳の時でした。現在高齢者の事故が騒がれています。
 運転免許の返納を警察に申し出ました時に、返納書類に「事故の心配」とか、
 「運転に不安が」とか「身分証明書を千円」とか、当時として個人的には非常に
 不愉快な思いをしたものです。警察で上からの目線に反発したものです。

  高齢者の意味のない運転は、一種の徘徊と言えるような気がします。
 車での徘徊も、歩いての徘徊も同じ要素があると思います。
 先ず、自分が高齢となり、感覚が鈍っていることに気づきません。
 自分の年齢さえも中々認識できないものです。

  高齢者で自分を認識できずに車の運転をする人は、やはり寂しさが根本にあると
 思います。
 家族が、もう少しチーム力を生かして集団の一員とし、高齢者に役割をもって
 いただき、高齢者の居場所をつくることが必要ではないでしょうか。
  

                        シニア ライフ アドバイザー
                               岡島 貞雄


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