ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています               

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シニア ライフ アドバイザー の つぶやき@

マーク 成年後見制度と関わり13年目になりました。

 その間に、法的な側面で解決できない人々の悩みや不安感を聴いてきました。
 このページは成年後見の側面的な心理について独断と偏見で述べてみます。
 成年後見制度(任意後見)を利用するには早すぎる方、仕事を離れることで不安を持っ
 ているなどこれらを解消するためには準備が必要であり、今からでも遅くはありません。
 訪問して下さった方のご意見をお待ちしています。

マーク  高齢者の幸せって

 定年退職
 高齢者の幸せについて考えてみます。

  ある日電話があり、その方は「長年教師として務めてきました。
 教頭になり、校長になれるものと頑張ってきましたが、ついに定年となりました。
 校長になれずに残念です・・・」私は「残念の意味がよく判りません。人生はお金
 を稼ぐ仕事を離れて初めて自分の人生が始まるのです。むしろ校長にならずによかった
 かも知れません。これからは、自分のため社会のために自分の意思で生きて下さい」
 何となく納得してくれたようです。その後その方はボランティアとして、少しのお金を
 稼ぐ仕事をして実に生き生きと日常を過ごしているようです。
  定年までの人生(仕事)は、定年後の準備期間と考えています。お金を稼ぐ仕事が
 最終章ではないと考えています。それが、スタートではないでしょうか。



 幸せについて考えてみましょう。 高齢者の幸せってどんなことでしょうか。

  私風に言いますと「年を忘れて年をこころする」
 「Anti Aging でなく With Aging」で生きてゆきたいものです。無理せず、自分を
 生きたいということです。そのためにも60歳までの仕事は人生の準備期間と考えていま
 す。高齢者の幸せについて次のことを考えています.。

 1)心身共に健康であること
 
 健康とは病気がないだけでなく、常に自分を生きている状況を心身共に健康と定義
  しています。身体に多少の不自由があれ、精神的に判断能力が定かでなくとも、
  自分を生かして生きている方は心身共に健全と言えるのではないでしょうか。

  現在健康ですが、将来を必要以上に心配している方がいます。
  正しい生活と人との交わりを大切にして日々を楽しくお過し下さい。
  必要以上に心配することはこころにも身体的にも決していいことではありません。
  多くの人々との交流に心がけて下さい。家から出ましょう。閉じ籠らないことです。

 2)朝起きてすることがあること
  仕事を離れて当初はゆっくりとできて幸せを感じていましても、次第に暇を待て遊ぶ
  ようになります。
  準備する上で最も大切なことは、「朝起きてその日にすることがある」ことです。
  自分にとって楽しいこと、社会貢献が出来ることなど「自分が何かの役に立つ」こと
  だと思います。
  これらは、仕事を離れて直ぐに待っていましたと言うようには実行は出来ません。
  仕事をしている間に2枚の名刺を持つことをお勧めします。仕事だけが全てではありま
  せん。
  私も仕事人間でしたが、時間を作っては講座や自分が楽しいことを無理せずに探して
  いました。
  60歳過ぎで人生を心配している方、何かを探して自分を見つけて下さい。
  まだまだ、多くのことを忘れているかも知れません。

 3)美しいものを見て美しいと感じられること
  美しいしいものを見て、美しいと感じる感性のある方は、素晴らしいと思います。
  私の知り合いで認知症と言われている方がいます。
  その方が、少し元気な時に私に俳句を勧めてくれました。
  どうしてと聴きますと「小さな自然の移り変わりに気付くことが出来ます」と
  ゆっくり、ゆっくりと話してくれました。小さな、美しいもの、自然の移り変わり
  などに気付くことは大変に大切なことです。
  日々が豊かになります。  人々の小さな好意を素直に受け入れる余裕が出来ます。

 4)ほどほどの経済力
  お金はあることにこしたことはありません。
  しかし、必要以上にお金に左右されるようですとあまり楽しい日々が送れるとは思い
  ません。多くの高齢の方々と成年後見制度などを通じて、いろいろな高齢者の方と
  お付き合いをしてきました。
  日常生活を工夫して自分を生きている方はそれほどお金に恵まれているとは思えない
  人達です。 
  お金は、有り余るほどあっても年をとりますとそのお金を楽しいことに使うことも
  出来ず、自分の日常を工夫することも考えずに日々を暮らしているようにさえ思えま
  す。日々生活できて、工夫して、楽しい日々を暮らしている方はそんなにお金を必要
  としていないような気がしますが、私のひがみでしょうか。


  5)ほどほどの人とのつながり
  年をとりますと「風邪ひくな」「転ぶな」「義理を欠け」が楽しい高齢期の過ごし方
  だそうです。ほどほどが全てよしと思っています。
  「いいかげん」は「良い加減」ではないでしょうか、好い具合に加えたり、減らした
  りすることが大切です。好い加減に人々とお付き合いし、病気の基、風邪を引かずに
  転ばずに楽しい日常を過ごしたいものです。
  そして最後は「老衰です」と言われてこの世を去りたいものです。

                         シニア ライフ アドバイザー
                                  岡島貞雄



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メール    elmar-okajima@maia.eonet.ne.jp
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