第六章 形の違うものの間に働く力学

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法則Y−1 異形のものどうしは互いに反発する

心は同種間では引き合うが異種間では反発する傾向がある
これは種を保存する本能から来ているのかもしれない

図1

図2

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図2は同じ大きさの異形の点が並んでいる
この2点は互いに反発して離力が生じている。

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図3

図1は同じ形の2点である
同形のものは互いに引き合い、引力が生じる

図3は異形の2点であるが、大きさに差が有り、大きなものが小さなものを引きつけようとする引力が勝って小さな点はひきつけられている

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→ ←

図4

図5

図6

図1に同じ

図2 とは違い、同形であるが色の違う2点の関係である。 ここでも反発は起こるが異形間の離力よりもゆるやかに見える。
これは同形による引力が離力を押さえているためである。

図3と比べると、 図6の方がいくらか強い引力を受けているように見える。
これは引力に対する離力が色よりも形の違いにより強く現れるからである。

法則Y−2 まとまった形の一部が切り離された場合、その2つの間には離力が現れる。

図7

図7は正方形の一部が切り離された形であるが、この場合小さな部分は大きな部分から離れようとする離力が現れている。
これはま正方形の形それ自体に、もともと形を整えようとする引力が存在するためである。
この場合、その引力が切られたためにつなぎとめられていた部分が離れて行くと考えられる。

ちなみに図8の場合小さな四角は図7とは違って、大きな四角にの引力に捕らえられて、近づいていく動きが認められる。
この違いは面白い。いずれにしてもこのことから、心はまとまった形の内部に強い力を認めているのがわかる。
ただしこの例で円に比べて引力が小さいことに気付かされる。これは角に自己主張の要素があるからである(自己主張には他を排する力が内在する)

全体として図7-図8の現象が現れるのは、結合しようとする力よりも、結合が破られた力の方が強いイメージとして心に写るからであろう。

図8