第四章 多数の点に関する力学
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図1
図1は互いに離れようとする2点であるが、
図2は、上の点が集合となった場合である。
6つの点の集合は互いに引き合っているため、大きな一つの点として振る舞い、下の点に対して引力を生み出している
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図2
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図3
図4
図3は画面の外に向おうと拡散力が働いているが、
図4のように画面の中心に点の集団が現れる事で拡散力が消され中心に引かれるようになる。
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図5
図6
図5は中心に1点が安定しているが、
図6のように境界線付近に点の集団が現れたために
点は集団から引力を受け、大きな一つの点の一部に組み込まれる。
この大きな点は画面の拡散力を受けて画面の外に出ようと動き始める。
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図7
図8
図7は大きな点に小さな点が引き寄せられているが、
図8では小さな点が集合して一つのより大きな点となったために、逆に大きな点を引き寄せるようになる。
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(集合体を一つのものと認識する心が作る力学)
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この法則は、現実の物の世界でも同じ力関係として見ることが出来るものである。
例えば原子の核は粒子が非常に強い力で引き合っているため周りの粒子から独立した存在となっている。原子力という言葉で連想されるように原子はただ一つの存在ではなく、その内部に大きな力を蓄えた複数の粒子の塊なのである。
あるいは我々人間もまた粒子を引力によって一つの塊に成長した存在であり、力関係の薄い空間が周りにあるから個人として生きていけるのである。
この意味からも、この法則は現実世界を体現していると言えるだろう。