包む、
何かを覆い隠すのか、
全てを受け入れるのか、
それを決めるのは
心のほかにはない
S50号 のしてんてん7’98・2-1
府立泉南高校50周年記念寄贈
2004年1月
2004年2月
今月は私の立体造形から1点
田植えの時期には早いですが、
そのころにはよくあぜ道に、
田植えの済んだ
残りのイネが捨てられています。
それを頂いて帰り、
立ち枯らせて創った作品です。
コンクリートの塊が
イネを押し潰そうとしているのか、
か細いイネが寄り集まって、
コンクリートを支えているのか、
悲しみと喜び、
憎しみと愛、
すべては表裏一体
1996年「15×15BOX展」出展作品
のしてんてん(6月)
2004年3月
今月は、先月の作品に先んじてつくった
立体造形作品の紹介です
枯れた苗代をセメントに植え付けたオブジェと
ペインティングした箱を組み合わせたもの。
ペインティングは箱の側面や裏面にも施して
いるが写真では見えない。
若いころの思いだけで制作した
懐かしい作品です。
180mm×127mm×40mm
「煙突」
今月の作品は最新作の紹介です
内側から力を感じる時、
初めて人は
自分の光を見るのだろうか
それとも影が
光を生み出すのだろうか
F100号
2004年4月
2004年5月
F12号
箱は私の心を幾重にも映し出す
あるときは人の姿、
あるときは夢の残片
あるときは悲しみを詰めた忘れ物
あるいは
はるか彼方からやってくる
私から私への贈り物
もしくは
宇宙の彼方に流れ去る
メッセージ
2004年6月
今月は1996年の作品を紹介します。
はがきにアクリル絵の具と鉛筆
包み込む愛の中には
恐ろしいものの潜んでいるときがある
我が子を自分のものと思い込んだとき
悪魔が忍び寄る
人は何も所有する事が出来ない
我が子も、
自分さえも。
2004年7月
F10号作品(キャンバスに鉛筆)
すべての無駄なものを削り落としてゆくと、
光と闇だけが残る。
その光と闇の境目に生まれる命
2004年8月
光はなんてありがたいのだろう
光が多すぎて
忘れてしまっている
豊かさを
思い出したい
2004年7月作 SM
2004年9月
マゼンタを使った最初の作品
マゼンタは、韓国の作家アン・テジョン氏が
深く追求している色。
赤と青の間にある微妙な、
空気のように澄んだ色です。
残念ながら画像はまったくその雰囲気を
伝えていません。
10月の個展(京都・ギャラリー賛)では
実物を見ていただけます。
是非お越しください
F10号
2004年8月作
2004年10月
箱が開くと
そこには
ありふれた
ものがある
ありふれたもの
それは
命と
同じ響きがある
2004年9月作
サムホール
2004年11月
S100号 のしてんてん0410-1
今月は12月から始まる
第7回小磯良平大賞展の
出品作品(入選)です。
開かなければ中身は見えない。
開かなければ交流は生まれない。
開かなければいつまでも孤立したままだ。
血塗られた箱に憎しみは消えない。
親愛なるイラクの民、
勇敢なるアメリカの人々、
開いて互いを見ようではないか、
そこには共に喜び合える愛がある。
第7回小磯良平大賞展
神戸市立小磯記念美術館
平成16年12月11日〜17年2月3日
画像がよみこまれるまで
しばらくお待ちください
F120号
今月は、第43回北陸中日美術展
佳作賞となった作品を紹介します。
二つの無がある
眠りの無と、目覚めの無
後ろ向きの無、と前向きの無
死の無と、生の無
人としての喜びは常に後者、
懸命に生きようとすることで実現する
無心のなかにある
第43回北陸中日美術展
平成16年11月28日〜12月8日
石川県立美術館
2004年12月