今月の作品

2007年1月


F10号

のしてんてん06-12-1

3年前の作品と同じものを
再現させた作品。

前作と同じものをという意識に
とらわれると、作品は硬くなって
自由を失う。

自分の絵であっても、まねをする
心が作品をだめにする。
この作品はその心の葛藤を
よく意識させてくれた記念すべき
ものである。

作家は常にその瞬間に生き、
その空間に自由を得て、
自分自身でなければならない。


職場の近くに公園があって、
休み時間に30分だけ歩いている。
いまはケヤキやエノキなどの落葉樹が
枝だけになっている。
プラタナスには不思議な実がいくつも
ぶら下がっている。
自然と触れ合うことが
どんなに心を豊かにしてくれるか、
何気なくプラタナスの実を持ち帰り
絵になった。

S40号

のしてんてん’07.1-3

2007年4月

2007年2月


今月は下描きを公開します。
S100号に描いたアメリカフーの実
2月の作品もプラタナスと思っていたのが
実はアメリカフーの実だと最近知りました。

雰囲気が好きで、公園から拾ってきたものを
描いています。
私の絵はここからスタートです
作品が完成するとこの絵は消えてなくなります。
どんな作品になるかご期待ください。

S100号  キャンバスに描いた下絵

2007年3月


3月の下絵を
一月かけて作品ほぼ完成です。
アメリカフーの実を取り囲んで
のしてんてんの虫たちが
それぞれの思いを胸に秘めているようです。

何を思っているのか
どんな人生を経験してきたのか
作者の私にも分かりません。

それでも虫たちは
のしてんてんの空間に
存在しつずけるのです。

S100号 アメリカフーと虫たち 


2007年6月

S100号 アメリカフーと虫たち (完成) 

3ヶ月かけてようやく完成しました。
この作品は5月3日・4日と全興寺個展で
展示する予定です。

展示会場で作品を眺めると、
作品がよそ行きの顔をします。
アトリエでは見せない顔が見えてきます。

作品は個展後、さらに描きくわえることがあります。
この作品はそうしてさらに深めてみたい作品です。



2007年5月


S40号     二つの心

ハコムシ達が少しずつ動き始める
心の箱から生まれたものらしく
あるときは虫のようであり、
あるときはヒトのようであり、
またあるときは心の形そのもののようでもある

それは作者の私ですら分からない
宇宙の流れを持った
神の姿なのだ

2007年7月


今月はこのコーナーの原点に戻って、
私の初期の作品の紹介です。

まだ鉛筆と出会う前の、試行錯誤していた頃、
ただ線の面白さだけで遊んだシリーズ

情景だけを思い浮かべて、
手はまったく無計画に動かして、自然に生まれて
くる形を楽しみました。

そのときはさしてどうとも思わず、とっておいたもの
ですが、
今描けと言われても描けない、若いエネルギーの
流れのようなものを感じます。



B5用紙にボールペン使用

実はねえ、あなた・・・・

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2007年10月


神様!・・・

20代の作品
ボールペンで自動筆記的に描いたもの

これを描いた背景は忘れてしまったが、
恋心の片鱗だったかも知れない。

2007年8月


菊の花を描いた作品と
作者の合体。

ちょっと不思議な写真が撮れました。
虚と実が一つになって
そこに何が生まれるのだろう

F10号作品、アクリル板カバー付きボックス


2007年9月

ハコムシ 立体作品 「よろしくね」 身長100mm

ハコムシ人形を作りました。
11月末に予定されている
京都での個展が初舞台です。
よろしくお願いします。


石粉粘土製です


2007年11月

S100号作品   のしてんてん’07.9-4

今月は小磯良平大賞展から

入選作品です。

ユリの木の実を取り囲むハコムシ達
は何を思っているのでしょうか。


2007年12月

金色になったハコムシ

個展会場に来ていただいた
金箔加工美術家であり、
現代美術作家の岡田武氏と意気投合して
私の本「のしてんてん系宇宙」と交換に、
ハコムシに金箔を施して頂きました。
ハコムシの反対側は銀箔です。


写真はギャラリー展示窓を
内側から撮影したもの

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