今月の作品
2006年1月
本年の最初に、
ハコムシによる絵画を紹介します。
ハコムシは2005年賛展を機に生まれた
新たなキャラクターです。
これまで
心そのものを表現する箱を描き続けてきましたが、
このハコムシは、心の色によって変化する形を
そのまま描写する方法で、
より具体的な心のあり様を探ろうとするものです。
ハコムシはさまざまなしぐさをして、
皆様の心にメッセージを運んでくれるでしょう。
皆様に可愛がっていただけたら、
ハコムシもきっと喜ぶことでしょう。
この絵はハコムシが集まって花なりました。
サムホール (CGにより編集) のしてんてん (心の花ビラ)
2006年2月
のしてんてん06.2-1
サムホール
箱を切り取ってできるハコムシたち、
その形はそのまま心を映し出す。
孤独、恥じらい、愛情、戸惑い、
肉体を持たないハコムシだから
心がそのまま形になる。
サムホール
2006年3月
心の空間に集まる
ハコムシたち
それは
何を映し出しているのだろうか
どんなに変化し
流れて行こうとも
光は常にそこにある
2006年4月
のしてんてん06-1-1
s100号
心のたまり場
忘れられた心の
行き場のない
かたまり
いつか再び
光が当てられるときまで
じっと待っている
心のたまり場に
そっと
触れて見る
2006年5月
のしてんてん’06.5-1
サムホール
全興寺個展「ながれゆくもの」
展示のための作品です
地面に角度を持って立てる工夫に
試行錯誤した末、ようやく完成。
アルミ板を曲げて簡易のスタンドを
70個ほど作りました。
2006年7月
のしてんてん02’6-1
M30号
全興寺個展以降の作品
人生はあたかも、地面を転がる
指輪のように動いてゆく。
ハコムシたちはその前で
たたずむ。
畏敬の念と恐れと、新鮮な驚き
ここから世界が広がって
ゆくだろうか
2006年6月
のしてんてん’06.5−10
サムホール
風がふく
雨が降る
当たり前のことが
奇跡に思えるとき
リングはしっかりと
闇に輝く
2006年9月
等寸大自我マスク 1990年頃制作
今月は簡単な自我マスクを紹介します
用意するもの
アルミホイル、針金、ティッシュ、水のり、カラースプレー
まず、針金で自分の顔のふちどりを作ります。
次に自分の顔にうすいハンカチを載せ(保護のため)、
アルミホイルで顔の形を取ります。
かたどりしたアルミホイルの裏側から、針金のふちどりを顔型と
合うようにあてがい、針金を巻き込むようにホイルの縁を内側に
折りこんで行きます。
顔型のアルミホイルの裏面に水のりに浸したティッシュペーパーを
ていねいに重ねて、アルミホイルが変形しない程度に裏張りします。
十分に乾かしてから、アルミホイルが完全に固定されていたら、
最後にスプレーで着色します。
私は3方から三色を吹き付けてみました。
誰でも簡単に自分の顔をマスクにすることが出来ます。
挑戦してみませんか?
2006年8月
のしてんてん’06.9-1
870×1940mm
人生を楽しむには
自分を主人公に仕立てること
ドラマを見るように
自分を見て楽しむ
どんなテレビドラマより
面白いこと請け合います
2006年11月
のしてんてん06,8-3
サムホール19枚組作品
アクリル板の映りこみが
作品の上にかぶって、
予想外の面白さを覚えた。
作品を額に入れるのは
あまり好きではないが、
この映り込みを作品の一部と
考えたら、新しい作品が
生まれるかも知れない。
2006年10月
今月は個展前のアトリエの紹介です。
恥ずかしながら、毎回このような状態で
足の踏み場もありません。
芸術は蓮の花のように、
泥沼のようなところから生まれると言えば
カッコいいのですが・・・・・
11月14日からの京都三条、賛展に向けて
ギリギリ追い込まれた背水の陣
皆様方には
万障繰り合わせのうえ
この結末を是非、ご覧くださいませ。
個展の案内はこちら
撮影2006年10月31日朝
2006年12月
今年最後の作品紹介は、11月のギャラリー賛での個展から。
この空間は、7年間私の作品と付き合ってくれました。私を育ててくれたと言っていいかもしれません。
中央の作品は、S30号(90.9×90.9)の4枚組作品です。
組み合わせによっていろいろな画面を楽しめます。