1. ホーム/
  2. アレルギーと漢方の話題/

5.漢方薬は長い間、飲み続ける必要があるのでしょうか?

たとえば、風邪の初期で、何となく頭が重い、熱っぽい症状がある時に、葛根湯や麻黄湯を飲み布団を被ってねむれば、サッと汗が出て楽になります。 また、むくみがあって、のどが渇き、尿が出にくいときに、五苓散や柴苓湯をのめば、これらの症状は即座に改善されます。

漢方薬は長い間飲み続けないと効かないものもありますが、早いものでは15分から2時間で症状を改善する、即効性のものもあります。
すなわち、漢方薬は、

  1. 今、苦しんでいる症状を素早く取り除く作用(即効性)を表すもの
  2. 抵抗力が弱く風邪をひきやすい体質、アレルギー体質など、体の根本から治す作用を表すもの

の二面性を持っています。 そして、後者のほうが得意分野であるため、「漢方薬は長くのまないと効かない」と、 思い込まれている人が多いようですが、決してそれだけではありません。