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表紙画像の下の氏名は特に断り書きがない限り装幀者または装画家、バックが黒いものは現在絶版です。
新潮社 |
家族八景 新潮文庫 1975年2月27日 |
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当初、七瀬三部作の表紙は真鍋 博氏が手がけていたが、2002年の改版により三作とも日置由美子氏のイラストに変更されている。
◆1972年/単行本(同社) |
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俗物図鑑 新潮文庫 1976年3月30日 |
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新潮文庫には他社の文庫本と違いスピン(紐のしおり)が付いている。しかし大手古本チェーンなどではクリーニングと称して小口のみならず天や地もグラインダーにかけるため、このスピンがちぎれている確立が高い。天の方でちぎれてるだけならまだなんとか修復可能な気もするが、地の方でスパッと切られていたら全く役に立たない。やめてほしい。
◆1972年/単行本(同社) |
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狂気の沙汰も金次第 新潮文庫 1976年10月30日 挿し絵:山藤章二 |
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◆1973年/サンケイ新聞社出版局版単行本
←筒井氏初のエッセイ集。解説の堀氏は、筒井氏と共に第3回パスカル短篇文学新人賞(1996年)の選考委員もつとめた。2006年8月、『男たちのかいた絵』に続いて改版。表紙は変わっていないが文字が大きくなりページ数が増え、価格は初版時の2.5倍に。 |
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将軍が目醒めた時 新潮文庫 1976年12月5日 |
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◆1972年/河出書房新社版単行本
←短篇集。なぜ表紙が変わったのかわからない。辰巳四郎氏の表紙に統一しかけたのだろうか。 |
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おれに関する噂 新潮文庫 1978年5月25日 |
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◆1974年/単行本(同社)
←短篇集。 |
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男たちのかいた絵 新潮文庫 1978年10月27日 |
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◆1974年/徳間書店版単行本
←やくざをテーマにした連作短篇集。2番目の表紙は収録作「二人でお茶を」が「男たちのかいた絵」として豊川悦司主演で映画化(1996年)された際のもので、題字は作者本人によるもの。2006年7月から3番目の表紙で、最初の表紙のアレンジ版という感じ。しかし、中身は文字が大きくなりページ数が増え、改版されている。 |
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七瀬ふたたび 新潮文庫 1978年12月20日 |
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◆1975年/単行本(同社)
←七瀬三部作の二作目。2番目の表紙はテレビ東京系でドラマ化(1998年)された際のもの。七瀬三部作のうち、この「七瀬ふたたび」だけが何度もドラマ化されている。最初はNHK少年ドラマシリーズで、多岐川裕美主演(1979年)。2度目はフジテレビ系「木曜の怪談」枠内で水野真紀主演(1995年)。3度目がこの渡辺由紀主演のもの。1・2度目のドラマ化の際に同じようにカバーを変えて出ていたということも考えられるが今のところ確認されていない。第7回星雲賞(日本長編部門)受賞作品。 |
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おれの血は他人の血 新潮文庫 1979年5月25日 |
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◆1974年/河出書房新社版単行本
←1974年に映画化されているが、文庫本化前なので別バージョンの表紙はない。第6回星雲賞(日本長編部門)受賞作品。 |
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やつあたり文化論 新潮文庫 1979年10月25日 |
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◆1975年/河出書房新社版単行本
←エッセイ集。もとの単行本から「SF周辺映画散策」「幼年期の中ごろ」の2篇が削除されている。「SF周辺映画散策」は単行本以外では全集18巻でしか読めないが、「幼年期の中ごろ」は『腹立半分日記』(角川文庫・文春文庫など)に再録されているので比較的容易に読める。 |
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私説博物誌 新潮文庫 1980年5月25日 |
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◆1976年/毎日新聞社版単行本
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笑うな 新潮文庫 1980年10月25日 |
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◆1975年/徳間書店版単行本
←短篇集。私が学生の頃に最初に買った筒井本2冊のうちの1冊。 |
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メタモルフォセス群島 新潮文庫 1981年5月25日 |
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◆1976年/単行本(同社)
←短篇集。表題作は第8回星雲賞(日本短編部門)受賞作品。 |
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エディプスの恋人 新潮文庫 1981年9月25日 |
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◆1977年/単行本(同社)
←七瀬三部作の三作目。七瀬三部作のうち、この「エディプスの恋人」だけドラマ化されていない。やっぱり無理か。 |
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暗黒世界のオデッセイ 新潮文庫 1982年5月25日 |
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◆1974年/晶文社版単行本
←もとの単行本から、短篇「モケケ・バラリバラ戦記」、 エッセイ28篇、対談4篇が除かれ、「筒井順慶」「90年 安保の全学連」「第7類危険物取扱心得」の漫画3篇が加えられている。「モケケ・バラリバラ戦記」はその後出た『くたばれPTA』(1986年)などで読むことができる。エッセイはその多くが全集に収録されている。しかし対談に関しては残念ながら単行本でしか読めない。 |
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宇宙衞生博覽會 新潮文庫 1982年8月25日 |
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◆1979年/単行本(同社)
←>短篇集。 |
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富豪刑事 新潮文庫 1984年1月10日 |
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◆1978年/単行本(同社)
←連作短篇集。一時絶版になっていたが、テレビ朝日系でドラマ化(2005年、深田恭子主演)された際に復刊された。ドラマ版は主人公が女性になり、作者も俳優として出演していた。2006年に続編あり。収録作品が映画化やドラマ化されると、どこの出版社でも多くの場合文庫本のカバーを変えてキャンペーンしたりするのだが、この作品の場合は帯のみで対応していた。 |
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エロチック街道 新潮文庫 1984年10月25日 |
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◆1981年/単行本(同社)
←短篇集。2番目の表紙は収録作「ジャズ大名」が岡本喜八監督・古谷一行主演で映画化(1986年)された際のもので、改題されている。 |
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[筒井康隆劇場] 新潮文庫 1985年10月25日 |
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新潮文庫に3冊ある[筒井康隆劇場]と銘打たれたものは、舞台やドラマ用に書かれた戯曲集。簡単にいうと台本である。巻頭に収録されている舞台写真などから、実際の舞台がどんなだったか想像しながら読むとおもしろい。 ◆1979年/単行本(同社) |
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くたばれPTA 新潮文庫 1986年10月25日 |
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←文庫本未収録短篇集。こういう作品集をもっと文庫本で出して欲しい。
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[筒井康隆劇場] 新潮文庫 1987年7月25日 |
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◆1982年/単行本(同社)
←戯曲集。 |
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玄笑地帯 新潮文庫 1988年5月25日 |
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◆1985年/単行本(同社)
←エッセイ集。もとは1983〜85年にかけて同社から出ていた『筒井康隆全集』全24巻のおまけエッセイ。 |
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串刺し教授 新潮文庫 1988年12月5日 |
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◆1985年/単行本(同社)
←短篇集。 |
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着想の技術 新潮文庫 1989年9月25日 |
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◆1983年/単行本(同社)
←エッセイ集。 |
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夢の木坂分岐点 新潮文庫 1990年4月25日 |
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◆1987年/単行本(同社)
←第23回谷崎潤一郎賞受賞作品。 1992年/大型活字本 上・下巻(社会福祉法人埼玉福祉会・新潮文庫版が底本) |
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歌と饒舌の戦記 新潮文庫 1990年11月25日 |
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◆1987年/単行本(同社)
←表紙のカラーイラストは、中の人物紹介用のモノクロイラストと人物の配置やポーズが若干違うだけで同じように見えるが、手塚治虫や小松左京がいるなど、違いを探すのもおもしろい。 |
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筒井歌舞伎 新潮文庫 1991年6月25日 |
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◆1986年/角川書店版単行本
←[筒井康隆劇場]と同じように、歌舞伎用に書かれたもの。表紙の柳原氏は1979年の『あるいは酒でいっぱいの海』(集英社文庫)以来の登場で、これが今のところ筒井作品文庫本最後の担当作。 |
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虚航船団 新潮文庫 1992年8月25日 地図:新井苑子 |
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◆1984年/単行本(同社)
←新井苑子氏によるひさびさの筒井作品表紙。 1993年/大型活字本 上・中・下巻(社会福祉法人埼玉福祉会・新潮文庫版が底本) |
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薬菜飯店 新潮文庫 1992年8月25日 |
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◆1988年/単行本(同社)
←短篇集。収録作「ヨッパ谷への降下」は第16回川端康成文学賞受賞作品。漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に表題作が引用されている(33巻)。 |
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筒井順慶 新潮文庫 1993年6月25日 |
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◆1969年/講談社版単行本
◆1973年/角川文庫 ←短篇集。 |
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[筒井康隆劇場] 新潮文庫 1993年11月25日 |
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◆1989年/単行本(同社)
←作者断筆中に出た戯曲集。 |
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旅のラゴス 新潮文庫 1994年3月25日 |
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◆1986年/徳間書店版単行本
◆1989年/徳間文庫 ←作者断筆中に出た長篇。 |
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夜のコント・冬のコント 新潮文庫 1994年11月1日 |
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◆1990年/単行本(同社)
←作者断筆中に出た短篇集。解説の小林氏は、『天狗の落し文』(2004年・同文庫)でも解説をつとめている。また、筒井氏と共にパスカル短篇文学新人賞(1994〜96年)の選考委員もつとめた。 |
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ロートレック荘事件 新潮文庫 1995年2月1日 |
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◆1990年/単行本(同社)
←作者断筆中に出た長篇ミステリー。解説の佐野氏は同じ新潮文庫の『富豪刑事』(1984年)でも解説を書いている。 |
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朝のガスパール 新潮文庫 1995年8月1日 |
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◆1992年/朝日新聞社版単行本
←第13回日本SF大賞受賞作品。もとは新聞の連載小説。連載しながら、先のストーリーを投書やパソコン通信で公募していた。作者断筆中に出た長篇。単行本にあった本文イラストは削除されている。 |
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最後の伝令 新潮文庫 1996年1月1日 |
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◆1993年/単行本(同社)
←作者断筆中に出た短篇集。解説の佐藤氏は、筒井氏と共に第3回パスカル短篇文学新人賞(1996年)の選考委員をつとめた。 |
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笑犬樓よりの眺望 新潮文庫 1996年8月1日 |
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◆1994年/単行本(同社)
←作者断筆中に出たエッセイ集。この表紙イラスト、どっかで見覚えがあるなと思ったら、なんだなんだ、『おれに関する噂』じゃないか。あっ、「噂の真相」連載だったからか。なるほど。解説の岡留氏はその「噂の真相」編集長で、『串刺し教授』(1988年)でも解説を書いている。 |
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筒井康隆 新潮pico文庫 1996年8月8日 |
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←5篇のみ収められた短篇集。新潮pico文庫はセブンイレブンのみで販売されていたらしい。
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家族場面 新潮文庫 1997年11月1日 |
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◆1995年/単行本(同社)
←短篇集。もとの単行本から「天狗の落し文」が除かれている。この「天狗の落し文」は後に同社から出た『天狗の落し文』の、断筆前に発表されていた部分で、当然『天狗の落し文』で読める。作者断筆解除後初の新潮文庫。 |
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邪眼鳥 新潮文庫 1999年11月1日 |
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◆1997年/単行本(同社)
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敵 新潮文庫 2000年12月1日 |
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◆1998年/単行本(同社)
←表紙の写真(筒井氏)は単行本時の帯に載っていたもの。主人公儀助のコスプレ? |
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パプリカ 新潮文庫 2002年11月1日 |
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◆1993年/中央公論社版単行本
◆1997年/中公文庫 ←2006年、アニメ映画化(今 敏監督)。 |
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自選ホラー傑作集1 新潮文庫 2002年11月1日 |
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新潮文庫から、一挙に4冊の自選傑作集が(『パプリカ』を含めると5冊同時に)出た。同時期に徳間文庫からも自選短篇集が出ている。筒井ブームだったのかも。この新潮文庫版自選傑作集は、他社の同様な再編短篇集とは違い、「驚愕の曠野」を除いて全て自社発行の短篇集から再録している。
『宇宙衞生博覽會』より2篇、『メタモルフォセス群島』『将軍が目醒めた時』『アルファルファ作戦』『おれに関する噂』『最後の伝令』『エロチック街道』『串刺し教授』『夜のコント・冬のコント』より各1篇収録。 |
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自選ホラー傑作集2 新潮文庫 2002年11月1日 |
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←表題作「驚愕の曠野」は1988年に河出書房新社から単行本が、1991年に河出文庫版が、長篇として単独で書籍化されていたが、こちらでは短篇扱いで収録されている。
『エロチック街道』より3篇、『夜のコント・冬のコント』『メタモルフォセス群島』より各2篇、『最後の伝令』『驚愕の曠野』より各1篇収録。 |
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自選ドタバタ傑作集1 新潮文庫 2002年11月1日 |
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『宇宙衞生博覽會』『メタモルフォセス群島』より各3篇、『将軍が目醒めた時』より2篇、『夜のコント・冬のコント』より1篇収録。
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自選ドタバタ傑作集2 新潮文庫 2002年11月1日 |
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『宇宙衞生博覽會』『夜のコント・冬のコント』『メタモルフォセス群島』より各2篇、『将軍が目醒めた時』より1篇収録。
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魚籃観音記 新潮文庫 2003年6月1日 |
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◆2000年/単行本(同社)
←短篇集。 |
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天狗の落し文 新潮文庫 2004年8月1日 |
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◆2001年/単行本(同社)
←文学史上初、「全作、盗作自由」の使用権フリー短篇集。解説の小林氏は、『夜のコント・冬のコント』(1994年・同文庫)でも解説をつとめている。また、筒井氏と共にパスカル短篇文学新人賞(1994〜96年)の選考委員もつとめた。 |
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自選グロテスク傑作集 新潮文庫 2005年8月1日 |
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←自選傑作集シリーズ、3年ぶりの5冊目。この本の出版にあわせ、表紙にも写っている表題作にちなんだフィギュアがコンビニなどで発売された。
『串刺し教授』『薬菜飯店』より各2篇、『宇宙衞生博覽會』『エロチック街道』『将軍が目醒めた時』より各1篇収録。 |
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自選ファンタジー傑作集 新潮文庫 2006年1月1日 |
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←表題作は第16回川端康成文学賞受賞作品。それにしてもなんだなんだこの表紙は。デザイン専門学校生が覚えはじめのパソコンソフトで遊んでるみたいだぞ。これでコスト削減のつもりか。まったく。こうやって自選傑作集が出るたびに、過去の短編集が絶版になっていく。新刊は喜ばしいことだが、少し寂しい気もする。
『薬菜飯店』『最後の伝令』より各4篇、『エロチック街道』『夜のコント・冬のコント』『串刺し教授』『将軍が目醒めた時』より各1篇収録。 |
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愛のひだりがわ 新潮文庫 2006年8月1日 |
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◆2002年/岩波書店版単行本
←これで2004年から3年間、同じ日に新潮文庫の新刊が出ていることになる(実は偶然私の誕生日)。この調子で2007年は…。七瀬三部作以外での日置氏の表紙は初めて。タイトルの文字部分に七瀬三部作にあったような特殊加工はない。 |
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笑犬樓の逆襲 新潮文庫 2007年8月1日 |
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◆2004年/単行本(同社)
←おっと、縦書きで来たか。この前作にあたる『笑犬樓よりの眺望』(1996年・同文庫)と比べて若干文字のバランスが違う気がするが、山藤氏が新潮文庫の筒井作品を担当するのはその『笑犬樓よりの眺望』以来11年ぶりなのでこの際どうでもいいことにしよう。単行本にあった「筒井康隆のすべてを知るための50問50答」は『ヘル』(2007年・文春文庫)にも「特別付録 筒井康隆のすべてを知るための49問49答」として不完全ながら掲載されているのでこちらでは削除された模様。4年連続同じ日に発売。 |
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銀齢の果て 新潮文庫 2008年8月1日 挿画:山藤章二 |
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◆2006年/単行本(同社)
←ふむ。表紙はほぼ単行本そのままですな。5年連続同じ日に発売。 |
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ダンシング・ヴァニティ 新潮文庫 2011年1月1日 |
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◆2008年/単行本(同社) ←約2年半振りの新潮文庫。奥付は2011年の発行になっているが、実際に店頭に並んだのは前年のクリスマス・イヴ。 |