プレハブ配管のページ | LIN engineering
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施工事例(断熱材付プレハブ加工管)

ディーゼル発電装置から回収した廃熱により作られた飲料水や温水は、発電棟2階の浴室・洗面所・トイレ・理髪室などで使用されるほか、基地主要部の各建物でも使用されます。

発電棟と主要部の各建物は通路でつながっており、通路下部には断熱材付プレハブ加工管による給水及び温水循環回路が設けられています。

またこの他に、断熱材付プレハブ加工管に「自己制御式ヒータ」を組み込んだ汚水管も用いられています。

49次隊(2007)では、夏期隊員宿舎用の給水管・排水管敷設が計画され、外装材にスパイラル管を用いた断熱材付プレハブ加工管を持ち込んでいます。
敷設作業は50次隊(2008)で行われ、51次隊(2009)で最終部分の接続が完了する予定でしたが、残念ながら天候不順の影響などがあって52次隊(2010)へ作業が持ち越されました。

また、新しく第1ダム〜第1夏期隊員宿舎・屋外貯水槽間の給水循環配管(50A/φ150・リングタイプジョイント)も51次隊(2009)で施工されます。

近い将来は、主要部以外の建物にも給水・温水・排水のパイプラインが張り巡らされ、各建物の居住環境はさらに快適になるでしょう。これらのパイプラインに、断熱材付プレハブ加工管は最適なものです。


第1夏期隊員宿舎から予備冷凍庫(白い建物)方面を望む。

第2夏期隊員宿舎への給水管(25A/φ125),汚水処理装置までの排水管(50A/φ125)の計2本が門型架台上に配管されています。

49次隊では、外装材は鋼管外径に準じたスパイラクダクト(φ114.3)を使用していましたが、50次隊以降はφ125を使用しています。51次隊からは材質を着色亜鉛鉄板(シルバー)からガルバリウム鋼板に変え、耐候性を向上させています。

管材質:SUS304TP sch10S
管接続:グルーブタイプジョイント
     (タイヨージョイント製G-SUS型)
夏期隊員宿舎用・給水管/排水管


黄色く見えているは、基地主要部をつないでいる通路棟の床です。

光沢のある配管が、給水(往・復),温水(往・復)です。

その下にはケーブルラックが敷設されて、電力や制御・通信関係のケーブルが通っています。

管材質:SUS304TP sch20S
管口径:40〜65A
管接続:リングタイプジョイント
     (タイヨージョイント製CDU型)
使用圧力:1Mpa

外筒部分にはSUS316鋼板(t=1.6)を使用し、配管と外筒の隙間に硬質ウレタンフォームを高密度注入発泡して断熱材付プレハブ加工管として製作しています。

ここでは、通路棟脚部の鉄骨スリーブ径の制約から断熱厚を50mmとしていますが、加工管製作上は任意の厚みに設定可能です

このプレハブ加工管の特長は、エルボ等の異形管をモジュール化することで、加工管接続部分を保温カバーも含めて同じ形状に統一した点です。


発電棟と防火区画Aをつなぐ通路を海氷側から見た写真です。

給水管と温水管は、通路の下部を階段状に配管されています。

意匠面からは、通路床面と平行に配管するのが良いのかもしれませんが、プレハブ加工管の現地組立て精度を確保する為にこのような階段状の配管にしています。



管理棟・機械室への接続部分です。

給水(往・還)及び温水(往・還)の計4本が接続されています。



ヒータ付保温管・90°曲管

内管に自己制御ヒータを取り付けた状態です。
この後、外筒を取り付けてから内部に硬質ウレタンフォームを注入発泡させます。

発電棟から造水槽(100kL水槽・130kL水槽)へ伸びる配管メンテナンス抗の内部です。

発電棟・造水装置室の造水用熱交換器と各造水槽を結ぶ循環ラインには、自己制御ヒータ付保温管が使用されています。

矢印の先の黒いケーブルは、自己制御ヒータの電源ケーブルです。



   


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