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施工事例(一般的なプレハブ加工管) |
コ・ジェネレーション設備の主要機器が納められた発電棟の1階部分です。中央に写っているのは、常用ディーゼル発電装置(定格出力240kW)です。
この装置の冷却水系統及び排気ガス系統から余剰熱を回収して、造水や温水利用を行っています。
25次隊(1983年)での納入時は、160kW×3台のシステムでした。
その後、37次隊で1号発電装置を240kWのものに更新し、240kW×1台+160kW×2台のシステムで39次隊まで運用しています。
40次隊で、2号発電装置を240kWに更新,3号発電装置(160kW)を撤去して、240kW×2台のシステムとなり現在に至っています。
この間、ディーゼルエンジン冷却水系統・熱回収系統の改修工事が都度行なわれましたが、柔構造プレハブ配管システムのお陰で、短い工期で確実に施工されてきました。
<発電棟・1階 発電機室>
発電棟は2階建で、発電機室は吹き抜けになっており、天井走行クレーンが設置されています。
ディーゼルエンジン廻りの冷却水管,燃料油管,ミストガス管,排気ガス管も全てプレハブ加工して持ち込み、現地で組み立てています。
むろん、配管の支持金物類も同様です。
材質:SS400、表面処理:HDZ55
配管材質:SUS304TP sch20S
使用圧力:1Mpa
排気ガス管の断熱は、アルミガラスクロス付きのロックウール保温筒による現地施工です。(もちろん、素人隊員の手によるものです。)
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<ジャケット冷却水熱回収ユニット>
後方に写っているのは、ディーゼルエンジン発電装置です。
現地での組立工数を減らす為に、このディーゼルエンジンのジャケット(ピストンが上下運動するシリンダーの周り)冷却水循環ポンプやプレート式熱交換器等の機器類とそれをつなぐ配管を一つのユニットとしてまとめたものです。
現地では、発電装置やこのユニットを据え付けた後に、其々のノズル同士をプレハブ加工管で接続します。 |
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ユニット内には、仕切弁・逆止弁・自動温度調節弁などフランジ接続部分が多くなります。
弁類の交換やメンテナンス時の分解・再組み立てにおける作業性を考慮して、適所にハウジング形管継ぎ手(リングジョイントタイプ)を配置して融通性を持たせています。
また、このハウジング形管継ぎ手は、接続部分に最大6.0mmの間隙を有することから、伸縮継ぎ手を配置することなく、管の膨張・収縮に対応が出来ます。(注:設計時の接続部間隙を4.0mmに設定。) |
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<発電棟1階・熱源機械室の天井配管>
発電棟の建設当初(25次隊)から33次隊までは、常温食料庫として使用されていたスペースです。
被覆銅管(白):棟内給湯管,被覆銅管(青):棟内給水管,VP:棟内雑排水主管は、25次隊で現地施工したものです。
25次隊・設営部門の在来工法配管担当は私で、ネジ切り旋盤や銅管ロウ付け機の使い方も現地へ行ってから教わりました。配管設計の知識はありますから、結構何とかなるものです。
現在、小口径管については、一般配管用ステンレス鋼管(SU管)への更新が順次行われています。
2007年には、管理棟の給水管・温水管改修工事に対して、ハウジング形管継ぎ手(リングジョイント及びグルーブジョイントタイプ)・UGF継ぎ手・ワンタッチ式継ぎ手(EGジョイント)によるプレハブ配管を設計しました。
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【管理棟/給水管・温水管の様子】
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<発電棟1階・造水装置室>
冷水槽(FRP製パネル水槽6m3)からの配管取り出し部です。
・棟内給水用 40A(写真手前)
・給水主管用 40A
写真奥の黄色いタンクは、高温水槽(特注FRP製パネル水槽4.5m3:日立化成)です。
ディーゼル発電装置からの余熱で作った温水を貯めています。
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写真上:棟内用加圧給水ポンプ
写真右:給水循環ポンプ
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<発電棟内用・加圧給水ポンプ>
発電棟の2階部分は、洗面所・浴室・理髪室・トイレなどのユーティリティスペースとなっていますので、そこへの給水に使用しています。
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<給水循環ポンプ>
基地主要部(発電棟・汚水処理棟・倉庫棟・管理棟・第1、第2居住棟)への給水主管として、冷水槽から循環しています。
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