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H O M E 
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(137億年前~現在)
人類進化の歴史(700万年前~) 

私たち人間はいつ頃生まれ、そしてどんな歴史をたどってきたのでしょう・・・?
人類歴史年表


年   代  主   な   出   来   事 地 質 年 代【注19】
地 殻 と 大 気 氷   河  時  代【注34】  生          物 世\紀 累代 ~年前
137億年前  宇 宙 の 誕 生 ( ビ ッ グ バ ン )     ― 137億年前 
46億年前 太 陽 系 の 誕 生 ・ 地 球  の 誕 生  冥  王  代 






46億年前~




  
   
     
       ~40億年前
45億5000万年前  月 の 誕 生 
40億年±2億年前  ・海の誕生(グリーンランドで堆積岩と枕状溶岩が発見された)
プレートテクトニクスの開始
(同上)
・大陸地殻(花崗岩)の形成開始
 
  生命の誕生【注4】 
35億年前  原核生物【注5】の出現・最古の生物の化石【注3】  太 古 代(始生代)  




~25億年前
29億年前 ポンゴラ氷期【注34】
27億年前 ・強い地球磁場が誕生(有害な放射線=太陽風の防護壁となり生物を守る)
・酸素増加開始
  光合成生物ストロマトライト)の繁殖(→酸素発生) 
27億年前~23億年前
 
ヒューロニアン氷期【注18(北アメリカに氷成堆積物)    前   期      原生代



    

 

 
~16億年前
21億年前  酸素増加
 
  真核生物【注6】の出現 
19億年前  ・スーパープルーム発生
ヌーナ超大陸(ローレンシア大陸)の出現
   
18億年前  オゾン層【注17】発生      
17億年前 ヌーナ超大陸の分裂    
10億年前 ロディニア超大陸の出現   多細胞生物【注28】の出現  中   期  ~10億年前
7億5,000万年前  海水がマントルへ逆流開始
ロディニア超大陸が分裂開始 
    後   期  









 ~5億4,200万前
7億5,000~6億4,000万年前     スターティアン氷期・マリノアン氷期【注18】(アフリカ,ヨーロッパ東部,アジア,オーストラリア,北アメリカに氷成堆積物―「スノーボール・アース」史上最大とされる    
6億年前~5億5,000万年前  エディアカラ生物群【注7】 
5億5,000万年前  ゴンドワナ超大陸の出現
・酸素急増
 
  硬骨格生物の出現 
5億2,000万年前 カンブリア紀の爆発【注8】 カ ン ブ リ ア 紀 古生代























 


~4億8,830万年前
5億2,000万年前  バージェス動物群【注9】 
4億8,000万年前 魚類(最初の脊椎動物)の出現  オ ル ド ビ ス 紀








~4億4,370万年前
4億5,000万年前  ゴンドワナ超大陸の分裂
・オゾン層【注17】完成(有害な紫外線を遮蔽するので生物が地上で生活できる)
  植物が陸上へ進出 
4億4,400万年前  大量絶滅(三葉虫)(5大絶滅【注11】の第1回) 
4億6,000~4億3,000万年前    アンデス・サハラ氷期【注18】(小規模とされている)   
この頃(オルドビス紀)  無脊椎動物の優勢  
この頃(シルル紀) 本格的な生物の上陸(節足動物の足跡や陸上植物の化石)【注22】   シ ル ル 紀   ~4億1,600万年前
3億9,500万年前    四足動物の化石がある【注23】  デ ボ ン 紀







~3億5,920万年前
3億7,500万年前 「大量絶滅」(筆石など海洋生物)(5大絶滅の第2回)【注11】
3億6,000万年前   昆虫・両生類の出現 
この頃(デボン紀)  種子植物の出現
ヒカゲノカズラ属やトクサ属のシダ植物出現
アンモナイトの出現
巨木(20~30m)が森林を形成し始める  
3億6,000~2億6,000万年前   カルー氷期【注18】(ゴンドワナ大陸―インド,オーストラリア,南極,南アメリカ,アフリカ―に氷成堆積物)    石  炭  紀  







~2億9,900万年前
3億1,000万年前    単弓類【注10】の出現 
3億年前  パンゲア大陸の形成     
この頃(石炭紀) 
爬虫類の出現(脊椎動物の陸上進出)
大森林の成長(石炭の素です=石炭紀) 
裸子植物の繁栄 
2億5,100万年前 大量絶滅」(海棲無脊椎動物の96%が絶滅)(5大絶滅の第3回)【注11】  ペルム紀(二畳紀)
~2億5,100万年前
2億2,500万年前 パンゲア大陸分裂開始    哺乳類の出現(最古の哺乳類アデロバシレウス  三  畳  紀   中生代



~1億9,960万年前
2億年前    「大量絶滅」(コノドントや二枚貝が絶滅)(5大絶滅の第4回)【注11】 
この頃(三畳紀)  恐竜の出現
爬虫類
の繁栄
この頃(ジュラ紀) 恐竜の繁栄
被子植物の出現
・鳥類の出現(始祖鳥)
有袋類の出現 
ジ ュ ラ 紀    


~1億4,550万年前
6,550万年前 大量絶滅」(恐竜やアンモナイト)(5大絶滅の第5回)【注11】(巨大隕石衝突説【注12】
哺乳類の繁栄
・霊長類【注1】
が出現 
白  亜  紀    


~6,550万年前
暁新世
古第三紀
(パレオジン)
【注21】
新生代 ~5,580万年前
始新世  ~3,390万年前
2,500万年前 類人猿【注2】が出現(カモヤピテクス・ハミルトニの化石)  漸新世  ~2,303万年前
2,000万年前 日本海が出来はじめる【注33】
 
  中新世 
新第三紀

(ネオジン)
【注21】
 








~533万2000年前
1,800万年前 日本に哺乳類の足跡【注25】
1,800万年~1,700万年前 日本最古の馬の骨の化石【注29】
1,450万年前 日本海が完成する【注33】   
1,000万年前   類人猿の化石(サンブルピテクス・キプタラミ【注14】) 
700万年前 人類が誕生サヘラントロプス・チャデンシス) 
342万年~324万年前 最初の石器(エチオピア北東部のディキカ地区)【注31】 鮮新世 ~258万8000年前【注20】
250万年前 最初の石器(ケニア、トゥルカラ湖西岸ロカラレイ遺跡/タンザニア、オルドヴァイ峡谷、オルドヴァイ文化)【注32】 更新世
(洪積世)
 
第四紀 




















~1万1700年前
180万年前 ホモ・エレクトスの出現
・人類の出アフリカ(出アフリカⅠ)(ホモ・エレクトスかホモ・ハビリスが実行―ホモ・ゲオルギクスの化石やジャワ原人の推定年代から)【注30】
・700万年前からこの頃にかけて世界の人口は約15万人【注15】
20万年前 ホモ・サピエンスの登場人類が現在とほぼ同じ状態まで進化する 
20万年前~10万年前  アシュール文化(ヨーロッパ・アフリカ・西アジア)  
10万年前    ホモ・サピエンスの出アフリカ(出アフリカⅡ)始まる【注30】参考図
9~8万年前 日本の旧石器時代の最古の石器(金取遺跡【注26】
3.2万年前  日本の旧石器時代の最古の人骨(山下町第一洞穴人【注27】  
200万年前~2万年前    現在の氷期最終氷期とも呼ばれる)【注18】(現在は間氷期であるとされる。一般にはこの時期を「氷河時代」と呼ぶ) 
180万年前~1万年前    世界の人口は約500万人【注15 
1万3000年前 ヤンガードリアス期【注24】
1万2000年前 ホモ・サピエンスがアメリカ大陸へ進入
この頃(更新世)  大型の哺乳類の衰退 
この頃(完新世)    1万年前から人口は増加してA.D.1,500年には約5億人に達する【注16】 
人類が科学を知り、地球・宇宙の歴史と原理を探り始めた
完新世
(沖積世)

~現在 
年   代 地 殻 と 大 気 氷   河   時  代 生          物 累代 ~年前
※年代は言うまでもなく「約○○○年前」なのですが「」を省いて表記しています
※参照「環境白書:2010年」から
ストロマトライト」、「大森林の成長」および「カンブリア紀」他の地質年代など多くの項目を大阪市立自然史博物館のサイトにリンクさせて頂いています。この場で深い謝意を表させて頂きます

地質年代表記は国際層序委員会(「地球と生命」Newtonムックから)及びInternational Commission on Stratigraphyに基づく仲田崇志氏作成の「地質年代表」によります【注13】 
氷河時代については「世界大百科事典・氷河時代」、「Wikipedia・Ice age」 によります
超大陸関係には印を、氷河関係には印を、大量絶滅」には印を付けました
日本に関するものは茶色の文字で書いています 
※タイトル左のパンゲア大陸のアニメはアメリカ地質調査所(United States Geological Survey(USGS))HPからです。リンク先はUSGS HPです。右の写真はZOOMEからです。

  注                                                                                                                  戻る
【注1】 霊長類とは哺乳類の中で原猿・サル・類人猿・ヒトを総称したもので約220種が現生しています。分類学上の正式な和名は「哺乳霊長」でありこの中に「ヒト科」があるのです(参考図)。「霊長類」は原猿類・新世界ザル・旧世界ザル・類人猿・ヒトを含み、現存するものは約220種が知られています。人間は世界各地のいろいろな環境に住んでいますが、人間以外の霊長類は主に中南米、アフリカ、南アジア、東アジアの熱帯や亜熱帯地域に生息しています。約6,500年前の白亜紀末、ちょうど恐竜が絶滅した頃霊長類は出現し進歩を始めました。(参考:霊長類の進化図
【注2】 霊長類の中のごく一部「狭鼻猿類」から「ヒト」を除いたもので、テナガザル・オランウータン・ゴリラ・チンパンジー・ボノボを指します(参考図)。1995年ケニア北部・ロシドクで発見された2,500万年前頃の「カモヤピテクス・ハミルトニ(Kamoyapithecus hamiltoni )」の化石(参考図右下)が最古の類人猿とされています。(参考:霊長類の進化図
【注3】 フィラメント状バクテリア(原核生物)の微化石が南アフリカのトランスヴァール州・フィグ・ツリー層の堆積岩と西オーストラリア・ピルバラ地域のノースポールの堆積岩から発見されました(参考)。これらはいずれも35億年前の地層だったのです。 
【注4】 生命の誕生については多くの説がありますが、現在有力な説は海底の「熱水噴出孔」の周囲でタンパク質や核酸が作られ、それが独自の進化を重ねて代謝機能や自己複製機能を獲得するに至ったという説です(「地球と生命」Newtonムックp.41)。ここで、生物とは何かを確認しておきます。①皮膚や細胞膜などのしきりで外界から独立した空間を持っていること②外界から物質やエネルギーを取り入れたり排出したりする「代謝」を行っている③自己複製(繁殖)を行う、この三つが基本的に無生物と区別する条件です。ここで重要なことは現在地球上の全ての生物は、バクテリアから人間に至るまで同一の遺伝情報伝達システム(DNA)を持っていることです。これは全ての現生生物が同一の祖先に発して、二次的に分化・多様化したことを示しています。(「生命と地球の歴史」p.60から) 
【注5】 バクテリアと古細菌を指します。細胞核や核膜や細胞小器官を持たず遺伝子が細胞膜の中に存在し有糸分裂(染色体や紡錘体などの糸状構造の形成をともなう細胞核の分裂)を行わない生物です。全ての細菌類と藍藻類が含まれます。(参考図 
【注6】 動物、植物、菌類、原生生物など、細菌類と藍藻類を除く大多数の生物を含みます。身体を構成する細胞の中に細胞核と呼ばれる構造を有し有糸分裂(染色体や紡錘体などの糸状構造の形成をともなう細胞核の分裂)を行ないます。(参考図 
【注7】 オーストラリア南部のエディアカラ丘陵から化石で産する先カンブリア時代後期(約6億年前)の海生無脊椎動物群を指します。クラゲ型の腔腸動物や節足動物の原型と推測される動物など直径数10cmにもおよぶ多種多様な軟体性の生物が見られ、地球最古の多細胞生物群ではないかと考えられています。(参考:生命の海科学館HPPDFp.7~) 
【注8】 先カンブリア時代に比べて生物の種類・個体数が爆発的に増加しました。各種サンゴや貝類、腕足類、三葉虫など多細胞動物として高度に分化した動物が含まれます。 カンブリア(イギリス・ウェールズの古名)にこの時代の地層が発達していることにちなむ名称です。  
【注9】 カナダのブリティッシュコロンビア州にあるバージェス頁岩の中から化石として発見されたカンブリア紀の動物群で、奇妙な形態のものが多く見られました。(参考)(参考:生命の海科学館HP) 
【注10】 「哺乳類の祖先である動物たち(哺乳類型爬虫類)と哺乳類」は他の爬虫類とはかなり早い時期に枝分かれしており、特徴も多くが共通しています。そのため最近では、これらを総合して「単弓類」と呼び、爬虫類とは区別するようになりつつあります。 
【注11】 生物種の中には、子孫を残すことができずに絶滅することがありますが、そうした生物の絶滅が、同時にたくさんの種において起こることがあります。こうした生物の大絶滅は、恐竜などが滅んだ白亜紀6,550万年前)ばかりではなく、オルドビス紀末(4億4400万年前)、デボン紀末(3億7500万年前)、ペルム紀末(2億5100万年前)、三畳紀末(2億500万年前)にも起きていて、これらを5大絶滅といいます。原因は隕石の衝突などの外的なものと、異常寒冷化などの内的なものの両方が想像されています。こうしていくつもの「種」が絶滅し又回復したりして現在の生物体系が成り立っているのです。(参考:朝日新聞から)
【注12】 ・メキシコのユカタン半島の地下に巨大なクレーター(チチュルブ・クレーター/推定直径180㌔以上)が発見された。これが白亜紀末に直径15kmの巨大隕石が地球に衝突した跡ではないかとされています。この衝突で舞い上がった塵埃が太陽を遮り植物が枯れ、恐竜をはじめ動物の多くが死滅しました。逆に従来夜行性だった哺乳類が繁栄を始めました。
・2010年3月5日付けの「サイエンス誌」が世界12カ国41人の地質学・古生物学・地球物理学などの研究者による半年間の研究結果を発表しました。それによってこの小惑星衝突説は裏付けられたのです。世界約350地点で調査したところ、白亜紀とパレオジン(古第三紀)(~約2300万年前)の境目に当たる地層に小惑星がもたらしたと見られる希少な金属イリジウムや衝突によって変質した石英が含まれ、それがユカタン半島から遠ざかるほどその量が少なくなること、およびその時期が生物の大量絶滅と一致することが分かりました。小惑星は直径約15㌔ほどで毎秒20㌔の速度で当時は海だったユカタン半島に衝突しました。そのエネルギーは広島型原爆の10億倍で、マグニチュード11以上の地震高さ300㍍の津波が起きました。1000億~5000億㌧の硫酸塩や煤が大気中に広がって太陽光線を遮り、酸性雨寒冷化を引き起こして植物プランクトンの光合成が長期間停止したりして全生物の約6割が絶滅したと見られます。1億500万年以上続いた恐竜時代もここで終了したと考えられています。
 
【注13】 地質年代については現在もなお研究や議論がなされているものもあり専門家によって諸説が有ります。その辺の消息については仲田崇志氏の「地質年代表」の注記を参考になさってください。このサイトでは「始生代」を「太古代」として両方を併記しています。なお、従来、地質年代はこれらでご覧のように、新しい年代が上に来るように表示されていますが、当サイトでは、逆に古い年代が上に来るように全ての年表を統一していますので、ご注意下さい。 
【注14】 1982年石田英実(京都大学教授)がケニア北部サンブルヒルズで発見したサンブルピテクス・キプタラミはアフリカでの類人猿の化石としては非常に貴重なものです。参考図右中央)アフリカでの類人猿の化石記録には1,400万年前~800万年前まで不思議な空白期間が有るからなのです。(参考図 
【注15】 「生命と地球の歴史」p.271(ケイツ、1992)から。 
【注16】 ウィキペディア「世界人口推定・予測値」によります。なお10万年前から現在までの人口推移のグラフは「国連人口基金(UNFPA)東京事務所」HPから。(参考サイト:英語
【注17】 植物が排出した酸素が大気中に増えて上空に達し、酸素原子3個が紫外線の作用で結合してオゾン分子が出来ます。そのオゾンが上空15~40キロ辺りに広がり地球を包み込みます。こうして出来たオゾン層が有害な紫外線を吸収してくれるので地上の生物は安全に生きられるのです。ところが最近(1985年頃から)南極や北極上空でオゾン層が減少することが分かりました、これを「オゾンホール」と言います。その結果例えばオゾンが1%減少すると紫外線の影響で人間の皮膚がんが5%増加するというような弊害が起こり始めました。オゾン層を破壊するのはフロンガス(クロロフルオロカーボン)で、これはスプレー缶の噴射ガスや冷蔵庫の冷却剤などに大量に用いられていました。そこで「オゾン層の保護のためのウィーン条約」(1985年)、「モントリオール議定書」(1987年)や「京都議定書」(1997年)が相次いで製造及び輸入の禁止を呼びかけていますが、なかなか削減目標に到達できないのが各国の現状です。(児玉浩憲著「地球のしくみ」p.214、ウィキペデイア「オゾン層」より) 
【注18】 主な氷期は地球が誕生してから5回あったとされています(参考)。最も大きかったのは約8億年前から6億年前の「スターティアン氷期+マリノアン氷期」で、これは殆ど地球を覆い尽くしたので「スノーボール・アース」とも呼ばれているほどです。最も最近の5回目の氷期参考)は約200万年前に始まり17回~19回の氷期(氷河に覆われる時期)があったとされています。200万年前のものが「 ヒーバー氷期」、100万年前のものが「ドナウ氷期」と呼ばれています。その後約65万年前からの4回には「ギュンツ氷期」・「ミンデル氷期」・「リス氷期」・「ヴュルム(ウルム)氷期」と名前が付けられており、実は現在は約1万年前に終わった「ヴュルム(ウルム)氷期」と次の「氷期=名前は未だ無い」の「間氷期」であるとする学説もあります。
【注19】 「地質年代表」は通常は古い年代が下に来ます。これは実際の地層の構成に基づく慣例だと思いますが、ここでは「年表」の一部として表示しますので、逆になっています、ご了承ください。なお国際層序委員会(ICS)が2009年8月に発表した最新の地質年代表こちらです。【注13】の仲田氏の「地質年代表」で日本語訳をご覧ください。
【注20】 従来は180万6000年前とされていました。2009年10月21日朝日新聞夕刊によると国際地質科学連合(IUGS)が先頃(2009年6月31日付け)正式に決定したとしています。(参考:ICS HPより、日本第四紀学界HPより、Dino Club HPより)
【注21】 古第三紀」、「新第三紀」はこの二つを逢わせて「第三紀」とも呼ばれていましたが、2004年の万国地質学会(IGC)以後その呼称は用いられなくなりました。国際的には「古第三紀」、「新第三紀」をそれぞれ「パレオジン」、「ネオジン」と呼びますが現在は日本語が命名されていません(参考:Dino Club HP)。このサイトでは未だ多くの書籍に「第三紀」、「古第三紀」、「新第三紀」という呼称が使われているという日本の現状を考慮に入れ、さらに日本地質学会の見解を考慮して両方を併記しています。
【注22】 陸上植物の化石は既にアフリカ・リビアでオルドビス紀の地層からゼニゴケに類似した苔類の胞子の化石が発見されています。動物に関しては西オーストラリアのカルバリ国立公園のシルル紀層から節足動物によってつけられた明瞭な生痕化石が発見されました(「生命と地球の歴史」p.122・123)。
【注23】 ポーランド南東部の山地にある3億9500万年前(デボン紀)の地層から四足動物とみられる足跡の化石が発見されました(2010年1月7日朝日新聞朝刊から)。デボン紀に海中に生息した四足動物が、水から陸へ最初に上がったと推測されていますので、【注22】の発見を補強するものと考えられます。
【注24】 約2万年前に最終氷期の中でも最も寒い時期を迎えました。その後約1万年前にかけて最終氷期は終わりに向かうのですが、その課程で突然約1万3000年前に「寒の戻り」とも言える寒冷化が起こります。これは「ヤンガードリアス(期)」と呼ばれています。約1万2900年~1万1500年前(紀元前1万900年~前9500年)とされています(参考図)。(田近英一著「地球環境46億年の大変動史」p.201)
【注25】 岐阜県可児市下切の可児川左岸の泥岩地帯で約1,800万年前の地層から、サイなどの奇蹄類や鹿などの偶蹄類他の哺乳類の足跡の化石が少なくとも約650個確認されました。大きさは20センチ台が最も多く、数センチのものや50センチ以上のものもあります。(2010年1月12日朝日新聞夕刊から)
【注26】 1949年に相沢忠洋(あいざわただひろ)が群馬県みどり市笠懸町岩宿遺跡(いわじゅく)で関東ローム層中から発見した石器は少なくとも約3万年前(岩宿I石器文化)と約2万年前(岩宿II石器文化)の2種類有ります。その後1983年に岩手県遠野市で発見された金取遺跡(かねどり)は2003年7月約9万年前のものと分かりました。また2003年12月に、長崎県平戸市入口遺跡(いりぐち)で発見された石器は約9万年前、さらに2009年9月島根県出雲市の砂原遺跡(すなばら)から発見された石器は約12万年前(2010年5月23日、松藤和人・同志社大教授らは「7万年前~12万7000年前」と年代に幅を持たせる考えを表明しました。)のものとされていますが、これらは果たして人類の定住を証明するものなのか(或いはマンモスを追った通りすがりの人類だったのか)検証が待たれています。(このサイトでは年表に金取遺跡の年代を記載しています。しかし2010年の朝日新聞は「すべての研究者が認める、4万年をさかのぼる、確実な中期旧石器時代の遺跡はまだ見つかっていない。」と記しています。―2010年11月4日夕刊・宮代栄一、米原範彦両氏署名記事)
【注27】 沖縄県那覇市山下町第一洞穴(やましたちょう)で1968年に発見されました。約3万2000年前とされる6~7歳の子供の大腿骨と脛骨で、日本では最古級の現生人類の人骨とされています。現生人類の人骨は他に沖縄県の港川人(みなとがわじん・約1.8~1.6万年前)と静岡県の浜北人(はまきたじん・約1.4万年前)とが出土しています。なお2010年2月、沖縄・石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡で出土した人骨が、炭素年代測定によって約2万年前の旧石器人の骨であることが分かりました。(これまで最古とされる那覇市の山下町第一洞穴の骨(3万2000年前)も共伴した炭化物での測定のため、年代観を疑問視する意見があります。このサイトでは決定的な実証がなされるまでは山下町第一洞穴人を年表に表示します)
【注28】 生物には大きく分けて単細胞生物と多細胞生物があります。単細胞生物とは、全生活史を通して一個体が一個の細胞からできている生物です。細菌類・藍藻類のほか,植物では鞭毛藻類・ケイ藻類,下等な緑藻類など、動物では原生動物がこれにあたります。多細胞生物とは、多数の細胞が集まって一個体をなす生物で、普通に見られる大部分の動植物はこれに属します。(参考
【注29】 2010年7月福井県立恐竜博物館は1961年1977年に岐阜県可児市で発見された「アンキテリウム・ハイポヒッポイデス」(和名ヒラマキウマ)馬の下あご・上あごの化石を、歯の並びや形などを他国から出土した骨化石と比較した結果から、1700万~1800万年前のものであり同種としては東アジアで最古級であると発表しました。(共同通信
【注30】 人類はアフリカから始まったとすることは定説になっています。最近までは①多地域進化説(約180万年前にホモ・エレクトゥスがアフリカを出て世界に散らばり、各地域でホモ・サピエンスまで進化した)と②アフリカ単一起源説(約180万年まえにアフリカを出て各地で進化した人類はネアンデルタールまでは進化したがその段階で絶滅した。その後約10万年前にアフリカを出たホモ・サピエンスが世界に散らばったのが現在に至っている)の2説がありましたが、現在では遺伝子研究の結果後者が有力とされています。約180年前にホモ・エレクトゥスがアフリカを出たのを「出アフリカⅠ」とし、約10万年前にホモ・エレクトゥスがアフリカを出たのを「出アフリカⅡ」とする説もあります。(参考:ウィキペディア「アフリカ単一起源説」、河合信和著「人類進化99の謎 p.62、p.122」)(参考
【注31】 2010年8月の「Nature誌 466」でエチオピア北部・アワッシュ渓谷下流域のディキカ地域で、切り痕や叩き痕がついた大型有蹄類動物の骨の化石(写真)が発見されたと報じています。これはアウストラロピテクス・アファレンシスがつけた傷跡だと推定されています。(2010年8月12日朝日新聞)
【注32】 これが従来の定説でした。考古学上の発見は約10年から数十年の検証期間を要すると一般に言われます。なのでここでは両論を併記しておきます。
【注33】 平朝彦著「日本列島の誕生」(p.152~)によります。
【注34】 このサイトでは多くの「氷期」をまとめて「氷河時代」と呼んでいます。私は、一般に用いられている「氷河期」は正しくないと考えています。(参考
【注35】
【注36】
【注37】
                                                                                                                                                            戻る
            

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分類の階層  ドメイン→界→門→綱→目→科→属→種          (参考サイト
現生人類(ヒト)の場合 ドメイン 真核生物(他のドメインは「真正細菌」、「古細菌」)
動物界(他の界は「植物界」、「菌界」など)
   (厳密にはこの下位に「左右相称動物亜界」、「後口動物枝」がある)
脊索動物門
亜門 脊椎動物亜門(厳密にはこの下位に「顎口上綱」がある)
哺乳綱(哺乳類)
     (厳密にはこの下位に「真獣亜綱」、「正獣下綱」、「真主齧上目」)
霊長目(サル目)(霊長類)
亜目 真猿亜目
下目 狭鼻下目
上科 ヒト上科(Hominoidea)
ヒト科 (Hominidae)
亜科 ヒト亜科 (Homininae)
ヒト族(Hominini)
亜族 ヒト亜族(Hominina)
ヒト属 (Homo)
ホモ・サピエンス(ヒト)(Homo sapiens)
    

                          現生霊長類の分類Ⅰ                            戻る
 
京都大学霊長類研究所HPから改変  参考
ヒ ト 類 人 猿 コロブス類 オナガザル類 マーモセット類 オマキザル類 メガネザル類 ロリス類 アイアイ類 キツネザル類
ヒト テナガザル
ゴリラ
オランウータン
チンパンジー
ボノボ
・ハヌマンラングール
・ニホンザル
・ヒヒ
・オナガザル
・コモンマーモセット
・ワタボウシタマリン
・ヨザル
・コモンリスザル
・クモザル
・ボルネオメガネザル ・スローロリス
・アイアイ ・ワオキツネザル
真   猿   類
原   猿   類

     現生霊長類の分類Ⅱ            戻る
このような分類も見られますが基本的には同じです(ウィキペディア「サル目」から)

ヒト上科・ヒト科・ヒト亜科・ヒト族     戻る
ヒト上科の部分だけの分類です。この分類には定説が有りませんので、例えば上の分類は上に掲げた「霊長類の進化図」とは一部異なります。
しかしこの分類も役に立つ場合が多いのであえて掲載しました。
(C.ストリンガー、P.アンドリュース著「人類進化大全」から)

霊長類の進化図       戻る
いまから3400万年前に始まる漸新世に真猿類(上図参照)は狭鼻猿類(旧世界ザル)と広鼻猿類(新世界ザル)の二つのグループに分かれました。さらに2300万年前中新世の初めに狭鼻猿類はオナガザル上科とヒト上科分かれます。現在のヒト上科は2000万年前にテナガザル科とヒト科に分かれます。1300万年前ヒト科は更にオランウータン亜科・ヒト亜科に分かれ、656万年前頃ゴリラ亜科とヒト亜科に分かれ、最後に487万年前頃、ヒト亜科がチンパンジー族とヒト族に分かれます(下図参照)。(上の図ではボノボが略されています。またオランウータンがヒト科に入っていませんが、この種の分類(ヒト上科・ヒト科・ヒト亜科)は多様ですのでお許しください。)(J.M.ロバーツ著「世界の歴史①」p.23から)(参考図

                           戻る





・チンパンジーとボノボの分岐
233
万年
±17万年前→


・チンパンジーと人類(ヒト族)の分岐
487万年±23万年前
・ゴリラ亜科とヒト亜科の分岐
656万年
±26万年前→


・ヒト科が
オランウータン亜科とヒト亜科

1300万年前 




・ヒト上科が
テナガザル科とヒト科へ分岐

2000万年前
上記年代推定は宝来聡氏のDNA分析
によります。
内村直之著「われら以外の人類」
p.50より 
国立科学博物館HPから(参考:現生類人猿と人類の進化系統図

参考図
上記の通り「哺乳鋼霊長目ヒト科」の分類方法に関しては研究者の間で論争があります。
この参考図はその例を示したものです。いまだに統一見解に達していませんのでそのよう
にご理解ください。ちなみに考古人類学者ティム・ホワイトは、この問題について「正しい
答えも、間違った答えもない」と言っています。



ホモ・エレクトスとホモ・サピエンスの出アフリカ図    戻る
(マイク・モーウッド、ペニーヴァン・オオステルチィ著「ホモ・フロレシエンシス」日本放送協会から)
:「ジャワ原人」や「北京原人」はホモ・エレクトスの時期に移動したものです
           
ホモ・サピエンスの世界拡散・推定図C.ストリンガー、P.アンドリュース著「人類進化大全」から            戻る
ホモ・サピエンスが世界各地へ分散した推定年代が記してあります。約18,000年前の氷床の範囲(白色)と海水面の低下がもたらした当時の海岸線(茶色)が表示してあります。
例えばイスラエルのカフゼー遺跡や北アメリカのクローヴィス遺跡からはそれを証明する化石骨や石器が出土しているのです。

 
新人(ホモ・サピエンス)の世界進出(国立科学博物館「日本人はるかな旅展」から)    戻る
人類進化大全」の図と見比べると細部で年代の違いが見られます。このように諸説が有ることをご承知ください。(参考:Atlas of the Human Journey



       地球史上の主な氷期     戻る
なお、「スターティアン氷期」、「現在の氷期」などの年代は原文のまま直訳し修正していません。これらの年代は諸説が有り、特定が容易ではありませんので。(Wikipedia「Timeline of glaciation」から)
名    称 年 代(年前)
ヒューロニアン氷期 24億~21億 原生代 前期
スターティアン氷期マリノアン氷期  8億~6億3500万  原生代 後期
アンデス・サハラ氷期 4億5000万~4億2000万  顕世代 古生代  オルドビス紀・シルル紀 
カルー氷期 3億6000万~2億6000万  顕世代 古生代  石炭紀・ペルム紀
現在の氷期  300万~現在 顕世代 新生代  第四紀 更新世
ヤンガードリアス期(「氷期」ではありません) 1万2900~1万1500 顕世代 新生代 第四紀 更新世

参考図
 
                               ↑ヒューロニアン                  ↑スタ   ↑
Hadean=冥王代・Archean=太古代・Proterozoic=原生代・Phanerozic=顕世代。ほぼ上の表に合致しています。4600million years ago=46億年前。
(Wikipedia「Timeline of glaciation」から)

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参考:地球の氷期(46億年前~現在)
    (P.ウルムシュナイダー著「宇宙生物学入門: 惑星・生命・文明の起源」から





←ヤンガードリアス期
現在の氷期(最終氷期)










カルー氷期



アンデス・サハラ氷期

スターティアン氷期
・マリノアン氷期




ヒューロニアン氷期

ポンゴラ氷期
地質年代と地球の温度の変遷(Clifs CEA 49 を一部修正)。点線は29億年前のポンゴラ氷期に対する証拠」
と原著には記してあります。

最終氷期-ヤンガー・ドリアス期-現在(前20,000年~現在)                戻る
       (B.フェイガン著「古代文明と気候大変動」から)
注:「ヤンガー・ドライアス期」は「ヤンガー・ドリアス期」と呼ばれることが多いようです。

                                   参考:地球の気温変化(5億4,200万年前以降)                                     戻る
                                                                   ↑この矢印が下の「最近の氷期の気温変化」のスタート「650,000年前」です。
An Overall View
                                                              
 Direct combination of these interpreted geological temperature records is not necessarily valid, nor is their combination with other more recent temperature records, which may use different definitions. Nevertheless, an overall perspective is useful, even when rather imprecise. (Here the time scale is reversed; with time increasing to the right to match the shorter-term temperature record plotting convention.)
(仮訳:これらの説明的な表を一つに纏めることには多少無理があることは否めません。また、別の目的で作られた最近の気温表と結合するのも苦しいところです。しかしながら多少不正確のうらみはあってもこのように通して眺めることも意味が有ると思います。―ここでは時間軸を「新・旧」逆にしています。また最近の気温表と辻褄を合わせるため右の方は時間枠を広げています。)(Wikipedia「Geologic temperature record」から)

なお、英語の地質年代は次の通りです(参考)。
Cm:カンブリア紀、O:オルドビス紀、S:シルル紀、D:デボン紀、C:石炭紀、P:ペルム紀、Tr:三畳紀、J:ジュラ紀、C:白亜紀、Pal:暁新世、Eo:始新世、Ol:漸新世、Mio:中新世、Pliocene:鮮新世、Pleistocene:更新世、Holocene:完新世
                                                             


最近の氷期の気温変化(200万年前以降17~19回氷期がありましたがその最後の4回です。上表参照) 戻る
注:ギュンツ、ミンデル、リス及びウルムの各氷期は北アメリカ大陸ではそれぞれ、ネブラスカ、カンサス、イリノイ及びウィスコンシン各氷期と
呼ばれます(下図参照)。(J.M.ロバーツ著「世界の歴史①」p.17から)

最近の氷期の気温変化Wikipediaから)
Backwards
Glacial
Index
Names Period (ka) Epoch
Alpine N. American N. European
present – 12 Holocene
1st Würm Wisconsin Weichselian
or Vistulian
12 – 110 Pleistocene
Riss-Würm Sangamonian Eemian 110 – 130
2nd Riss Illinoian Saalian 130 – 200
Mindel-Riss Pre-Illinoian Holstein 200 – 300/380
3rd – 6th Mindel Pre-Illinoian Elsterian 300/380 – 455
Günz-Mindel Pre-Illinoian 455 – 620
7th – 8th Günz Pre-Illinoian Menapian 620 – 680

参考図  ―更新世後期の空気中の二酸化炭素と氷期・間氷期―          戻る
注:Nebraska、Kansan、Illinois、Wiskonsin、Aftonian、Yarmouth、Sangamonはそれぞれ北米での呼称です。Holocene=完新世。(WikipediaTimeline of glaciationから)

参考:シベリアにおける旧石器文化の変遷(国立科学博物館「日本人はるかな旅展」から)

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