石川虚舟
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《霄台》
 
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石川虚舟の石彫作品
 
 
 

『霄台』(霊台) 
   photo 2018. 5. 16    
 
夏目漱石『草枕』の冒頭に「霊台方寸」という語、さらにその六に「無絃の琴(きん)を霊台に聴く」という一節が登場する。岩波文庫の注では、「霊台は霊の宿るところ、方寸は一寸四方(心臓の大きさ)ということで、ともに心をさす」と。
      cf. 夏目漱石『草枕』岩波文庫、第112刷、p.8, p.78, p.177
 
白雲観蔵『内経図』に描かれる「霊台」(鬱羅霊台)は「泥丸」(脳)に位置し、思索(魂)の場。
  ⇒ 白雲観蔵『内経図』(九峯山)
 
天空の「霊台」は「霄台」とも呼ばれるが、「霄」(ショウ)は天空の意味。
道教経典の《雲笈七籤》に、次のような記述がある。
  「大羅天上,有鬱羅霄臺,為元始天王演法時所居。」
道教の最高神「元始天王」が法を説き、時に座した所であり、《雲笈七籤》双礼珠弹云穀而答歌一章には、
  「霄台 焕崖峨,灵夏秀蔚翳。」
つまり、「霄台は光り輝く断崖にあり、夏の盛りは鬱蒼とした木々が美しい」と。
 
製作中の《霄台》は二段式で、下段が『色界の座』、上段が『無色界の座』。上段で静座し続けると、「無色界」 をも超越する。
        ⇒ 石川虚舟《超三界》2007
 
 
 

「欲界」から「色界」へ   photo 2018. 5. 16
 
前方の階段を登ると、風光明媚な「色界」に入る。
 
2017年12月13日、マチュピチュの「インカ道」をモデルに、《天空の抜道》工事開始。
2018年 2月7日、《霄台》(霊台)の制作開始。
2018年 3月、『銀河の隙間』背後斜面に石を敷き、岩を削って石段とする。
   ⇒ 石川虚舟《 天地の境界 》2018