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デュシャン・コード
 
石川虚舟/作品集
 
  
 
泠風則小和、飄風則大和、
厲風濟則衆竅為虚、
・・・
子遊曰、地籟則衆竅是已、
人籟則比竹是已、敢問天籟、
 
  
『荘子』 内篇・斉物論篇・第二
 
 

 荘周 
  
泠風は則ち小和し、飄風は則ち大和す。
厲風濟(や)めば則ち衆竅も虚と為る。
・・・
子遊曰わく、地籟は則ち衆竅これのみ。
人籟は則ち比竹これのみ。敢へて天籟を問うと。
  
音の出る原因を追求するのは世俗の立場である。 そうした因果の世界を超え出て、音の出る当体それ自らで鳴ると悟るとき、 そこに天籟の世界が開ける。天籟は、人籟地籟の外に別にあるのではなく、 それら現象の万籟の中に鳴りひびいているのであり、 それに耳を澄ます境地が坐忘の世界である。
 金谷治訳注『荘子』第一冊「内篇」(岩波文庫)
 
The wind, Nature's flute, sweeping across trees and waters, sings many melodies. Even so, the Tao, the great Mood, expresses Itself through different minds and ages and yet remains ever Itself.
Kakuzo Okakura, The Ideals of  the East, 1903, London.
 【註】 wind = 気/ Mood = 理
 ⇒ 岡倉天心 『理気説』
 
⇒  松尾芭蕉 「不易流行」