日記

■バイク乗りの週刊日記−2000年前期版

ここではその週にあったことや思ったことを徒然なるままに書いていこうかと思っております。

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■6/25(日)

 この土日は教習所に行っていた。とはいえ免許を取るわけではなく、ペーパードライバー教室なるものを受けてきたのである。4輪の免許をとって10年、ほとんど4輪に乗ったことがなかったのでいきなり乗るのは自信なく、そういう教室があったので行ったのである。で、2時間ほど乗ったのであるが・・・実に疲れる。慣れであることは確かなのだけど、車幅とかに神経を使わせられるのがなんとも。あんまり乗りたくないなぁというのがホンネではある。
 しかしまあ、色々と面白かったのも事実。乗って楽しかったというわけではなく、2輪と4輪の違いが分かって興味深かったということだけど。こういうのはやっぱり乗ってみないと分からないなぁと思ったわけで。なるほど2輪は邪魔かもなぁとか(笑)。相手の気持ちというのは体験しないと分からないわけで、そういう意味ではどちらにも乗る価値はあるのだろうなと思ったわけです。


■6/19(月)

 日曜日はツーリングに行った。ようやく行けたというか。これでGSX1300R隼の慣らしもほぼ終了した。あとはエンジンオイルを換えて高速慣らしをするだけである。
 土曜日の時点では日曜日は雨の予報だった。日曜日の朝になって降水確率が低かったので空は曇っていたが出ることを決意した。これを逃すとまたしばらく乗れないだろうと思ったからでもある。事前に何も考えていないといつもの定番コース(高野龍神方面)に行くところだが、南の方が雨の確率が高いので、今回は福井県のエンゼルラインを目指すことにする。R307から琵琶湖へ。今回は東岸を走ってみるが、西岸よりもいい感じの道。市街地が少ないし、ワインディングまである。景色もいいし。今度からはこちらをメインに使おうか。そこから奥琵琶湖パークウェイへ。前半は前に4輪が居てあまり楽しめなかった。展望台で飯食ってバイクの所に戻ってみるとZX-12Rが止まっていた。最速の2台を並べるとは、やっぱり気になるのであろうか(笑)。とはいえ会話になるでもなく。向こうが顔合わさなかったしねぇ。ちょっと残念。後半は軽く流している2輪の後ろについて、ちょっと楽しむ。隼のバンク角が気になっていたが、普通に使うには結構寝かせても大丈夫の様だ。そこからエンゼルラインへ。R161からR303、R27にはいってすぐに県道22号へ。この道がなかなかに穴場で気持ちいい道だったりする。その後のR162はちょっとした悪路。シーズン前なのか、思ったより4輪が少なく走りやすい。エンゼルラインはさらに通行量が少ない。やっぱり高い(1660円)のだろうか。バイクは見かけなかったし、上の駐車場には1台の4輪がいただけだった。実に空いていて良かったと言えば良かったが(笑)、景色は霧が出ているようで全然だったのが残念。まあ天気が良くなかったから、景色については今回はもうひとつだった。ピースサインも少なかったし、そういう意味では今回はあまりよくはなかったかな。慣らしの方は身体の慣らしも結構すすんで、面白く走ったのでよし。ま、全然攻めてはいないのだけど。攻めるのは次回にでも。楽しいツーリングには、人と景色と走りが必要だなと思った次第。今回は人と景色に欠けたのでイマイチであり。次は3つ揃った楽しいツーリングにしたいものである。


■6/11(日)

 今週末も雨だった。当たり前だがツーリングに行ってない。このままツーリングに行かないと死ぬんじゃ無かろうか。いや、死ぬ。絶対死ぬ。だから来週は晴れてくれ!
 金曜日の朝、会社に行くために隼を準備していると、見知らぬ人に声を掛けられた。「この辺でブラックバード見ませんでしたか?」と。聞いてみると、彼の愛車CBR1100XX スーパーブラックバードが盗まれたらしい。私はこの辺でブラックバードを見たことがなく、見かけたら連絡することを約束して別れた。ここを見ている方、大阪で怪しい99'ブラックバード(黒)を見かけたら警察にご一報お願いします。
 冷静に考えれば、個人で探してそうそう出てくるようなものではないと思う。プロなら倉庫行きだろうし、素人でも行動半径は数キロから数十キロに及ぶだろうから、それを探すなんてのは僥倖を期待するしかないだろう。かといって警察は期待できないのも事実で。マシンを考えるとプロの可能性が高いし、出てこないだろうなとは思う。それでも、そんなことは分かっていても、彼は探さずにはいられなかったのないだろうか。万が一の可能性を信じる、なんて格好いい言葉ではなく、いてもたってもいられない様な衝動で。私なんかよりもずっと愛車を愛していたのだろう。
 人のものを盗るのは悪い。そんなことは当たり前で、今更私が言うまでもない。ただ、そのものに様々な想いが詰まっているかも知れないということを思うとき、私も何かできることをしようと思う。少し注意して見てみるとか、こうして告知してみるとか。それは実に小さな事で、効果が上がるとはとても思えないけど、それでも、何かできることをしたい。


■6/4(日)

 GW以来、ツーリングに行っていない。メインバイクである隼とはもう1ヶ月以上遊びに行っていないのである。まあ用事があったり週末の天気が悪かったりしたのだけど。今週末も天気が良くない。どこかに行きたいという気持ちでうずうずしているというのに。・・・いささか疲れているらしい。精神的疲労にはツーリングが効く。いや、そんな簡単なことではないかも知れない。
 私が生きるために、私が私であるために、バイクは必要なのだ。バイク中毒? そうだろう。そしてそうではない。中毒などよりも、もっと重い。私からバイクを取ったら何が残るというのだろう? さすがに何も残らないとは思わないが、多くのものが失われるのは事実である。バイクは私という存在の一部を構成しており、今急に失われたら、私が私ではなくなるという意味で私という存在の死も同然である。具体的な事柄をあげても、すでに友人の多くはバイク関係であるし、バイクに代わる何かがあるわけでもない。変える気もないのだけど。
 最近2度ほど「バイク降りたら」とか「4輪買えば」と言われた。まあ今まで何度も言われてきたことでもある。その度に少しの苛立ちと哀しさを覚える。私の存在の否定、私にとってバイクがどれだけ大事か理解されていないこと、それをきちんと伝えていない自身にも。
 バイクに乗っていることで私は幸せだし、バイクに乗ることはスタイルである。しかし、こんな時には、スタイルを固めることが幸せなんだろうか、とも思う。世間一般の幸せなんぞどうでもいいし、他人にどう見られてもかまやしないのだけど、自分にとっての幸せとは何だろうかと。・・・やはり疲れているらしい。旅に出てハイになるべし。ヤクをやるように。


■5/28(日)

 前のメインバイクであったからか、RFを見かけるとつい見入ってしまう。先日、そんな風につい見たRF400が私が所有していたRF400「パーソナルネーム:麗華」だった。マフラーがモリワキに、スクリーンがノーマルに戻っていたけど、ステッカーやオーリンズ、そしてAVONアザーロは間違いなく私のだった。なんだか懐かしく、元気でいることがうれしくもあり。
 RF400「麗華」とは3年間の付き合いだった。近畿や四国はもちろん、九州や東北にも共に行き、共に生きてきた。どのバイクよりも年平均で距離を乗った。綺麗にするという可愛がり方はしなかったが整備には気を使ったつもりだし、あれこれアフターパーツを入れて自分好みに仕上げもした。なによりもずいぶんとライディングがうまくなった。まあ「ど下手」が「下手」になった程度だが、それでもRF1年目と2年目以降では雲泥の差があった。RF絡みで友人もずいぶんと増えた。様々な体験をしたし、色々と教わった。まさに「共に生きる者」だった。・・・そして、別れ。少し胸の痛みを感じながら、その場を去った。


■5/21(日)

 GWは四国に行った。まあ、色々あった。四国カルストに行き、四万十川源流点に行き、かずら橋に、祖谷渓に、京柱峠に、いつもの祖谷蕎麦屋さんに行きと。四国は景色のいいところで、あらためて行って良かったと思っている。まあ毎年狙っている四国カルストの夕景は今年も裏切られたのだけど、それもまた来年の楽しみではある。
 しかし、よく憶えているのは人に関わることだったりするわけで。相棒のハタカブがスーパー林道の急斜面でオーバーヒート起こして引き返したこととか、四国カルストの上りでオーバーヒートかと思って押して歩いてて、ふと気が付いて「ガス欠じゃない?」と聞いたときの相棒の情けなさそうな顔とか。四国カルストでVRXの女の子にブレーキレバーが折れたって助けを求められた時のこととか。相棒のオーバーヒートの時でも、止まってくれる人がいた。去年もあったけど四国カルストのキャンプ場の入り口が分からなくて差がしている人を案内したりもしたね。早明浦ダムの辺で、いきなり「無料のキャンプ場があるんですけど行きませんか?」と声を掛けられたことも。その夜は見ず知らずの4人で宴会キャンプだったねぇ。2人からは写真とメールが届いたし。いつもの祖谷蕎麦屋さんで、前にも見た店員の女の子。去年と同じく慣れない様子で、それが相変わらずでほほえましい。剣山観光センターで宿を聞いて行った宿の主人とその家族の優しさや、料理のうまさ。そうそう、今回はいつになくバイク乗りの挨拶、ピースサインが多かった。何故バイクなのか? その答えが、ここにある、そんなことを感じさせてくれる旅でした。うん、いい旅だった。


■5/15(月)

 GWは四国に行った。付けていた日記を消してしまったのが実に痛い。しかし今回はそんな話ではなく。
 GW中に、友人の訃報が届いた。訃報といっても、3/7に亡くなってました、という手紙が彼の友人から届いていたのである。言ってしまえば、その程度に浅い縁だったとも言えるが、しかし彼の存在は、私の中ではそれほどには小さくないものがあった。
 彼とはPBM(プレイ・バイ・メール)で知り合った。何度か会ったことがあるものの、PBMの性格上、主に前半は手紙のやりとりが、後半はメールでのやりとりが中心だった。もちろん彼が東京に住んでいたということもある。出会いからして話はPBMのことが多いのだが、私に影響を与えたのはPBMよりも音楽だった。彼に送ってもらったテープで最初はプログレに、ついでヘビーメタルにはまったのだった。何も知らない私に彼は色々と教えてくれたし、彼のお薦めもよく聴いた。まさにメタルの師匠だった。
 彼からの連絡が途絶えたのは去年の4月後半からか。気にはなったものの時は流れ、初夏には「入院しています」というはがきが来たのだった。その時にはまだ病名は書いていなかったのだけど、2月頃だったか届いた年賀状の返事には「実は胃ガンなんです。でも命に別状はないので」と書かれていたのだった。ガンで半年ほど入院してたらまずいんじゃないのか?とは思ったものの、思っただけで何もしなかった。それからほどなく亡くなるとは思わなくて。まずいと分かっていたのに、どうしてあのとき見舞いに行こうと思わなかったのか。それが、悔やまれるわけで。
 今日もメタルを聴きながらこれを書いている。彼が私にくれたもの。それをいつまでも聴いていたい。いつか墓参りに行って、墓前でメタルを流してみようと思う。彼に私がメタルを聴いていることを伝えるために。メタルが私の一部であることを伝えるために。


■4/30(日)

 GSX1300R 隼に乗って1週間ほど過ぎた。パワフルでかつ扱いやすい。どこでも加速できるのは魅力的で、とにかく少しアクセルを開けただけで4輪をはるか後方に置き去りにできるのは気持ちいいものである。まあ本気のスポーツマシンならそうそうはいかないだろうが。閑話休題。今回は予告通りに買った動機など。
 ありていに言ってしまえば「300km/h出る夢のバイク」が欲しくなった、ということである。そんなスピードが私に出せるかというと、もちろん疑問ではある。し、当たり前だが公道で出せるものではない。だから「300km/h出る夢のバイク」という奴を所有してみたかった・乗ってみたかった、ということだ。男の浪漫などと思ったことはない。子供っぽい所有欲である。そして、それに突き動かされて買ったという、まったくの衝動買いである。
 私は衝動買い野郎ではある。が、衝動買いポイントが貯まらないと買わない人間でもある(笑)。そういう意味ではバイク仲間の「大型買え」攻撃がボディブローのように効いたと言ってもいい。私は理屈屋でもある。買うに足る理屈もできたので買った。できたというよりは作ったと言うべきか。300km/hバイクはもう手に入らないかも知れないとか、乗れるウチに一度はフラグシップマシンにとか、10年間は価値を失わないだろうとか、RF400が25万で売れたらとか。そんなこんなで、135万円を出したわけである。
 最近、色々あって中古の安い軽4輪を買おうかと思ったりもする。30万円くらいである様なので、そういうのでいいやと思っている(笑)。趣味に120万円(本体価格)で実用に30万円である(笑)。趣味(私にとってバイクが趣味というレベルにとどまるかは疑問ではあるが)と実用のどちらが価値があるかということでもある。もちろん趣味の方が価値がある。実用は人格にはなりえないが、趣味はその人の人格の一部なのだから。多少詭弁の様な気がしないでもないが、そう思う方が精神衛生上良いのは間違いないのでそれで良いのだ(笑)。


■4/24(月)

 RF400RVに続くメインマシンGSX1300R HAYABUSAが導入された。どんなマシンかと言えば、実測300km/hを目指した、世界でも1,2を争う市販最速マシンであるというのが一番分かりやすい。買った動機などは次回にでも譲るとして、今回はそんなマシンで初ツーリングに出かけた日曜日の話。
 イグニッションをオンにすると、メーターパネルの表示灯が明滅し、メーターが振り切れる。340km/hを指して戻っていくのである。エンジンを掛けると「ズドドドン!」と重低音響く音がする。始動時から隼が隼であることを主張してくるのである。もっとも走り出せば実におとなしい。おとなしく走っていれば、だが。隼が、どういう存在であるかは、走っていれば分かる。何度もバイク乗りに指さされたのである。指さされてタンデムの女の子やグループ内で何か言ったり。何を言っているかはもちろん分からないが「300km/h出るバイク」であることが前提になって話がされているのであろうことは間違いない。まあ「あいつには似あわねぇ」かも知れないが(笑)。隼は、そのネーミングといい、フォルムといい、実に独特なのでぱっと見にも分かりやすいのが指さされやすい理由だろう。
 この注目されるというのが実にうれしい。やはり自身もこのバイクのステータスに惚れた部分があるわけで、それが多くの人に認められるのがうれしいわけだ。ま、はっきり言って自己満足ではあるが、所有欲を満足させてくれるバイクを選んで、そのことには充分に答えてくれているわけで、そういう意味では大正解である。卑屈にならずに素直に喜びたい。というわけで、みんなもっと注目してくださいね(笑)。


■4/17(月)

 DF200Eでバイク・ワンデースクールに参加した。バイク・ワンデースクールとは、二輪車安全普及協会が主催しているライディングスクールである。指導員の半分は交機の白バイ隊の可愛い女の子たちで、これも目当てではある(笑)。が、今回選んだ上級コースは協会の指導員だったのであった。残念。
 ワンデーに参加するのは今回で2回目。前回はRF400RVで参加して全然上手く走れなかった。今回はDF200Eということもあって、割となんとかなったり。特に坂道レムニー(8の字)なんぞはRF400では絶対無理!と思ったけど、DF200Eならなんとかこなせたりする。やっぱりハンドル切れ角なんかで全然違うのだろうけど。しかしこなす人はレプリカ(一般にハンドル切れ角が少ない)乗っててもこなすんで、私が下手なだけである。
 バイクに乗らない人には、「7年も乗っててなんで練習するの?」となかなか理解してもらえないのだが、まあ分かりやすく言えば「遊びは上手い方が面白い」ってことだと思う。それにうまくいったときはうれしかったりもするし。今回は少し上達した気がしてうれしい気持ちで終えることが出来た。
 あと、私はライディングが下手である。基本すら出来ていない。やっぱり「7年も乗ってて下手なの?」と言われるが、私は自分の腕は並程度と思っていて、つまり「人並み程度に下手」だと思っていたりする。暴論だろうか? 「基本」と書いたが私の言う基本とはニーグリップだったり、上体から力を抜いてステップ荷重(で曲がる)だったりと教習所で習うようなことである。私は出来てないなぁと思うから下手だと思うわけで。そういう意味では教習所もなかなか含蓄のあることを教えるなぁと思ったりもする。


■4/10(月)

 日曜日はDF200Eでツーリングに出かけた。実のところ、ツーリングに出かけるのが億劫になっていた。だから、前の晩に親に「明日は朝早くから家を出る」と告げた。つまり後には引きにくい状況を自分で作ったのである。そんな心理状態で出たのだが、ツーリング自身はなかなかに良かった。高野山から高野龍神スカイライン辺りを走ったのだが、紀州って梅の産地なのね。梅畑から香る梅の香りに包まれつつ走るのはなんとも気分が良かったし、ツーリングシーズン到来でみんな浮かれてるのかピースサインもたくさんもらったし、DF200Eの調子も良かったし。走っている間、終始にやついていた気がする。鼻歌歌ったりなんぞもしてた。それくらい、気分が良かったのね。行って良かったです。
 友人が「旅出ないと心が狭くなる」と言ったのだが、まさにそんな感じ。ツーリングに出るのも億劫だったってのはそういうことなんだろう。そして旅に出ると心が広くなる、そんな気がしたのもまた事実。


■4/3(月)

 日曜日にはバイク屋に行っておいる交換などをしてもらいながら、バイクの売買の話などをしていた。気持ち的にはすでに買い換えに傾いているものの、まずはRF400が売れないことには話にならない。20万円ほど欲しいというのが私の希望ではあるのだけど、4万キロ以上走ったバイクの値段なんて、普通そんなにも付く事はない。4輪だと何万キロでも値段になるのだけど、バイクの場合はせいぜい2万キロくらいまでしか中古車市場では見ないのだ。別に4万キロ走ると問題があるかというと、私のRFは実に好調だし問題はないのだけど、そんなに距離を走っていないバイクが出回りすぎている気がする。まあ、趣味のものだということなんだろう。
 紫堂恭子の漫画、「癒しの葉」6巻を買った。その中に「信じる」とはどういうことかを問うシーンがある。「責任を果たすことを、相手に偽りや誤りがないことを期待することだ」「違う。信じるとは相手に正しさを求める事じゃない」「おまえを許せなくなったとき、私の信頼も終わる」こんな会話がなされている。なんというか、同じ様なことを私も思うので共感できたりするなぁと。私には信じることのできる人が1人いる。どれくらい信じているかと言えば、「裏切られてもいいくらいに信じてる」ってなもんだ。私はその人物が約束を守れない人間であることを知っている。私はその人の約束は信用していない。しかしそれを知っているからこそ、そしてそれも含めて信じている。うまくは言えないが、私にとっての「信じる」とはそういうものである。
 過去に、「かざねさんがそんな人だとは思いませんでした」と言われたことがある。そのときは「なんでアンタの(私という人物の)見込み違いで、私が非難がましくいわれにゃならんのか?」と思ったものである。「信じる」というのもこれに近いように思う。「信じる」とは、他人に対して期待することなんかではなく、自分自身に対する誓いなんでは無かろうかと。


■3/27(月)

 今週は風邪を引いたか熱を出し、この週末もなにやら熱っぽいので家に閉じこもって過ごしてしまった。実にもったいない過ごし方をした気がするとは貧乏性であることよ。それでもって、来週末は必ずツーリングに出かけると誓うのであった。
 過去からの所有バイクを見てもらえばわかると思うが、私はスズキ党である。さほど熱烈なスズキ党ではないにしても、否定しようのない事実である。最初のバイクであるアクロスを買ったときは、欲しいバイクがたまたまスズキだっただけで、バンデッド250Vを買ったときは、一番安いラジアルタイヤ装着車がたまたまスズキだっただけである。RF400RVを買ったのはデビュー当時に一目惚れした念願のマシンを手に入れたということになるが、この頃にはスズキ党を自認していた気がする。DF200Eの時も一目惚れだったが、この時には候補はほぼスズキ車に絞っていた。私がスズキ党になったのは、初期には欲しいバイクを出してくれるメーカーだったということであり、その後はなんとなく愛着がわいたからだし、もう少し私的に重要で他から見ればつまらないだろう理由に私がマイナー好みだからというのがあるくらいである。その程度の理由でスズキ党になり、またその程度の理由でスズキ党であるのだから、考えてみれば滑稽ではある。
 他のメーカーはというと、ヤマハには多少引かれるものを感じる。私が欲しくなるバイクを出してくれるから、である。ホンダはというと、ツアラーが少ないのが惹かれなく、また私の周りにホンダ党が多いことがマイナー指向の私としては興が乗らない。この辺は理屈を付けられるものではなくて、関心がわかなくなるという精神状態になってしまうのでどうしようもない。別に嫌いとかではないのだけど。カワサキはというと、「男カワサキ」というイメージが嫌いだったりする。これまたたわいないことかも知れないが、「男」とか「女」とイメージづけられるのが男女差別的なものを想像させて避けてしまう。
 今まで何台かのバイクを試乗したことがある。スズキ車か友人のホンダ車がほとんどであるけど、どれに乗っても何かしら新鮮な感動を覚えたものである。このバイクはこんな子で、こんな良いところがあるんだ、なんて。我ながらお幸せというか、よっぽどバイクが好きなんだなぁと呆れてしまう。そんなとき、私はメーカー等にこだわったりするのが馬鹿らしくなってしまう。「乗れば分かる」のだ。どれもこれも、こんなに楽しいのだということが。オンもオフも、マルチもツインもシングルも、それぞれに楽しく、それならすべての楽しみを知ってみたい。こだわりは、その楽しさを減らすことなんだ。ま、そうは思っていても、やっぱり頭で考えてしまうのだけど(苦笑)。


■3/19(日)

 土曜日はクラブBORN TO RUNの面々と四国にツーリングに出かけた。讃岐うどん2軒と徳島ラーメン1軒を巡るというヌードルツーリングだった。交通費を考えると高い食い物であるが、その価値があるだけのことがあったので良きかなである。
 行きの高速道路のサービスエリア内で2回事故を見た。1件は後ろに車がいるのにバックしてバンパーを当てたというので、2件目は駐車しようとして先に駐車していた車に接触したというものである。運転技術以前に周りを全然見ていないから起こった様な事故で、3連休だから普段車に乗らない人が運転しているのだろうと思う。私も土日と祝日は周りに気を付ける様にしている。他の車両が、予測できない行動に出る確率が桁違いに高いことを経験的に知っていることもあるわけで。
 しかしまあ、久しぶりというと私もあまり偉そうなことは言えなく。久しぶりにワインディングを走ったのだけど、腕が落ちたなぁと実感する。ワインディングと街乗りでは別もので、街乗りを幾らしていてもワインディングでは通用しないなと。今回も肩慣らしのつもりではあったのだけど、これからしばらく研鑽せねばならないなと思ったのでした。


■3/12(日)

 私は自由が好きである。実際に生きて行くには無制限の自由なんてないにしても、より自由であることに憧れている。バイクで出かけるにも、以前はほとんど一人で自由に出かけていたし。自由でありたいと思っていても、ある程度の束縛は避けられないし、自由であるが故に束縛も生まれたりもするのだけど、束縛されようとすることには強く警戒してしまう。
 権力が嫌いである。国家権力に限らず、様々な権力が基本的に嫌いである。別にアナーキストではないし、まったく無い状態というのは無茶だとしても、権力が人に対して行使されるとき、ある組織に新たな権力が付与されるときは強く警戒してしまう。
 マスコミが嫌いである。言い切ると語弊があるが、基本的には嫌いである。特に正義面して綺麗事を述べ立て、悪いこととやらを口汚く罵る様な輩は大嫌いである。そういうのに限って現実的な対案を出してこないのもよくあることである。そういう行為が権力から自由を勝ち取るときもあるが、時として様々な団体に権力を付与して自由を奪う結果になることもまた事実である。マスコミ自身も世間という権力を形成することがよくある。何様のつもりだ?と思うのである。
 ある県で不祥事を起こした教師の氏名を公表する、という記事が新聞に出ていた。彼らは公表することで何を期待するというのだろう? 公表といえば、時折世間をにぎわすのが少年法である。マスコミは氏名や顔写真を公表することで何ができると思っているのだろう? そして成人の容疑者の名前を公表することに、何か意味があるのだろうか?
 公表するということは、意図するしないに関わらず、社会的制裁というものが発生する可能性が高い。この場合、特に「容疑者」は犯罪者ではないのであるから、社会的制裁が発生するのは問題があるのではないか。「犯罪者」にしても、罪のない家族に社会的制裁が発動する場合が多々あるし、そもそも犯罪が裁かれるとか更正の機会が与えられる判断が下されるのは裁判所なり刑務所ではないか。それ以外の場所で罪を裁くというのは、つまるところ私刑だ。裁判では量刑不当は控訴の理由になるらしい。つまり、裁判官も判断を間違うことを前提にした制度なのだ。それくらい難しいことを、「権力」という巨大な力を使って簡単に私刑にかけてしまう組織には「何様のつもりだ?」と思ってしまうわけである。
 蛇足:こういう話をすると、たまに「被害者の人権はどーなる?」という意見が出る。被害者の人権が無視されたから、加害者の人権は無視していいのか? しかも、被害者にも加害者にもなんの関係もないヒトが、同じヒト(加害者)の人権を無視していいのか? それこそ私刑である。「何様のつもりだ?」である。ちなみに「敵討ちを法にしたらどうか」と言った法律学者がいるのだけど、これなんかはなかなかに面白いことを言っているので、被害者側が加害者側になにがしかの制裁を下すのは、考慮の余地はないでもないと思う。ただし「権力」でないことが大前提。


■3/4(土)

 今週はDF200EにダンロップのD605を装着した。ついでヘルメットのバーゲンでX-8Rを2.5万円で購入。雑誌などの広告を見ていると3万円程度が多く、なかなかに良い買い物をした様である。
 その後、SBS(スズキ代理店?)へ。SV650SやTL1000Sを見に行った。RF900とTL1000Sの新車の逆輸入車が798000円で置いてあり、かなりお買い得ではあるなぁと。TL1000Sは98年モデルとはいえ、国内仕様で定価98万円するのだから20万円ほど安い。TL1000Sが欲しくてたまらないのなら即買いだったろう。
 店員に頼んで跨らせてもらう。SV650Sは今のRFより少し足つきが悪いか。想像外だったのが姿勢で、思ったよりも前傾姿勢を強いられる。TL1000Sは前傾姿勢は分かっていたことだし、足つきもつま先立ちに近い状態である。ついでにGSX-R1300にも跨ってみたが、こちらは前傾姿勢は思ったほどでないものの、TL1000Sより足つきが悪そうだ。また、GSX-R1300は、1300にしてはコンパクトかもしれないが、やはり大きさを感じる。これは扱いきれないだろうなと実感。しかしどれもこれも前傾姿勢を強いられる。RF400というツアラーからスポーツバイクに乗り換えるには、結構割り切りが必要そうである。跨ってみて、ちょっと買い換える気が薄れたのが助かったというか(^_^;
 私の欲しいのは、軽くてスポーツできて足つきが良くて姿勢が楽で安くてツーリングと通勤に便利でできればフルカウル、なんであるが、もちろんそんなのは無い。どこかで割り切りが必要である。いや、それで行くなら安いRF900が一番妥協できるところにあるのかもしれないが、あまりRFを欲しいと思わないし、いやいや若いウチに一度はフラグシップマシンという奴にも乗ってみたいものだと思わないでもないし。
 これが大型2輪免許の魔力というものだろうかと思ったり、する。考えてみれば、別にRF400に不満があるわけでなく、むしろ失うものも多いということに気が付いているのに、なんとなく買い換えたかったりするのだ。今まで乗れなかったものに乗れるという開放感か、せっかく乗れる免許を持っているのだからと思うのか。ま、物欲をそれほど悪いとは思わないし、買い換えてもいいとは思うのだけど、もう少しやせ我慢をしてみたいとは思う。・・・やせ我慢などと言っている時点ですでに危ないとは思うのだけど(苦笑)。


■2/27(日)

 先日、DF200E「陸自郎君」のタイヤを注文した。RF400RVの任意保険もそろそろ払わねばならない。そんなこんなで、今回は金の話。
 2年前から家計簿ソフトを使って金の出入りを調べている。調べてどうするというわけでなく、興味本位で家計簿を付けているだけなので結構いい加減ではあるのだけど。去年一年間の「バイク」の項目の総額を調べてみると、75万円だった。去年はバイクを買っていない。もちろん7.5万円の見間違いでもない。ついでに付け加えるなら、ガソリン代とツーリング費という品目は「交通・通信費」の欄にあるので、もっと掛かっているのだ。100万円超えているのは間違いない。我ながら逝ってるなぁと呆れる数字ではある。年収の何分の一だ?
 バイクに乗って3年くらいは、今ほど金を掛けていなかった。それほどはまっていなかったというのもあるが、装備やメンテナンスに金を掛けるということをしなかったのも大きい。今は違う。安全が金で買えることを知ったということだ。よりグリップするタイヤ・パッド入りのジャケット等は分かりやすい例だが、快適であることも安全につながる。疲労はもちろん、何か気になることがあるなら注意力を削がれることになるのだし。例えば、ヘルメットの中で頭が蒸れてかゆくなって気にしていたら、10%でも、いや1%でも注意力がそちらに向かうことで、公道に向ける注意力が減るわけで。それならちょっと金を出してベンチレーションの付いた(より効果のある)ヘルメットを買うことを選択する。とはいえ、ツナギを着て走る真似はしていないわけで、つまるところ費用対効果をどう選択するかということでもあるのだけど、以前に比べれば安全の方に振った装備を買い足したり買い換えたりするようにはなった。結果、前よりもいいものを買うことになり、つまりより高いものを買っていっているのだ。ま、そんなわけで、金が貯まらないのもよく分かるよなぁと(苦笑)。


■2/21(月)

 1月に大型2輪の免許を取得した。当初は買い換える気なんぞ本当になかったのだけど、カタログなど見ているととりあえず何か欲しくなってしまう。私は悪路派バイク乗りである。大型2輪で乗れるバイクは401cc以上で数あれど、重いバイクは要らないわけで。
 600ccクラスである。最近気になるのだ。私にはこれくらいで充分であるし、やはり軽量ってのがいい。しかし、最近人気であるというのが気に入らなくもある。私はマイナー指向でもあるのだ。雑誌の宣伝文句の中でも特に「海外で人気」というのが大嫌いである。欧米優越主義であると感じるのだ。「欧米で人気」なんて言葉をありがたがることなんぞない。自身で使うものの価値くらい、自分で決めたらいいのである。
 そんなことはどーでもいい。「600クラスがベストバランス」という言葉が気になるのである。何がベストにバランスされているのであろうか? 逆に、その上の750クラスやその下の400クラスはどのようにベストバランスではないのか? なかなかに疑問ではある(これを知るにはGSX-Rの様に400,600,750がラインナップされているもので、同年式相当のものを乗り比べないと分からないだろうとは思う)。これに付随して「扱いきれるから」という理由も挙げられるものの、これも不思議な言葉ではある。どの排気量を扱いきれるかは個人で決まると思うし。そもそも400クラスをも扱いきれない人が結構多いのではないだろうか。結局のところ、扱いきれるかは個人の能力や使い方が決定するのではないかと思うのである。


■2/13(日)

 最近、日記がメインコンテンツであるWebページが意外に在る事に気が付いた。見てみるとこれが結構面白かったりもする。そういうのを見ていて、私もここをもう少し読めるものに、そして定期的に書いていこうかと決意したりしたわけで。毎日、というのは厳しいので、週刊くらいではしばらく続けてみようと思う。
 先日は雪だった。大阪という街は、人も行政も雪に対する対策というのが疎かである。まあ、年に数度と雪が積もらないのだから、金を掛けるのは無駄だし、経験もないというのは正直なところである。しかしそれは、ある意味雪国よりも危険だったりするということでもある。チェーンも持たない車が凍結路を走ろうとしたりするのだから。私もその一人である(笑)。その日は夜勤だった。会社に着いてから降り始めた雪と天気予報は、やばそうな感じはあった。夜3時頃には雪はやんだものの、当然雪は残っている。そして、仕事は定時で終わったのだった。定時で終わる、というのは「そんな時間にバスはない」というのと同義である。雪のことを思えば、まともにバスが動くかも怪しい。私は少し動揺しつつも、同僚に「大丈夫大丈夫」と答えてDF200E「陸自郎君」のエンジンを掛けた。今日はオフロードバイクなだけにまだ救いがある。・・・少なくとも、転倒してもバイクのダメージは少なくて済む。それでも、駐輪場の前から、道は3時にやんだ雪がシャーベット状になっていて、どこでも滑りそうな様相を見せている。走り出す。両足を出して、ゆっくりと。カーブではできるだけマシンを倒さずに。会社を出て、私は歩道に乗った。この時間なら人はほとんどいない。前に転けた経験から、圧雪より新雪の方がグリップすることを知っている。だから、歩道である。緊急事態なのだ。許してくれるだろう。国道1号に出れば雪も解けているに違いない、との思いは裏切られた。圧雪なのか凍っているのか分からないが、地面に付いた足が滑るのである。こ、これは間違いなく転倒する! 私は確信した。私も4輪も徐行(よりは速いか)で走っている。分かってくれているドライバーは車間を取ってくれるが、分かってないドライバーは車間を詰めてくる。転倒したらどうするつもりだ? それでもなんとか転倒せずに旧1号に入った。旧1号は凍っていなかったので一安心だったが、1号から外れるとやっぱり凍っていた。しかし、あれで転倒しなかったのは奇跡みたいなもんである。オフ車だからまだ良かったものの、それでも滑ったら終わりなのは間違いないし、滑ってもおかしくなかった様に思う。生還したものの、バイクを置いて帰れば良かったと肝を冷やした一日でした。


■1/16(日)

 サーチエンジンは何を使っていますか? 最近、yahooとexciteが使えないなぁと思っているわけで。yahooは最近になって「かざねかたなの旅の書」を登録することが出来たのですが、紹介文が天才的に無味乾燥で「誰がこれ見て来るんだ?」ってな代物に変えられてしまいました。なんかなぁ。ここ1,2年でしょうか、yahooは登録審査が厳しいのですが、それはそれでいいとして、厳選するなら厳選するで、もう少し管理をしっかりしてもらいたいとも思います。無くなったページは放置したままだし、審査の緩かった頃のあまり大したことのないページが残っていたり。それなら私のページを通せ!と何度思ったことか。ちなみに審査規定にそのカテゴリーに登録されている数ってのも関係あるようで。私の場合、「地域情報/近畿/旅行・交通」は通ったのですが、「オートバイ・ツーリング」は通りませんでした。exciteはというと、友人の小説系Webページのアクセス解析に、検索キー「H小説」とかで来ている人がいるんですな。友人のWebページにはH小説はありません(笑)。ま、H小説ならまだいいのですが、「官能小説」でも「処女喪失 小説」でも来るのです(爆笑)。ちなみにH小説で検索を掛けてみたところ、上から7番目だったか(笑)。しかもそれより上はもっとH小説とは関係なさそうなところがならんでいました。つかえねぇなぁ。ちなみにgooはウチのWebページを何故か登録したがらないので使いません(笑)。ウチは悪路で検索掛けたら結構な率で上位に来るのですけどね。


■1/10(月)

 今日、大型2輪の卒業検定がありました。結果から言うと合格でした。時間オーバーなし、卒検も1発だったので気分いいです。終わったときに褒められただけで何も指摘されなかったのもうれしいですね。その卒検の教官がまたうるさい教官だったので、それだけにうれしさもひとしおです。明日にでも免許証をもらいに行きましょう。


■1/2(日)

 2000年になりました。とはいえ新世紀は2001年からですから、あと一年世紀末が続くわけです。しかし、なんというか当たり前ですが、2000年になったとて何かが目に見えて変化したわけでなく、新世紀になってもやはり目に見えて変わったりはしないのでしょう。それはそれで残念な気もしますね。ま、なんでキリスト教徒でもないのに変わらなきゃならんのかと言えばその通りでもあります(笑)。しかし、私は皇紀何年ってのは言えないしなぁ。2000年といえばY2K。何事もなく過ぎ去ったようで、あまり話題になっていませんが、丹念にニュースを見れば、結構色々とありますね。たいしたことがない程度のものか、即座に復旧しているのでほとんど支障は出ていませんが、案外バカにできなかったなぁと。あれだけ騒いだからこそ、この程度で済んだのかもしれません。

 あれだけ長いと思っていた休みも、気が付けばもう先は見えています(苦笑)。やりたいことの半分もできずに終わりそうです。HPの更新、どれだけできるでしょうか?


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