日本刀由来のことば
































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    私たちが日常使っている言葉の中には、日本刀に関する言葉、事柄が“語源”になっている言葉が沢山あります。
    ここでは、それらを紹介していきます。
 

 焼を入れる
          刺激を与えて、たるんでいる物をしゃんとさせること。

             鋼には、およそ750度に熱してから水や油などに入れて急冷すると硬くなる性質があります。
             この性質を利用して刀の刃を硬くすることを「焼き入れ」と言います。

  
 
 付け焼刃       その場をしのぐためのにわかに覚えた知識や技術。

        「焼入れ」をした刀を研ぐと「刃紋」という模様が刀の表面に現れます。
        昔、「焼き入れ」の出来ないやわらかい鉄で刀を作りあたかも焼が入っているかの様に「刃紋」を書いてごまかした刀がありました。
        そのような事がないよう、誰が作ったのか責任の所在を明らかにする為、茎(柄で隠れる部分)に作者銘を入れることが義務付け
        られました。

     左の写真中央の白い部分が焼きの入っている硬い部分です。
  下の黒い部分が焼きの入っていないやわらかい部分です。
  その境が刃紋になります。

  注)この写真は書いた刃紋ではなく焼き入れをしたものです。
  
 

 
 目抜き通り
           その街で一番にぎやかな通り。

        「目貫」とは、刀の柄に付いている彫刻を施した小さな金具で、表裏一対で一組になります。
        刀装具(刀の金具)のなかで最も目立つ存在です。元々「刀身」と「柄」を固定する「目釘」と一体でしたがいつの頃からか
        別部品になりました。今は、「目抜き」と書きますが元は「目貫」だったのかもしれません。



           


 しのぎを削る          激しく争うこと

          鎬(しのぎ)とは、刀身の側面の平らな部分のことです。近接戦の際、敵の刀をこの部分で受けました。


           


  相鎚を打つ
       相手に同意を示したり、話に調子を合わせること。

          機械ハンマーでの鍛錬が普及する以前は、二人又は三人の弟子(先手)が大鎚で鋼塊を叩いて鍛錬をしていました。
          横座に座った刀匠は、鞴を吹き、鋼が沸くと左手でてこ棒を握り右手に握った小鎚で金敷を叩き先手をが叩くリズムをとります。


  とんちんかん
       
 物事の辻褄があわなかったり、ちぐはぐになること。
             
間抜けな言動をすることや、そのような人



  折り紙付き
          品質などが、確実な物と保障されること。世間で定評をうけていること。


  切羽詰まる
         物事がさしせまって、どうにもならない事



  反りが合わない
      互いの考えや性格が違うため気心があわなかったりうまくやっていけないこと。


  元の鞘に収まる
      本来あるべきところに戻ること。


  鞘当て        ちょっとした事から起こる喧嘩



  代わりばんこ     何人かで順番に交代しながら作業すること。



  単刀直入       前置きなどをはぶいてすぐに本題にはいること。問題の核心をつくこと。

                                             
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