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天性の釣師

どこの地域、どこの場所に行っても、名人や○○の主などと言われる人が
居るもので、やはり釣が上手なのである。 
私の住む和歌山にも、知る人ぞ知る釣り人がいる。
 
他の釣り人と何が違うのか?

彼が他の釣り人と違うのは、四季に応じた釣りが出来る事だ。

ふらぁ〜と防波堤を見に行っては海を覗き込み、
「今日はスズキがいたから・・」と言っては狙いのスズキを釣ってくる。
「30cm位のグレが見えたから・・」と言ってはそのグレを釣ってくる。
「今日はアイ(アイゴ)が2匹おる!」と言ってはその魚を必ず釣ってくる。

見える魚は釣れないと言われるが、彼にはそれが通じないのか?

誰でも思う事だが、狙った魚を思い通り釣れたらと・・・・・

週末などは太公望などで賑わう防波堤でも、彼の両サイドはスペースがある。  
なぜ誰も居ないのか?

彼を知る釣り人は、彼の隣で釣りをするのを嫌うのである。 
  
余りにも釣果に差が出るから・・・・
近くに居る魚を全部釣られる気分になる。(((p(>o<)q))

和歌山市でグレを釣る場合、『ヌカ切り』と言う釣り方をする。
本来 アタリを獲るためにウキを付けるのだが、彼の場合、
そのウキを見ずにグレがエサを食った瞬間に竿をあわして釣る! 
そう、魚が食う瞬間が見えているのだ!

その後、ウキを付けると仕掛けのなじみが悪いと言う事で、
ウキを外して、糸の針だけで釣りを仕出した。

あたかも落とし込み釣りの紀州釣り番である。

ましてや、ダンゴを付けてゴカイやアミエビを差し餌に釣るのだから、
ウキをなじませてから釣りをする釣り人とはアワセに差が出る。 
スペースがあるから・・・

と少々釣りに自信がある釣り人が彼の横に座って釣りはじめ
最初こそ知識言葉を交わしながら釣りをしているものの、
後半は無口になり・・
知らない間に居なくなっていた・・

そんな場面を見た事がある。  

 誰か彼に挑戦してみませんか?

以前、彼の生い立ちを母親に聞いた事がある。
産まれて初めて持たせた遊び道具が・・
わずか3歳で釣竿だったとか・・・^_^;
               
遊び場が釣り場であり・・・魚だったわけで・・
釣り人が釣りをするのを見よう見まねで覚えたんでしょう。
               
子供の頃から釣りをしていた人は居ても、体に染み込むほどの人は少ないだろう
               
だったら漁師になればいいのに〜と言う人もいると思うが、彼は釣り方にもこだわる。

勝手に釣れるのは嫌いで、自分の腕で釣ったと言う釣が好きなのである。
これは、釣り人でも分かる人は少ないだろうが、
釣りをする過程を楽しみたいのであって、
結果よければ・・のいわゆる漁のような釣りは嫌いなのである。

釣りをする上でエサ代などを計算して
「魚を買ったほうが安いな〜」などと
いう人が居るが、彼の場合、それ以上に釣ってくるのだから凄い!!

一匹の魚を釣る上で、一つの釣り方に縛られず、新しい考えを持ち込み
一つの釣り方を作る。
と言った上では、まさに天性の釣師だと私は思う。

釣りが上達する上で必要なのは経験で、同じ場所に何度も通う事だが、
一つの釣り場の食う潮を読み場数を積み重ねる事で、
釣れる時間やポイントが分かる。

後は、魚の口先に、食いたい時間にどれだけエサを持って行ってやるかで、
釣れる数が決まるのである。

しかし途中で諦めて違うポイントに移動すると・・それまでである。
魚釣りには時合をいうものがあるが、
人でも食事の時間があるように魚も食べる時間がある。

食べたくない時にエサを与えても食わない。 
食べたい時にエサを与えれば食うのである。

どんなに神経質な人でも食事をするように、どんなにスレた大物な魚でも
食いたくなったら食うのである。

魚釣りは粘りと根性です。

釣るんだ!!と思う事が大事で諦めたらそれ以上の魚には巡り合えません。
それが釣りの楽しみであり、面白さだと思います。

人生も又同じだと思います。

皆さん大きな魚を釣りましょう〜

今日がダメなら・・また明日♪

そしたらいつかは釣れますよ〜。     


 いつかは〜(^_^)/