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台風の傷跡

子供の頃 台風が来ると楽しかったものである。

学校は休みになり、近くの川が増水して 道が川のようになり、
フナや鯉、台湾ドジョウなど道で泳いでいたりした。
それをすくっては遊び、楽しんだ思い出がある。

子供は笑顔で台風を待ち望んだものである。



かたや、大人たちは深刻な顔をしていた。
当時、家の地盤が低かった事もあり、
台風が来るたびに周りに土嚢を積み、
畳を上げ、台風に備えたものである。

今日は下水も整備され、昔のような災害は少なくなったものの、
時として自然は牙をむく。

自然の力に対して、人の力は無力であり受け入れるしかないのを分かって欲しい。

前回の台風五号に続き、今回台風六号でも高波にさらわれて、
人が亡くなっている。

どうして逆らうのか? 
 
私も男だから、何かに挑戦してみたい。やり遂げてみたいと思う事はある。
だけど、自然が怒った時逆らうのは無謀でしかない。
流された人達には、ただ一瞬の楽しみしか見えなかったのか・・・

                         
       
       台風前の静けさ             
 雑賀崎一文字         

              
   波が来ると流される!! 流されると死ぬ!!   

残された家族や、捜索されている方々にどれだけ迷惑がかかるか
そこまで考えてほしかった。。。

台風が去り、海はなにも無かったかの様に、人を受け入れ、
釣り人達は魚釣りをしながら自然の一部となり楽しむ日々、
事故の記憶も薄れ、一時の話題でしかなくなるだろうけど、
自然に逆らうとどうなるのかを頭に置き、危険な事は避け、
釣り場が安らぎの場となるように、楽しい思い出を土産に、
笑顔で帰宅出来るように自然と楽しみましょう。



台風後ドミノ倒しの様な
雑賀崎新一文字

半分消失した
姥岩沖テトラ
(田ノ浦)



H、16、6、21
朝刊より