安全管理編 その3

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  未熟な左手が作った第2種MEの安全管理に関するノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。


電気的安全性の測定

測定用器具(MD)

  漏れ電流の測定には、測定用器具(MD)を用います。これは、1kHz以上の高周波に対する電撃の閾値が、周波数に比例して増大することを模擬した回路で人体の電撃に対する周波数特性を模擬した回路です。
電撃反応の周波数特性

測定用器具(MD)

※ 点線内の回路は、測定用インピーダンスと称し、人体の電撃に対する周波数特性を模擬

≪各素子の役割≫

1) R(10kΩ)とC(0.015μF)

  R(10kΩ)とC(0.015μF)を直列に並べて、コンデンサーCの電圧を測定することで低域通過フィルターを形成しています。
フィルターの時定数(τ)は、0.15ms (∵ R(Ω)×C(F)=10×103×0.015×10−6=0.15×10−3[s])
高域遮断周波数は、およそ1kHz (∵ 1/2πτ=1/(2×3.14×0.15×10−3)≒1062[Hz])
  これにより、漏れ電流の周波数が1kHzより高くなればなるほど、コンデンサーCのインピーダンスが低下し、電圧計にかかる電圧は低くなります。
電撃の効果が周波数と共に小さくなる人体の周波数特性を模擬しています(電圧が低くなると人は電撃を受けにくくなる)。

2) R2(1kΩ)

  人体の代表的な抵抗(心臓に電極が入った状態を想定)

3) 回路図

  人体の代表的な抵抗値R2と低域通過フィルターRとCの並列回路となります。

測定用器具(MD)

  スイッチ1は、人体の周波数特性を加味した漏れ電流を測定することができます。

漏れ電流の測定


測定用電圧計(JIS規格)

@ 入力インピーダンス  1MΩ以上
A 周波数特性       直流〜1MHz
B 測定精度         5%以内
(交流100〜200mVの測定レンジをもつデジタルテスタでも使用可)

≪漏れ電流の計算法≫

  電圧計の読みを人体の抵抗値である1kΩで割った値が、漏れ電流値となります。
   漏れ電流[mA]=電圧計の読み値[mV]÷人体の抵抗値[Ω]=電圧計の読み値[mV]÷1000[Ω]
※ すなわち、mV→μAに読み替える。






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