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未熟な左手が作った第2種MEの電気回路に関するノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。
![]() パルス波形 広い意味では、非正弦波を示しますが、ここでは、基本的な方形パルスについて説明します。 時定数 τ時定数とは 時定数とは、回路の応答の速さを表す一つの指標です。 ≪単位と記号≫ 記号は“τ (タウ) ”、単位は“ s(秒) ”で表されます。 ≪抵抗とコンデサの直列回路と時定数≫ 抵抗(R)とコンデンサ(C) を直列につないだ回路では、RCが時定数(τ)となります。 微分回路 入力の時間微分(変化、傾き)を出力する回路を微分回路といいます。 ![]() CR微分回路の周波数特性![]() 直列回路であるため、インピーダンスの大きさに比例して電圧は分配されます。 ≪低周波成分≫ 低周波成分を入力するとコンデンサ(C) のインピーダンスがほぼ∞に増加するため、コンデンサ(C) に電圧が大きくかかり、出力の抵抗(R)には電圧の出力は小さくなります(∵抵抗(R)のインピーダンスは一定でそれ程大きくないため)。 ≪高周波成分≫ 高周波成分を入力すると コンデンサ(C) のインピーダンスがほぼ0に近くなるため、コンデンサ(C) にかかる電圧が小さくなり、出力の抵抗(R)には電圧の出力が大きくなります(∵抵抗(R)のインピーダンスがコンデンサ(C)のインピーダンスに比べると大きくなるため)。 微分回路 この抵抗を出力とするCR 回路にパルス波形を入力するCR回路の周波数特性よりと立ち上がり(変化の大きい)の高周波成分では、入力電圧のほぼ100%出力されますが、平らになった(変化の小さい)低周波成分では、出力は低下していきます(下図参照)。 ![]() 時定数 τ 微分回路に直流定電圧(例えば、電池)を入力(Vi)した時、出力波形(Vo)が急激に立ち上がった後、37%の高さまで下降するまでの時間が微分回路の時定数(τ)に相当します。 ≪時定数τと応答≫ @時定数(τ)が短い(小さい) : 急激に下降する →応答が速い フィルターこの微分回路は、変化の小さい低周波成分をあまり通さず、変化の大きい高周波成分をよく通す特性を持つため低域遮断フィルターあるいは、高域通過(ハイパス)フィルターでもあります。 ≪低域遮断周波数 fl≫ 出力が入力の 入力電圧と比較して出力電圧低下(Vo/Vi<1)して出力されていることから、低域周波数時の出力電圧を抑える低域遮断フィルターとして働いていることがわかります。(下図参照) ◎低域遮断周波数flより大きな周波数 入力電圧がそのまま出力電圧(Vo/Vi≒1)となっていることから、高域周波数時の出力電圧をそのまま出力する高域通過フィルターとして働いてることがわかります。(下図参照) ![]() ≪低域遮断周波数flと時定数τ≫ 低域遮断周波数flと時定数τとの間には以下の関係が成り立ちます。 ![]() 積分回路 入力の時間積分(面積)を出力する回路を積分回路といいます。 ![]() RC積分回路の周波数特性![]() 直列回路であるため、インピーダンスの大きさに比例して電圧は分配されます。 ≪低周波成分≫ 低周波成分を入力するとコンデンサ(C) のインピーダンスがほぼ∞に増加するため、出力のコンデンサ(C) の出力電圧が大きくなります(∵抵抗(R)のインピーダンスは一定でそれ程大きくないため)。 ≪高周波成分≫ 高周波成分を入力すると コンデンサ(C) のインピーダンスがほぼ0に近くなるため、出力のコンデンサ(C) の出力電圧は小さくなります(∵抵抗(R)のインピーダンスがコンデンサ(C)のインピーダンスに比べると大きくなるため)。 積分回路 コンデンサーを出力とするRC 回路にパルス波形を入力するRC回路の周波数特性よりと立ち上がり(変化の大きい)の高周波成分では、入力電圧は、出力されませんが、平らになった(変化の小さい)低周波成分では、出力は徐々に増加していきます (下図参照)。 ![]() 時定数 τ 積分回路に直流定電圧(例えば、電池)を入力(Vi)した時、出力波形(Vo)が立ち上がり、63%の高さまで上昇するまでの時間が積分回路の時定数(τ)に相当します。 ≪時定数τと応答≫ @時定数(τ)が短い(小さい) : 急激に上昇する →応答が速い フィルターこの積分回路は、変化の小さい低周波成分をよく通し、変化の大きい高周波成分をあまり通さない特性を持つため低域通過(ローパス)フィルターあるいは、高域遮断フィルターでもあります。 ≪高域遮断周波数 fh≫ 出力が入力の 入力電圧と比較して出力電圧(Vo/Vi≒1)となっていることから、低域周波数時の出力電圧をそのまま出力する低域通過フィルターとして働いてることがわかります。(下図参照) ◎高域遮断周波数fhより大きな周波数 入力電圧がそのまま出力電圧低下(Vo/Vi<1)して出力されていることから、高域周波数時の出力電圧を抑える高域遮断フィルターとして働いていることがわかります。(下図参照) ![]() ≪高域遮断周波数fhと時定数τ≫ 高域遮断周波数fhと時定数τとの間には以下の関係が成り立ちます。 ![]() |
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