人体の電撃反応

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  未熟な左手が作った第2種MEの安全管理に関するノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。



人体の電撃反応

電撃の種類(マクロショック・ミクロショック)

≪マクロショック≫

  低周波(1kHz以下)の電流が皮膚から体内に流れることにより起こる反応をマクロショックと呼びます。


≪ミクロショック≫

  心臓内に電極リードやカテーテルにつながれた機器が漏電し、心臓に直接電流が流れ込むことで起こる反応をミクロショックと呼びます。


電流値に対する人体の反応

電撃の種類電流値人体の反応
マクロショック1 mAビリビリ感じ始める(最小感知電流)
10〜20 mA手が離せなくなる(離脱限界電流)
100 mA心室細動
ミクロショック100 μA心室細動

電撃反応の周波数特性

  人の体は、高周波になればなるほど感じにくくなる電撃に対する周波数特性が存在します。
人体は1kHzを越える電流には、周波数に比例して感電閾値(ビリビリと感じ始める最小電流値)が上昇します。
つまり、1kHzを越える電流値には、だんだん感じにくくなっていきます。
  電気メスで高い電流を流しても電気ショックも感じず、心室細動も生じないのは電気メスが高周波の電流を使用しているためです。

電流の周波数感電閾値
(低周波基準)
人体の反応
直流〜1 kHz
(低周波)
1 kHz以下の低周波では、ほぼ等しい反応を示します。
最も電撃反応を起こし易いのは、50〜60Hz付近(商用交流)
10 kHz10 倍低周波電流の10倍感じにくくなります。
100 kHz100 倍低周波電流の100倍感じにくくなります。
1000 kHz1000 倍低周波電流の1000倍感じにくくなります。






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