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未熟な左手が作った臨床工学技士国家試験の生体計測装置学に関するよりぬきノートです。
このノートの内容は、第2種MEの計測原理で詳しく説明しています。
よろしればそちらもあわせてご覧下さい。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。
生体計測機器の構成電極導出法
静止電位電極材料が生体表面に接触することで電極と生体との間に発生する接触電位。生体との接触によって生じるインピーダンスを接触抵抗(接触インピーダンス)と呼ぶ。接触電位の周波数成分は直流又は低周波であり、接触抵抗は、周波数に反比例する(コンデンサにより)。 分極電位生体表面に接触している電極に電流が流れると電極と生体との境界面に発生する電位をいい、これによって生じるインピーダンスを電極インピーダンスと呼ぶ。 体表面電極と皮膚の等価回路![]() ≪皮膚インピーダンス≫ コンデンサと抵抗の並列回路 ≪電極インピーダンス≫ 電池あるいはコンデンサと抵抗の直列回路 ≪皮膚−電極間の等価回路≫ 皮膚インピーダンスと電極インピーダンスの直列接続 電極に求められる性能
変換器変換器と作動原理
増幅器増幅器の性能≪増幅度≫ ≪入力インピーダンス≫ 接触インピーダンスが比較的大きいため、入力インピーダンスの大きい増幅器(FET)を用いる。 ≪S/N比≫ ≪周波数特性≫
≪ダイナミックレンジ≫ 小さな信号(最小信号レベル)から、大きな信号(最大信号レベル)まで、歪みなく雑音なく検出や測定できる範囲 差動増幅器≪同相入力≫ 2つの電極に同一の雑音(同相雑音)が混入した時、出力は0となる。 ≪逆相入力≫ 一方の電圧を反転させ入力させることで生体信号(逆相信号)を増幅する。 ≪弁別比(CMRR)≫ 差動増幅器は同相信号も出力する(2つの増幅器の増幅度や周波数特性が異なる)ため、逆相信号に比べて、同相信号がどれだけ抑えられたかの指標としてCMRRが用いられる。 ≪差動増幅器の特徴≫
雑音内部雑音増幅器内部から発生する雑音で、抵抗体、真空管及びトランジスタによる雑音 ≪熱雑音(ジョンソン雑音)≫ 抵抗体など電流が流れる物質内で電子が熱的励起され、不規則な運動をすることで生じる ≪白色雑音≫ どのような周波数においても雑音電力が一定となる。帯域幅に比例する。 ≪フリッカー雑音≫ トランジスタの低周波雑音や炭素抵抗体内の電流によって発生する雑音 他に、ショット雑音、バースト雑音、ハム雑音、ドリフト、オフセットなどがある。 外部雑音≪商用交流≫ 静電誘導によって交流雑音が混入 ≪電磁誘導雑音≫ 電灯線からの磁束や増幅器内の電源トランスからの漏れ磁束を拾い発生 対策 : 交流磁界の発生源から遠ざける。磁交面積をできるだけ小さくする ≪漏れ電流≫ 電灯線から床やベッドに流れる微弱な電流が、身体を通して増幅器に入力される 他にマイクロフォニック雑音(電極の機械的振動)、パルス性雑音(ディジタル回路のスイッチング) 濾波器(フィルタ)濾波器(フィルタ)の種類≪高域濾波フィルタ(低域遮断フィルタ)≫ 呼吸などの上下運動や体動によって生じる低い周波数の雑音を遮断し、高い周波数信号を通す。 ≪低域濾波フィルタ(高域遮断フィルタ)≫ 緊張に戦慄雑音などによって生じる高い周波数の雑音を遮断し、低い周波数信号を通す。 ≪帯域濾波フィルタ≫ 高域濾波フィルタと低域濾波フィルタを組み合わせることで、ある範囲の周波数成分のみを通す ≪帯域除去フィルタ≫ ある特定の周波数範囲のみを遮断する。商用交流雑音防止には50〜60Hzのハムフィルタ(帯域除去フィルタ)が用いられる。 生体信号と計測機器生体電気計測
≪心電図の周波数特性≫ 10Hzにおける10mmの振れを100%とし、0.14〜50Hzまでは90%以上、75Hzでは70%以上振れなければならない 生体磁気計測≪生体磁気計測の種類≫
≪検出器の検出感度≫ ホール素子 : 10-10 [T] SQUID : 10-14 [T]
小電力医用テレメータテレメータ≪規定≫ 電波法によって特定小電力無線局と規定されている。 ≪周波数帯域≫ 小電力テレメータとして利用できる周波数帯域は420〜450MHzまでのUHF(極超短波)帯に属する。6つの離れた周波数帯域(バンド)に分類される。 ≪タイプ≫ 占有するチャンネル数(周波数帯域)によって、A、B、C、D、Eの5つのタイプに分けられる。
≪ゾーン≫ 混信防止のため、受信障害を起こしにくいチャンネルを同一グループに、起こしやすいチャンネルを別々のグループに振り分けている。このグループをゾーンと呼び、同一フロアでは同じゾーンのテレメータを使用する。 ≪送信機型別分類≫ A型〜E型まであり、その出力はA型〜D型までは1mW以下、E型は10mW以下と規定されている。 ≪変調方式≫ FM方式。信号の大きさによって周波数を変える変調方式 ≪アンテナ≫
≪使用方法≫
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