〜最初に〜
たった1%の奇跡が私達の家族の元にきてくれました。妊娠するまでの希望と絶望、羨み、輝き。そして、宿ってからの幸せ、
不安、いろんなことをここに綴ることはもしかしたら、誰かを傷つけてしまうかもしれません。
でも、私は文章で残したかった。
それは、これから娘、愛結が何かでつまずいた時、愛結が本当に望まれてこの世に生まれてきたという証を残したいというのと、
私と同じような痛みを抱えてる方に、1人じゃないよと、奇跡ってあるんだよと・・・。
皆様に素敵な奇跡が起こりますように♪
〜第1章〜 | 出産 |
〜第2章〜 | 交際 |
〜第3章〜 | 入籍3日前の疑い |
〜第4章〜 | 手術 |
〜第5章〜 | 不妊治療 |
〜第6章〜 | 諦めた日 |
〜第7章〜 | 1年半の日々 |
〜第8章〜 | たった1%の奇跡 |
〜第9章〜 | 10ヶ月 |
〜第10章〜 | 愛結へ |
続き、しばらくお待ちください
2009年9月3日 午前7時15分 待望の女の子 誕生!
名前は「愛結(みゆ)」 3446g
2009年AM2:30。尋常ではないお腹の痛みで目が覚めた。時計を見て、時間を計る。10分間隔ぐらいの陣痛がきていた。
私はその日、1人だった。旦那は昼勤、夜勤の交替勤務で、ちょうどその日は夜勤だった。18歳の長男が同じ二階の別室で寝ている。
長男は車の免許を持っていて、日頃から、いつ陣痛がきても病院に連れて行くからと言ってくれていた。
でも、私は慌てず、ベッドの中でお腹を押さえて様子を見ることに、というのも、2週間位前から陣痛があって、前も夜中に病院に行くと前駆陣痛と言われていたので、
今回も前駆陣痛だったら誰を起こすにしろ申し訳ない時間帯だから。
とりあえず旦那にメール。
「お腹痛いわ」
すぐに返事がきた。
「大丈夫?何分間隔?」
「10分位かな?でもまだ耐えれる痛みだから大丈夫だよ」
「帰ろうか?」
「ううん。まだ大丈夫」
「またメールちょうだいね」
「うん」
それから私は体を起こそうとした。あら?力が入らない・・・。今までの前駆陣痛の時は波が去った時には歩けたのに?だんだん強くなってきてるんだと実感。
とりあえず必死に体を起こし、寝室を出て、階段を降りる。手すりを必死で掴み、意識してないのに、口から出るのは「う〜ん。はあ〜。くう〜」と言った唸り声。
たかが二階の寝室から一階のリビングに降りてくるだけで、どれぐらいの時間がかかったのだろう・・・。
そして、ようやくの思いでリビングのソファーに横になる。
我が家の愛犬「ちゅら」が心配そうに私の顔を舐めてる。
「ちゅら、大丈夫やから心配ないよ」
ちゅらの頭を撫でて言った。ちゅらは、私が辛そうにしてると顔を舐めにくる、泣いていてもいつもそう、本当に優しい子だ。
痛みに耐えながらも、本当は1人が心細かった。でも、ちゅらがいてくれて救われた。
旦那からしょっちゅうメールがくる。
「大丈夫?帰ろうか?」
と。でも私は
今、仕事中断したら半休になるから、もったいないと・・・。どうせ半休なら最初に陣痛きた時に帰ってきてもらっても良かったんやし、旦那の仕事の定時の終わる
時間は6時20分。その時間からいつも残業に入るから、せめて定時までは働いてもらっても大丈夫だと、
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