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京つれづれ
 2005年5月15日(日)  賀茂祭(葵祭)路頭の儀
葵祭は上賀茂神社(賀茂別雷神社かもわけいかづちじんじゃ
と下鴨神社(賀茂御祖神社かもみおやじんじゃ)」
ご祭礼で京都3大祭(あとは祇園祭・時代祭)の一つです。
欽明天皇(聖徳太子の祖父・仏教伝来の頃の天皇)の御在位28年頃に
平安騎馬隊 大水が出、疫病や飢饉が起こりました。(日本書紀)
卜部伊吉若日子(うらべのいきわかひこ)の朴占で、
賀茂大神の祟りであると出た為、
天皇は勅使を遣わされ鴨の神の祭礼を行われました。
これが、賀茂祭の起こりといわれています。(賀茂縁起)
この祭りの時に双葉葵の葉を装束や調度品にさして行う事から、
葵祭とも言われるようになりました。
最初は馬に鈴をつけて神前を走らせ、神にお見せするといった、
勇壮なものでしたが、
時を経て、平安時代、未婚の皇女を伊勢神宮に御杖代として遣わす
斎宮(さいぐう又はいつきのみや)のしきたりに習い、
嵯峨天皇が賀茂のお社にも皇女を斎室として遣わされました。
それ以降、葵祭は勅使と斎室が共に参拝されるようになったようです。
皇女が斎室として賀茂のお社に奉仕する慣わしは鎌倉時代初期で絶えました。
この後、葵祭は応仁の乱後と第2次大戦後と不幸な中断を除いて
勅使による勅祭として続けられました。
そして昭和31年に斎室(斎王)の代行・斎王代として、
見目麗しい未婚の女性が勅使と共に祭りに参列するようになり、
古式ゆかしい平安装束の雅な行列を今は楽しむ事が出来るようになりました。
撮影した写真と資料を付き合わせながらそれぞれのお役目を書き足しました。 間違っておりましたらお教えくださいませm(_ _)m    
乗尻
乗尻(のりじり)
行列の先導役左右各3騎
狭い道なので1列になってますね。
検非違使志
検非違使志(けびいしのさかん)
今の世なら警察官(幹部クラス)!警備担当
舎人(とねり)・如木(にょぼく)
火長(かちょう)・看督長(かどのおさ)
調度掛(ちょどがけ)・鉾持(ほこもち)を率いている
検非違使
京都の治安維持。
訴訟・裁判も行っていた。
検非違使庁には
別当・佐・尉・志の
四等官がいた。
わらわ
童(わらわ
検非違使のお供
歌舞伎者
かなり歌舞いてますね。
検非違使尉?
検非違使尉?
(けびいしのじょう)
警備の最高責任者 
山城使
山城使(やましろづかい)
両神社とも洛外に位置する為
洛外担当の山城介 
国司庁の次官が護衛の任に当たりました。

傘
御幣櫃
御幣櫃(ごへいびつ)
神前に供える御幣物を納めた櫃
内蔵寮史生
内蔵寮史生(くらりょうのししょう)御幣物の管理をしている。
走馬
走馬(そうめ)
神前を走り清める馬
馬1頭に4人の馬部(めぶ)
馬寮使
馬寮使(めりょうつかい)
牛車
牛車(勅使用の乗り物だが行列では馬に乗っている)
牛車
舞人
舞人(まいうど)
前方の雑色(ぞうしき)が持つのが 和琴(わごん)

勅使
勅使
(現在も天皇の勅使が来られているが、
路頭の儀では代行者が騎乗。)
飾り馬
飾り馬
飾り馬
飾り馬
従者
勅使の従者
勅使の従者
風流傘
風流傘
 
陪従
陪従(ばいじゅう) 社頭で楽器を奏で歌を歌う役の人。
陪従のお供の白丁と雑色
陪従のお供の白丁と雑色  

 

 
風流傘と取物舎人
風流傘と取物舎人(とりもののとねり)
これより後方は女人列

命婦
命婦(みょうぶ)
高級女官には
花傘をさしかける。
命婦は令制における貴婦人の称。
五位以上の位階を持つ内命婦と
五位以上の位階を持つ官人の
妻を指す外命婦がいた。
特定の職掌はないが
朝参の儀式などには参加していた。
平安中期以降は中程度の官位の者。
大臣などの貴顕の家出身者以外の総称になった。
 
女官
女官
女官
女官
女嬬
女嬬(にょじゅ)
食事のお世話係
腰輿
腰輿(およよ)(八葉車はちようのくるま)
に乗る斎王代
 
童童(わらわ)
駒女
駒女
(むなのりおんな)
駒女
駒女
(むなのりおんな)
駒女は斎王付きの巫女<br>(みかんこ)の事駒女は斎王付きの巫女
(みかんこ)の事
 





蔵人所陪従
蔵人所陪従(くろうどどころべいしゅう)
雅楽の奏者・文官
斎王の牛車
斎王の牛車(女房車。)

葵祭は宮中の儀・社頭の儀・路頭の儀で構成されています。
路頭の儀の行列は総勢500名、うち女人列は47名(26歳以下未婚の女性)
馬36頭で長さ1kmにも達する壮麗な行列です。
しかし歩かれるほうは平安の装束で8km、なかなか大変ですね。

この路頭の儀の前には
道中を祓い清める流鏑馬神事(やぶさめしんじ)(下鴨神社・5月3日)
        歩射(ぶしゃ)の儀(下鴨神社・5月5日)
        斎王代はじめ女人列の清めの儀式・御禊の儀(下鴨神社・5月4日)が
行われています。

(参考 「国史大系日本書紀」・「角川日本史事典」・
「小学館・日本の歴史」・上賀茂神社・下鴨神社公式ホームページ)

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