MOZART!

2005.06.04・12・17・23・25 梅田芸術劇場メインホール
2005.10.29・30        中日劇場
2005.11.30          博多座

梅田芸術劇場メインホール(6月)
6/4(S) 6/12(M) 6/17(M) 6/23(M) 6/25(S)
ヴォルフガング 井上芳雄
コンスタンツェ 西田ひかる
レオポルト 市村正親
コロレド 山口祐一郎
ナンネール 高橋由美子

ヴァルトシュテッテン

久世星佳 香寿たつき
シカネーダー 吉野圭吾
アマデ 高橋愛子 伊藤渚 黒沢ともよ 高橋愛子

待ちに待った再演!(^-^)演出や舞台装置自体はあまり変わっておりませんが皆
日々進化しておられます!いやあ、日を追うごとにテンションはアップです!!
私はどちらかと言うと曲はエリザ、話としてはM!の方が好きですねえ。
こんなに観ていて力が入る、胸が苦しくなる(市村ぱぱや井上君観ていると段々同調して
くるんですよ。実際、時々息するのを忘れます。笑)ミュージカルは初めてです。

市村レオポルドぱぱ。初日からとばしております。もう今にも高血圧で血管が切れそう。
切なくて悲しくて。(父〜、気持ちはわかるけど、あなたの愛は間違っているよ〜っっ。)

高橋ナンネール。今回は咽喉が絶好調。今まで観た回で不安定になったことはありま
せん。ローティーンから大人に、そしてしっとりとした人妻へ。この時間経過はお見事!
と言うほかありません!皆に愛され、才能にも愛され、自分勝手で自由な弟。可愛くて、
愛しくて、うらやましくて、憎い。
愛情と嫉妬が入り混じった複雑な姉の感情がひしひしと伝わってきます。

山口コロレド大司教。『10年以上山口さん観てるけど、芝居しているの初めて観た。』
長年の山口ファン友人Sさん談。(ホンマにファン?笑)
今まで力技だったのが、今回は技で魅せてくださいます。(めっちゃ、あなたヴォルフを
愛してるねえ。)人間として大っ嫌いなヴォルフガング。しかし曲を聴くともう恍惚としてくる。
『憎ったらしいあのくそガキ!ああっでも好きっ!
』って感じですか。(しかし猊下、あなたの
愛もやっぱり間違ってる。笑)

西田コンスタンツェ。この方の解釈私はだめでした。なんだか夫に頼りきりで『私寂しいの
もっと私にかまってよ。』といってるみたいでどうも...。セリフと歌がところどころ流れて
間延びして聞こえるのです。嬉しいんだか悲しいんだか、愛してるんだか憎んでるんだか
伝わってこない。(ロス・タラントスのときはもっと激しかったように思うんですが。)
大塚コンスタンツェ友人間では賛否両論。でも私は割りと好きでした。
さすがに男女の心の機微は、まだまだ表現出来てないのですが、でも今のちひろちゃんの
年齢で演じられる精一杯のコンスを熱演してました。何よりもシンストのシンデレラより
よっぽどヴォルフを愛していましたし、寂しさも伝わってきましたよ。
歌も聞く度にしっかりしてきましたしね。

久世ヴァルトシュテッテン男爵夫人。雰囲気はよろしいんですが歌が不安定。それでも
初演に比べれば、格段に上達されています。しかし高音がふらふら。パワー負けして
います。私この方の物言いが駄目なんです。(『天才の息子を持って、さぞ誇らしいでしょ
うね。』というセリフがあまりにも冷たくて。なんだか嫌味を言ってるように聞こえるんです。)
香寿男爵夫人。歌は安心して聴けます。明るい雰囲気の若夫人。ヴォルフにいつも幸運を
運んでくる福の神(笑)。彼の成功を我が事のように喜んでくれるお姉さんって感じですか?
一路男爵夫人。最高ですねえ!歌も当然安心して聞けますし、気品も優雅さも優しさも
申し分なし!細かい芝居をあちこちでなさっておられます。まばゆい憧れの女神様です。
あのお笑い以外の何物でもない白いカツラが、黙り込んでしまうほど恐ろしくお似合いなのは
日本であなたぐらいではないでしょうか?!(一路さんだと猊下がお釈迦様の手の上で
踊らされている孫悟空に見えてしまうのは何故?笑)

吉野シカネーダー。ますます弾けて絶好調です(笑)。ステッキさばきが一段と冴え渡って
おります。回す、回す!これでもか!と言うぐらい回します。はまり役ですよねえ!

そして、三人のあまでーず。今回は三人とも見られました。三人三様でなかなか!
愛子アマデは初演の明音ちゃんに近いでしょうか?クールなアマデです。
渚アマデ。怒れるアマデ?立ち方が一番男の子っぽい(?)感じがしました。
ともよアマデ。彼女は一番表情豊かで芝居が細かい。タメがものすごく良いのです!
ヴォルフが真面目に仕事してる時は機嫌が良く、怠けていたら不機嫌。渚ちゃん、
ともよちゃんはヴォルフを引き摺りまわしている時に蹴りが入らないのが不思議なくらい。
いやあ、あまでは豊作です!

井上ヴォルフ。初演の王子っぽさが抜け、今回は生身の男です!初演は互いに愛し合って
いるけれど分かり合えない夫婦、喧嘩してもコンスは愛しいという感じがしましたが、今回は
妻に対する愛情があまり感じられません。妻が何か言えばいう程、『うっとおしい女。』
といった不機嫌な表情をしています。
前半の脳天気にーちゃんから一転、成長して現実を知って大人の男になるヴォルフ。
前半と後半では別人!アマデ(=才能)との対比もはっきりわかりやすくなっていました。
(リアルな男で今回は非常に楽しい!)

アンサンブルさんもハイレベル!ハイテンション!(笑)全く飽きません!!

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*S…ソワレ M…マチネ

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懲りないしたたかな女達のサクセスストーリー(?)でしょうか。女って強いなー(笑)
女囚のおねーさん達がこれまた色っぽくて逞しくて。(日本の役者さんはどうしても健康
的で、セックスアピールが感じられないもので。)ダンスはかっこいいんですわあ。
しかしワタクシ、メインキャスト三人に全く魅力を感じなかったんです(T‐T)。

映画のインパクトがあまりにも強すぎて、彼らに比べるとなんとなくちんまりして見える
というのでしょうか。特に歌〜っっ。ここのところパワー・ヴォイスの(しかも濃ゆ〜い存在
感のある)人達の歌ばかりを聞いてるせいか物足りないのです。

けれどママ・モートンのカミール女史(私は勝手に阿知波ママと呼んでます。なんかイメ
ージが似てるんです。もしも今日本でやるならこの役は阿知波さんですよ!)は最高!
いいキャラしてはります。
また《Mister Cellophan》を歌うエイモスのケヴィン氏。白い手袋をつけ本当にぺらぺらの
紙人形が横にゆれているかのような動き。足に支えがあるんじゃないかと思わず足元を
まじまじと見てしまいました。(じ、自力で動いてはるっっ。ぶらぼー!!)拍手!

1920年代後期、シカゴ市。痴情のもつれから愛人を射殺した女ロキシー・ハート。
お人好しの夫が身代わりに出頭するが真実が露見し、女は監獄へ。
そこにはすべては金次第という看守ママ・モートン、そしてナイトクラブの元花形で
監獄においても女王のように君臨するヴェルマ・ケリーがいた。
ロキシーは悪徳敏腕弁護士ビリーを雇い、彼のでっち上げによって一躍悲劇のヒロインと
なり、マスコミの脚光を浴びる。立場が逆転し、ロキシーに嫉妬するヴェルマ。

しかし世間の関心はうつろいやすいもの。新たな事件にマスコミはとび付く。
あせったロキシーは妊娠していたと告白し、再び時の人となる。
やがて裁判が始まり、ロキシーとビリーの芝居が功を奏し見事無罪に。だがその時すでに
マスコミは新たな殺人事件を追いかけ、ロキシーに関心を失っていた。

出所してもぱっとしないロキシーとヴェルマ。二人は起死回生の策に打って出た...。

ロキシー(ミッシェル・デジーン)、ヴェルマ(ブレンダ・ブラクストン)、ビリー(オッバ・ババ
チュンデ)、エイモス(ケヴィン・キャロラン)、ママ・モートン(カミール・サヴィオーラ)他

2005.09.10 フェスティバルホール

CHICAGO

(井上芳雄コンサート2005)    2005.09.15 アートスフィア

ゲスト・・・笹本玲奈

【ACT 1】
Written In The Stars(AIDA)

Stars(
LES MISERABLES)

星から降る金(MOZART!)

空に星があるように

Tonight(WEST SIDE STORY)

空に星があるように(映像・アカペラ)
                 
鼻歌?
真夏のシリウス


見上げてごらん夜の星を(坂本九)

わたしは青空(クミコ)

【ACT 2】
This Is Not Over Yet (PARADE)

Steam Heat(THE PAJAMA GAME)


Journey To The Past(ANASTASIA)


The Phantom Of The Opera

   (THE PHANTOM OF THE OPERA
)
小さな空(武満徹)

雪の華(中島美嘉)

If We Hold On Together(ダイアナ・ロス)

 ビリーブ
  (長崎の子供達とのレコーディング曲)
 You Raise Me Up
          (ジョシュ・グローバン)

〜アンコール〜
 The Last Night Of The World

             
MISS SAIGON)
 伝えたい…ありがとう

 When You Wish Upon A Star
                 (ピノキオ)
星に願いを

・・・デュエット曲
・・・笹本さんソロ

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エリザベート

2005.09.24
    09.28  帝国劇場

エリザベート(一路真輝)、トート(山口祐一郎)、ルドルフ(井上芳雄)、
フランツ・ヨーゼフ(9/24・石川禅、9/28・鈴木綜馬)、ルキーニ(高嶋政宏)、
マックス(村井国夫)、ゾフィー(寿ひずる)、ちびドルフ(苫篠和馬)、エルマー(藤本隆宏)他

待ち続けて早幾年。もう観られないと思っておりました。
しかも山口&井上は話にしか聞いておりません。なにせ当時の大阪公演は山口氏3日の
極悪非道なダブルキャストですから、(しかも一回は貸切!ふざけてます。)観れようはずも
ございません。けれど天は我を見捨てなかった!!今回ありがたいことにチケットがとれ
ました!(今度は内野さんの方がとれず。いやいや贅沢を言っては罰が当たります。)
とにもかくにも、お帰りなさい!殿下!いえ、はじめましてかもしれない。

そこにいたのは初演とは全く別人のルドルフ殿下だったのですから。

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中日劇場(10月) 博多座(11月)
10/29(M) 10/30(M) 11/30(M)
ヴォルフガング 井上芳雄
コンスタンツェ 大塚ちひろ
レオポルト 市村正親
コロレド 山口祐一郎
ナンネール 高橋由美子
ヴァルトシュテッテン 一路真輝
シカネーダー 吉野圭吾
アマデ 伊藤渚 黒沢ともよ

まずは初見の石川フランツ。熱い皇帝陛下。最初から最後まで妻を愛してますねえ。
母よりも、息子よりも妻一筋!という感じです。
執務室(謁見の間?)でのシーン。息子を思う母を救ってやりたいと個人で考えていても、
自分の立場がそれを許さない、何一つ思い通りにはならないやるせなさが感じられます。
優しい陛下です。

寿皇太后様。初風ゾフィーが母ならば、寿ゾフィーは落日のハプスブルクそのもの。
執務室のシーンではゾフィーとフランツが西太后と溥儀に見えました。
まるで軍人のような歩き方。年老いてからは口を常にへの字引き結び、不機嫌で偏狭な
老女の姿です。
死の間際まで、母である前に国を憂い、皇家の行末を憂う、どこまでもあなたはハプス
ブルクでした。(シンデレラの万年少女のほややんとした王妃様とは別人!お見事!)
二人の皇太后様はどちらも好きです。

中・博