(宮本亜門版) 2005.04.06(マチネ.ソワレ)
シアタードラマシティ
マット(井上芳雄)、ルイーザ(大和田美帆)、エル・ガヨ(山路和弘)、ベロミー(斉藤暁)、
ハックルビー(沢木順)、ヘンリー(二瓶鮫一)、モーティマー(なすび)、ミュート(水野栄治)
再演です。今回身も蓋もなく言ってしまうと『亜門さん、ハコ(劇場)間違ったかなー。』と。
ドラマシティは縦に長い劇場です。井上さんと斉藤さんは、すっきりセリフが届くのですが、
他の方は時々はっきりしない、後方の友人が言うには聞こえないと。(寝てる人もちらほら
いたそうな。)
なんだかシーンとする間が、気になって気になって。こんなに短い芝居なのにものすごく
長く感じました。初演の方がテンポが良かったように思えます。
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井上マット。ヘタレ度五割増し(笑)。初めはナルシストでとにかく自分が大事。鼻っ柱を
叩き折られたら憎まれ口をたたく、かなりイタイ男です(笑)。家を飛び出し、それこそ沢山
痛い目に遭ってようやく人に対して優しくなれた青年。(井上君、成長したねえ。しみじみ。)
大和田ルイーザ。東京公演を観た人の話ではあまり評判は良くなかったのですが、私は
わりと彼女の解釈は好きなんです。確かに歌は初演の高塚さんの方がお上手ではあるん
ですけど。自分はもう一人前の大人よ!と精一杯背伸びして、生意気で、世間知らずで
まさにその辺にいる今どきのお嬢ちゃんって感じでした。(なんだか井上マットより男っぽく
感じたのは私だけ??)
山路エル・ガヨ。気障で色気があって、カッコつけつつも愉快なオヤジですか(笑)?
偽善者ならぬ偽悪者と申しましょうか。『青いよ。お前ら。』と言いたげな様子で二人を
眺めている憎めない悪漢です。ただ歌がちょっと弱いかも...。
斉藤ぱぱ。ものすごくいい味出しています。あのまったりしたしゃべり方が、もうおかしい
おかしい!夢見がちな娘とは対称的なリアリストの父親です。
沢木ぱぱ。インテリっぽいんですよねえ。元海軍の退役軍人にはどうしても見えません。
『昔海軍で覚えた園芸』(一瞬空母の発着場で水遣りしている姿を想像してしまいました。)
とはこれ如何に??そんなに暇なのだろうか?海軍は?
二瓶ヘンリー&なすびモーティマー。ボケっぷりがパワーアップの二瓶さん。きんさん、
ぎんさんみたいなかわいい老人です。なすびさんやっぱり脱いでる〜(笑)。
(結構、鍛えた筋肉質のいい背中してはるんですよねえ。)
水野ミュート。す、素早いっっ!今なんか目の前横切ったぞ?と思うとほとんど音もなく
舞台に飛び乗り、いつの間にか箱をセット。ミュートは壁になったり、後ろで台をささえたり、
小道具を手渡したりほんとに大忙しです。出番がない時は、舞台後方で背筋をぴんと
伸ばし、客席に背を向け長時間控えておられました。(お疲れ様です!)
ブラント(鹿賀丈史)、ギョーム(市村正親)、エイムケ(近藤芳正)、
クレッチマン(今井朋彦)、ヴェイナー(藤木孝)他
1969年10月。西ドイツにおいて40年ぶりに社会民主党の首相が誕生した。
ヴィリー・ブラント。圧倒的な存在感を持つ、したたかな政治家である。
ある日、首相執務室に新たなスタッフとして一人の男が迎え入れられる。
平凡、庶民的、生粋の政治家達が集う執務室においては一人浮いた存在。
初めは嫌っていたブラントも、彼の真面目で献身的な勤務態度にいつしか心を許すように
なり、やがて彼は一スタッフから、首相の一番の側近へと抜擢される。
ギュンター・ギョーム。だが、彼には東ドイツのスパイというもうひとつの顔があった。
まあ、とにかく見事におっちゃんしか出てきません。(笑)
舞台が灰色なんですわあ。今回一度しか観ていませんし、学生時代世界史をとって
おりませんでしたので、この辺の話はややこしい〜っ!
簡単にまとめますと、『ヴィリー!まい・ら〜ぶ!』の話でしょうか?(爆笑)
スパイのはずのギョームはいつしかブラントに惚れこみ、彼の私生活まで献身的に
世話をすると。正体がばれて逮捕されてからも、ブラントを常に気遣っている、あまり
にもスパイらしくないギョーム。市村さん最高!そのもの!
鹿賀様も似合いすぎ!最後尾でオペラグラスなしでも立ち方で鹿賀様とわかります。
市村さんの場合は歩き方でわかりますけど。(すいませ〜んっセリフとかあまり
覚えておりませんっっ。)
次回は是非ともミュージカルで共演を!!
(井上芳雄お茶会) 2005.6.12 ホテル阪急インターナショナル
瑞鳥の間
・開会のご挨拶
・トーク&質問コーナー
・写真撮影&握手
・クイズ大会
・閉会のご挨拶
まるでお茶とかお花をやりそうなネーミングのファンの集いです。(笑)大体200名ぐらいの
参加者でしたでしょうか?
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