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午前10時頃、MonkeyMia Dolphin Resortをチェックアウト。今日は カルバリに向かう。
来た時と同じコースを戻り、North West Coastal Highway(1号線)を行く。
ハイウェイの真ん中をエミューが悠々と渡るのに出会った。
路肩にある潅木のそばで、
親子らしい2頭のエミューがこちらの車を警戒しながら見え隠れする。
Wannoo Billabong Roadhouse で Today's Soup とバーガーで昼食。
ここから134km南下して、 カルバリの方向に、Ajana Kalbarri Road に入る。
路肩のそこここにワイルド・フラワーが見られる。小さな花がほとんどだが、色とりどりで美しい。
ところどころ、潅木の幹と枝が真っ黒で、その真っ黒な枝に緑の葉が着いている、ちょっと異様な光景が見られる。自然発火などで焼けた木が、自然に任されて再び芽吹いたのだろう。
Hawks Head
谷が深く切れ込んで峡谷をなしている。
峡谷の底をMurchison Riverが流れる。
取り囲む小高い森の全面を深い緑が覆う。
ゆるく大きく湾曲する峡谷。
なかなかの景観である。
すぐそばに Ross Graham Lookoutがあるはずだ。標識に従って入ってみたが、道らしいものは続くがかなり進んでもそれらしい場所に行き着かない。途中で引き返した。
カルバリ Kalbarri
3時半頃、カルバリに到着。宿は Kalbarri Beachfront Villas。Murchison Riverが目の前だ。川の向うには海、インド洋が見える。部屋はBeachfront。部屋のテラスから川と海の景色が眺められるのだ。やはり予約しておいて良かった。ここで2泊することになる。部屋代1泊$99。
20畳ほどのLDKにベッドルームが2つ。Self Contained 自炊設備完備。冷蔵庫、水道・シンク・包丁・
各種栓抜き・布巾・鍋フライパン各種・皿各種など、熱源はガスコンロ・オーブン・電子レンジなど。何でもある。
2人で使うのはもったいないようだ。
冷房装置はあるが暖房装置がなく、電気ストーブがリビングに置いてある。
ここの冬は暖房装置が必要なほどの寒さはないのだろうか。しかし今は春。天気がいいので昼間は暑いが、夜は少し寒い。
タイル敷きの広いリビングで電気ストーブだけではうすら寒い。ここは古い宿だが、
新しい宿泊施設であれば冷暖房設備は完全なのだろうが。
観光案内所でカルバリのツアー情報などを見る。明日午前中のZ Bend などへ行くバスツアー Kalbarri Scenic Coach Tour は既に予約してあるので、明日夕刻のサンセット・クルーズを予約した。
宿が自炊設備完備なので、夕食はクッキングといきましょう。材料をスーパーマーケットで買出し。生のラムチョップ。玉ねぎ、きゅうり。ポテトサラダ。アイリッシュ・シチュウの缶詰。冷凍キッシュ、冷凍ケーキ。メロン。しめて$27.15。ビールはアルコール専門店で、地元のビール Emyu Bitter 2缶、$0.5。
夕刻、日没の景色を見るために展望台に行く。岬にある展望台からはMurchison Riverとインド洋、川と海とを一望することができる。
Murchison River。西オーストラリアのこの地域の景観のいわば背骨をなす川である。
オーストラリア大陸の北西部から内陸にかけて Great Sandy Desert などの砂漠地帯がある。
砂漠地帯が南西に向かって果てるあたりに Robinson Range という小さな山脈があり、ここからMurchison Riverは流れ出る。
川は西オーストラリア北部の丘陵地帯をうねるように流れ、Hawks Head, Zbend などの景観を作りながら海に向かって流れ下る。
海に近づいたMurchison Riverは川幅を大きく広げ、丘のように盛り上がった砂洲を海との間に挟んで、10kmほどの距離を海と平行して流れる。
砂洲でできた丘がゆるやかに高度を下げていき、川のこちら側から砂洲を隔てて海を見渡せるようになると、そのあたりからカルバリの町が始まるようである。
やがて川は海に向かって大きく湾曲し、一気に海、インド洋へと流れ込む。
Murchison Riverがインド洋と交わるその場所がカルバリの町の中心部である。
そこでは、川の水と海の水がぶつかり合い、その波が立てる白い泡が渦巻いている。
今すでにカルバリは薄暮の中にあるが、川と海とを見下ろす岬から一瞥するだけで、ここがいかに美しい景観をもつ町であるかがわかる。
見ていると、漁船かと思えるような小さな船が、川と海とがせめぎ合って立てる白い波の渦を突っ切ろうとしている。海から戻って川に入ろうとしているのだ。小さな船が波の渦に乗ったかと思うと、まるでサーフィンをするように、川に向かって突進する波に乗ったまま川に滑り込んだ。実際には、波との抵抗を無くすために突進する波と同じスピードで船を進めているのだろう。操船技術も相当なものだろうが、見ている方も迫力を感じる。
日も暮れようというこの時間だから、サンセット・クルーズから帰った船だろうか。だとすると、明日、私たちもあの船に乗ることになる。
宿に戻って夕食。切ったきゅうりをポテトサラダに添える。缶詰のシチュウを鍋で温める。 ラムチョップと玉ねぎはフライパンで焼く。油はバターの小パックで。ラムチョップはそれ用のソースがないので塩・コショウだけ。Very Good! オーストラリアやニュージーランドなど、産地で食べるラム肉は本当に美味しい。デザートにはケーキ(冷凍)とメロン。
夕食後、テラスから外に出る。雲一つない空に、今日も、満天の星。
南十字星がどんなカタチをしているかくらい調べておくべきだった。
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