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ワイルドフラワーの旅 |
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なだらかな丘陵がつづく。ここらあたりには、山というようなものが無いようだ。緑もまだらな、 自然むき出しといった感じの、ゆるやかに凹凸する土色の平原。こういうところは、 何となくスコットランドの風景を思わせる。スコットランドと決定的に違うところは、ここでは、 太陽の光がたっぷりと降り注ぐことだ。真夏のように強い陽の光が照りつける。
しばらく行くと、周りの景色は、緑もほとんど無い荒野になってきた。
降り注ぐ陽の光を遮るものはない。道は真っ直ぐ、まぶしく光りながら、どこまでも直線的に前に向かって伸びる。
まっすぐ前に伸びる道の、その果てに、道が地平線に消えるあたりが、
陽に輝いて、淡い銀色の光がかげろうのように揺らめいている。
時速100km以上の高速で走る私たちの車は、まるで、直進してその銀色の光に飛び込み、そのまま空にむかって飛び立つのだろうか、という錯覚さえ覚える。
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この付近の花々 路肩にちらほらと花が見える。
風が強いのでうまく撮れないが、 |
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道の両側がびっしりと続く並木に変わり、その木--アカシアだろうか--がすべて真黄色の花で埋め尽くされている。
道が真黄色に染まったようだ。
その下を縫うように進む。
真っ青に晴れわたった空。真黄色の中を車を走らせるのは、秋の紅葉の真っ盛りの中を行くような晴れやかさだ。
Wannoo Billabong Roadhouseで軽い朝食にする。
トースト・サンドの、特にパンがとても美味しい。
昨日のドンガラのパンも非常に美味しかった。そういえば、アイルランドでもパンが非常に美味しかったことを思い出す。
この地域はアイルランドやスコットランドなどとかなり深い関係があるのではないかという気がする。
Overlander Roadhouseで給油。
ハメリン・プールHamelon Pool。 標識に従って脇道に入り、ハメリン・プールへ。
ここハメリン・プールはストロマトライトで有名なところだ。
ストロマトライトは、考古生物学で、藍藻類と呼ばれる微生物に海水や石灰砂が堆積して成長したもので、地球上で始めて酸素を造った、とされるものであるそうな。
最初に目に飛び込んできたのは、抜けるような真っ青な海。
考古生物学などに疎い私は、ストロマトライトよりも、海が美しいことの方に感動する。
よく見るストロマトライトの写真では、当然だが、ストロマトライトに焦点を当ててあるので、透明な水に泡を浮かべたストロマトライトだけが写っているが、ここ現場で見ると、ストロマトライトは青い広大な海に囲まれてあるのだ。
ストロマトライトがまさに現役であった太古の昔も、海はやはりこのように青く美しかったか、などと一応は考えてみた。ふむふむ。
シェルビーチShell Beach。砂のように見えるものが全て貝殻である。その全てが殆ど同じ大きさ--5mm位--に揃っているのには驚く。
波打ち際で、波に渦巻くのは砂ではなくて、全て貝殻。
岸を埋め尽くす小さな貝殻が、打ち寄せてはかえす波に、揺れながら洗われる様は見惚れるほど美しい。
シェルビーチからデナムまでのほぼ45kmは、ほとんど緑もない荒野の中をひたすら真っ直ぐに伸びる道を行く。
相変わらず、道路の舗装を真夏のような太陽が照りつける。
デナムDenham。青い美しい海の、そこここに白いクルーザーが浮かぶ。ちょっとしたリゾート地である。海沿いのTea Roomでスコーンの軽い昼食をとった。
午後2時10分、モンキー・マイアに到着。
モンキー・マイア Monkey Mia
宿はMonkey Mia Beach Resort。ここで2泊の予定。予約していた通りのBeach Frontの部屋。 早めに予約してBeach Frontの部屋を確保しておいて良かったと実感した。何と言っても、 大きな全面ガラス・ドアのカーテンを開けるだけで、青い海が目の前に、視野いっぱいに広がるのだから。室料1泊$186。
部屋タイプはビラ Villas なのでキッチンがある。水道、シンク、包丁、まな板、鍋・フライパン、数種の皿、カップ、布巾など。キッチンの熱源は湯沸かしポット、トースター、電子レンジ。コンロはないが、Beach Frontのテラスにプライベートのバーベキュー設備がある。ガスも通っているようだ。バーベキューでなくても、ここで煮たり焼いたりができるわけだ。
洗面、シャワーは造りが良く、天井窓から太陽光を取り込んでいて快適。
リゾートのなかを散策。ショップがある。小さなショップだが、商品をびっしりと並べ、品数は多い。更に、ショップのスペースのほぼ半分を自炊用の食料品スペースが占める。野菜、パン類、ソーセージ、ハム、冷凍肉etc..ラーメンや米もある。
今夜のデザート用にフルーツ・ヨーグルトなどを買う。
ショップの隣りに、1つだけのガソリン給油タンクがあった。
海岸で、ビデオカメラを抱えてペリカンが遊ぶ様子を追ったり、のんびりと過ごした。 ここモンキー・マイアはイルカで有名だが、イルカがなくとも、大変美しいところだ。 今日は天気がいいので特にそうかも知れないが、白い砂浜と広い、青い海はいつまで見ていても飽きない。
夕食はレストランでシーフード・プラッターを食べることを、食いしん坊の私たちは前から決めていた。私たちはテーブルの予約をしていたが、テーブルの半分以上は空いている。自炊などする人が多いのだろう。
ここのシーフード・プラッターは美味しい。私たちは海辺の町に旅した時にはシーフード・プラッターを注文することが多いが、ここモンキー・マイアのレストランのシーフード・プラッターはこれまでに食したシーフード・プラッターの中で特別に美味しい部類に入る。
材料はどこも同じ、海老、牡蠣、魚、ムール貝etc.
牡蠣、貝類以外はフライなど加熱してあることも、どこも大抵同じだが、ここのシーフード・プラッターの特徴は、
食材の1つ1つが丁寧に調理してあることにある。
大抵のシーフード・プラッターでは、イカ・リングはゴムかと言いたいほど硬く、
フライまたは蒸した海老・魚は揚げ過ぎ、蒸し過ぎ。普通、シーフード・プラッターは、如何に多くの種類の食材を見栄えよく盛り合わせるかにポイントがおかれ、1つ1つの食材をそれ1つだけでも充分に賞味に耐えられるように料理するということが忘れられているのではないか。
ここのシーフード・プラッターのイカ・リングは柔らかく、揚げ具合が丁度良い。
海老のフライは、これだけ取り出してキャベツとパセリを添えて海老フライ料理1品としても立派に通用する。蒸し海老は海老の本来の甘さを充分に味わえる。
日本人であれば3、4人分はありそうなシーフード・プラッターを、2人でおおかた食べてしまった。
レストランを出て見上げると、満天の星。こんなにはっきりとした星空を日頃見慣れていないので、私たちは星座の名前をあまり知らない。どれが南十字星なんだろう?
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