Magma

Discography (Live Album)




Concert 1971, Bruxelles - Théâtre 140 (AKT VIII)

    [Disc 1]
    1. Stöah
    2. Kobaïa
    3. Aïna
    4. Rïah Sahïltaahk

    [Disc 2]
    1. "Iss" Lanseï Doïa
    2. Ki Ïahl Ö Lïahk
    3. Sowiloï (Soï Soï)
    4. Mëkanïk Kömmandöh (for the very first time live)

    Christian Vander:batterie, chant, orgue, percussions
    Francis Moze:basse
    Klaus Blasquiz:chant, percussions
    Teddy Lasry:clarinette, saxophone, flûte, chant
    Jeff Seffer:saxophone, clarinette
    Louis Toesca:trompette
    François Cahen:piano

 71年の初期マグマの演奏を聞ける貴重なライブ盤である。2ndの頃の布陣であるから、初期マグマの風変わりなジャズロックを堪能できるが、若干の暴力的な演奏も垣間見える。このライブの目玉は、やはりM.D.K.の初演だろう。曲名は「Mëkanïk Kömmandöh」と題され、まだ未完成な状態であり、導入部のボサノバ調の演奏には驚かされる。次第に耳慣れたM.D.K.に変わって行くが、完全版とは違ってジャズロック調の演奏が繰り広げられる。

 

 

Sons Document 1973

    1.Neheh (Kehr)

    1973/4/15 Manor studio, London

    Klaus Blasquiz:chant, percussions
    Rene Garber:clarinette basse, chant, percussions
    Jannick Top:basse, orgue
    Christian Vander:batterie, chant, percussions

 73年ロンドンのマナー・スタジオで演奏された、インプロヴィゼーション。「Korusz 」の様なものか?・・・・・・Koruszとも、違うらしい。

 

 

Brussels 74 (Boot)

    [Disc 1]
    1.Köhntarkösz (including Om Zanka)
    2.Sowiloï
    3.Drum solo

    [Disc 2]
    1.Mekanïk Destruktïw Kommandöh
    2.Theusz Hamtaahk
    3.Gamma Anteria

    1974.02.14  Universite Libre, Brussels , Belgium

    Christian Vander:batterie, chant
    Klaus Blasquiz:chant, percussions
    Jannick Top:basse
    Claude Olmos:guitare
    Michel Graillier:piano, claviers
    Gerald Bikialo:claviers

 74年ブリュッセルでの演奏。Jannik Top在籍時のライブであり、音質的にも優秀な録音ということもあり、古くから良く知られたブートである。確かに低音がこもり気味で高音の伸びが足りないといったマイナス面も無きにしもあらずだが、ブート特有の聞いててストレスが溜まるという聞き苦しさは全く感じられない。
 内容的には長大曲の目白押しで、Vander/Topのコンビネーションというかバトルは凄まじい。しかし轟音ばかりかと言うとそうでもなく、非常に繊細なニュアンスの演奏も聞き取れる。Paganotti/Lockwoodの貢献が大きい"Hhaï Live"とは違った感触があり、第一次Vander/Top期の決定版ライブだと思う。後述の"BBC 1974 Londers"で一部発表済ではあるが、この時期の演奏も公式に発表されるべきではなかろうか。ちなみに「Köhntark」「Theusz Hamtaahk」の演奏内容は、1ヶ月後の"BBC 1974 Londers"と同じである。「Theusz Hamtaahk」の風変わりなエンディング部分も同じだ。

 

 

BBC Londres 1974 (AKT XIII)

    1.Theusz Hamtaahk
    2.Köhntarkösz

    1974/03/14,BBC studio, London

    Klaus Blasquiz:chant, percussions
    Claude Olmos:guitare
    Michel Graillier:piano, claviers
    Gerard Bikialo:piano
    Jannik Top:basse
    Christian Vander:batterie, chant

 74年ロンドンのBBCスタジオでの演奏である。Jannik Top在籍時のライブという事で、聴く側も自然と力が入ってしまう。「Theusz Hamtaahk」は正式音源としてはおそらく最古のものだと思われる。その後のライブ演奏と比べても曲構成が随分違う。それにしても重い。その重量感が演奏の凄みに変わっているとも思える。尚、エンディングの部分はこの時期までのものらしく、超絶フュージョン真っ青の格好いいエンディングである。「Ataahk」にでも収められるようなファンキーさもあり、違和感があるとも言えるが・・・
 「Köhntarkösz」は幾分ジャズロック的な演奏であるが、迫力と重量感は充分。ところでここに収められているKöhntarköszは初期バージョンと言われるものであり、「Hhaï Live」のそれとは明らかに違う。後に「Om Zanka」と「Gamma Anteria」という曲に独立する部分が挿入されている。Jannik Top入りの編成で、しかもこんな珍しいバージョンを聴けること自体、感涙ものである。

 

 

Inédits

    1.Sowiloh + KM E XII - Opus 3
    2.KMX - BXII - Opus 7
    3.Om Zanka
    4.Gamma
    5.Terrien Si Je T'ai Convoque
    6.Gamma Anteria

    Christian Vander:batterie
    Klaus Blasquiz:chant, percussions
    Gerard Bikialo:claviers (1,2,4,6)
    Michel Grailler:claviers (1,2,4)
    Benoît Widemann:claviers (3)
    François Cahen:claviers (5)
    Jean-Luc Manderlier:claviers (5,6)
    Francis Moze:basse (5)
    Jean-Pierre Lembert:basse (6)
    Jannick Top:basse (1,2,4)
    Bernard Paganotti:basse (3)
    Claude Olmos:guitare (1,4)
    Marc Fosset:guitare (6)
    Gabriel Federow:guitare (3)
    Didier Lockwood:violon (3)
    Rene Garber:chant, contrabasse clarinette (5,6)
    Teddy Lasry, Jeff Seffer:saxophone (5)
    Louis Toesca:trompette (5)

 ‘ブートまがい’と音質面での悪評の高い編集版ライブ。正確な日時が不明だが、72年から76年にかけての演奏らしい。収録曲のメンツから考えると、Janik Topの噛んでいるM1,2,4は73~74年頃。Didier LockwoodとBernard Paganottiが居るM3は75~76年頃。初期メンバーの演奏しているM5,6は72年頃の演奏になると思われる。
 近年のUtopic Recordからのライブ音源がリリースされるまでは、Jannick Top作曲の「KMX」が聴ける貴重なアルバムであった。他の曲も他のライブ盤ではお目にかかれないもので、初期のメンツでもかなりヘビーな演奏を繰り広げていたことが判る貴重なアルバムだ。特にKöhntarköszから派生したと言われる「Om Zanka」と「Gamma Anteria」はキー・ポイントだと思う。

 

 

Live - Hhaï

    [Disc 1]
    1.Köhntark Part 1
    2.Könntark Part 2
    3.Ëmëhntëht-Rê (Announcement)

    [Disc 2]
    1.Hhaï
    2.Kobah
    3.Lïhns
    4.Da Zeuhl Wortz Mekanïk
    5.Mëkanïk Zaïn

    1975/06/01-05 Taverne De L'olympia, Paris

    Christian Vander:batterie
    Klaus Blasquiz, Stella Vander:chant
    Bernard Paganotti:basse
    Gabrial Federow:guitare
    Didier Lockwood:violon
    Benoît Widemann, Jean Pierre Asseline:claviers

    Frank Owens:engineer
    Christian Vander, Georges Besner:inside design
    Giorgio Gomelski:production
    Klaus Basquiz:ideograms, cover design

 75年6月1~5日のパリ・オランピア劇場での演奏である。昔から「マグマを聴くなら、このライブ盤」と言われている、音良し演奏良しの最高傑作である。(ちなみにアルバムタイトルは「Live」であるが、ライブ盤が多いマグマなので便宜上「Hhaï Live」と呼ぶ。) 曲名クレジットを変えて収録されている「Köhntarkösz」と「M.D.K.(後半部分)」は、スタジオ盤と比べても音圧はもとより音自体の密度がまるで違う。オーディオ・クオリティ的なことではなく、演奏自体の質が違うのである。クリムゾンに例えるなら、73年オランダ・コンセルトヘボウでのライブ(Night Watch)や74年NYのマジソン・スクエア・ガーデンでの最終ライブ(Last Live Show)の様な、スタジオ録音では実現できない奇跡的な演奏とでも言えばよいのかもしれない。
 ベースのBernard Paganottiはマグマ在籍期間は非常に短いが、J Topに勝るとも劣らない活躍をしているんだなぁと実感させられる。そしてDidier Lockwoodのバイオリンが極限まで逝っている。彼はスタジオ作品には参加したことがないのに、コバイア名まで付いている人物である。ライブ演奏における貢献度が尋常でないことは、このアルバムを聴いてよく分かる。
 ちなみにタイトル曲でもある「Hhaï」は、長らくライブ演奏でしか存在しなかった。メロディー・ラインが天に上りつめる様な高揚感がある名曲なのだが、2008年の「Ëmëhntëhtt-Rê」によって漸くスタジオ版の収録がなされた。

 

 

Théâtre du Taur, Concert 1975 (AKT IV)

    [Disc 1]
    1.Köhntarkösz
    2.Hhaï
    3.Kobaïa

    [Disc 2]
    1.Mekanïk Destruktïẁ Kommandöh

    1975/09/24 Théâtre du Taur, Toulouse

    Klaus Blasquiz:chant, percussions
    Stella Vander:chant
    Didier Lockwood:violon
    Gabrial Federow:guitare
    Benoît Widemann, Patrick Gauthier:claviers
    Bernard Paganotti:basse
    Christian Vander:batterie

 75年9月24日、トゥールーズでのライブ。「Hhaï Live」とほぼ同じ布陣での約3ヶ月後の演奏である。収録内容もほぼ同じであり(「M.D.K.」は完全版を収録)、音質がもう少しよければ「Hhaï Live」を凌駕するのではないかと思わせる演奏である。‘ハマタイ’の掛け声は、全ライブ中一番気合が入っている。音質の面で評価が落ちるアルバムであるが、ライブの生々しさではこちらの方が上をいっていると思う。

 

 

Utopic Sporadic Orchestra / Nancy 75

    1.De Futura (16 oct 75 Nancy - Rehearsal)
    2.De Futura (17 oct 75 Nancy - Live)
    3.KMX E XII Opus 3 (6 feb 74 - Bremen)
    4.La Musique des Sphères / part 2 (31 oct 76 - Paris)
    5.KMX E XII Opus 3 (Holland 74)

    Jannick Top:basse
    Christian Vander, Jean Schultes:batterie
    Kris Stanisnopoulos:percussions
    Jean-Pierre Sabartet:piano
    Gerard Bikialo, Philippe Briche, Georges Gasky:claviers
    Sauveur Malia, Herve Derien:violoncelle
    Denis Lable, Josselin Pichende:guitare
    Didier Lockwood, Michel Ripoche:violon
    Mohamed Larbi Ouchni:vn tunisien
    Stella Vander, Frederique Deguenbach, Martine Toureil:chant

 75年10月17日のナンシー・ジャズ・フェスティバルでの演奏である。Jannick Top作曲の「De Futura」のために編成された総勢18名のバンド編成がUtopic Sporadic Orchestraである。昔からこのブート盤はよく知られていたが、近年Jannick TopのUtopic Recordから正式リリースされたものである。ダイナミックレンジの狭い音であり、音源自体はブートと同じものだと考えられる。只、嬉しいことに前日のリハーサル時の演奏も収められており、こちらの方が若干音質が良い。18人もいる割には演奏の密度がそれほどでもないという事が、音質の影響であるかもしれないのが残念である。しかしスタジオ版とは違った濃厚な感じを受けるのも事実である。演奏前のアナウンスでは「De Futura Hiroshima」と曲名紹介されている。
 ボーナス曲には「Inédits」やブートでしか聴くことの出来なかった曲が収められている。共にJannick Top作曲のナンバーであり、重量級ベースを中心にヘビーなうねりが繰り返される「De Futura」タイプの曲である。

 

 

Utopic Sporadic & Magma / De Futura Hiroshima (Boot)

    1.De Futura Hiroshima
    2.Maahnt
    3.Liriik Necronomicus kahnt
    4.Spiritual
    5.Retrovision
    6.The Last Seven Minutes

    1 :Utopic Sporadic Orchestra, 1975/10/17 Nancy Jazz Festival
    2-4:Attahk rehersals 1977
    5-6:1979/05/22 Brescia in Italy

 上述のナンシー・ジャズ・フェスティバルでの演奏のブートである。Utopic Recordsから出された「Nancy 75」はこの音源がもとになっていると思われる。公式版が出たことでこのブートも存在価値は下がったと考えられるが、他に納められている曲もそれなりに興味深い。2~4は「Attahk」のリハーサル・テイクである。真夏のギラギラ太陽に痛めつけられた車のダッシュボードの上のカセットテープの如く、音はヨレヨレ・ピロピロで笑ってしまえる。リハーサルというよりデモ・テイクに近い。資料的価値程度のものである。5~6は79年のライブである。「Retrovision」はRetrospektïẁライブの約1年前ということもあってか、まだ小慣れていないという感じ。「The Last Seven Minutes」はノリノリで格好いい。この曲のライブが聴けるという意味では貴重かもしれない。

 

 

Christian Vander / Korusz

    [Disc 1]
    1.Korusz 1 (Bourges le 29 septembre 72)
    2.Korusz 2 (Soissoins le 11 janivier 74)
    3.Korusz 3 (Douai le 16 janivier 74)

    [Disc 2]
    1.Korusz 4 (Charleroi le 15 fevrier 74)
    2.Korusz 5 (Londres le 17 mars 74)
    3.Korusz 6 (Lille le 18 avril 75)
    4.Korusz 7 (Lyon le 8 avril 75) (extrait)
    5.Verset nocturnes (soir du 13 mars 2000 Studio Uniweria Zekt)

    Christian Vander:batterie, chant

 ここに収められている曲はドラムソロとうめき声の様なボーカルで構成されたもので、即興ではなくあらかじめ作曲された作品であるらしい。古くから「Ptah」という名称で呼ばれており、Magmaのライブに於いてはオーディエンスの期待が高いパフォーマンスだったようだ。「Opéra de Reims」でも同様の曲が演奏されているが、「Sons Et Chorus De Batterie」という曲名でクレジットされている。74,5年の演奏を中心に、72年と2000年の演奏も加えられている。映像と共に鑑賞するのでなければ、音だけで2枚のCDを聴くには、余程の忍耐力がいるアルバムでもある。

 

 

Concert 1976, Opéra de Reims (AKT IX)

    [Disc 1]
    1.De Futura
    2.Sons Et Chorus De Batterie

    [Disc 2]
    1.Köhntarkösz
    2.Theusz Hamttahk

    [Disc 3]
    1.Mekanïk Destruktïẁ Kommandöh

    1976/03/02 Reims

    Klaus Blasquiz:chant, percussions
    Stella Vander:chant
    Didier Lockwood:violon
    Gabriel Federow:guitare
    Benoît Widemann, Patrick Gauther:claviers
    Bernard Paganotti:basse
    Christian Vander:batterie, chant

 これまた「Hhaï Live」「Théâtre du Taur」と同様、Benard Paganotti在籍時の編成である。76年3月2日、Reimsでの演奏である。CD3枚組にマグマを代表する大曲がズラリと並んでいる。「M.D.K.」はラストが切られているのが残念ではあるが、全盛期の演奏がボリュームたっぷりに収録されている。通しで聴くと、満腹感でゲップが出るほどである。

 

 

La Musique de Spheres (Boot)

    [Disc 1]
    1.Hhaï
    2.De Futura
    3.Ptah
    4.Troller Tanz

    [Disc 2]
    1.La Musique de Spheres
    2.Mekanïk Destruktïẁ Kommandöh

    1 novembre 1976, Théâtre de la Renaissance, Paris

    Jannick Top:basse
    Christian Vander:batterie
    Klaus Blasquiz:chant
    Didier Lockwood:violon
    Gabriel Federow:guitare
    Michel Grallier:claviers

 下記の「Vandere Top / Paris 76」の前日の演奏である。音質はお世辞にも良いとは言えないが、観客の雑音が少ないのでそれなりに聴ける。最も脂が乗りきっている時期なだけに、音は悪いながらも「De Futura」「La Musique de Spheres」等のグルーブ感は格別である。また、「M.D.K.」後半のバイオリン・ソロに続く爆発具合も凄まじい。

 

 

Vander Top / Paris 76

    1.Hhaï
    2.La Musique de Spheres
    3.De Futura
    4.Troller Tanz

    2 novembre 1976, Théâtre de la Renaissance, Paris

    Jannick Top:basse
    Christian Vander:batterie
    Klaus Blasquiz:chant
    Didier Lockwood:violon
    Gabriel Federow:guitare
    Michel Grallier:claviers

 俗にルネッサンス・ツアーと呼ばれた、Jannick Topが一時復帰した76年後半のライブである。76年11月2日、パリ・ルネッサンス劇場での演奏。「De Futura」は勿論の事、Jannick Top作の大曲「La Musique de Spheres」が公式に発表されたことの意義は高いと思う。不気味なキーボード音のうねりが高まり、重量級ベースが反復するというTopお決まりのパターンの曲である。
 前述のブート盤「La Musique de Spheres」を見ても分かるとおり、、この日も演奏したであろう「M.D.K.」をVanderもしくはTopサイドが温存している可能性もある。早く出して欲しいものである。

 

 

Vander Top / Best on Tour 76

    1.Mekanïk Zain (Paris 5 Nov 76)
    2.De Futura (Toulon 10 Nov 76)
    3.Troller Tanz (Paris 1 Nov 76)
    4.La Musique de Spheres (Antibes 19 Oct 76)

    Jannick Top:basse
    Christian Vander:batterie
    Klaus Blasquiz:chant
    Didier Lockwood:violon
    Gabriel Federow:guitare
    Michel Grallier:claviers

 クレジットされている日付を見る限り、同じくルネッサンス・ツアーの演奏だと思われる。相変わらず凄まじい演奏だが、収録曲が「Paris 76」とほとんど同じである為、マニアックなファンにしかアピールしないのではないか?とも思えるアルバムである。

 

 

Live De Futura (Boot)

    [Disc 1]
    1.Hhaï
    2.De Futura
    3.Zombies (Ghost Dance)
    4.Ëmëhntëhtt-Rê - Ptah
    5."La" Dawotsin

    [Disc 2]
    1.Morrison In The Storm
    2.Om Zanka
    3.Sowiloh + KMX - E XII
    4.KMX - BXII - Opus 7
    5.Om Zanka
    6.Gamma
    7.Terrien Si Je T'ai Convoque
    8.Gamma Anteria
     
    Disc 1 & Disc 2(1-2):"Paris 1975 (Boot)" 1977/04/02, Rombas
    Christian Vander:batterie, chant
    Benoît Widemann):claviers
    Guy Delacroix:basses
    Clément Bailly:batterie
    Jean De Antoni:guitare
    Klaus Blasquiz, Stella Vander, Lisa Deluxe, F. Bertaux:chant

    Disc 2(3-8):Inédits

 77年のライブと「Inédits」の盤起こし?をカップリングしたブート盤である。「Paris 1975」とクレジットされてはいるが、77年4月2日のライブらしい。「そろそろInéditsを買おうか」と思っていた矢先にこのCDを見つけてしまい、「正規版を買ってもそんなに良い音じゃないし」と手を出してしまった。やっぱりブートは所詮ブートである。ドラムが聴き取りにくい部分があるくらい音質は悪く、ステレオ感にも乏しい。CD2枚を続けて聞くと、「Inédits」が何とクリアに聞こえることか!(笑)
 尚このライブ音源はセカンド・ドラマーとしてClément Baillyが在籍していた時期であり、演奏内容も興味深いものである。1曲目のHhaïはËmëhntëhtt-Rêからのメドレー形式になっている。De Futuraはいつもながらの轟音であり、Guy Delacroixは歴代ベーシストに引けを取らない力量の持ち主であった事が判る。Zombiesも17分に及ぶ長尺バージョンで面白い。Disc2の1曲目はクレジットではStoahとなっているが、実際にはMorrison In The Stormという未発表曲である。ラストのOm Zankaも長尺になっており、初期バージョンKöhntarköszから独立したこの曲の更に発展形とも言える内容で、後半部分は今まで聞いた事のない展開をしている。(ちなみに2004年発表のK.A.のパート3に組み込まれているOm Zankaでも、この後半部分は無くなっている。)

 

 

Bourges 1979 (AKT XV)

    1.Entrée en scène
    2.Retrovision
    3.The Last Seven Minutes
    4.Ürgon Gorgo
    5.Korusz XXVI Volume n°2
    6.Entrée en scène
    7.Hhaï
    8.Nono
    9.Mekanïk Destruktïẁ Kommandöh

 1979年、 Printemps de Bourgesでのライブ。「Attahk」から「Retrospektïẁ」に至る時期のファンキーなMagmaを堪能できる。

 

 

Retrospektïẁ I-II

    1.Theusz Hamtaahk (1er Mouvement)
    2.Mekanïk Destruktïw Kommandöh (3eme Mouvement De Theusz Hamtaahk)

    Live recordings from Magma 10th anniversary reunion concert, June 9, 10 & 11, 1980, Paris

    Christian Vander:batterie, claviers, chant
    Klaus Blasquiz, Stella Vander, Liza Deluxe:chant
    Maria Popkiewicz , Claire Laborde:chant (2)
    Didier Lockwood:violon
    Gabriel Federow:guitare
    Jean Luc Chevalier:guitare (2)
    Patrick Gauthier, Benoît Widemann:claviers
    Bernard Paganotti:basse

 80年6月9~11日、パリ・オランピア劇場で催されたマグマ10周年コンサートの演奏。Jannick Topは居ないものの、マグマ・オールスターズとでも呼べるメンバー編成であり、気合のこもったライブである。「Ataahk」でのファンキーかつソウルフルな要素がこのライブでも反映されており、それが故に一般的には評価の分かれるアルバムであるが、個人的には非常に出来の良い演奏だと思う。最初にマグマに触れたアルバムという個人的な思い入れも多少影響しているかもしれないが・・・
 「M.D.K.」はコバイア語の演説から始まり、"Mekanïk Destruktïw Kommandöh~"と曲名を発する頃には声がひっくり返り、口から喉仏が飛び出そうな程テンションが上がる。曲名紹介に呼応するオーディエンスの歓声が、これまた凄い熱気である。「M.D.K.」のライブの中でも一番格好いいオープニングだと思う。中間部のPaganottiの暗黒ベース・リフ、それに続くLockwoodのヴァイオリン・ソロも「Hhaï Live」に迫る勢いである。「Theusz Hamtaahk」は3部作の第一楽章でもあり、「Ẁurdah Ïtah」の変奏っぽい部分もあるが、非常に格好いい曲でもある。
 映画「ブルース・ブラザース」でJames Brown扮するカルト教団の司祭がミサで尼僧のゴスペル・コーラス隊を従えてファンクを唄い踊りまくる場面があったと思うが、正にそのノリがこのアルバムにも感じられる。理屈抜きで声を発し、体が動いてしまう強靭なノリである。笑ってしまうほど似ているなぁと、映画を見て思った記憶がある。

 

 

Retrospektïẁ III

    1.Retrovision (Je Suis Revenu De L'Univers)
    2.Hhaï (Version Intégrale)
    3."La" Dawotsin

    Live recordings from Magma 10th anniversary reunion concert, June 9, 10 & 11, 1980, Paris

    Christian Vander:batterie, piano (3), chant (2)
    Rene Garber:1st lieutenant
    Guy Khalifa, Stella Vander、Liza Deluxe、Maria Popiewicz:chant
    Didier Lockwood:violon
    Benoît Widemann:claviers
    Bernard Paganotti:basse (2,3)
    Guy Khalifa:chant (1,3)
    Jean Luc Chevalier:guitare (1,2), basse (3)
    Jean Pierre Fouquey:fender piano (1,2)
    François Laizeau:percussions (1,2)
    Dominique Bertram:basse (1)
    Alain Francais:engineer

 「I-II」同様、マグマ10周年コンサートのであるが、何故かこの「III」が先にリリースされている。「Retrovision」は旧来の曲とは違い、「Attahk」の頃に作曲されたもので、演奏もさることながら、曲自体がファンキーこの上もない。本当にJames Brownがゲスト出演しても違和感がないと思える曲である。「Hhaï」はVersion Intégraleと注釈が付けられており、完成版という意味合いがあるのだろう。以降のライブではこのアレンジが基本として採用されている。

 

 

Live at L'olympia, Paris, France, June 9,1980 (Boot)

    [Disc 1]
    1.Kobaïa
    2."Iss" Lanseï Doïa
    3.Ki Ïahl Ö Lïahk
    4.Köhntark

    [Disc 2]
    1.Theusz Hamtaahk
    2.Zess

    [Disc 3]
    1.Retrovision
    2.Hhaï
    3.Mekanïk Destruktïẁ Kommandöh

    Live recordings from Magma 10th anniversary reunion concert - first day, June 9, 1980, Paris

    [1st Stage]
    Christian Vander:batterie, chant, claviers, percussions
    Klaus Blasquiz:chant
    Francis Moze:basse
    François Cahen:claviers
    Claude Engel:guitares
    Teddy Lasry:clarinette, saxophone, flûte, horns
    Jeff Seffer:saxophone, clarinette
    Louis Toesca:trompette

    [2nd Stage]
    Christian Vander:batterie, chant, claviers, percussions
    Klaus Blasquiz, Stella Vander:chant
    Bernard Paganotti:basse
    Benoît Widemann, Patrick Gauthier:claviers
    Gabrial Federow:guitare
    Didier Lockwood:violon

    [3rd Stage]
    Christian Vander:batterie, chant, claviers, percussions
    François Laizeau:percussions
    Klaus Blasquiz, Guy Khalifa, Stella Vander, Lisa Deluxe, Maria Popkiewicz:chant
    Dominique Bertram, Bernard Paganotti:basse
    Benoît Widemann, Jean-Pierre Fouquey:claviers
    Jean-Luc Chevalier:guitare
    Rene Garber:clarinette
    Didier Lockwood:violon (Finale-M.D.K.)

 1980/06/09という日付を見ても判るように、上記「Retrospektïẁ」10周年コンサート初日の演奏である。オーディエンス録音でモノラルという事だが、低音が少しこもった感があるぐらいで、高音のヌケもよくて雑音も少ない非常に優秀な音源である。しかも初日公演がフル録音されているので、資料的価値も高いと考える。このCDを注文した時は「早まったかな? 高い買い物だったかな?」と思っていたが、実際に聞いてみるとそんな不安は一瞬で吹き飛んでしまった。ブートを礼賛する気は無いが、マグマのブートの中でも音質の良い方だと思うし、買って正解だったというのが本心である。
 このブートCDには曲名・メンバー等のクレジットが一切無いのであくまでも推測だが、Kobaïa / "Iss" Lanseï Doïa / Ki Ïahl Ö Lïahkが第一部、Köhntark / Theusz Hamtaahkが第二部、Zess / Retrovision / Hhaïが第三部、M.D.K.がフィナーレに相当すると思われる。第一部は初期メンバーの演奏で、T.ラスリー・Y.セファー・L.トエスカの華やかなラッパ隊とF.カーンの流麗なピアノ等が非常に活き々としていて素晴しい。第二部は75年頃(Hhaï Live期)のメンバーである。気合入りまくりの「ハマタイ!」の掛け声で始まるKöhntarkは途中にメンバー紹介を入れているせいか、意外とリラックスした感じがありクールな演奏だと思う。Theusz HamtaahkはRetrospektïẁ I-IIで既出であるが、公式音源はスタジオで若干の処理が加えられており、こちらは公式よりも少しドロドロしたパワーが感じられる。(公式のライン録音とオーディエンス録音では各楽器および歓声の録音バランスが違うので聞こえ方が違うのは当然であるが、この初日の演奏は公式と違うような気がする。軽く聴き較べたところ、シンセの音色が違うように聞こえる部分があった。また、公式で聴かれるような曲が終わったあとの”ピー”という電子音は当然無い。)
 第三部はこの当時のメンバー編成+αで、Zess / Retrovision / Hhaïを演奏している。Zessは後のBobino-Concertで収録されているものと基本的構成は同じだと思われるが、Köhntarköszあたりで聞いた事のあるフレーズが飛び出してきたり、バックの楽器の暴れ具合が激しかったりして、曲の発展途中にある時期だと感じられる。厳しい見方をすれば演奏のバランスが悪いということに繋がるかもしれないが、キーボード・ギターの不協和音的な音の出し方もBobinoより唐突で面白い。Bobinoの高音質でキメ細かい演奏に対して、こちらはもっとオドロオドロしい重量感と荒々しさがある。尚、ソロ・パートがあるわけでもなくバックの演奏に徹しているが、D.ロックウッドのバイオリンが入っているという点では貴重な音源である。RetrovisionとHhaïはCD上では1トラックに纏まっている。Retrospektïẁ IIIで既出だから、音質の違いによる印象はTheusz Hamtaahkと同様。確証はないが、これも公式とは別日のような気がする。(追記:公式でのRetrovisionは編集によりGuy Khalifaのボーカルに差し替えられているらしい。確かに聞こえるボーカルは声質・歌い方が違っており、こちらの音源ではKlaus Blasquizが歌っているのだろう。) Hhaïの中盤以降で録音テープに回転ムラが出て聞きにくくなっているのは残念である。最後のフィナーレはオールスター編成によるM.D.K.で締めくくられる。印象は上述と同様だが、少しせわしない急いだ演奏という感がする。興味深いのは、曲の始まりのコバイア語演説が短い事からもRetrospektïẁ収録音源とは明らかに違うことだ。公式音源は二日目または三日目の演奏という事になる。また、Webで調べたメンバー構成ではこのフィナーレにはホーン奏者が載っていなかったが、サックス(もしくはクラリネット?)らしき音が聞こえる。非常に気になるところである。
 この初日だけで3時間40分に近い演奏である。尚、二日目は初日と同じくらいで三日目は4時間超という長さだったらしい。この日演奏されなかった"La" DawotsinはRetrospektïẁ IIIに収められている訳だが、他にもSpiritualやLe Rock / Funky Devil / Who's My Love? といったこの時期の未発表曲も演奏されたそうだ。Magma側がこの三日間の音源を持っている事は間違いないと思うので、是非とも10枚組くらいのBOXで出して貰いたいものだ。

 

 

Concert, Bobino 1981 (AKT V)

    [Disc 1]
    1.Zain
    2.Hhaï
    3.Ürgon Gorgo
    4.Retrovision (Attahk)

    [Disc 2]
    1.Who's My Love
    2.Otis
    3.Zess (extrait)
    4.You

    1981.05.27-30 Bobino, Paris

    Christian Vander:batterie, chant
    Stella Vander, Lisa Deluxe:chant
    Yvon Guillard:saxophone
    Alain Guillard:trompette
    Guy Khalifa:chant, chant
    Benoît Widemann:claviers
    Jean-Luc Chevalier:air bass
    Dominique Bertram:earth bass
    Doudou Weiss:batterie

 81年5月27~30日、パリ・ボビノ劇場でのライブ演奏。 Retrospektïẁライブから約1年しか経っていないが、ファンキーな感触は若干後退している。まぁ、70年代中盤の絶頂期の暗黒地獄絵巻から較べると、これでも十分ファンキーか。音が洗練されてきており、たいへん明るく聴き易い。そして非常にjazz的である。バンドとしては一旦終息方向に向かっていく時期なわけであるが、この音の感触が今現在のMagmaへと繋がっていくという見方も出来る。
 コバイア語演説「Zain」で始まり、何やら芝居がかった雰囲気を醸し出しているが、全曲通してもそれほど大袈裟な雰囲気はなくリラックスして聴けるのもこのライブの特徴である。Magmaの看板である過去の大曲が収められていないのが、ある意味ポイントであると思う。Magmaに、こんなライブ盤があってもいいじゃないかと・・・
 興味深いのは、やはり「Zess」である。92年の"Les Viox"に収録されて初お目見えした曲であるが、それを遡ること10年以上も前から演っていたとは驚きである。結構ゆったりめの繰り返しで始まり、よく似たリフが延々と続く曲で、一聴しただけでは捉えどころの無い感もある。しかし、どこまで続くのか?といったリフに乗って歌われるコバイア語のトーキングボーカルを面白いと感じればしめたもの。中盤から曲調も加速し、ノリノリになってくる。只、この曲は長い曲の割には「初めにボーカルあり」という発想で作られた曲に思えてならない。編曲をもっと緻密にしバックの演奏を過剰なくらい装飾すれば、とんでもない大曲に化けると思うのだが・・・。ここに収められているのは30分バージョンだが、それでも曲名クレジットでは抜粋版(extrait)となっている。完成版を聴ける日は来るのであろうか?

 

 

Bobino 1981 (Réedité en DVD)

    1.Zain
    2.Hhaï
    3.Ürgon Gorgo
    4.Retrovision (Attahk)
    5.Who's My Love
    6.Otis
    7.Zess (extrait)
    8.You

    Christian Vander:batterie, chant
    Stella Vander, Lisa Deluxe:chant
    Yvon Guillard:saxophone
    Alain Guillard:trompette
    Guy Khalifa:chant, chant
    Benoît Widemann:claviers
    Jean-Luc Chevalier:air bass
    Dominique Bertram:earth bass
    Doudou Weiss:batterie

 前述のBobino Concert - 1981のDVD版である。かつて発売されていたビデオ版は画質が悪かったらしいが、今回のDVD化で画質は向上されているらしい。(ビデオをリッピングしたmpg動画を部分的に見たことがあるが、リッピングによる画質・解像度低下を差し引いても確かに汚い動画だった。)但し、若干の荒さ・ピントの甘さは見受けられる。
 収録内容はCDと同じであるが、動くMagmaは格別だ。まず第一印象は「黒づくめじゃないぞ!結構カラフルやん。」という驚きである。アース・ウィンド&ファイアのバックにまぎれ込んでも違和感のないコスチュームである。そういえばRetrospektïẁのジャケットにもよく似た衣装の写真が映っていたなぁ。
 「Hhaï」でドラムセットの中で立って歌うヴァンデのボーカルは非常に格好良い。スタンディング・ポジションなので簡単なシンバルワークだが(右手にスティック2本、左手はゲンコツで殴っている)、芝居がかったボーカルと相まって、思わず釣られて一緒に歌いだしてしまったほどだ。「Ürgon Gorgo」ではJean-Luc ChevalierとDominique Bertramのツインベースが拝める。「Retrovision」になってやっとニヒルな顔立ちの男前、Guy Khalifaが登場する。(それまではバックでkbを弾いてた模様) エレピの反復バッキングはマグマ・サウンドの重要な要素なのに、Widemannは淡々と演奏をこなしているせいか大写しされることも少なく可哀想だ。Guillard兄弟は後方の高い位置に立っているので、結構映っている。「Otis」ではヴァンデはドラムを離れステージ中央で歌いまくっており、感情の赴くままシャウトする画は正にトランス状態の教祖様だ。
 ここまではステージ衣装も結構カラフルで70年代マグマの黒っぽいイメージとちょっと違うなぁという程度だったが、「Zess」に至っては「何じゃこれはー?」というコスプレまでが登場する。話には聞いていたが、笑っちゃいました。バンデは鋭い爪の生えたグローブを嵌めて背中に羽根のようなヒレ?を生やしているし、ステラとリザは仮面ライダーに出てくる恐怖ハエ男とライダーマンをミックスしたような格好してるんだもん。しかし視覚的要素とは別に、「Zess」のコバイア念仏の高速リフはとてつもない緊張感・陶酔感を発しており、尋常でないほどの凄味が画面からも伝わってくる。 最後の「You」は見た目もリラックスした衣装(赤いツナギ・白いツナギ)に変わって、ファンキーなノリでバンデも楽しんで歌っている。そして最後にバンデがコバイア名でメンバー紹介をして終わる。
 CDではWho's My Love / Otis / You といったこの時期の曲を熱心に聴き込んだことが無かったが、映像として見ると中々面白い曲だなと感じた。そういう意味でもこのDVDの価値はあるのかな。

 

 

"Les Voix" Concert 1992 (AKT I)

    1.Ëmëhntëhtt-Rê
    2.C'Est Pour Nous
    3.Zess (extrait)
    4.Ẁurdah Ïtah

    Stella Vander, Addie Deat, Julie Vander, Benedicte Ragu, Isabelle Feuillebois, Jean Christophe Gamet, Alex Ferrand, Jean François Deat:chant
    Pierre-Michel Sivadier, Simon Goubert:claviers
    Philippe Dardelle:contrebasse
    Christian Vander:batterie, chant, piano

 92年のツアー時のライブ。どの曲も、Offeringからの流れで、声自体のもつパワーに主眼を置いた演奏である。バッキングをするピアノと研ぎ澄まされたコバイア・コーラスがメインでリズム感が薄く、過去の重圧的な凶暴性は皆無である。狂的な清らかさとミニマルな感覚が同居しているような感じがする。抜粋版ではあるが、新曲として「Zess」が収録されているのが興味深い。

 

 

Baba Yaga la Sorcière, quand les enfants chantent magma (AKT VII)

    1.Baba Yaga la Sorcière

    short version of M.D.K. for 25th anniversary concert at Épinay-sur-Seine

    [Children Singing]
    Mathilde Akimenko, Caroline Aubert, Maud Avit, Gaelle Ayoul, Claire Sophie Bernet, Marion Bernon, CZline Biral, SalomZ Blechmans, Emeline Bougeault, Christelle Bourdais, Nelly Chaille, Adele Chaldoreille, Marie Charmion, Pierre Charmion, Caroline Chatagner, Virginie Chatagner, Benjamin Cheneweiss, Aurelie Chouet, Fabio Christiny, Mickael Christiny, Frederic de Portzamparc, Marie Descat, Celine Diarra, Carine Dourlent, Alice Dumontier, Pierre Dumontier, Nadia Houssaye, Claudie Jousse, Ingrid Jouvin, Margot Kenigsberg, Clementine Lambert, Anastasia Levy,Marcus Linon, Igor Lyon-Caen, Alice Mathiez, Chloe Mathiez, Gregoire Mathiesz, Laurianne Minjollet, Sarah Moreau, Flore Perigois, Florine Riera, Perrine Rosenberg, Julia Scherer, Thomas Seban, Deniz Simselek, Jeanne Sivieude, Alexandre Sokolowski, Sonia Tailleur, Lucas Valero, Pablo Valero, Perrine Wachowski, Daniel Wald

    [Young Percussionnists]
    Ronan Bedenne, Naima Bicep, Jerome Faurel, Emmanuel Pain,Aude Quilici, Romain Rocher

    [Young Singers]
    Christine Bellec, Christine Berthon, Celine Fabre, Barbara Fabretti,Ingrid Leroy, Sandrine Robert, Celine Rouveyrol, Cecile Diebold

    [Musicians]
    David Bagura, Frederic Delacour, Martin Dumont, Helene Foissart, Jean Mathieu Weinmahnn:trompette
    Nelly Bernard:flûte
    Nicolas Bouvier:trombone
    Marie Beatrice d'Anna, Laure Debroissia, Severine Pannetier:saxophone
    Teijad Mazel, Anna Claire Picard:clarinette
    Xavier Bussy:saxophone and clarinette basse
    Karim Strahm:cor
    Philippe Bussonnet:basse
    Vincent Dupuy:piano
    Patrice Mazieres, Dominique Mannick:percussions

 このアルバムをマグマのライブ盤として扱うのは間違いかもしれない。25周年コンサートの一環として組織された、少年少女合唱団による「M.D.K.」である。したがって、演奏はマグマではない。少年少女合唱団といっても訓練された合唱団でななく、ごく普通の子供達が歌っている様に思える。20分弱の短縮版ではあるが、純粋無垢な子供達の歌声故に「M.D.K.」の曲本来の面白さがよく現れているように感じられる。かつてChristian Vanderは「マグマの音楽は愛だ」とインタビューで語っていた。安直な感想だが、この合唱を聞くと「なるほど!」と頷きたくなる。

 

 

Theusz Hamtaahk Trilogie

  

    [Disc 1] 1er mouvement:Theusz Hamtaahk
    1.Malawëlëkaahm
    2.Sëwolahwëhn Öhn Zaïn
    3.Dëümb Ëwëlëss Dölëhn
    4.Zeuhl Wortz
    5.Gorutz Waahrn
    6.Tü Lü Lï Ë Üi Dü Wiï
    7.Se Lah Maahrï Donsaï
    8.Slibenli Dëh Theusz
    9.Zortsüng

  

    [Disc 2] 2er mouvement:Ẁurdah Ïtah
    1.Malawëlëkaahm (Incantation)
    2.Bradïa Da Zïmehn Iëgah (L'initié A Parlé)
    3.Manëh Fur Da Zëss (Ensemble Pour Le Maître)
    4.Fur Dï Hël Kobaïa ( Pour La Vie Eternelle)
    5.Blüm Tendiwa (L'Ame Du Peuple)
    6.Wohldünt Me¨m Dëwëlëss (Message Dans L'étendue)
    7.Waïnsaht !!! (En Avant !!!)
    8.Wlasïk Steuhn Kobaïa (Ascension Vers L'éternel)
    9.Sëhnntëht Dros Wurdah Süms (la Mort N'est Rien)
    10.C'est La Vie Qui Les A Menés Là!
    11.Ëk Sün Da Zëss (Qui Est Le Maître)
    12.De Zeuhl Ündazïr (Vision De La Musique Céleste)

  

    [Disc 3] 3er mouvement:Mëkanïk Dëstruktïw Kömmandöh
    1.Hortz Fur Dëhn Stekëhn West
    2.Ïma Sürï Dondaï
    3.Kobaïa Iss Dëh Hündïn
    4.Da Zeuhl Wortz Mëkanïk
    5.Nebëhr Gudahtt
    6.Mëkanïk Kömmandöh
    7.Kreühn Köhrmahn Ïss Dëh Hündïn
    8.Da Zeuhl Wortz Waïnsaht (Hymne De La Zeuhl Wortz)
    9.Untitled (Joyeux Anniversaire)

    Christian Vander:batterie
    Emmanuel Borghi:piano
    Stella Vander:chant, piano, percussions
    Antoine Paganotti:chant, piano
    James Mac Gaw:chant, piano, guitare
    Claude Lamamy, Jean-Christophe Gamet, Julie Vander:chant
    Isabelle Feuillebois:chant, percussions
    Philippe Bussonnet:basse
    Fred Burgazzi, Ronan Simon:trombone
    Benoît Gaudiche, Yannick Neveu:trompette

    All tracks composed by Christian Vander

 2000年5月12-14日、パリ・トリアノンで行なわれた30周年コンサートでの演奏。Theusz Hamtaahk 3部作の完全版がCD3枚に渡って収録されている。各楽章とも、完全形とも最終形とも思えるバージョンでの演奏である。演奏・録音がライブとは思えないくらいの高クオリティである。90年代以降の洗練された傾向が顕著であり、コーラスもバックの演奏も研ぎ澄まされており、水晶のような冷たくきらびやかな鋭さを感じる。メンバーにはVanderやPaganottiの子供といった第二世代も参加しており、今後の活躍が楽しみでもある。
 コバイア・コーラスの歌詞ブックレットやCDスリーブの丁寧な作りは、マグマの作品としては出色の出来でもある。

 

 

Theusz Hamtaahk - Trilogie au Trianon (DVD)

    1.1er mouvement Theusz Hamtaahk
    2.2er mouvement Ẁurdah Ïtah
    3.3er mouvement Mëkanïk Dëstruktïw Kömmandöh
    4.Les Combattants de la Zeuhl Wortz K

 前述の30周年コンサートのDVD。映像的には、風変わりなジャズ・ミュージシャン達の演奏といった感がある。ストイックかつ気迫のこもったプレイに圧倒されるが、いわゆる視覚的にも楽しめるロック・バンドのライブという風情ではないと思う。Theusz Hamtaahk 3楽章のほかに、メンバー・関係者達のインタビュー映像も収められている。もちろんフランス語で喋っているので、内容はチンプンカンプン。(字幕でも付いていれば、内容わかるんだけど・・・)

 

 

Mythes et Légendes - 35 ans de musique:Epok 1-4 (DVD)

      


Epok 1 (invité:Klaus Blasquiz)

    1.Malaria
    2.Stoah
    3.”Iss” Lanseï Doïa
    4.Auraë
    5.Kobaïa
    6.Theusz Hamtaahk
    7.Sowiloï
    8.KMX - BXII

    Christian Vander:batterie, chant
    Stella Vander:chant, piano
    Antoine Paganotti, Himiko Paganotti, Isabelle Feuillebois:chant
    James Mac Gaw:guitare
    Emmanuel Borghi:piano
    Frédéric d'Oelsnitz:fender rhodes
    Philippe Bussonet:basse
    Remi Dumoulin, Fabrice Theuillon:saxophone
    Yannick Soccal:saxophone, flûte
    Klaus Blasquiz:chant, percussions

Epok 2 (invités:Jannick Top et Klaus Blasquiz)

    1.Ẁurdah Ïtah
    2.Mekanïk Destruktïẁ Kommandöh
    3.Suite Pour Violoncelle
    4.Quadrivium
    5.De Futura

    Christian Vander:batterie, chant
    Stella Vander:chant, percussions
    Antoine Paganotti, Himiko Paganotti, Isabelle Feuillebois:chant
    James Mac Gaw:guitare
    Emmanuel Borghi:piano
    Frédéric d'Oelsnitz:fender rhodes
    Philippe Bussonet, Jannick Top:basse

Epok 3 (invité:Benoît Widemann)

    1.Köhntarkösz
    2.Lïhns
    3.Ëmëhntëht-Rê Part 1 & 2
    4.Rindoh
    5.Hhaï
    6.Zombies
    7.Nono
    8.The Last Seven Minutes

    Stella Vander, Himiko Paganotti, Isabelle Feuillebois:chant, percussions
    Antoine Paganotti:chant
    James Mac Gaw:guitare
    Emmanuel Borghi, Benoît Widemann:fender, claviers
    Philippe Bussonnet:basse
    Christian Vander:batterie, chant

Epok 4 (invités:Benoît Widemann, Klaus Blasquiz, Jannick Top, Yannick Soccal...)

    1.Zess
    2.In A Dream
    3.The Night We Died
    4.Otis
    5.K.A.
    6.Kobaïa

    Stella Vander, Isabelle Feuillebois:chant, percussions
    Antoine Paganotti, Himiko Paganotti:chant
    Aymeric Avice:trompette
    Hugues Mayot:saxophone
    James Mac Gaw:guitare
    Emmanuel Borghi:fender, claviers
    Frédéric d'Oelsnitz:Fender, claviers
    Philippe Bussonnet:basse
    Christian Vander:batterie, chant

 35周年記念ライブのDVD。Klaus Blasquiz、Jannick Top、Benoît Widemannなど、過去に在籍した重要なプレーヤーをゲストに迎え、記念ライブとして計画されたものである。

 

 

Live In Tokyo

    [Disc 1]
    1.Applause Debut
    2.K.A. I
    3.K.A. II
    4.K.A. III
    5.Applause Fin

    [Disc 2]
    1.Applause Debut
    2.Theusz Hamtaahk
    3.Ẁurdah Ïtah
    4.Mekanïk Destruktïẁ Kommandöh
    5.Applause Fin

    Christian Vander:batterie, chant, percussions
    Stella Vander:chant, percussions
    Isabelle Feuillebois, Antoine Paganotti, Himiko Paganotti:chant
    James Mac Gaw:guitare
    Emmanuel Borghi:fender, fender rhodes
    Frédéric d'Oelsnitz:fender rhodes
    Philippe Bussonnet:basse

 2005年9月16日、17日の東京でのライブを収録。公式リリースではあるが、音質はそんなに良いわけではない。