ブログ


9ga9月は9月

愛着障害

愛着とは、ある特定の存在(愛着対象)に対する特別な結びつきなのです。

人間が幸福な人生を送る上で大切なことは「安定した愛着」です。

愛着とは、人と人との絆を結ぶ能力であり、人格形成の基礎となるものです。安定した愛着スタイルを持つことが出来た人は、対人関係においても、仕事でも高い適応力を示します。深い信頼関係を築き、それを長年にわたって維持していくことで、幸福な人生を手に入れることが出来ます。愛着の問題は以前は特殊で悲惨な家庭環境で育った子供の問題として扱われることが多かったのですが、現在は一般の子供、大人にも広く見られる問題と分かってきました。
なぜ人にばかり気を遣ってしまうのか。
なぜ自分をさらけ出すことに憶病になるのか。
なぜ人と交わることを心から楽しめないのか。
なぜ本心を抑えてまで相手に合わせてしまうのか。
なぜいつも醒めていて何事も本気になれないのか。
なぜ拒否されたり傷つくことに敏感になってしまうのか。
他の生き方もできたのに、どうしてこの生き方をしたのか。 
その疑問は、その人の「愛着の特性」を理解したとき氷解することが多いのです。
どうすれば人生がもっと生きやすく豊かなものになるのか、どうすれば今抱えている問題を良い方向へ解決していけるのか、
どうすれがもっと幸福な人生に近づいていくことが出来るのか。
人からどう思われているのかすごく気になり、疲れてしまう。
「お前なんかいらない」と言われないかいつも不安に思う。 
嫌われたくない、拒否されたくない、対立したくないので、つい相手に合わせてしまう。
そういった対人関係に過敏な人は多くいます。
一方、人と親しい関係になるのが煩わしい。
結婚して縛られたくない。
仕事上の付き合いならするけど、それ以上は関わりたくない。
 このように対人関係が表面的で、深まりにくい人も増えています。
そういう対人関係のパターンを知らず知らず支配しているのが、その人の「愛着スタイル」と考えられてきています。
愛着スタイルは、その人の根底、感情や認知、行動に幅広く影響していることが分かってきました。
人格を形成する上で重要な土台になっているのです。
安定した愛着スタイルを持つことは、良好な人間関係に恵まれやすく、幸せな家庭生活、社会生活での成功にも大きく関与しているのです。人との関係がいつも安定し、信頼関係が育まれ、親密な関係を楽しむことができる人がいる一方で、対人関係が不安定だったり、表面的だったり、関係ができにくかったり、できても長続きせず、親密な信頼関係が築かれにくい人もいる。こうした違いの根底にあるのが、愛着スタイルだと考えられている。
愛着スタイルは、幼いころからの母親との関わりに始まり、さまざまな対人関係を経験する中で確立されるもので、単に心理学的というだけでなく、生物学的な特性でもある。
回避型愛着スタイルの最大の特徴は、他人との間に親密な関係を求めようとしないという点にある。
回避型の人は、自分の心中を明かさず、相手が親しみや好意を示してきても、そっけない反応をしがちである。
他人といっしょに過ごすことよりも、基本的に一人で何かすることの方が気楽に楽しめる。
他人と過ごすことにまったく興味がないわけではないし、その気になればできないことはないが、そこには苦痛と努力を伴うのである。





9月は3日間カウンセリング学会の研修会に参加。長野県を日本一の長寿県に導き、30年前から在宅医療を実践してこられた鎌田医師も講演に来てくださり、感動しました。

昨年半年かけて、森田療法の研修会を終了しました。先月から森田療法のアドバンスコースを受講しています。不安症、うつなどのクライアントにはとても効果があるからです。

12名のグループでの勉強会で参加者のうち、4人は精神科の医師。謙虚さに胸打たれました。

 

 

 

昨日、日本カウンセリング学会関西支部の研修会に参加しました。 兵庫教育大学発達支援実践コース 岡村章司先生の講座でした。発達障害児が置かれている現状と保護者への支援を具体的にどのようにされているかを多くの事例を話されながら、5時間受講出来ました。行動分析学と行動カウンセリングでした。応用行動分析とは、行動を分析する学問です。分析とは出来事の生じる条件を明らかにすることです。行動の原因を本人の内部だけでなく、その子を取り巻く過去及び外部環境に求めるものです。行動と環境の相互に着目し、その子と保護者のQOL(性格の質)の向上を目指します。子供と学校や家庭などの環境の不調和が多く、支援は具体的でないと保護者は出来ません。ある親は障害理解が困難なため、子供に注意・叱責し、過度な要求に陥ったり、親の不安や自責の念から否定的たためることになるケースが多いです。結果、虐待・いじめ・不登校・ひきこもり・違法行為に至ることがあります。どんな重度の障害があっても、自らが環境を変化させることができることを実現する。自分が変わると環境が変わることを実現する。
「できる」行動を成立させる。それがQOL(生活の質の向上)です。
今あるよさ、強みを見る。どんな子でもいいところがあるんだと思えるとどこかで変わっていきます。自傷している子でも、24時間しているわけではなく、していないときを丹念に見ていくという「拠って立つ覚悟」が必要。方法の一つに「プロンプト」があります。適切な行動が生じるのを促進するために付加される刺激です。見てわかるような援助という事です。例えば、指さし・目印・写真など。「次はこうだよ」「次は何するんだっけ」など。言葉と指さしを組み合わせたりしていきます。レパートリーを沢山持っていることが大事です。
子供が変わるとは
①以前出来なかったことができるようになる。
②手がかりを少なくしても同じようにできる
③後の対応を少なくしても同じようにできる。
④個別支援をおこなうことができるようになる。
一語しかできない保護者が沢山います。 i
罰は、行動のすぐ後にその人の嫌な対応をすることで、その行動がなくなったり、すくなくなったりします。活動の全般的抑制をしてしまいます。そのため、意欲や自身の低下がもたらされます。恐怖心を与えると正しいことさえためらることにつながります。殴って育てたりすると、反感や敵意をもたらします。一時的には効果があるように見えますが、抵抗力が生まれ、強度をますことになります。つまり、問題行動の悪化となるのです。
生活自体の問題
生活リズムの乱れ・目的のない生活・主体性の欠如・家族相互の依存関係
自己選択・意思決定を促す支援
言行一致・・言ったことは実行する  言行不一致が多いのです。
自らの責任をとる事
成功体験の積み上げ
細やかな指導・「こんなれべるから決めていく」
実行できると応用し始めていく
発達障害児は集中すると過集中になります。
言葉にすることが苦手なので、言葉にすることが大きな目標です。言葉にできるとコントロール出来るようになってきます。
A君「僕は走りすぎるとどこまでも走る」・・自分の課題が分かってきている。
親が決めたことではなく、自分が決めたことだと「親が決めたから」と言わなくなる。
自分が決めたことを相手に伝える。相手が納得してくれると自信になる。
「僕は自閉症だから」ではなく「僕は00な所がある」に。

己理解を促す支援

強み・弱みを記述する強みに注目してもらう・特性への気づき

自分がやりたい事の発見・・・自分への公的的な理解「こういう事ならできる」居場所づくり

評価すること

適切な行動を見つける・指示よりほめる・本人の話を聴く・行動を見る・興味、関心、強みを教えていく・「出来る」ことのフィードバック・

ここでは書ききれない実際のやり取り、技法、様々な支援方法を指導して頂きました。

私が何が分かっていて、何が分かっていなかったのかが明確にされました。

 

昨年より「森田療法」の研修会に参加しています。不安症・パニック障害の治療法にとても参考になります。6回シリーズで今月で終了します。