夫婦関係について 回答は向井です。

回答は向井です。 掲載に関しましては、ご本人の承諾は得ております。

質問

結婚して8年目に念願の子供を授かりました。
主人は、仕事から帰ると子供をあやすこともなく、育児も家事も私に任せっきりで、以前と変わらず、夫婦で会話するでもなく部屋に入り、TVゲームにはかりしているのです。
最近、夫婦関係が不安になっていたのですが、子供ができれば愛情は変化すると期待していたのですが、今迄通りの生活を変えようとはしないどころか、以前よりその傾向がひどくなっています。
出産して子供の事で手一杯になってしまい、自分を構ってくれないと感じているからかと思います。
わが子に興味を示さない、優しくできない夫を見て、「この人は家族を愛していない」という疑念が湧いてきてしかたありません。
西宮市在住  35歳 主婦 パート 夫 38歳 会社員  長男 8か月 
回答  「自分に課せられた使命」
待望のあかちゃんの誕生、おめでとうございます。
人間は愛する人の為なら、いくらでも協力出来るものです。
相手の喜びを自分の喜びと出来る事、相手を幸せに出来る事を自分の喜びとする気持ちこそ愛情だと思います。結婚し、赤ちゃんが生まれた時、夫は妻と同じ気持ちで育児が出来るはずですが、ゲームばかりしているご主人は、幼児性が強いのかもしれませんね。子供が生まれた事で明確になった夫婦関係の問題点を見直す機会かと思います。自己愛の強い夫は、「あなたのそれはよくない」とあれこれ言われれば言われるほど、気持ちが離れていきます。育児の大変さを乗り切っていける夫婦になる為には、喜びを共にできる体験をする事が大事だと思います。人は、喜びを分かち合う事が出来る相手でないと、苦しみを分かち合う事はできません。本来なら、赤ちゃんがいるという喜びを分かち合う事で、子育ての苦労を分かち合う事もできるものですが、それが難しいなら、子供がもう一人いると考え、両方の自己愛を満たす事が自分に課せられた使命なのだと思い、そうする事で幸せになるのだと覚悟されるのがいいと思います。
ちなみに、自己愛の強い人は本当の愛情を育ててこられなかった人が多いです。
本来、赤ちゃんは自己愛しかもっていませんから、「自分のことを見て」「自分を大事にして」とメッセージを送り続けます。それを親が受け入れて、満たしてあげる事で、「他者を愛する」という次のステップに移る事が出来るのです。大人になった時に、本当の意味で人を愛せる人というのは、幼い頃に充分に受容され、自己愛を人に求めなくてもいい位、満たされてきた人なのです。
結婚して、妻を支えようという気持ちが持てない夫は、両親に本当の意味で愛されてこなかった人なのかもしれません。愛される事なしに、他者を愛する事はできません。自分が思いやられる事なしに、誰かを思いやる事は出来ませんから。

 

質問「愛着で大切なのは安全基地」

離婚後、二歳の娘を抱え乍ら仕事をしていた時に今の夫と出会いました。
夫は、学生の頃、実家の会社が倒産し、大学を中退。結婚も、妻の浮気で離婚。それまでの人生は、挫折と失敗の連続でした。当時の夫は無計画で、その日暮らし。友人に助けてもらいながら、どうにかしていたのです。なのに、なぜ夫と結婚したのかと言いますと、夫はいつも自然体で、夫を前にすると、ほっとできたのです。いつも身構えていた私は、余分な力が抜けていくような安心と心地よさを覚えたのです。それに娘がとてもなついていたのです。結婚後、夫が独立する事になり、その為にまとまった資金が必要だったので、私の親の遺産を出しました。私は営業スタッフとして夫を支え、夫の甘さを引き締め、何度かの危機を乗り越え、ひと段落した時、夫がギャンブルにのめり込んでしまったのです。
それでも私が離婚を踏みとどまったのは、夫は、娘には変わらず優しい父親で、娘から慕われていたという事、子供から父親を二度も奪いたくないという思いがあったからです。
そんな折、私の体にガンが見つかったのです。夫は子供のように不安になり、心の底から私に負担をかけてきた事、私の献身に感謝もせず、当たり前に思っていたと後悔したのです。幸いガンは早期で、無事に回復する事ができ、夫は家庭生活を大事にすると言っていますが、夫にとって私は一体何だったのでしょうか?
          神戸市在住  主婦 40歳  長女 中学生  夫 会社役員
回答   「失おうとしているものの大切さ」
ご主人と出会った時、あなたが何より心を動かされたのは、ご主人と一緒にいるとほっとして自然体になれ、娘を心から可愛がってくれた事。その事は、ギャンブルをするようになっても変わらなかったのですね。それに父親をわが子から二度と奪いたくないという気持ちが、離婚を踏みとどまらせたのですね。
一方、ご主人はあなたとの出会いを、自分の人生の最高の幸運だと感じ、自分の守り神だとみなしていたのではないでしょうか。だから、いくら遊んでも、必ずあなたのもとに帰ってきたのでしょう。
あなたを失うかもしれないと思ったとき、ご主人がひどく狼狽したのは、精神的に彼が一番頼っていたのは、あなただったからです。その大切さに改めて気づき、あなたから心から尽くされていた事に気づいた時、失おうとしているものの大切さに気が付いたのだと思います。
ご主人にとってあなたの存在は、困ったときには助けてくれ、どんな時も大丈夫だと言ってくれる「安全基地」だったのです。そこを心の拠り所として、新たなチャレンジに向かっていけたのでしょう。
それによって、不安定だったご主人さんの愛着スタイルは、安定したものに変わっていったに違いありません。それに、夫の安全基地であり続ける事で、子どもや夫を支えただけでなく、実はあなた自身も救われていたのだと思います。

質問 「思い通りでないと許せない夫」

結婚して17年。
夫が余りにも自分勝手で、イライラさせられる事ばかりなので、この先一緒にやっていく自信がありません。数年前までは、夫の事を信頼していて、この人と一緒になって本当によかったと思っていたのですが、近頃、夫の一挙手一投足に腹が立って仕方がないのです。きっかけは、夫がネットビジネスで損失を出した事です。ある時、子供の為の預金が、80万円勝手に引き出されていたのです。
裏切られたように感じ、悲しくなりました。
以来、夫のする事なす事に厳しい目を向けるようになりました。
夫は、私の不機嫌を感じ取って機嫌をとるように家事の手伝いをしようとします。しかし、私は潔癖性なので、夫に食器や洗濯ものに触られるのも嫌で、「触らないで」と言ってしまいます。
夫は、おどおどしながら、「ごめん」と謝りますが、そんな怯えた態度も腹立たしくなります。
私は母と似ていて、とても潔癖で、白か黒かをはっきりさせないと嫌な性格です。こうあるべきと思ったら、その通りでないと全く受け入れられなくなってしまう所があり、少しでも理想と違うと、アラばかりが気になってしまうのです。
東京在住 40代主婦 夫40代 会社員  高校生と中学生の子供

回答 「ねばならない」思考が愛をなくす
最近、ご主人に対する優しい気持ちが薄れ、アラばかりが気になり始めたのですね。そして、ビジネスの損失の件が決定打となり、夫に対して不信感と被害者意識の塊になってしまったのでしょう。
「ねばならない」思考に縛られやすいと、自分の思いと違うと許せなくなり、怒りに捉われ易くなります。自分だけでなく、相手に対しても縛りがちになる為、家庭生活が行き詰まりやすくなりるのです。
事態を悪化させたくないご主人は、あなたの顔色を伺い、とても窮屈な思いをされていると思います。
厳しい母親から、育ったあなたは、同じように潔癖で、アラ探しばかりしてしまう所を受け継いだようですね。
結婚当初、ご主人に対してそうした辛辣な態度を余り見せなかったのは、あなたの、思い通りのものしか認めない潔癖性が和らいでいたのでしょう。夫の事を信頼し、愛していたからだと思います。
元々母親との愛着に不安定な所があったあなたは、ご主人との安定した愛情生活の中で、その傾向が改善していたのだと思います。
表面的には、夫のビジネスの失敗が、あなたの信頼を損ねてしまったようにみえますが、実は、それを許さない、元々あった潔癖な傾向(不安定な愛着スタイル)が強まっていき、更に不寛容な傾向が増したのだと思います。
愛情や優しさが失われ、厳格さや不寛容さが強まりやすくなったのでしょう。
優しさや寛容さが失われる時、愛も死んでしまいます。

質問「夫は人から空気が読めないと言われる」

夫は「空気が読めない」とよく言われます。人の気持ちを察する事が苦手な為に、場の雰囲気を悪くするような事を言ってしまう事があります。
人が聞かれたくないと思っている事を聞いてしまい、暗黙の了解がわからず「マナー違反」をしてしまうのです。家庭内のトラブルがある人に、家族の事を質問したり、おごってもらう食事の席で高額なメニューを注文したり、子供相手の勝負事に本気を出したりして周囲をあきれさせる事もあります。思った事を正直にいう事や、相手や状況によって変える事を思いつきません。
気遣うという事も理解しづらく、配慮に欠けた行動をとって避難される事もあります。
悪気はないのですが、人の立場になって考えることが苦手なため、相手が話したくない話題を持ちかけて不快にさせてしまったり、場の空気をしらけさせてしまったりする事があります。
病院で診察してもらったら「発達障害」と診断されました。
私も子供もほとほと困り果てて限界です。どのようにしていけばいいでしょか?
           神戸在住  主婦  38歳 夫40歳  長女高3 

回答 発達障害のある人の家族が、感情を共有したり、深い心のつながりをもったりしていく困難が原因となって、ストレスやさまざまな心身の不調を起こしてしまう事があります。
この症状は、カサンドラ症候群と呼ばれています。
悩みを人に話しても、話した相手に発達障害の理解がないと苦痛を中々わかってもらえません。そのような苦痛が積み重なった結果、発達障害のある人の家族が、様々な症状を引き起こしてしまうのです。
家族で発達障害について考えて行く事が必要です。
このような問題に直面した時に、発達障害について知っておくことは大切な事です。正しい知識や理解、対応の仕方を学び、家族で助け合って乗り越えてほしいです。自分でできる改善法としては、周囲からマナー違反であること、失言であることなどを注意され、自分でも気づいたらすぐに謝るようにしましょう。どこがいけなかったのか納得できないときは、後で親しい人に相談して確かめ、同じマナー違反を繰り返さないように気を付けましょう。
何故いけなかったのか、その場では理解出来なくても、相手が不快な思いをしている事は確かなので、素直に謝る事が最善の解決策と言えます。
家族や周辺の人に、自分の特性を知ってもらい、助言をお願いする事も大事です。自分が状況を理解したり、人の気持ちを察したりすることがあまり得意ではないということを自覚する必要があります。そのうえで、その特性を周りに人に知っておいてもらい、指摘や助言をしてもらえば、同じような場面に再び遭遇した時に、不適切な言動をとらずに済むようになります。
場にそぐわない態度をとったり失言してしまったりしたときは、そのつど指摘や助言をもらえるようにおねがいしておくのもいいと思います。

質問  「夫の無関心に疲れました」

息子が「発達障害」と診断され、方々に相談に行き、治療的トレ一ニングにも通いました。
他の子のように出来ないわが子の姿に、やり場のない思いを抱えていました。夫は、私のそんな気持ちを当然、分かってくれるものと思っていました。寡黙で、余分な事は言わないですが、肝心な事をきちんと聞いてくれる人だと信じていたのですが、夫の反応は、違っていたのです。
張り裂けそうな気持を語り始めると、話半ば上の空になり、顔つきは険しくなり、時には鬱陶しがるようになり、そっぼを向いてしまうのです。
「どうしてちゃんと聞いてくれないの」と言うと「お前が、そんなふうだから、子供もまともに育たないんだ」と突き放したのです。
「家では会社の事は黙ってたが、心の中は、仕事の事で一杯一杯なんだ。毎晩聞かされるお前の嘆きは、俺には拷間のように責められているように感じる。俺にどうしろというんだ」と。
何のために一緒に暮らしているのか分らなくなりました。
離婚する以外に、この状況を抜け出す道はないのではないのでしょうか。
   34歳  主婦  夫 38歳 会社員  京都在住

回答

ただ話を聞いて、思いを共有して欲しかっただけなのに。 自分を責め、無力感にさいなまれていたあなたにあびせられた夫からの言葉は、深い傷つきと失望、怒りとなり、拭えないものとなったのでしょう。
お互いに助け合いたいと望んでいるのに互いの思いは理解される事なく責め合い、悪循環を繰り返したようですね。
そうして肝心な話も聞いてくれない夫に対して、嫌悪感しか感じなくなっていったのですね。
あなた方夫婦の悪循環の根底に、潜んでいる問題について考えてみましょう。
夫婦関係を理解する上で、有用な手がかりとなるものが、「愛着スタイル」と呼ばれるものがあります。
愛着とは、人と人とを結びつける「絆」の事です。回避型愛着スタイルは、面倒ごとを避けようとします。
相手が困っていない時には、親切で優しい人なのに、いざ困って助けが必要になると、そっぽを向いてしまうのです。助けを求められると、面倒な事に巻き込まれると感じて、怒りで反応しがちなのです。
親密な関係や情緒的なつながりをもつのが苦手なのです。子供の頃から自分の気持ちを言ったり、困っている事を相談したり出来なかった可能性があります。
あなたが、夫は苦しい事ほど言葉に出来ず、押し殺してしまうという事を知っていたら、そして、夫が、あなたが嘆きや愚痴を言う事は、夫を責めようとしているのではなく、ただ「大変だったね」と、いたわって欲しいだけだという事を理解していたら、二人のすれ違いは、ここまでエスカレートしなかったかもしれません。 その事を踏まえて、お子さんの為にも、掛け違えたボタンをかけ直すようにして頂きたいです。



質問  「夫婦の悪循環に終止符が打ちたい」

事と家事、育児を両立させようと頑張ったのですが、(実母との折り合いが悪く、実母に子育てを頼れない事もあり)次第に行き詰まりを感じるようになりました。
結婚当初は生活費にも事欠くありさまで、お金の事で、よく喧嘩していました。
幸い、30代後半で夫は起業して成功する事ができ、次第に経済的にも安定したのです。
借金の返済に四苦八苦していたのがウソのようになりました。
3人の子供を育てる事に悔いはないのですが、夫が、仕事を理由に、家庭の事を後回しにするような言い方をしたりすると、無性にイライラしてしまうのです。
「あなたが思う存分仕事が出来るのは誰のお陰だと思っているの。私に感謝すべきでしょ」と、心の中で叫んでいます。 
これまで「貧乏生活に耐えてきた反動」と「私を見ていてくれていない欲求不満」から、夫への仕返しのように、散財して、私の生活はみるみる派手になりました。でも私の心は、それほど満たされません。
逆に、何を買っても何も気がつかない夫に、逆に腹が立つのです。
自分を被害者と思い込んだまま人生が終わるのかと思うと苦しくなってきています。
きちんと問題に向き合い、夫婦の悪循環に終止符が打ちたいのですが、どうすればいいでしょうか?
        東京都在住  43歳  主婦  夫 43歳  子供3人 

回答

人は傷つけられると、仕返しをしたくなるものです。
自分が味わわされた苦しさを、相手にも味わわせる事ができれば、傷ついた心が癒されるように思うからです。しかし、仕返ししたとしても、それは一時的なもので、むしろ長期的には、もっと心が傷つき、苦しむ事になりますよ。
悪循環になっている場合、何より困るのは、一方的に相手が悪いと思い込んでいるため、自分の問題に向き合えなくなるという事です。
その思い込みで、夫を攻撃しても、悪循環が解決すると思ったら大きな間違いです。
自分の問題は何一つ変わっていないからです。
あなたは夫に全ての問題があると考える事で、自分の問題に向き合う事を避けていませんか?
こちらも気づかずに、夫を傷つけているという場合も少なくないのです。
自分の非を受け止め、相手の立場からも見られるようになりたいですね。そのための第一歩は、自分を振り返る事です。つまり、傷つけられた事にばかり注意を向けるのではなく、自分が傷つけた事にも目を向けてみる事です。
それが出来ると、悪い事をされた事ばかりではなく、良い事をしてもらった事も見えてくるようになります。
あなたになすべき事があるとしたら、夫を恨み、夫を排除する事ではなく、自分の課題に目を向け、妥協しながら、ほどほどのところで折り合いをつけられるようになる事ではないでしょうか。
お幸せを祈っています

 

質問  「独身に戻りたい夫」

二か月前に、突然夫から離婚の話を切り出されました。
「どうして別れないといけないの」と聞くと「独身に戻りたい」と夫が言ったのです。「もう無理だ」「俺を縛るのは、やめてくれ」と言うばかりです。
独身の頃の夫は、その日暮らしタイプの人間で、貯金は全くなく、その為、結婚資金も大部分私が出しました。私は、早く子供が欲しかったのですが、夫はまるでその気がなく、「今の給料では無理だ」と、曖昧な言い訳をするばかりでした。
半年前、子供が欲しいと伝えると、無視して眠ってしまったのです。二か月前、意を決して、もう一度その話を切り出したのですが、その時夫が「離婚したい」と言い出したのです。夫の願望は「独身の頃のように縛られず、気ままに遊び楽しみたい」というものでした。
夫の事をどう理解したらいいのでしょうか?
       新潟市在住 32歳 会社員  夫 35歳会社員  結婚4年

回答

結婚した女性としては、当然の願いと言えるでしょう。
その日その日を楽しく過ごせればいいという場当たり的な夫の人生観と、将来の事を考えていきたいというあなたの人生観(計画性、責任感)には、最初から決定的な違いがあったと言えます。
それでもあなたは、自分がしっかりすれば、うまくやっていけると考えたのかも知れませんね。
あなたが子供を欲しいと切願した事が、ご主人を一気に結婚生活から回避し、独身に戻りたいという本音を明確にさせたのでしょう。
こういう男性は、堅実な家庭生活を求める女性からすると、全く理解できないと思います。
子供を持ち、その責任や負担に縛られるという事に強い抵抗を感じ、重荷に感じてしまいやすいのです。
幸せな家庭を夢見て、子供を望むあなたにとっては魂を殺されたようなものだと思います。
ご主人は、人と情的なつながりを避けようとする傾向が強く、責任に縛られる事を回避したり、傷つく事を回避したりするという傾向が見受けられます。
子供を持つ事への抵抗、面倒な事には関わろうとせず、避けようとする、頼りたい時ほど頼りにならないという傾向が強いという事です。結婚生活や子供を持つ事は、ご主人にとってはその最たるものという事になります。
しかし、ご主人のように、回避性の傾向を持っていても、夫として全くダメという訳ではありません。「子供なんて嫌いだ」と口にした時、「どうして嫌なの」とか言わずに、そのままじっくり聞いてあげると何から逃避しているのか分かります。
分ってもらわないと、反転しないんです。プラスの方が動き出すという事があるのです。
焦らずに夫の気持ちを受け入れる事です。そうしたら、その気持ちから抜けていけるかもしれません。
回避性を脱却するカギは自分が問題から逃げていると気づく事なのです。 


質問   「これから自分というものを生きてみたい」

子供が結婚し、夫がそろそろ定年になり、退職金も入るし、一つの目標が達成出来たという感じです。
私はへソクリと実家からの遺産を持って、自立したいという思いがあります。
今まで夫に仕えてきたし、息子が成長する為に一生懸命にやってきました。自分を犠牲にし、自分をないものにして、家族のために尽くしてきました。しかし、これから自分というものを生きてみたい、自分の人生をいっぺん自分で切り開いてみたいと思うのです。主人と離婚したいという気持ちもあるのですが、果してそれでいいのかという迷いと、どうしてこういう思いが湧き上がってくるのかと思っています。
55歳  主婦  夫 会社員 60歳  

回答

どうしてそういう事が湧き起こるのかというと、無意識の中から、もっと自分は違う事がやれるんだ、もっと素晴らしい何かが出来るんだ、という可能性が出てきた訳です。
こういう時は非常に注意する必要があります。
心の底からの思いが強く上がってきますと、これこそ私の求めていた事だと思い込み、見境なく、行動してしまう事があるからです。
本当の人生後半の戦いは、今から始まるのです。それは、簡単にいかないのです中年の課題というのはそういうものです。
中年の夫婦の問題に「対話」の問題があります。
結婚すると、家を建てよう、ローンを返そう、子供を大学に入れようというふうに、目標がありますから二人で一所懸命に「協力」します。
ところが、戦いがすんだという時が大変です。
戦いがすんで夫婦が面と向かい合うと中々難しい。夫婦が対話をするという事は困難な事なのです。
夫婦という事を見直す事をやらないと、どこかでつぶれてしまう事があります。
一緒に住んでいるが殆どモノを言わない、家庭内離婚というような事になってきます。
なぜこの人と結婚したのか、結婚を続けるという事はどういう事なのか考えてみる必要があるのです。
そういう態度で二人が向き合いますと、今までと違う関係が生じてきます。
さんざん喧嘩し、言い合いをした夫婦が、ふっともう一度やり直そう、夫婦というものを考え直そうとなると、ここから新しい世界が始まります。
心の中で象徴的に離婚と再婚という事がなされるのです。これは宗教でいう「死んで生まれ変わる」という事です。「死と再生」の体験をする訳です。
妻は自分の言う通りに動くものだとか、自分は好きな事をしていても妻は何でもやってくれるんだと思っているような夫は、そこで死ぬ(生まれ変わる)必要があります。
離婚をしてうまくいく人もいますが、大体は自分が生まれ変わっていない(死の体験がうまく出来ていない)ので、簡単に離婚して、簡単に再婚してうまくいく場合は少ないのです。
今までと同じように甘い気持ちでいるからです。

質問  「暴れる夫を何とかしたい」

自分の思い通リにならないと暴れる夫を何とかしたいのです。
結婚してしばらくすると激しい束縛が始まリました。
先日も、私がクラス会に出かけようとすると「他の人と会ってほしくない」と言い出し、気持ちが不安定になリ、怒リ出しました。
暴れる時は別人のようなので、夫に頼んで一緒に精神科で診てもらったら「境界性人格障害」と医師に言われました。
しばらくしたら落ち着くかな、いつかは良くなるかなと期待しましたがキリがあリません。
夫があまリに怖くて、警察を呼んだこともあります。夫は平手で殴り、蹴ったりしますが、「グーで殴っていないから暴力ではない」といいます。
私は自分の仕事が軌道に乗り、離婚も考えていますが、子供を連れ、荷物を持って逃げる不便さを考えると何もかも面倒です。でもこのままだと心が病んでしいそうです
大阪在住 主婦 32歳  夫30歳  子供5歳

回答

よく今まで、よくご主人と一緒にいらっしゃったと思います。人格障害の人と安定した感情で交流できる人は殆どいません。
あなたは「いつかは良くなる」と期待し続け、その度に裏切られ、「キリがない」と思っていらっしゃるようですが、余程決断としないと、中途半端はかえって危険な気もします。
DVをする人の多くは、人格になんらかの障害を抱えている場合が殆どで、一般には「攻撃型人格障害」とも言われています。人格障害の特徴は、普通の大人が感じるような感じ方ができにくいのです。
つまり、人格が4歳児だと思ってください。人格の発達が幼児の段階で止まっているのです。
あなたを殴ることで欲求不満を解消しているのです。気に入らないと機嫌が悪くなる、あなたが不在だと不安になるのは4歳児ですね。
対人関係で境界線が引けず、不適切で激しい怒りまたは怒りの制御が困難なのです。 
ご主人はあなたを殴った後、一時期収まりますが(ハネムーン期と言われてます)、それは次にまた攻撃をするためのエネルギーを溜めているにすぎないのです。火山の噴火みたいなものです。
当人は暴力だと思っていないわけで、だとすると治しようもありません。歯止めがないから、タミング次第で非常に危険な行動に及ぶ可能性も感じます。
離婚されないのは、ただ「生活が不便」というのは、疲れのためか、何だか投げやりな雰囲気も伝わってきます。
DVを受けている場合、一人で抱え込まないで行政、警察、親戚を巻き込んで対応することをお勧めします。ご主人が治さなくてはならないと自分で感じることが出来るようになると希望があります。

質問  「夫の親戚との付き合いがイヤ

我が家の近所には夫の親戚がたくさん住んでいますが、夫の親戚との付き合いがイヤなんです。
たびたび大勢で集まっています。私はその親戚付き合いについていけません。
我が家には小さな子供が3人います。それだけでも大変なのに、親戚付き合いともなると、何が何だかわからなくなります。
私と夫が大げんかをした時にも、姑が夫婦問題に土足で踏み入り、出しゃばってきました。
夫婦2人の問題にもズケズケと土足で踏み入ってくる、そんな夫の取り巻きのおかげで、夫婦の関係がメチャメチャです。
私は夫と子供と落ち着いて、静かな所で仲良く楽しく暮らしていきたいのです。
どうしたらよいでしょうか。
   大阪府岸和田市 在住 主婦 35歳 夫会社員 子供 5歳 3歳 1歳

回答

自分でもコントロールできないほどの強い怒りを感じられてらっしゃるのが伝わってきます。
「身内」と感じる者達とのバランスを如何に保って行くか! これが大きなテーマですね。
目指す理想のゴールは「聞き流す事ができる」「清濁併せのみ、しかも染まらず」でしょうか。「そんな事ができたら相談はしません」と言われそうですね。
でもこれが出来ると、相手の感情に振りまわされなくなります。
本来家族は「憩いの場」なのですが、最近は「憩いの場」どころか、親族の人間関係で「地獄の苦しみ」を味わっている相談が多いです。
そういう事もあってか、夫の実家とは余り付き合わずに核家族単位で暮らしたい、と考える夫婦は多くなっています。
大家族の場合、心の拠り所は出来ますが、反面「縛り」が強くなりがちです。
戦前の日本の大家族社会では、大家族が平和に機能する背後に多くの女性の涙と忍耐を必要としました。
よくあるケースですが、嫁は自分の円の中に夫を入れ、姑をその円内には一歩も入れまいとする事があります。
姑も息子を自分の円の中に入れるが、嫁をそこには入れまいとする事もあります。 
この円の中に入れるか入れないか、という事になると、共存は極めて難しくなります。
あなたのご主人様の実家は、日本の大家族主義の面影が残っているようですね。
これに合わせていく事は、確かに苦しいでしょう。今のあなたには許容範囲が超えてしまわれているのですね。
「これは、もうして欲しくない事だから伝えよう」というNGの境界線をはっきりと持つ事をお勧めします。
もし、姑の要望に逆らって、「私はここまでは付き合うけど、これ以上は無理」と宣言したらどうなるんでしょうか?
「評判の悪い嫁さん」の汚名を受ける事になるかも知れませんが、「近頃の若い子はしょうがないわね」で済むような気もしないでもありません。

質問   「これからの人生をどう生きて行ったらいいのか」

昨年末、定年退職しました。妻が「いつか海外旅行したい」と言っていたので、最後の出社後、サプライズと思い、旅行会社でヨーロッパ旅行の申し込みをして帰りました。夕食時「ちょっと話があるんだけど」と、その旅券を出そうとしたら、妻から「私もお父さんに渡したいものがあるの」と妻のサインの入った「離婚届」を出されました。「二人の子供が自立するまでと我慢していた」と言われました。 20年来家庭内別居の状態でした。考えてみると、子供の進路、長男の結婚など殆ど相談がなく、事後報告でした。 妻から「20年前、娘が不登校の時、『お前の育て方が悪いんだ』『いちいち子供の事を俺に持ってくるな』と言われた時は信じていた人から突き落とされた気持ちだったんよ」とも言われました。 それに私は、同居していた亡き義父と関係が良くなく、病気で倒れたときも『仕事がある』と駆けつけなかった事も言われました。今は、離婚し、私が家を出ました。これからの人生をどう生きて行ったらいいのか途方にくれています
男性  パート  66歳 京都在住 

回答

元奥様は、貴方が責任を押しつけ、自分の立場に立ってくれない事にがっかりし、苦しみ、どこかで見切りを付けていたのかもしれません。今、貴方は家族に去られ、どんなに驚き辛い事でしょうか。しかし、人生で起きる様々な出来事をどの様に受け止めるかが大事です。人生で起きる問題や悩みの背後には、重要な意味を隠し持っている事があるのです。人生で起きる出来事は、私達に対する「呼びかけ」の声であるという事です。それは貴方に気付かれ、発見されるのを待っているのです。では人生が私に求めている事、本当にすべき事を見つけるにはどの様にすれば良いのでしょうか?それには、出来る範囲で構いませんから「内なる自分」の声に耳を傾けてみる事です。自分の中のどんな感情も受け入れると言う事です。どんな自分も自分の大切な部分としてしっかりと認める事です。自分の中に何か良くない感情がある時、美しい部分も醜い部分も、善も悪も、否定したり抑えたりせず、それをそのまま認め受け止めると、穏やかで静かな感情に変わっていくのです。そうするとその感情は、おのずと変化し始めるのです。あなた自身の心の声を聞いてあげて下さい。悩みや問題は人生の大切なメッセージです。今、何故こういう人生を生きているのか?人間はそう簡単には変われるものではありません。大切なのは決して諦めないことです。「人生には良くわからない曖昧な事が沢山ある」という事を覚えておいて、チャンスが訪れるのを辛抱強く「待ち続ける」事です。自分を余り追い詰めず辛抱強く待ってさえいれば、転機は必ず訪れます。

質問   「もう一緒にやってゆけない」

夫は残業が多く、時にはお酒を飲んで疲れて深夜に帰ってきます。それは仕方がないとしても、休日も遅くに起きて、自分の好きなパチンコにふらっと出かけてしまいいます。私も仕事をしています。毎日朝六時に起きて、子どもの保育所の送り迎え、終われば、買い物をし、夕飯の用意をして、後片付けして、ぐずる子供をお風呂に入れ、寝かしつけた時にはぐったりしています。
夫はたまに早く帰ってくると「ご飯はまだか」と不機嫌そうに言うだけで、食後の片付けもしてくれません。時々我慢しきれなくなり、「たまには食器くらい洗ってよ」と言うと、「偉そうに言うな」と逆切れされる始末。最近、夫へのイライラが限界に達し、子供に八つ当たりしました。その事を夫から注意され、夫と大喧嘩してしまいました。こんな事なら子供の為にも離婚した方がいいのではと思い始めています。  どうしたらいいでしょうか
      30代 主婦・経理事務  夫30代 会社員 子供2歳 男子 
回答

夫の協力があっても子育ては難しいものなのに、支え合うはずの相手から、このように傷つく言葉を吐かれたり、無視され、おまけに夫は自分の好きなように過ごしていて、もう「一緒にやってゆけない」と感じていらっしゃるのですね。
「一緒に家庭を築いているのに、なんで私だけが、こんなに大変な仕事(家事・子育て)を背負わされなければならないの」
「どうして夫は、家事・育児にもっと協力しないの?」と不満を感じるのは当然の事でしょう。
夫の態度が嫌だ、という場合、自分の心の中の何が夫に対して嫌悪感を抱かせているのか、自分を観察してみてください。その上で、少し距離を置いてご主人をみる事をお勧めします。
ご主人は、毎日が精一杯で、それ以上どうしようもないのかもしれません。
「器を超えて要求されても、応じられない」のかもしれません。
こうして観察していく事で、「夫も一人の悩みながら生きている男性である」という意識に変わっていくはずで、その事が夫に対する嫌悪感を和らげてくれるのではないかと思います。
なぜ これをしてくれないのかと憤りをつのらせても夫には通じません。
怒りによって、相手に「変われ」と詰め寄れば詰め寄るほど、相手は意固地になるだけです。
不満や批判が心に蓄積する前に、気が付いた時、軽くお願いしてみて下さい。「今手があかないのだけど、これしてもらっても大丈夫?」断られたら、「そう残念」と軽く言いましょう。
次に、ご主人との「こじれたやり取り」を変えてみましょう。
「ご飯はまだか」と言われたら「ごめんね、今から急いで作るから」と相手が返して欲しい様に返してあげましょう。自分が変わり、やり取りが変わると相手が変わる可能性が高くなります。
あきらめるのはまだ早い。

質問   「評価は相手に対する暴力」

私はパートしながら2人の子育てをしています。 自分としては精一杯家事と仕事と子育てをしているつもりですが、最近、夫から「だらしない」と言われカチンときて「どんなに忙しいのか知らないくせに」と言い返す事が何度もあります。「私だって仕事してるんだから気が付いたんなら掃除くらいしてよ。あなたと違って暇じゃないのよ。あなたは仕事人間なのよ」というと「その口の利き方はなんだ」と激怒されてしまいました。 こんなことを繰り返しているとヤバイと思い、相談させていただきました。              

福岡在住 32歳 パート 夫会社員 子供2人

回答 「評価は相手に対する暴力」

人には自分にしか分らない事情があります。そうした事情を知らない人から何かを決めつけられると、カチンとくるものです。 あなたはご主人から「だらしない」と決めつけられ、「人の気も知らないで」とカチンときたのでしょう。 「仕事人間」も「だらしない」も相手に対して下す「評価」です。 「評価」というのは、大体、相手にとっての現実とはずれているものです。それを「あたかも真実のように」相手に押しつけるのは、とても暴力的な事です。 評価ではなく「どうしてほしいか」を伝えましょう。 評価は相手への攻撃のようなものですから、相手の怒りを誘発し、反撃される事になりがちです。「あなたは仕事人間なのよ」と言われたご主人は、「その口のきき方は何だ」と、あなたに仕返しをしました。 「だらしない」と言われたあなたは「あなたと違って暇ではないのよ」と反撃されました。そんな反撃を受けて更に怒りが誘発されます。評価は、怒りの悪循環を引き起こしていく.のです。 こうして果てしないバトルが続きます。 ご主人に伝えたい事は「どうしてほしいか」であり、「自分がどういう評価を下しているか」ではないのです。 人は自分の人格に否定的な評価をされると、協力的になってくれません。 私たちは、何かの不満を伝え始めると、「大体あなたはいつも」など、相手の人格に踏み込むような発言をしがちです。 しかし、大事な点は「相手を変える」事ではなく、「行動を変えてもらう」という事にあります。 自分を変える事はできても、相手を変える事はできないのです。ですが今のご主人に可能な範囲で行動を変えてもらう事はできます。つまり、現在問題になっている行動だけに注目するのです。 「この行動が困る」ということたけを伝えればよく、「そもそもあなたは」という話をすると逆効果になってしまいます。ご主人に対して人格批判になっている時は要注意です。 ご主人を信じて、「この行動が困るのだけど、何とか協力してくれない?」と相談するイメージで伝えましょう。

質問   夫と最近喧嘩が絶えなくなりました


喧嘩は、突然夫が無口になって明らかに不機嫌な態度を取るところから始まります。それで先日、「だんまりされと、すごく傷つくのでやめて欲しい」と伝えました。どこがどういけなかったのか聞くと、「口調がキツい。失礼な態度を取る」と言われてしまいました。「だんまりする以外に方法がない」のだそうです。
そんな風に思われていたとは心外でしたが、自分の口調で傷付けていたことは申し訳ないと思い、謝りました。しかし、「最近は指摘する気も失せてしまう」そうです。「私も努力するけど、だんまりはやめてほしい」と頼みましたが、「自分の方が先に嫌なことをされている」と主張して、被害者は自分の方だとして引きませんでした。「話し合い」ではなく、責め合いでしかないし、私の辛い気持ちをどうしても受け入れてくれない姿勢に、がっかりしてしまいました。
夫は明らかに私の態度が固いのに、何もなかったようにして、普段通りに振る舞っているように見えます。
自分の被害しか訴えない姿を見て、一気に愛情が覚めてしまいました。
この先、私はまた夫を愛することは出来るのでしょうか。
           和歌山市在住  主婦 30歳 夫 32歳 会社員
回答 

こじれた非生産的な夫婦関係、つまり「ワナ」に巻き込まれているようですね。こうなるのは、お互いに、相手を自分の思い通りにコントロールしようとしていることに始まります。後で不快な感情・後味の悪さ・自己嫌悪をもたらすところに特徴があります。この罠にはまっていると気づく事が脱出の秘訣です。
貴方はご主人を馬鹿にしたつもりはなくても、ご主人がそう感じたとしたら、それが真実なのです。
それでご主人は「だんまり」という抵抗をしたのでしょう。
貴方にとって、ご主人の「だんまり」は「無視」と感じ、傷つけられたと感じたのでしょう。
それにご主人は、被害者意識が強すぎて、それをあなたは理不尽に感じるのではないですか。
大切な人の話を聴く時は、相手の言葉の下の感情に焦点を置くことです。
聴く側の貴方に「またその話か」という先入観があると、相手の言うことが無理な要求に聞こえてしまうことがあるのです。
ご主人が貴方に不満を言った時、最初にご主人の話に反論すると、関係は一気に悪化し、解決の糸口(ワナからの脱出)のチャンスをなくしてしまいます。
ご主人が「口調がきつい、失礼な態度を取る」という言葉の背後には「私にもっと優しくして欲しい」「私の話を黙って聴いて欲しい」というメッセージが感じ取れます。
まずはご主人の訴えにしっかり耳を傾け、ご主人のつらい気持ちを受け止めることが大切です。
問題の解決は、あなたとご主人との信頼関係の下で進展していきます。

質問    「何とか修復したいんです」
夫とても仲良くやってきたつもりでしたが、2年前から主人が暴言を吐くようになり、ひどい言葉を言った後は優しくなるという繰り返しでした。
それまではお互い旅行好きで出かけていましたが、2年前からは最初は「どこか行こう」と言い出すものの、旅行一週間前や空港でチェックインも済んだあと「やっぱり行きたくないや」「先に帰る」と言う行動が何度もありました。今年の春に長野に高速バスで旅行した際、バスには乗ったものの途中下車し、「俺、帰るわ」と帰ってしまいました。そのあたりから、朝は会社に遅刻する日々が続き、休日は一日中家にいます。「心配なので黙ってたら分からないから、言いたい事あったら話してほしい」と伝えると「俺にも分からん」と言われました。心配なので先日義理の両親に相談したのですが、それ以来会話はなくなり、私を無視するようになり、食事もこの2日は「夕飯いらん」とラインが来ました。
何とか修復したくて相談させて頂きました。離婚はしたくありません。
       34歳 主婦  夫会社員 36歳  子供はいない 神戸 在住

回答

2年前に何があったのでしょうか?
一体何があったのか、どうしてそうなるのか、あなたが理解できるように話して欲しいと頼んでも「俺にも分からん」と言われ、それでも何とか修復したいというお気持ちが伝わってきます。
ご主人としては、どうしてそうなってしまうのか自分でも自分の気持ちが理解できないのに「分かるように話して」と言われると、責められてるように感じられたのかもしれませんね。
「人は他の人に傾聴してもらう事によって、自分の心を傾聴できるようになる」のです。
カウンセリング場面では、訳の分からない、理解出来ないことが沢山あります。そんな時、私は、話し手の「言葉にならない気持ち」を理解(共感的理解)することにエネルギーを注ぎます。
つまり、頭で聞こうとするのではなく、心で聴こうとするのです。
繭が一本の糸を出しているとします。切れそうで、余り大した糸でなさそうでも、それを丁寧につむごうとするのです。すると切れそうな一本の糸から、思いもよらない絹糸が巻き取れることが多いのです。
ご主人の出すサイン、「小さな事柄」を丁寧に聴いて、その背後にある「言葉に出来ない感情」を聴こうとする事と似ているのです。
ご主人を変えようとしないで(楽にしてあげようとか)分かろうとする事。次に余計なアドヴァイスをしない。
更に、「それはいいことだ、良くない事だ」と善悪を持ち込まない事が良き傾聴のコツです。
結婚して10年間連れ添ってこられたあなたなら出来ると思います。

質問  「マザコン夫」

結婚して2年になります。夫の両親の高齢が理由で半年前に新居に移転し、同居することになりました。
家計は夫と私の給料から出しているのですが、家事のほとんどが姑のペースです夕食などは作るわけでもなく、出来合いのものを買ってきて、昼は舅と二人で外食をしているようです。私は家のローンの返済も考えて節約してほしいので夫から姑に伝えて欲しいと言っているのですが、夫は姑の言いなりで、姑に何も言ってくれません。
姑の事になると怖いようで、姑から頼まれたらすぐに対応するのに、私の頼み事は聞いてくれません。最近は我慢が出来なくなり、別居も考えています。結婚前は夫が甘えん坊だとは思っていましたが、ここまでマザコンだったとは気が付きませんでした。どうしたらいいでしょうか。
       35歳 主婦 OL 夫と舅 姑の 4人家族 同居 東京在住

回答

大人になっても母親から離乳できないマザコン夫とその姑とので間で葛藤されていらっしゃるのですね。 親孝行もマザコンも母を思う点では似ているのですが、大きな違いがあります。 マザコンは母への怖れがあります。 母親から嫌われたくない、母親に拒否されたくないという不安が根底にあります。 つまり、母親の顔色を伺っているのです。依存です。 そして、マザコン息子の母親は支配欲が強いのが特徴です。 「これをしたの」「あれをしなさい」と心配している様で、実はコントロールしています。 無意識では「いいですか、あなたは将来冬彦さんのようになるんですよ」と言っているのです。 「全部私がコントロールするんだからね」と。 益々依存を強化してゆきます。 息子は母親が支配的で、自己中心的であることに気づきません。 むしろ、その方(依存)が心地いいのでしょう。 敷いてくれたレールの上に乗っかって走ればいいのですから。 マザコンから抜け出した男性は、母親の顔色を伺いません。 自立した男性は、母親の親心を喜んで感謝して受け取り、しかも「自分達の事は嫁と話し合って決めるか らお母さんは黙って見ててください。ありがとう」と優しく言います。 マザコン夫はいつまでも子供心があるので妻は不満になりやすいですが、この怒りをマザコン夫は気づき ません。 あなたの夫の性分が変わるのは至難の業だとおもいます。 別居も念頭に入れているくらい覚悟されていらっしゃるのですね。それでしたら、徐々に家事一切の主導 権をあなたが握られては如何ですか。そして高齢になってゆく姑のかけがえのない、頼りになる存在にな られてはいかでしょうか。夕食を担当するとかすると家族から歓迎されるでしょう。 今の所は、夫に頼るとご自分が苦しくなるだけです。それよりも頼りにされる存在になることを考えてみ てはいかがですか。

質問   「私の話に耳を傾けてくれない夫」

長男と私たち夫婦とで自営業をしています。23年になリます。相談は、私の話に耳を傾けてくれない夫のことが嫌でたまリません。
夫は一言で言えば、自己中心的。自分の意見が一番正しいのです。
最近は私が違う意見を言うと、殴られることもあります。
そうなると収まらないので私が謝ります。私は夜も眠れず、帰宅した夫の顔を見るとドキドキして、ノイローゼになりそうです。
子供は「離婚したら」といいますが、経済的なことや仕事の事を考えると踏み切れません。最近は「早く死んでくれれば」と願っています。どうしたらこの生活から逃れることができるでしょうか?                                              
埼玉在住   50歳 家族で自営業 

回答

夫婦間によく見られるのは、「問題解決しようとする夫」と「ただ聴いてほしい妻」とのズレであったり、「自分だけがずっと我慢させられてきた」という事が多いのですが、そういう次元ではなさそうですね。
「攻撃的」になりやすい人の場合、自分と違う感じ方、捉え方をする人は、自分を否定しているのだ、と思ってしまうようです。その結果、人が自分と違う感じ方をすると、傷ついてしまいやすいのです。
つまり、「攻撃」してくる人は、困っている人なのです。
「聞く耳を持たない」「有無を言わさず決めつける」などというケースには、こういうタイプの人がよく見られます。
ご主人を単に嫌がるだけでなく、「早く死んでくれ」とまで思うあなたの痛みは、癒されるのが並大抵ではないと思います。
暴力までふるわれているのですから「離婚するのが一番ですよ」と答えたくなるくらいですが、あなたは、離婚は考えておられないようですね。別れられないからこそ、「死んでほしい」という言葉になるのでしょうか?
経済的な面、仕事の事など事情もおありのご様子。であるなら、ここでの私の提案は「相手にせず」「無視」です。具体的には、夫と関係のない自分の世界を作る事です。
お子様が「ほっとけ」とおっしゃった通りです。
そういう態度は、あなたにとっては、一方的にやられっぱなしで悔しいかも知れませんが、こういう夫はこの際「おだてて、木に登らせておけばいい」と考え、夫が生きていようが、死んでいようが関係のないあなたの世界を作り、そこで大いに人生を楽しむという方針でいくのが一番良いと思います。
そして、イヤなことを言われたら、「これは自分を傷つける発言だ」などと意昧づけしないで、「ああ、そうですか」と受け流すようにしましょう 。
「攻撃」してくる人は 、因っている人。 困っている相手には、「すみません」とお見舞いの一言を。
「攻撃」してくる相手に期待するのはやめましょう。

 

質問   自分の意に沿わないと暴れる夫

自分の思い通リにならないと暴れる夫を何とかしたいのです。
私は再婚で、前の夫との子供がいます。今の夫は年下です。付き合い始めてから激しい束縛が始まリました。
先日も、私が一クラス会に出かけようとすると「他の人と会ってほしくない」と言い出し、気持ちが不安定になリ、怒リ出しました。
暴れる時は別人のようなので、夫に頼んで一緒に精神科で診てもらったら「人の気持ちを理解する能力が低く、一緒にいるには覚悟が必要」と医師に言われました。
しばらくしたら落ち着くかな、いつかは良くなるかなと期待しましたが変わらず、キリがあリません。
夫があまリに怖くて、警察を呼んだこともあります。夫は平手で殴り、蹴ったりしますが、「グーで殴っていないから暴力ではない」といいます。
私は一人で始めた仕事が軌道に乗り、離婚も考えていますが、子供を連れ、荷物を持って逃げる不便さを考えると何もかも面倒です。彼が暴れなくなれば一番楽と思ってしまいます。
大阪在住 主婦 32歳  夫30歳  子供5歳

回答

ご相談の内容からは、ご主人に対する愛情は余り感じられないのですが、今まで、よくご主人と一緒にいらっしゃったと思います。
あなたは「いつかは良くなる」と期待し続け、その度に裏切られ、「キリがない」と思っていらっしゃるのですね
DVをする人の多くは、人格になんらかの障害を抱えている場合がほとんどです。一般には「攻撃型人格障害」と言われています。DVの場合、攻撃をした後、ハネムーン期と言われ一時期収まりますが、それは次にまた攻撃をするためのエネルギーを溜めているにすぎないのです。火山の噴火みたいなものです。
ご主人にとって、あなたは自分の言うことを何でも聞いてくれる存在で、意に沿わないと暴れ出す状態です。
つまり、あなたを攻撃することで欲求不満、葛藤を解消していると言えます。
この関係を変えねばなりませんが、よほど決断としないと、中途半端はかえって危険な気もします。
当人は暴力だと思っていないわけで、だとすると治しようもありません。歯止めがないから、タミング次第で非常に危険な行動に及ぶ可能性も感じます。
離婚されないのは、ただ「生活が不便」という実用的な理由のような気持ちが伝わってきます。
疲れのためか、何だか投げやりな雰囲気も漂っているようにも感じます。
DVを受けている場合、一人で抱え込まないで行政、警察、主治医、親戚を巻き込んで対応することをお勧めします。この基本だけは忘れないようにしてください。