2018年の日記
2018/12/16 CDラジカセのスピーカーの利用
半年ほどになるが、妻のSONY製CDラジカセのCDが読み込めなくなり、修理を試みたが、一向に改善ならず放置していた。
ラジカセの音質は、外観も悪く、SONY製の価格20,000円をこえるCDラジカセとは思えないほどの高音の少ないキレのないボケた音でしたが,そのスピーカーを取り外しフォステクスの小さなバスレフのスピーカーボックスに入れてみました。
なぜかわからないのですが、高音がラジカセについていた時よりも、より良く再生されるようになりました。そして低音も以前よりはっきりとした音で再生されています。本来バランスの良い物だったのかもしれません。このスピーカーは「4Ω3W」と表示されています。
そしてこのスピーカーボックスは、かつてヤフオクで落札したフォステクスの8pスピーカー用です。FE83を取り付けて低音不足ですが、きれいな音で鳴っていました。8pというサイズのせいもあり迫力に乏しいと感じていました。しかしながらこの箱はSONYのこのスピーカーに合うのかもしれません。もう少し高音成分が多ければ自分の好みの音になるのではと考え、NFJで以前に購入していた1.5インチコーンツイーター(16Ω 20W ペア700円)を追加することを思いつきました。
見栄えはよくありませんが、写真のようになりました。ツイーターには7.5μFのコンデンサー、SONYのCDラジカセのスピーカーにはウーハーとして0.7mH(150回巻き)のコイルを挟んでみました。計算はできませんが、クロスオーバーを900〜1300Hz程度になればと願っています。
素人かつ老人の耳には、全く問題なく再生できたように聞こえます。すべて偶然ですが、この箱とユニットでは比較的良い組み合わせといえるのではないかと自負しています。
ヤマハの低価格プリメインアンプAX-9でフロントをフルレンジFE167E+トゥイーターPW80Kと前記のSONY製スピーカー+1.5インチトゥイーターをNFJのスピーカー切替機で選択できるようにしてみました。さらにスピーカーマトリクス接続にしてリアスピーカーにフルレンジ1発のFE103を配し、PCからのWasapiとTVチューナーおよびアンドロイドタブレットからブルーツースを介して疑似立体音響を楽しんでいます。
世間でいうオーディオは話が難しいし、お金もかかりますが、私のオーディオ・ルームでは再生される音に納得できれば可とし、安価かつそこに有るものを使用しており、お金もかかりません。
2018/12/9 畳とふすまは新しいほうが
今年は秋が概ね暖かく紅葉が若干遅かった。特に当地では山の木々の天敵である台風の潮風を免れたこともあり落葉樹の痛みがほとんどないためその色が美しい。
ところで、我が家は築後30年を超えました。したがって美しくない畳と汚れ切ったふすまが、落葉時期を迎えているのだ。しかしながら経済的理由により張替等の実行が見送られてきた経緯があり長期間放置していました。
例えば畳。激安のうたい文句で、表替えは2000円からあります。当家の畳は、ケチって最低価格のものを入れていたので、それでも良いのですが、業者の常套手段として最終的には言いくるめられて高い買い物になるおそれがあり、交渉下手の私は、決断は鈍ります。
何故か家内は今年に限りたびたび、新しい畳に執着し、「幾らくらいかかるのだろう」とか、「予算はあるか」などを気にかけているのです。頼むにしても信頼できる業者であれば良いのですが思いつきません。
そこで思い出したのですが、私が勤めていたころに通っていた喫茶店のマスターに「畳の表替えをしたいが、面倒なので先延ばしにしている。」ということを 常々漏らしていたのです。その店に来る客に畳屋さんがいるので話してみると言っていたが、しばらくして畳屋さんの名刺をマスターからいただきました。したがって畳屋さんとは顔を合わせたこともありませんが。
それはほぼ20年近く前のことでしたが、たまたま名刺をまだ保存していたので、電話してみました。名刺の本人は引退され甥御さんが社長として存続されているようでした。色々と畳の話を聞いているうちに見積していただくことになりました。
畳の表にも国産と中国製があり、すべて中国製と純国産とでは価格の開きは当然あり、それは3千円から1万円超まであり、イグサの栽培、収穫、産地の違い、染色加工、織り方による違いなどで異なるそうです。
大変親切に対応していただき、結果としては、国産熊本の中の上くらいのオモテにしたのですが、1階8畳の部屋と4.5畳の部屋の畳を張り替えてもらいました。
出費が嵩んだこともありふすまはDIYで済ませました。ふすまの張り方の拙さもアバタもエクボということで、めでたく畳とふすまがピッカピカになり、明るく良いお正月を迎えられそうです。
家内は大変喜んでいます。「とりあえず畳とふすまは新しいに限る。」ということでしょうか。
2018/7/1 スーパーシェルパが不調です
1か月ほど前から、セルボタンを押しても1〜2秒でモーターが回らなくなり、2〜30秒後にもう一度セルボタンを押すとエンジンが始動するというわけのわからない症状がありました。とりあえず始動するので放置していましたが、昨日とうとうリレーのカチッという音だけになり全く始動しなくなりました。
始動するときは元気によく回るので、バッテリーが原因ではないとは考えていましたが、ネットで情報を探ってみたら、バッテリーが原因だという記事が多く、参考にならないので、とりあえずセルモーターを疑ってみました。しかしながら、今のバッテリーも格安の正体不明の出物で3年くらい使っていることも考慮して、この度はACDelco(台湾製とのこと)ですが、予備に一つ注文ました。
時間ができたので、修理に挑戦してみました。昨年ワンウェイクラッチを交換した際にクランクケースを開けることなどは経験していたので、セルモーターの取り外しまでは至極簡単でした。オイルが漏れないように本体を右側に傾けてクランクケースのカバー等を外しセルモーターの固定ボルト2本を抜くと、モーターケースに回転子がついたまま抜くことができました。まず整流子の汚れをウェスとガソリンで、掃除しました。
カーボンブラシを観察していると2個のうち1個が固着して動きませんでした。バネがついているはずなのにと思いましたが、裏側が見えないので固着に気づきませんでした。私の知るカーボンブラシは180度の配置だったのですが、これは90度?の角度だったので、これに気を取られ固定しているものであると思いこみ、当然ばねで押し出される構造であることに気づきませんでしたが、内部の清掃をしているうちに固着したカーボンブラシが、気がついたら飛び出てきていました。
「これや!!」。
分解する前にモーターが単独で始動しないことを確認していたので、モーターだけを組んでセルボタンを押してみると通常の動きを示しました。原因がカーボンブラシの固着であったことが、めでたく判明しました。元どおり組み立てて無事始動したのはうれしいのですが、バッテリ注文は少し早まったかな。
2018/6/22 ピンポンを始めてみました。
当地に限られたことと思いますが、比較的湿度が低い日が続き気温も比較的低く過ごしやすい梅雨になっています。
気候とは関係ありませんが、週1・2回のテニスに加え室内で行うピンポンかバドミントンを習おうかと考えていましたが、練習時間と日課の都合で、ピンポンになりました。
高齢の男女が主たるメンバーなので、ついていけるのではないかと安易に考えていましたが、第一印象は強烈な技術の差に苛まれました。サーブは全く取れませんし、ラリーの速さがすごいです。ラケットの面作りが遅れて球が前に飛びません。そのうち慣れるだろうとこれも安易に考えていましたが、もともとの実力が初心者の域なので、慣れたところで対応できないとわかりました。メンバーの皆さん全く容赦してくれません。むしろそれを楽しんでいるようさえに見えます。「ヨーシ!」という気はわいてきますが、この先の対応の可否に関しては疑問符のほうが大きいようです。
幸か不幸か練習を始めてすぐに右の靴の底が外れてしまいました。右足が踏ん張りがきかず、滑りそうで思い切って打てません。そうこうするうち左のほうも底が外れてしまいました。両足のスリップに気を配りながらのプレイを強いられることになりました。幸いけがなしに終えたことと、うまく対応できない言い訳にはなりました。
しかしメンバーのほとんどが高齢者なのに休憩がありません。所定の2時間のあいだ10分ごとに相手を変えて練習します。テニスでは、10分間練習すれば、5分程度休憩しておりますが、ピンポンではプレイ中長い距離を移動しないためか、私の場合にはテニスにくらべて足の疲れが若干少ないようで、休憩なしでも最後まで動くことができました。
ピンポンは20歳前後のころ昼休みに職場の仲間とプレイして以来のことで、ほぼ50年ぶりのプレイでしたが、メンバーとの技術の差がありすぎて対応できるようになれるのか不安です。自身としてはメンバーになって練習を続けることができるのか不安なのですが、メンバー内にレフティーはいないので、少しは皆さんの役に立つかもしれません。
したがって、続けるか否かはしばらくやってみてから考えます。
できるだけ続けたいとは思っておりますが、どうなりますか。
2018/5/15 Win10ノートPCとDAC内蔵ヘッドホン
以前からノートPCがあればいいなと思っていましたが、昨夏久しぶりにノートパソコンを獲得することができました。
OSレスの13インチASUS CORE i3ー5005U 4GB HDD500GBです。2010年ころのAcer Aspire One D250 10インチ Win7以来です。
直ぐにHDD500GBをSSD128GB に換装し、メモリスロットが一つ空いているので、中古4GBメモリを購入し8GBに増設、手持ちのWindows7をインストール後Windows10へ無償アップグレード、SDカードスロットに64GBをセットし軽快に動作しています。
このノートPCを買うにあたり、抱き合わせの24bit/192kHz対応DAC内蔵のヘッドホン(ATH D900USB)にも魅力を感じていたのですが、無駄な買い物になるような気がして、数日熟慮の末の購入でした。
このヘッドホンはPCとはUSB接続なのですが、ミニジャックの通常使用も可能です。何故かかなり評価が低い商品だったようで、ノートPCとヘッドホンを合わせて3万5千円で手に入れることができ、私にとっては、たいへんありがたい買い物でありました。
ノートPCのFoobar2000(音楽再生フリーソフト)を介してWASAPIの排他モードによるハイレゾ音源をヘッドホンでも楽しむことができるようになりました。とても素晴らしい音質のヘッドホンだと思いますが排他モードと共有モードの音質の違いは全く分かりません。
後日、使う機会が少ない内蔵DVD Multi Driveを取り外し、遊んでいたHDD500GBと入れ替えました。この先、取り外したDVD Multi DriveはUSB接続の外付Driveとして使用する予定です。
2018/4/16 ナイトタイム
平成29年の我が家のソーラー発電所の総発電電力量はおよそ4,500kwhですが、その内の売電力量は約2,900kwhでした。つまりその差が、ソーラー発電時間帯に自家消費した電力量で、約1,600kwh(約36%)です。
オール電化の関電「はぴeタイム」の電気料金は下表のように決められていますので、この36%の電力を極力消費することなく、買い取り電力に振り向けることが家計簿上重要です。さらにリビングタイム・デイタイムに使用している電力を可能な限り限りナイトタイムに消費できるよう努める必要もあります。
ソーラー発電時に消費する電力としては、主に台所の電気器具や洗濯機・乾燥機・掃除機・冷暖房機・パソコンなどが浮かびますが、我家にはナイトタイムに自動稼働する機器はエコキュート以外はありません。全自動の洗濯機を購入し夜間稼働させればよいのでしょうが、買う気・力はありません。
でも以前から、ソーラー発電による電力を電力会社に買い取ってもらい、夜間電力で充電した蓄電池をITコントロールして節電する「スマートハウス」がありますが、蓄電装置一式がかなり高額で、設置費用・場所・寿命などの問題もあっておいそれと設置することはできません。ましてEVを取り入れることはさらに高額であり不可能です。
そこで、手軽にナイトタイム電力を手持ちのバッテリーに充電し、リビングタイム・デイタイムに消費できるようにするための一つとして、ナイトタイムにタイマーセットした充電器でキャンプ用のサイクルバッテリーに充電し、インバーター(矩形波ですが)を介して使用すればと考えました。
部分的ではありますが、安い夜間電力を昼間に使用できれば、ソーラーパネルの余剰電力をできるだけ多く売ることが見込めます。ただここでは機器の費用等は考慮していないため、できる限り充電にかかる費用が安上がりでなければ、実行する価値はないと思いますがとりあえずやってみました。
まずナイトタイム単価で、バッテリー充電に要する電力量は0.72kwh(ECOWATTで実測)でしたので、ナイトタイム単価9.94/h×0.72kwh=7.16円/回となりました。バッテリーの状態により、消費電力量は増減が予想されるので、数多くの測定値も必要と思われます。
一方、デスクトップパソコン2台(Win7とWindows Home Server)・モニター2台と外付けHDDおよびDTM用アンプ等を駆動し、Amazon Premiumの映画再生とWin7PCからWHS PCへのData Backupを同時に行い通常使用より若干負荷を大きくしてECOWATTで消費電力を測定してみることにしました。約3時間の使用で、0.7kwh(0.7kwh÷3時間=0.23kwh)でした。
デスクトップパソコン等の消費電力を0.23kwhであるからリビングタイムに2時間、デイタイムに2時間の計4時間を1日に使用するとすると、リビングタイム単価24.16円×2時間×0.23kwh=11.11円・デイタイム単価32.38円×2時間×0.23kwh=14.89円となり合計電気料金は26円/日となります。なお夏季(7/1〜9/30)はデイタイム単価35.54円×2時間×0.23kwh=16.35円であり合計27.46円/日となります。
デイタイムににパソコンを使用する時間を1日4時間の内2時間としているので、0.23kwh×2時間=0.46kwhとなりソーラー発電中でかつ余剰電力発生中であれば、買取料金48円/kwh×0.46kwh=22.08円で買い取ってもらうことになります。
充電に要する電力料金(ナイトタイム) 7.16円・・・・A
パソコンが消費する電力料金(デイタイム他季) 26円・・・・B
同 上 (デイタイム夏季) 27.46円・・・・C
余剰電力買い取り料金 22.08円・・・・D なので
1日当たりのデイタイムの節約金額は、
余剰電力発生時の他季 B−A+D=40.92円
同 上 夏季 C−A+D=42.38円
余剰電力が発生していない他季 B−A=18.84円
同 上 夏季 C−A=20.3円 となりました。
一方、我が家の発電記録上では1日の発電量が10kwh以上の日には余剰電力が発生するが、10kwh未満の場合にはそれがほとんど発生していないことが年間を通して云えるので、それぞれの日数を調べてみたところ10kwh以上の日は平成29年では他季184日・夏季76日であり、10kwh未満の場合は他季89日・夏季16日
でした。
したがって年間節約予想料金は、次のとおりです。
余剰電力発生時の他季 40.92円×184日=7,529.28円・・・・・・・・E
同 上 夏季 42.38円× 76日=3,220.8 円 ・・・・・・・・F
余剰電力が発生していない他季 18.84円 ×89日=1,676.76円 ・・・・・・ G
同 上 夏季 20.3円 ×16日=324.8円 ・・・・・・・・・H
計算上はE+F+G+H=12,751.64円/年となりますが、かなりの節約になるようです。
今後の電気料の請求金額と比較・検証してみます。
地球規模では人間が行うべきCO2等の温暖化原因物質の削減行動がより重要であり、そのための再生可能エネルギーを利用する電力の比率が大きくなるよう望みますが、個々人のレベルでは電力消費量を抑えることに努めるしかありません。気持ちだけですが。
2018/3/14 タイミングベルトの交換
プレオの15年目の車検を受けました。走行距離145,000kmになりました。
過去の修理歴は2012年にドライブシャフトブーツが左右とも破断(18000円)、エアコン不調のためファンベルトおよびカムアングルセンサーの交換(10,000円)、リアクォーターガラス交換(34,000円)がありますが、10万kmを超えるとタイミングベルト交換を奨められています。
2014年の車検時には走行距離101,000kmになっていましたが、費用がケッコウ必要なので、二の足を踏んでいました。2016年・2018年とその後2回の車検を済ませましたが、気になるが、踏み切れませんでした。
ずいぶん前のことですが、軽トラに乗っていたころに、走行中にタイミングベルトが切れた経験があります。惰性で道路の左に寄せることができましたが、一瞬何が起こったのか、解りませんでした。中古車でしたが、7万km程度の走行距離だったのでまさかとは思いましたが、そのマサカでした。
シリンダーヘッド(中古)やバルブを交換し、4万円ほど支払った記憶があります。しかしながら、破断した場所が、高速道路などであったらたいへん恐ろしいことになっていたかもしれません。
運が良ければ、切れないかもしれないのですが、この出費は致し方ないのかなとあきらめ、交換を決意しました。因みに5万円でした。
2018/3/5 再生機:D-55のこと
昭和38年高卒で就職し毎日、神戸まで国鉄(JR)で通勤してました。
ある日近くに住む友人がパイオニアのセパレートステレオを購入し、聴きに来ないかと誘ってくれました。
はじめて聴くその音は迫力があり、少しほしくなりましたが、私に買えるほど安いものではないので、あきらめていました。
その当時、自分が今何をしたいのか、何がほしいのかを考える余裕もなく、仕事と片道2時間の通勤に追われる毎日だったので、友達の心の余裕に感心し、友達のやっていることに興味を持ち、自身で深く考えることなく素直に友人をまねて自分もステレオで音楽を聴きたいと思うようになり、思い切って月賦で購入しました。
パイオニアのステレオは高価で買えなかったので、東芝のセパレートまがいのステレオを買うことにしました。
しかしながら2,3年経過するうち自身の行動半径も広くなるに伴い、神戸や姫路の星電社や電気店などを見て歩くようになり、コンポーネントのステレオマシーンが欲しくなってきまし。
25歳の秋にとうとう山水のプリメインアンプAU-777DとチューナーTU-777およびトリオのKP-???を購入しました。同時にスピーカーは山水SP2002を取得、その後SONYテープデッキTC-255を得てわたしのオーディオ・ライフがスタートした。
聴いていた音楽は、別の友人の影響もありカントリー&ウェスタンで、主としてハンク・ウイリアムスやジミー時田のLPレコードでした。FM放送でもカントリーの特集をやっていて、TCで録音し楽しんでいました。
巷では、ビートルズやローリングストーンズのロックがもてはやされていましたが、私はカントリー&ウエスタンとそれに近いフォークソングにも興味がありました。
結婚し子供が小さいうちは、音楽を聞く機会も少なくなり、音響機器に対する関心も薄れていたのですが、昭和の終わるころですが、オートラマというフォード系のデーラーで、マツダファミリアのディーゼルセダン(車名フォードレーザー)を購入したときにイーグルスなどの曲が入ったCD「The Best Of WestCoast Sound」をいただきました。
当時CDプレーヤーもデッキもありませんでしたので、しばらくしてからCDデッキYAMAHAのCDX-800をゲットし、AU-777Dにつないで、はじめて聴いたとたん、そのクリアな音にびっくりしました。
しかしながら間もなくAU-777Dはこの世を去り、代わって活躍してくれたのは、山水AU-α707iでした。レコードプレーヤーもパイオニアXL-1650になり、CDデッキもDenon DC1530Gに変わりました。スピーカーのSP2002も20年前後の経年のせいか音質がくすんできたように感じるので、クリアさを求めてスピーカーを代えたいと予算もないのに考え始めていました。
そして購入したのは、星電社姫路で見つけたYAMAHA NS-1000Mの店頭展示品です。ほぼ半値で取得できさらに質の良いオーディオに浸っていました。
同時期だったと思いますが、ある日フラリと立ち寄った書店で最近のオーディオ事情を知りたいと、初めて「stereo誌1989年6月号」を買って帰りました。それが私にとって長岡鉄男という人を知りD-55を作りたいと思うようになるきっかけとなりました。長岡氏をはじめ金子英男・江川三郎・石田善之等々の濃すぎるキャラクターの面々が、毎号繰り広げる誌上バトルは、知識のない私にとっても、たいへん楽しい企画だったと思います。
それからほぼ5年後にD-55を作ることになるのですが、その少し前にFostexのFE204を使ったバックロードホーンを「Fostex Craft Hand Book Vol.3」に掲載のものを作りましたが、悲しいことに全く低音が出ないことや、置き場所に困るという理由で、D-55完成後に泣く泣く廃棄してしまいました。
そのようなこともあってD-55製作に次第に傾いていましたが、stereo誌掲載時の推奨ユニットであるFE206superは限定販売の為すでになく、同じく当時の限定販売ユニットのFE208Sを探していましたところ、姫路の正電社(ショウデンシャ)に偶然見つけることができました。スーパートゥイーターはT90Aが購入可能な経済的限界でした。
またその頃シナ合板の値段は非常に高くなっており、通常の合板を購入することになったのは、たいへん残念に思いました。21mm厚サブロクを5枚で35,000円も払いました。
製作は困難を極めました。丸のこですべて自分でカットし、streo誌の説明どおりに木工ボンドと釘により組上げました。塗装は「とのこ」にて目止めしオイルステンをすりこみセラックニスを刷毛塗り、最後にクリアを吹きつけました。これらの作業により腰痛が慢性化し、2003年についに椎間板ヘルニア除去手術に至る原因となりました。
電気についての知識や木工の技術なし、音楽の知識なし、絶対音感など持ち合わせておらず、楽器の演奏はできないのですが、自分なりに大きな期待を抱いて製作した甲斐があり、出来栄えは問題だらけでよくないのですが、出てきた音はマッコト気に入りました。1000Mとは別のスピードとクリアさを持つ名器だと感じました。
昨今はクラシック音楽も聞くようになりました。またPCにハイレゾを取り込み新しい音源にも興味を持っています。
ピュアオーディオから外れているかもしれませんが、5,6年前から長岡鉄男氏のマトリクス接続をわがリスニングルーム(6帖畳敷き夜は寝室となる。)に前方にD-55(6N-FE208S+T90A)を配し、サイドSPにFE208S+FT17Hをバスレフに入れその下にSPの台を兼ねてKENWOODとYAMAHAのスーパーウーハーを左右にそれぞれ配置しています。
プリメインアンプは,SONY TA-FA7ES。サイドSPの音量をコントロールできるよう7ESのPRIOUTからサイドSP用のメインアンプ(SONY N-100)へ出力しN-100からマトリクス出力しサイドSPを駆動、同じく7ESのPRIOUTからスーパーウーハーに分岐出力し駆動しています。部屋が畳のため、スーパーウーハーが必要になる時があります。
因みにCDデッキはSONY CDP XA-7ES、DATデッキはPanasonic SV-DA10、アナログレコードプレーヤーは古いパイオニアXL-1650にテクニカのカートリッジAT-15aを使用しています。古いマシーンですが、まだまだ現役です。
さらに最近は、NFJの自作キットで、余っている小口径SPユニットを組み込んだ自作バスレフ箱で、DTMをFoobar2000のWASAPIを介して、ニアフィールドのそれなりの音質と迫力を楽しんでいます。もちろんD-55にも出力し、音質の何たるかも解らないなりに楽しんでおります。
D-55は私にとっては最高至高の再生機であります。