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自然の観照 慶 弔 故事ことわざの活用
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人生の諸相 社会のすがた
自然の観照      page Top
青天の霹靂 せいてんのへきれき 突然に起こる大事件
南山の寿 なんざんのじゅ 人の長寿を祈り、祝う言葉
風樹の嘆 ふじゅのたん 親孝行をしたいと思っても、すでに亡く親孝行の出来ない嘆き
時雨の化 じうのか 程よい季節に降る雨が、草木をうるおし育てる。また、師の恩にもいう
一枝の春 いっしのはる 春にまず花開く梅を言う。転じて、人に贈り物をするときの謙辞に用いる
夏雨人にらす かうひとにらす 夏、雨を降らせて人に涼を与える。 最もふさわしい時に、人々に恵を施す
雪中の松柏 せっちゅうのしょうはく 松や柏は雪の中でも、その色を変えない。節操の固いたとえ
冬日は愛すべし とうじつはあいすべし 温和で恵の深い人
猿猴月を取る えんこうつきをとる 欲に駆られて分不相応なことをし、命まで失う。無知で無謀なこと
騎虎の争い きこのあらそい 物事のゆきがかり上、途中で止めにくいたとえ
鶏群の一鶴 けいぐんのいっかく 多くの平凡な人の中に、一人だけ優れた人物が交じっている
犬兔の争い けんとのあらそい 無益な争いのたとえ。両者が争っている間に第三者が利益を得る
虎尾を履む こびをふむ 非常に危険を冒す
虎狼の心 ころうのこころ 残忍・残酷な心
涸沢の蛇 こたくのへび うまく相手を利用して、共に利益を得ること
牝鶏の晨 ひんけいのしん 婦人が権を専らにする。 カカア天下のたとえ
胡蝶の夢 こちょうのゆめ 人生のはかないたとえ
松柏の寿 しょうはくのじゅ 長寿を言う
松柏の操 しょうはくのみさお 一までも変わることの無い固い節操をいう
麻中の蓬 まちゅうのよもぎ 悪人でも善人と交わっているうちに、悪が正される
人間のあり方    page Top
歳寒の松柏 さいかんのしょうはく
厳寒の中でも色を変えない常緑樹の松と柏(このてがしわ)。困難な状況でも節操を正しく保持していることのたとえ。

歳寒の操 さいかんのそう 困難にも負けない強い信念
歳寒の人 さいかんのひと 困難にあっても節操の変わらぬ人
後彫の節 こうちょうのせつ 困難にくじけない堅固な節操。困難に直面して、始めて其の人物の真価がわかるたとえ
鉄面皮 てつめんぴ
恥知らずで厚かましい人。 (鉄で作った仮面のように、どんな場合も恥ずかしがったり、後悔したりする表情をしないから)


五達道 ごたつどう 人の従うべき5つの道。君臣・父子・夫婦・兄弟・朋友の道
屋烏の愛 おくうのあい 愛情がつのってくると、その人に関するもの全てに愛情を持つようになる
益者三友、損者三友 えきしゃさんゆう そんしゃさんゆう
交際して有益な3種類の友人。益者=直(正直な人)諒リョウ(誠実な人)多聞(見聞の多い人)・損者=便辟ベンペキ(こびへつらう人)善柔(誠実さのない人)便佞ベンネイ(口先のうまい人)

斧を投ず おのをとおず 学問修行の志を固めるたとえ
鴻鵠の志 こうこくのこころざし 英雄や豪傑の抱く大志
青雲の志 せいうんのこころざし 学徳を修めて、立派な人になろうとする志
千里の志 せんりのこころざし 千里の遠方へ飛んでいこうとする志
大鵬の志 たいほうのこころざし 極めて大きな志
凌雲の志 りょううんのこころざし 立身出世をしようとするこころざし
笈を負う きゅうをおう 故郷を離れて遠方の地に遊学すること
蛍雪 けいせつ 苦労して学問に励むこと
亡羊の嘆 ぼうようのたん 取るべき方法が多くて迷うこと
無用の用 むようのよう 一見役に立たないと思われるものが、実は大きな役割を果たしていること
麗沢 れいたく 親しい友人同士が、互いに助け合って学問修行に励むこと
雪案 せつあん 苦学勉励のたとえ
三到 さんとう 読書する必要な三つの条件。精神を集中・目を集中・口に唱えて集中
眼光紙背に徹す がんこうしはいにてっす 読書の理解力の深く鋭い形容
三余 さんよ 勉学にいそしむ三つの余暇。冬・一年の余り、夜・一日の余り、長雨・時間の余り
目耕 もっこう 目で紙田を耕す。読書に励むことを耕作にたとえていう
過庭の訓え かていのおしえ 父の教え、家族の教えをいう
三遷の教え さんせんのおしえ 子供の教育には、家の周囲の環境が重要
断機の戒め だんきのいましめ 学問を途中で止めるのは織りかけた機(はた)を断ち切るようなもので何にもならないとの戒め
卒啄の機 そつたくのき 逃してはならない好機
驥尾に附す きびにふす 優れた人の後に付き従って得をなし、その名を成すこと
三十にして立つ さんじゅうにしてたつ 30歳で思想が確立し、独自の立場を持つようになる
四十にして惑わず よんじゅうにしてまどわず 40歳になって心の迷うことがなくなり、自分の生き方に確信を持つようになる
五十にして天命を知る ごじゅにしててんめいをしる
孔子が50歳になって、天が自分に与えた使命を悟った
(天命を使命や運命と解する)
六十にして耳 60にしてみみしたが
60歳のころには、何事を聞いても耳に逆らうことなく、素直に聞き取ることが出来るようになった。(60歳を耳順(じじゅん)という。

七十にして心のする所に従えども、えず

70にしてこころの
ほっするところ
にしたがえども
のりえず

70の年齢に達してから、自分の思うがままに振舞っても、道を踏みはずすことがなくなった
麻中の蓬 まちゅうのよもぎ よい環境によって悪が正される.いい人間と付き合えば、感化されて、いい人間になれる.
十駕の術 じゅうがのじゅつ 平凡な人でも一生懸命に努力すれば成功するたとえ
小水石を穿つ しょうすいいしをうがつ 怠らずに励めば、どんな困難でも必ずやり遂げることが出来る
駑駘に策うつ どたいにむちうつ 才能や力量の劣るものに無理強いするたとえ
日々是れ好日 ひびこれこうじつ 毎日が実によい日である。一日を大切にして精一杯生きるように
袴下の辱め こかのはずかしめ よく忍耐するたとえ
寛にして栗 かんにしてりつ 心広く寛容であっても、どこかピリッと厳しいところがなければならない
後悔 臍を噛む こうかいほぞをかむ 事が起こってから悔いても及ばない
正を己に求む せいをおのれにもとむ 自分の行為の失敗、過誤をわが身自身に反省を追求する
座右の銘 ざゆうのめい 座の右に置いて、常に身の戒めとする金言
他山の石 たざんのいし 自分に直接関係のないものでも、自分の反省、向上に役立つたとえ
断機の戒め だんきのいましめ 物事を途中でやめてはならないという戒め
頂門の一針 ちょうもんのいっしん 人の急所を押さえて、痛切な訓戒を与えること
肝胆を披く かんたんをひらく 心を包まず打ち明ける。真心を表わすたとえ
倚門の望 いもんのぼう 母が門に寄りかかって、わが子の帰ってくるのを待ち望む
父は慈 子は孝 ちちはじ こはこう 父は子を慈しみ、子は父に孝養をつくす
犬馬の心 けんばのこころ 犬や馬が主人に尽くすほどのささやかな真心。臣下が主君に尽くす忠誠心の謙称
股肱の臣 こうこうのしん 主君の手足となって働く、最も頼みになる家来
鴛鴦の契り えんおうのちぎり 夫婦の仲むつまじいこと
関雎の化 かんしょのか 夫婦間の道が正しく行われ、家庭がよく治まること
琴瑟相和す きんしつあいわす 夫婦仲の良いこと
三不去 さんふきょ
古い中国の家族制度で、妻を離婚できない三つの場合。@帰るべき家がない場合A夫の父母の3年の喪に服した場合B初め貧賤で後に富貴の身分となった場合。

七去 ひちきょ
古い中国の家族制度で、妻の離婚が認められた七つの条件。@夫の両親に対して従順でないA子供が出来ないB浮気C嫉妬心が激しいD悪い病気があるE口やかましいF盗癖がある。


白首の縁 はくしゅうのえん 夫婦の契りの深いこと
比翼の鳥 ひよくのとり 相親しんで離れない夫婦のたとえ
連理の枝 れんりのえだ 一つの木の枝と他の木の枝が、一つになったもの。 男女の契りが深いこと
管鮑の交わり かんぽうのまじわり 強い信頼感と友情とによって結ばれた親密な交際
金石の契り きんせきのちぎり 固く変わることのない友情
金蘭の交わり きんらんのまじわり 親しく固い友情  (同人の言は其の臭い蘭の如し)
臭蘭のごとし しゅうらんのごとし 心の通い合った者のうるわしい友情のたとえ
断金の交わり だんきんのかじわり 極めて親密な友情
芝蘭の交わり しらんのまじわり よい感化が得られるようなうるわしい交友関係
知音 ちいん 音楽の音色を聞き分けること。  転じて、心の底まで知り合った友
莫逆の友 ばくぎゃくのとも 意気投合した友人
布衣の友 ふいのとも 地位や身分を離れて交際する友
刎頚の交わり ふんけいのまじわり 生死を共にするほどの深い交わり
亡形の友 ぼうけいのとも お互いの容貌・地位などを気にかけないで交際する友
契矩の道 けっくのみち 思いやりの道
舐犢の愛 しとくのあい 親がわが子を深く愛するたとえ
礼の三本 れいのさんぽん 礼において尊ぶべき三つの大本。 「天地」 ・ 「祖先」 ・ 「君師」
移木の信 いぼくのしん 政府の発布した法令に対する人民の信頼
尾生の信 びせいのしん 融通のきかない馬鹿正直なたとえ
抱柱の信 ほうちゅうのしん 約束を固く守って変えないこと
風樹の嘆 ふうじゅのたん 親孝行したいと思っても両親はすでに亡く、孝養のできない嘆き
無稽の言 むけいのげん 根拠のない、でたらめな言葉
一片の氷心 いっぺんのひょうしん 高潔清明で俗塵に染まっていない心
玉壷の氷 ぎょっこのこおり 世俗の塵に汚されない心
氷雪の心 ひょうせつのこころ 潔白な心
歳寒の松柏 さいかんのしょうはく いかなる過酷な困難な状態に陥っても、節操を正しく保持していること
歳寒の操 さいかんのそう 困難に負けない強い信念
匹夫の勇 ひっぷのゆう 腕力などを振るう、低級な血気にはやる小勇をいう
南方の強 なんぽうのきょう 慣用と忍耐強さを失わない勇者
北方の強 ほっぽうのきょう 死もいとわない、向こう見ずの勇者
再造の恩 さいぞうのおん 衰えているものを再び盛んにしてくれた恩
時雨の化 じうのか 程よい時期に降る雨が、草木をうるおし育てること
罔極の恩 もうきょくのおん きわまりない恩。 父母の厚恩をいう
友于の情 ゆううのじょう 兄弟同士が仲良く、いたわいあう気持ち
赤子の心 せきしのこころ 赤ん坊のように、世の中の汚れに染まらない清い心
匪石の心 ひせきのこころ 確固として動かすことの出来ない心
井底の蛙 いていのあ 見識の狭いこと。  「井の中の蛙」
遼東の豕 りょうとうのいのこ 世間知らずで自分だけが偉いと思っている者を指す
晏子の御 あんしのぎょ 主人の権勢をかさに着て、高慢なことから、虎の威をかる狐のような人物
増上慢 ぞうじょうまん うぬぼれ。思い上がり
韋弦の佩 いげんのはい 自分の悪い性格を直すために、いましめの物を身につける
蟷螂の斧 とうろうのおの 力の弱いものが、身のほどもわきまえず、強敵に反抗する
窃鉄の疑い せっぷのうたがい 疑いの心で見ると、その人の言動の全てが疑わしく見える
杯中の蛇影 はいちゅうのだえい 疑いの心を持つと、何でもないものにも神経を悩ますたとえ。幽霊の正体見たり枯れ尾花。
睚眦の怨み がさいのうらみ 人ににらまれたというほどの、わずかな恨み
三秋の思い さんしゅうのおもい 思慕の情の甚だしいこと
桑中の喜び そうちゅうのよろこび 男女が密かに会う楽しみ。 「古来中国では桑園の中で逢引するのが習い
巫山の夢 ふざんのゆめ 男女の情事をいう
一別雨のごとし いちべつあめのごとし 雲中を離れ落ちた雨が二度と元に戻らないように、一度別れるともう会えない
河梁の別れ かりょうのわかれ 送別をいう
一字の師 いちじのし 誤りや適当でない点を添削してくれた人を尊敬していう
玉筍班 ぎょくじゅんはん 才能の優れた者が相並んで一団をなす
鶏群の一鶴 けいぐんのいっかく 多くの平凡な人の中に、きわだって優れた人物が、一人だけ交じっている
公門の桃李 こうもんのとうり 天下の有能な人材が集まっていること
玉山崩る ぎょくざんくずる 容貌の美しい人が、しどけない様をしているたとえ
麒麟児 きりんじ 才知が優れた賢い子供のたとえ
済済たる多士 せいせいたるたし 威儀ある人材の多いこと。 優れた立派な人物の多いこと
人生の諸相      page Top
晏子の御 あんしのぎょ 主人の権威をかさにきて威張ること
雲中の白鶴 うんちゅうのはっかく 高い雲の中を飛ぶ白い鶴。超俗的で高尚な人間
一狐裘三十年 いっこきゅうさんじゅうねん 一枚の皮衣を30年も着るということで、極めて倹約した生活を営む
立錐の地 りっすいのち 錐の先をやっと立てられるほどの狭い場所
衣錦の栄 いきんのえい 立身出世して晴れがましく故郷に帰る
春秋に富む しゅんじゅうにとむ 歳が若い。前途洋々として長いことをいう
春秋高し しゅんじゅうたかし 老年に達することをいう
尚歯 しょうし 老人を尊敬する
帷幄の臣 いあくのしん 参謀のこと
柱石の臣 ちゅうせきのしん 国家の重臣
他生の縁 たしょうのえん 現在、二人が近づきになるのも、前世において親しかった縁によるものである
邯鄲の夢 かんたんのゆめ 人間の一生における栄枯盛衰は、一場の夢に過ぎないこと
一炊の夢 いっすいのゆめ 飯が炊きあがらない間に、一生涯の夢を見る。人生のはかないたとえ
槿花一日の栄 きんかいちじつのえい 人の世の栄華のはかないたとえ。  槿=むくげ
滄桑の変 そうそうのへん 世の中の移り変わりの激しいこと
蜉蝣の命 ふゆうのいのち 人生の短くはかないたとえ
栄啓期の三楽 えいけいきのさんらく
栄啓期という人物が挙げた人生の三つの楽しみ。@人間に生まれたことA男子であったことB長寿を恵まれたこと。

南柯の夢 なんかのゆめ 人生のはかないこと。 また、ひと時の夢をいう
塞翁が馬 さいおうがうま 人間の幸・不幸、人の世の禍福は、定めがないたとえ。   「人間万事塞翁が馬」
腹心の疾 ふくしんのやまい 救いがたい心配ごと。 また、除きがたい敵のたとえ
一簣の功 いっきのこう 仕事が完成する直前の、最後の努力または最後の骨折りのこと
春秋の筆法 しゅんじゅうのひっぽう 批判の態度が公正で厳しい事をいう
危急存亡の ききゅうそんぼうのとき 危険に直面した重大な時期
虎口を探る ここうをさぐる 大変な危険を冒すこと
虎尾を履む こびをふむ 非常な危険を冒すこと
涸轍の鮒魚 こてつのふぎょ 差し迫った苦しみ、危険が迫って一刻の猶予もならないこと
焦眉の急 しょうびのきゅう 事態の非常に差し迫っていること
俎上の肉 そじょうのにく 生きるも死ぬも相手の心次第に決せられる境遇にあること。 
釜中の魚 ふちゅうのうお 自分の運命が他人の手にゆだねられている状態。風前のともしび
九如 きゅうじょ
「詩経」の小雅、天保の詩は、君主の長寿を臣下が祝って歌ったもの。@山の如しA阜(丘)の如しB岡の如しC陵(大丘)の如しD川の方に至るが如し(川が支流を受けて次第に水量を増し、やがて海に注ぐこと)E月の恒の如し(恒は、弓張り月。三日月が次第に満ちてゆくこと)F日の昇るが如し(太陽が次第に中天に昇って輝きを増すこと)G南山の寿の如し(終南山が永遠に欠けることも崩れることもないこと)H松柏の茂るが如し(松やこのてがしわが凋落することなく常に緑をたたえること)という。「如」として天が祝福を与えるたとえが九つあることから、九如と概称する。


頷下の珠 がんかのしゅ 極めて手に入れにくい、貴重な宝
掌中の珠 しょうちゅうのたま 最も大切にしているもの。  愛する子供や妻
漁夫の利 ぎょふのり 両者が争っているうちに第三者が利益を得ること。 
犬兔の争い けんとのあらそい 足の速い犬と、はしっこいうさぎの争い。無益な争いのたとえ
蟷螂 蝉を窺う とうろう せみをうかがう カマキリが蝉のすきをうかがう。目の前の利益をむさぼって、後の災難を考えない。
銅臭 どうしゅう
銅銭の悪い臭い。官職を金で買うこと。金銭を出して取得した官爵を軽蔑していう。また、金に汚い者をいう

釜甑を破る ふそうをやぶる 決死の覚悟で敵に当たるたとえ
胸中成竹有り きょうちゅうせいちくあり 事を行うに当たりすでに胸中に成算のあるたとえ。
汗馬の労 かんばのろう 汗まみれの馬にも等しい骨折り
犬馬の労 けんばのろう 主人などのために労をいとわず尽くすこと
薪水の労 しんすいのろう 炊事の苦労。  身辺雑事の労働
祖生の鞭 そせいのむち 他人より先に着手すること
髀肉の嘆 ひにくのたん 月日がむなしく過ぎ去ること。 実力を発揮する機会がないことへの嘆き
巌穴の士 がんけつのし 心を潔白にして世俗に染まない人。
江湖の楽しみ こうこのたのしみ 自然を友として生きる楽しみ
老馬の智 ろうばのち 経験を積んで物事によく通じた者の知恵。道の迷った時老馬を放ち後に従って道を得た故事
騎竹の交わり きちくのまじわり 竹馬に乗って遊んだ子供のころからの友
杵臼の交わり しょきゅうのまじわり 相手の貧富や貴賎にこだわらない交際
水魚の交わり すいぎょのまじわり 水と魚の関係のように、切っても切れない関係にある、非常に親しい友情や交際
星雲の交わり せいうんのまじわり 互いに立身出世の希望を抱き、同時に仕官した者同士の交わり
烏集の交わり うしゅうのまじわり 烏の集まりのような秩序のない、すぐ争いを起こす交友関係
市道の交わり しどうのまじわり 利害損得だけを目当てにした交友関係
口頭の交わり こうとうのまじわり うわべだけの交際。義理づきあい
膠漆の交わり こうしつのまじわり 固く親しい交わり。  固い心の交わり
爾汝の交わり じじょのまじわり 親密な交際のこと。お互いに「お前」と呼びあうような親しい付きあいのこと
勢利の交わり せいりのまじわり 権勢や利益を得ることをあてにした交際
桑麻の交わり そうまにまじわり 桑や麻の生長を話し合うような、田園の気楽な交際
淡水の交わり たんすいのまじわり 水のようにあっさりとさっぱりした交わり。君子の交わりをいう
断金の利 だんきんのり 友情の極めて厚く固いこと
布衣の交わり ふいのまじわり 身分や地位などにこだわらないで交際を結ぶ
刎頚の交わり ふんけいのまじわり 生死をともにするほどの深い交わり
忘形の交わり ぼうけいのまじわり 外形にとらわれず、心と心に隔てのない、極めて親しく、非常に親密な交際
忘年の交わり ぼうねんのまじわり 年齢の長幼を心にかけず、相手の才能学問を尊敬しての交際をいう
周舎の諤諤 しゅうしゃのがくがく 正しいと思ったことを遠慮せずに言う
懸河の弁 けんがのべん 勢いよく流れる水のように弁舌がよどみないことをいう
声涙倶に下る せいるいともにくだる 涙を流しながら語る
筆硯を焼く ひっけんをやく 他人の詩文の素晴らしさに比べて自分のものが劣っているのを恥じること
慶  弔      page Top
懸 弧 けんこ 男子の誕生をいう。 一説に誕生日をいう
弄瓦の喜び ろうがのよろこび 女子が誕生した喜び
弄璋の喜び ろうしょうのよろこび 男子が誕生した喜び
桂を折る かつらをおる 試験に合格すること
竜門を登る りゅうもんをのぼる 立身出世の糸口をつかむ
華 甲 かこう 数え年61歳(満60歳)をいう
矍 鑠 かくしゃく 老いてますます壮健な様子
南山の寿 なんざんのじゅ 終南山が永久に変わらないように生命や事業がいつまでも続くこと
今夕何の夕べぞ、
此の良人に見ゆ

こんせき
なんのゆうべぞ、りょうじん

女が巡り合って結婚する喜びを述べた言葉
五世其れ昌んなり ごせいそさかんなり 結婚を祝う言葉。五世の後に一家が栄えるだろうことから子孫の繁栄すること
文  芸      page Top
詠雪の才 えいせつのさい 女子の文才の優れていること
貫道の器 かんどうのき 文章のこと
三 上 さんじょう 文章を考えるのに最適な三つの場所。@馬に乗っている時A横になっている時B便所の中
三 多 さんた 文章の上達のために必要な三つの条件。 @多く読むA多く書くB多く考える
五歩の詩 ごほのし 詩を作るのが早く、巧みなこと
七歩の才 しちほのさい 7歩歩く間に詩を作ってしまう才能。詩文を作るのが早い才能のこと
椽大の筆 てんだいのふで たるきのような大きい筆。   転じて、堂々たる文章をいう
八斗の才 はっとのさい 詩文に優れている才能をいう
筆硯を焼く ひっけんをやく 他人の詩文のすばらしさに比べて自分のものが劣っているのを恥じる
行雲を遏む こううんをとどむ 無心の雲も立ち止まると思われるほど歌う声の美しいこと
師曠の聡 しこうのそう 耳の鋭敏なこと。 音楽をよく聞き分けるられる人をいう
橘中の楽しみ きっちゅうのたのしみ 将棋または囲碁の楽しみをいう
社会のすがた      page Top
一饋に十起す いっきにじゅっきす 一度の食事の間に10回も席を立って訪問者に会う (政治に熱心なさま)
讎を捨てず あだをすてず 仇敵でも才能があれば捨てることなく挙げ用いる
隗より始めよ かいよりはじめよ 賢者を招くはまず手近な者から優遇せよのたとえ。 事を始めるには言い出したものから実行
野に遺賢無し やにいけんなし 民間に残された賢人がいない。 賢者がすべて登用されるのは、政治の理想である
夷を以って夷を制す いをもっていをせいす 外敵の力を利用し、自分は手を下さずに外敵を抑える
甘棠の愛 かんとうのあい 立派な君主を慕う情の強いたとえ
去思一借の情 きょしいっせきのじょう 地方長官が任地を去ったのち、住民がもう一年だけでも在任してほしいと慕うこと
五十帛を衣る ごじゅうはくをきる 理想的な政治が行われて、人民の衣食が足り、生活が安定すること
血山 けつざん 民の血税で作った築山。 苛政をそしる意をこめる
棘木の聴 きょくぼくのてい 罪状の訊問 
讎を挙げ子を挙ぐ あだげこを 人の任用は本人の才能の有無を主とし、その他の事情に左右されるべきでない
炮烙の刑 ほうらくのけい
銅柱に油を塗り、炭火の上に掛け渡して罪人を歩かせ、足をすべらせて火中に落ちて死なせる酷刑

華胥の国 かしょくのくに 天下泰平の国。理想的な平和な国
鶏犬相聞こゆ けいけんあいきこゆ 鶏の鳴き声と犬の鳴き声とがあちこちに聞こえる、平和な田園風景の形容
南風の詩 なんぷうのうた 天下が治まり民が富むことを願う歌
国破れて山河在り くにやぶれてさんがあり 悠久の自然を眺めながら、変転の激しい人の世をなげく言葉
故事ことわざ 活用ケース
・やる気を促す言葉 自戒・反省・注意
 【 結婚披露宴 】 page Top
・愛の巣 ・愛は惜しみなく与う
・東男京女 ・姉女房は身代の薬
・家に無くてならないものは上がり(かまち)と女房 ・家に女房なきは火のなき炉の如し
鴛鴦(えんおう)の契り ・縁は異なもの味なもの
・男は度胸 女は愛嬌 ・お前百まで わしゃ99まで
・女の髪の毛には 大象(たいぞう)(つな)がる / 注:どんなに心の堅固な男性でも、女性の魅力には引きつけられる
偕老洞穴(かいろうどうけつ) ※四文字熟語参照 ・嬶天下(かかあでんか)に空っ風
・家内和睦は福神のお祭り 月下氷人(げっかひょうじん)※四文字熟語参照
・恋の病に薬なし ・恋は曲者
・亭主関白 ・亭主を尻に敷く
・天に在りては願わくは比翼の鳥と()り、地に在りては願わくは連理の枝と()らん
・遠くて近きは男女の中 ・似合う夫婦の鍋の蓋
・似た者夫婦 ・女房と米の飯には()かぬ
・女房と鍋釜は古いほど良い ・女房と味噌は古いほど良い
・女房は家の大黒柱 ・美人は言わねど隠れなし
・夫婦は一心同体 ・夫婦は互いの気心
・夫唱婦随 ・惚れた腫れたは当座の内
・惚れた病に薬なし ・惚れて通えば千里も一里
【やる気を促す言葉】 page Top   
・当たって砕けろ ・石の上にも3年
・一騎当千(いっきとうせん) ※四文字熟語参照 ・彼を知り己を知れば、百戦(あや)うからず
艱難(かんなん)汝を玉にす ・機先を制す
・清水の舞台から飛び下りる ・勤勉は成功の母
・乾坤一滴(けんこんいってき)※四文字熟語参照 ・好機逸すべからず
・虎穴に入らずんば虎子を得ず ・志 有る者は事竟(つい)に成る
・先んずれば即ち人を制す ・失敗は成功の母
・柔()く剛を制す ・少年よ大志を抱け
・人事を尽くして天命を待つ ・人生意気に感ず
・星雲の志  ※人間のあり方参照 ・精神一到何事か成らざらん
切磋琢磨(せっさたくま) ※四文字熟語参照 ・千万人と(いえど)も吾()かん
・叩けよさらば開かれん ・断じて敢行すれば鬼神も之を避く
・天は自ら助くる者を助く ・七転び八起き
・ならぬ堪忍するが堪忍 ・念力岩を(とお)
粉骨砕身(ふんこつさいしん) ※四文字熟語参照 ・身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
・求めよ、さらば与えられん 粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく) ※四文字熟語参照
【自戒・反省・注意】 page Top      
・頭剃るより心を剃れ ・過ちては(すなわ)ち改むるに(はばか)ること(なか)
・言いたい事は明日言え ・怒りは敵と思え
・石橋を叩いて渡る ・急がば回れ
・一寸の光陰軽んずべからず ・一銭を笑う者は一銭に泣く
・陰徳あれば陽報あり ・上に交わりて(へつら)わず、下に交わりて(おご)らず
・旨いことは二度考えよ ・驕る平家久しからず
・己の頭の蠅を追う ・己の(ほっ)せざる所は人に(ほどこ)す勿れ
・渇しても盗泉の水を飲まず ・勝って兜の緒を締めよ
・薬も過ぎれば毒となる ・口は禍の門
・君子危うきに近寄らず ・後悔先に立たず
巧言令色鮮(こうげんれいしょくすくな)(じん) 巧遅(こうち)拙速(せっそく)()かず
・事は密を以て成り、語は泄を以て敗る ・才子才に倒れる
・財布の紐を首に掛けるよりは心にかけよ ・酒は飲むとも飲まるるな
・山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは(かた) ・親しき仲に垣をせよ
・自慢高慢馬鹿の内 ・自慢は知恵の行き止まり
・急いては事をし損ずる 膳部(ぜんぶ)揃うて(はし)を取れ
・多芸は無芸 ・足るを知る者は富む
・塵も積もれば山となる ・時は得難(えがた)くして失い易し
・生兵法は大怪我の元 ・二兎を追う者は一兎をも得ず
・念には念をいれる ・腹八分目に医者いらず
・腹も身の内 ・人に勝たんと欲する者は、必ず先ず自らに勝つ
・人の人生は重荷を()いて遠き道を行くが如し ・人の蠅を追うより自分の頭の蠅を追え
・人の振り見て我が振り直せ ・人は眉目(みめ)よりただ心
・人を呪わば穴二つ ・日に三たび我が身を(かえり)みる
覆水(ふくすい)盆に返らず ・油断大敵
・用心に怪我なし ・善く(およ)ぐ者は溺れ、善く()る者は()
・我が身を(つね)って人の痛さを知れ
【 心 】 page Top   ・
・諦めは心の養生 ・足寒ければ心を傷む
・頭剃るより心を剃れ ・家は狭かれ、心は広かれ
・言わぬ心に恥じよ ・憂いは心にあり
・驕れる者は心(つね)に貧し ・夫の心と川の瀬は一夜に変わる
・男の心と大仏の柱は太うても太かれ ・親思う心にまさる親心
・親の心子知らず ・女の心は女知る
・女の心は猫の目 ・頭を剃りても心は剃らず
・形は産めども心は産まぬ ・叶わぬ恋に心を尽くすより犬猫を飼え
・神も仏も皆心 ・木にも(かや)にも心を置く
・気は心 ・君心有れば民心有り
・肝は大きく心は小さく持て ・草木にも心を置く
・口でけなして心で褒める ・口は口、心は心
・君子は心を労し、小人は力を労す ・袈裟と衣は心に着よ
・言葉は心の使い ・子仲なしても女に心許すな
・子の心親知らず ・衣を染めんより心を染めよ
・財布の底と心の底は人に見せるな ・財布の紐を首に掛けるより、心に掛けよ
・三日向顔(さんじつこうがん)せざればその心測り難し ・地獄極楽は心にあり
・知らぬは人の心 ・身代に連れる心
・仁は人の心にして義は人の路なり ・是非の心
・善悪は人にあらず、自らの心にあり ・千人心同じくすればすなわち千人の力を得
・大海の底は測りつべし、人の心は測るべからず ・大人は赤子の心を失わず
・竹と人の心の直ぐなのは少ない ・旅は情け人は心
・胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す ・綴れを着ても心は錦
・天を測り地を測りても、人の心は測り難し ・年は寄れども心は寄らぬ
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    椿壽庭 chinjyutei