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知識の扉
第5回 テーマ 『その他』
初歩的な記事の連載だったが『知識の扉』はこの第5回で一応いったん終了だ。基本的な“知識”は今回を含めてすべて述べた。第1回から第5回までの内容を完全に理解できたなら、あなたの実力はぐんと上がったハズ・・。これからはここで得た“知識”を応用して、どんどん素晴らしい演奏データを作っていってもらいたい。最後はやっぱり“経験”と“センス”がものをいうのだから・・・

「SMF」
  作成した演奏データをほとんどのシーケンサーで共通に扱える「SMF(Standard MIDI File)」と呼ばれるファイル・フォーマットには次の3種類があり、それぞれ用途によって使いわけることができる。
<Format 0>  全チャンネルのシーケンス・データを1つのトラックとして保存する。再生専用のファイルによく使用されるフォーマット。
<Format 1>  複数のトラックを扱える。保存したあとも編集しやすいフォーマット。
<Format 2>  複数のトラックを扱える上に複数の曲を保存できるフォーマット。
「GS, XG」
  これまで“GM”を中心に話を進めてきたが、ここで音源フォーマットとして近年主流になっている“GS”“XG”について少し述べておこう。

  「GMの機能をすべて備えた上で、さらにその機能の拡張をメーカーが独自で目指した音源フォーマット」、これがRoland社の“GS”とYAMAHA社の“XG”だ。これらの拡張された「機能」を使いこなすと、GMだけでは表現できなかった演奏や音色などが可能になる。
  ただし、演奏データの互換性という点での弱点がある。“GS”の機能を使ったMIDIデータは“GS音源”じゃないと、作成者の意図した演奏をしない。“XG”の場合もそうである。つまりレコーディングやライヴなどではその実力を発揮するが、例えばHPのBGMとして使ったりするのには向いていないのだ。
  このコーナーがなぜ“GM”にこだわって話をしてきたか、そろそろ気付いていただけただろうか?
  さっき言ったように、今主流な音源フォーマットは“GS”“XG”、それに“GM”だ。“GS”“XG”の基本は“GM”である。・・・ということは“GM”用にMIDIデータを作成すればより多くの人に楽しんでもらえる・・・そういうことだ。

図1:「GMロゴ」

図1

図1:「GSロゴ」

図2

図1:「XGロゴ」

図3

  なを、“GS音源”には図2の「GSロゴ」と図1の「GMロゴ」が、“XG音源”には図3の「XGロゴ」と図1の「GMロゴ」が貼り付けられている。

● 冒頭で述べたように『知識の扉』は今回で終了だが、また気が向いたらその都度掲載していくつもりだ。なを、次回更新時からは新しいコーナーを単発で掲載していく予定。実践的なことやMIDIファイル募集など現在さまざまな企画を検討中なのでお楽しみに・・。
第5回 『その他』 - 文・イラスト/幸村 (2001年2月)
幸村ワールド - Desk Top Music 「知識の扉」