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第4回 テーマ 『GM 後編』
        DTMの基礎がわかってきた?ってこんな事でわかるわけないかもしれないが…(−−;)。でも、作者は皆さんが少しでも理解できるようにがんばります。 こんな事でを書き上げることができないじゃないか!・・・って怒られても仕方がないし、そんな話は僕にはどうでも良い事なのだが…(爆)。今回のテーマも前回に引き続き『GM』についてだ。回を重ねるごとに内容が難しくなっているので、みなさんがついてきてくれてるのか少々不安・・・。

「コントロール・チェンジ」
  みなさんは、MIDIデータの“打ち込み”作業をしていて「曲の最後をフェード・アウトさせたい」とか「ピアノにサスティン・ペダルを・・・」とか思ったことはないだろうか。実はそんな夢をかなえてくれるものをMIDIはちゃあんと持っている。それが第1回で少しだけ触れた『コントロール・チェンジ』だ。コントロール・チェンジを使いこなせるようになれば演奏データの表現力もぐっと増すハズ。
  GM音源が対応するコントロール・チェンジは「- 付録 - GM CC表」の通りだ。
「RPN」

  GM音源はCC#101(RPN MSB)、100(RPN LSB)、7(Data Entry MSB)、38(Data Entry LSB)を組み合わせることで各チャンネル毎に以下の設定を変えることが出来る。

  • <ピッチ・ベンド・センシティビティー>
    ピッチベンドをいっぱいまで上げた時に変化する音程幅。

  • <マスター・ファイン・チューン>
    「セント」単位でのチューニング。

  • <マスター・コース・チューン>
    「半音」単位でのチューニング。

      これらは『RPN(Registered Parameter Number)』と呼ばれ、CC#101(RPN MSB)とCC#100(RPN LSB)を使ってこの3つのうちのどれを設定するかを指定し、CC#7(Data Entry MSB)、CC#38(Data Entry LSB)でその値を決定できるものだ(設定の詳細は「- 付録 - GM CC表」の「Registered Parameter Number」を参考に)。
      またRPNはこの他にも、GMで受信を義務付けられてはいないが「受信すべきメッセージ」として『RPN Null』というものがある。これは音源が誤動作をおこさないように「RPNが設定されていない状態にする」ためのメッセージである。

  • ● こうやって文章で書くと「難しそう」に感じるが実際に使ってみると簡単だし便利なので、『コントロール・チェンジ』も『RPN』もデータ作りにどんどん活用してみてくれ。もちろん、完全に使いこなせるようになるためには少々時間がかかるのだが、使えば使うほどそのコツがわかってくるハズだ。
    第4回 『GM 後編』 - 文/幸村 (2001年2月)
    幸村ワールド - Desk Top Music 「知識の扉」