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第2回 テーマ 『音源』
実は最近“ソフトウェアMIDI音源”を入手しようかと考えている。というのは、今使ってる“ハードウェアMIDI音源”の端子が、「パソコンやスピーカーに接続、外す」の繰り返しでイカれてきたせい。もともと『音源』は“ハードウェア派”だったのだが、この間友人のソフト音源を聴いてその実力があなどれないことに気付かされた。そう考えるとライヴなんかには“ハード〜”が良いのだろうが、『DTM』には“ソフト〜”の方が向いているのかもしれない(もっとも、“ハード〜”でもパソコンやスピーカーに接続しっぱなしなら関係ないが...)。

「MIDI音源」

  さて、今回のテーマは『音源』なのだが、もちろんここでいう『音源』とは『MIDI』規格に対応した『MIDI音源シンセサイザー)』のことだ。
  『音源』は、単体で売られているもの、キーボードに内蔵されているもの、ソフトウェア音源、などさまざまな種類が出ているがその仕組みはどれも同じで、前回述べた「チャンネル・メッセージ」を受信して実際に音を出すのが役割だ。つまり、“ピアノ”や“ギター”などの音色を内蔵しているのがこの『音源』で、その名の通り「音の源」なのだ。

「昔の音源」

  話は変わるが、これを読んでいるみなさんはいつ頃から『DTM(パソコンを使わずに“打ち込み”をしている人も含む)』を楽しんでいるのだろう?“DTM歴”が10年ぐらいになる方なら昔、自作のMIDIファイルを人に聴いてもらう時はたいていテープに録音するか、そのファイルを作成するのに使った音源で聴いてもらったハズだ。MIDIファイル自身を相手に渡すなんてことはしなかった。
  これは、当時の『音源』が機種によって音色の配列順(PC#(プログラム・チェンジ・ナンバー)の22番がハーモニカの音色、23番はアコーディオンの音色、24番は...、というならび方)や音色数(その音源が内蔵する音色の数)などが異なっていたからだ。
  つまり、Aという音源で“PC#1”を指定してピアノの音色で演奏していたデータを、“PC#1”がギターの音色であるBという音源で再生すると、ピアノのフレーズをギターの音色で演奏してしまうってワケ。

  これでは困るということで登場したのが『GMGeneral Midi 』というMIDI音源に関する規格(ガイドライン)だ。
  『GM』は主に音色の配列順や音色数について取り決めた共通仕様で、これによりMIDI音源は機種やメーカーの違いを超えた互換性(完全ではない)を得ることに成功した。(第3回へつづく)

● 今回の内容は特に難しい所もないので、流して読んでもらって結構。「“チャンネル・メッセージ”を受信して音を出すのが“音源”だ」という事さえ理解してもらえれば十分だ。ただし第3回の内容は少々細かい話になるので、今のうちに頭を整理しておこう。
  そういう訳で次回のテーマは『GM』だ。
第2回 『音源』 - 文/幸村 (2001年2月)
幸村ワールド - Desk Top Music 「知識の扉」