石川虚舟
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野外工房/              
古法華の丘

 
《大地に描く》
 
《幽闕園》
 
《黄庭 No.2》
 
内丹園への小径
 
内丹園
 
洞天への道
 
仙人の坐
 
仙人の郷
 
《太極台》
 
石川虚舟の作品
 
デュシャン・ガーデンズ
Duchamp Gardens
 
 
 
The Ground golf as Land art

グラウンド・ゴルフ、コース ① 30m
    photo 2019. 12. 12
 
写真前方は「長石」(おさいし、凝灰岩)の丁場(石切り場)跡、切り石作業の残滓が手前の谷を埋め、「丘」に変容させた。
 
2018年 9月、《立ち上げ石》を設置し、新たなアートプロジェクトに向けて、野外工房「古法華の丘」を立ち上げる。高齢者に普及する「グラウンド・ゴルフ」に注目し、目指すは、高齢化時代の地域住民参加型「ランドアート」。
 
10月、白が基調の頭部が細長な小鳥が飛来。《立ち上げ石》の端に凹みを彫り込み、「グラウンド・ゴルフ」のボールを置くと、小鳥の姿が出現。
 
切り立った岩壁が取り巻く「丁場跡」では、ボールは快い反響音を残し、大地を転がる。その行く先ごとに、アートという「偶然性が絡む仕掛け」を構築する。「ボールを追って丘を逍遥し、アートの境地へ」をスローガンに、石を移動し、土を敷き詰める。
 
称して「ランド・アートとしてのグラウンド・ゴルフ」。何かが「アート」に移行するのは、マルセル・デュシャン『ノート』では
アンフラマンス  (玄妙)  である。
 
 
 
 

《泉》(亀形石)   photo 2019. 10. 3
    注ぐ水は、コース①横のせせらぎとなる。
 
2019年4月26日、四天王寺の「亀形石」は、酒船石遺跡(明日香村)のものと同じサイズ、いずれも石材は竜山石(高砂市産の凝灰岩)で、7世紀に作られたと元興寺文化財研究所が発表。 それを念頭に、5月7日、悟真庵庭園から「方位石」を《泉》(コース①のゴール横)に移設し、制作開始。
 
5月21日、「石柱」を設置。ここは、コース②のスタート地点でもあり、水路を掘り、雨後の湿地状態を解消。
 
 
天の恵が大地を抜けて、底の穴から湧き出る「泉」。
溢れた水が、「亀形石」を通って注ぐ仕組み。
猪が泥浴びをし、凹みは徐々に拡大。
2018年秋に石組を始めるが、時折、猪が破壊。
蛙が生息し始めると、シマヘビやヤマカガシもニョロリ。
 
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