石川虚舟
▲ TOP PAGE
 
セザンヌの岩場
 
デュシャン・ガーデンズ
Duchamp Gardens
 
玄牝坂
 
八卦方位の坐
 
石庭内経図
 
黄庭
 
せせらぎの径
 
上丹田(泥丸)
 
落ちる水
 
《致中和》
 
《悟真庵》庭園
 
《悟真庵》水路
 
内丹園への小径
 
《太極台》
 
 
野外工房/              
古法華の丘
 
 
 

《法道仙人に捧ぐ No.2》
    photo  2019. 11. 28
   ⇒ 《立ち上げ石》へ
 
セザンヌは、1895年から99年の間、南フランスのビべミュスで旧石切り場の小屋を借り、《ビべミュスの石切り場》や《ビべミュスから見たサント=ヴィクトワール山》を描く。 ハイデガーは、セザンヌが描く《サント=ヴィクトワール山》に注目するが、その連作には「隠蔽と明るみの闘争」が・・・
 
2019年 7月、《立ち上げ石》周辺に「石坐」と「石卓」の数を増強。その一環として、露出した岩を削り、石坐《法道仙人に捧ぐ》を制作。10月、切石作業の破片を掻き落とし、丸い岩を「隠蔽」状態から「明るみ」へ。出土した石材は「石積」にして、《立ち上げ石》から「セザンヌの岩場」へ上るスロープに活用。
 
2019年 11月、「非隠蔽化」された丸い岩を《法道仙人に捧ぐ No.2》と命名。南側を凹面に削り、スロープと一体化した小空間を形成。
 
  ⇒   法道仙人
  ⇒   石川虚舟《セザンヌに捧ぐ》 2013
 
 
 

《ネズの根っこ》   
photo 2019. 11. 6 

《セザンヌの岩場》に自生するネズ(杜松、別名はネズミサシ、ムロ、モロノキ等)は、檜科の針葉樹で、岩場で根強く生長し、盆栽にも使用される。「樹液の流れ」を抑制する盆栽は、「気の流れ」を制御する中国古来の気功術に関係し、「不老長寿」の思想に繋がる。
 
ネズを播磨地方では「ブロー」と呼ぶが、その名称は榁(ムロ)と「風呂」の合体? というのは水に強く、かつて「風呂」や舟の材として使用された。肌触りの良い材質で、手摺材にも最適(「随風庵」階段手摺に使用)。しかし「ネズ」はネズミサシの短縮形で、針状の葉に触れると極度に痛く、ネズミ除けに使用されたことに由来する。
 
ネズの実は「杜松実」(としょうじつ)、「杜松子」(としょうし)と呼ばれ、漢方の生薬として使用される。ジンの中国名は「杜松子酒」で、本来はヨーロッパ産ネズの薬用酒。